「明智光秀」の版間の差分
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*前半生には謎が多く、信長に仕える以前は足利義昭に仕えていたことぐらいしか判っていない。当時の光秀は自身を「石ころ」と揶揄するほど落ちぶれ、各地を放浪としており、そこから自分を重用してくれた信長に対して深い感謝を綴った手記を残している。光秀のとてつもなく重い感情もこれに由来すると思われる。 | *前半生には謎が多く、信長に仕える以前は足利義昭に仕えていたことぐらいしか判っていない。当時の光秀は自身を「石ころ」と揶揄するほど落ちぶれ、各地を放浪としており、そこから自分を重用してくれた信長に対して深い感謝を綴った手記を残している。光秀のとてつもなく重い感情もこれに由来すると思われる。 | ||
**残されている肖像画から若く見られがちだが、実際には信長より6歳~18歳も歳上で、仮に18歳差だったら本能寺の変を起こした時は60代過ぎの高齢だった。 | **残されている肖像画から若く見られがちだが、実際には信長より6歳~18歳も歳上で、仮に18歳差だったら本能寺の変を起こした時は60代過ぎの高齢だった。 | ||
− | ** | + | **本能寺の変の数日前には「ちまきを笹ごと食べる」「おみくじを何度も引く」「得意分野とするもてなしで悪臭のする100品以上の料理を出す」などの奇行が目立っており、認知症だったのではないかという説がある。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2020年2月25日 (火) 19:01時点における版
キャスター | |
---|---|
真名 |
明智 光秀 南光坊 天海 |
読み |
あけち みつひで なんこうぼう てんかい |
性別 | 男性 |
デザイン | 春野友矢 [出 1] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚-極東魔神戦線1945-』で登場。当初は「奄美少将[注 1]」を名乗り、陸軍の幹部として聖杯戦争を監視していた。
- その後に召喚された織田信長を確保し、織田信長の体と聖杯に、これまでの聖杯戦争で集めたサーヴァントの魂を使用して「自分の理想とする織田信長」を生み出そうとするが、バーサーカーが乱入しアサシンに背後から攻撃された隙に、織田信勝の中に入っていた織田信長に肉体を奪い返された。
- 織田信長本人に「自分の理想とする織田信長」を否定された事で、自らが「自分の理想とする織田信長」になるため聖杯の泥を浴び、「第六天魔王・明智光秀」となるが、聖杯を手にした抑止の守護者に敗北して消滅した。
- 人物
- 慇懃無礼な印象を与える壮年の男性。生前の主である織田信長に対しては文字通り神のごとく心酔しており、狂信に近い感情を向けている。
- その一方で「自分だけが織田信長の理解者でなければならない」という考え故に「自分以外の人物と天下について語るようになった」のが受け入れられず、最終的には本能寺の変で心酔した織田信長を手にかける等、嫉妬深い一面も見受けられる。
- 織田信長を殺した後も「織田信長のいなくなった世界」に恐れをなしてしまうあたり、「自分ならどうするか」を考えるのが苦手なようで、信長も生前からその点は問題視していたようである。
- 能力
- キャスターとして召喚されているためか、「帝都」全てを自身の戦線(レッドライン)としており、疲弊していたとはいえ織田信長をあっさりと制圧していた。
- また、特殊な仮定によって成立した特異点の中でとはいえ、サーヴァントの身でありながら柴田勝家を再召喚するなどの高いマスター適性も窺わせる。
ステータス
真名:明智光秀
- 織田信長の家臣にして本能寺の変を引き起こした人物。
- 織田家の重臣でありながら信長に謀反を起こし、天下統一目前の信長の命を奪った。しかしその直後、明智謀反の報を聞き「中国大返し」によって速やかに取って返した秀吉に討ち取られ、天下を手にすることなくあっけない最期を迎えた。
- 南光坊天海は徳川家康に側近として仕えた僧侶で、「四神相応」の原理を元に呪術的な手法をもって江戸の街を築いたとも言われている。この天海は生き延びた明智光秀その人であるという伝説がある。
関連
- 五色不動
- 目黒不動、目白不動、目青不動、目赤不動、目黄不動の五つの不動尊およびそれらが祀られた五つの寺。
- 南光坊天海が設立に関わったという伝承があり、『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』で楔が設置された拠点として使用されていることから伝承通りの設定であると思われる。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚-極東魔神戦線1945-』及び『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺』に登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- 沖田総司〔オルタ〕
- 帝都において召喚されたサーヴァントであり、光秀に対する抑止力。
- 当初はイレギュラーということでほとんど注意していなかったが、抑止力の手の者であると知ると怒りを露にした。
- カーマ
- 期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』にて、大奥に巣食った徳川に仇なす者として「南光坊天海」として対策に当たっていたことが語られている。
- 魔王信長
- 期間限定イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』にて仕えた相手。
- なお、雇われる条件として「秀吉の話をしないこと」という内容を求めたようである。
- 柴田勝家
- 生前、織田家に仕えた同僚。
- 期間限定イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』でも共に魔王信長に仕え、彼の消滅後にサーヴァントとして再召喚した。
生前
- 織田信長
- かつての主人。崇拝に近いレベルで心酔していたが、次第に変わっていく彼女を受け入れられず、本能寺で討ち果たすことに。
- 豊臣秀吉
- 同じ主人に仕えた者であり、自分を討ち果たした人物。
- 信長が変わってしまった原因として見ており、名前を呼ぶ事すら嫌なのか「あ奴」呼ばわりしている。
- 『Fate/ぐだぐだオーダー』では『Grand Order』で登場を先越された事に憤慨していた。
- 徳川家康
- 秀吉から逃れた後「南光坊天海」として仕えた相手。
- 信長復活のために近づいたと思われるが、家康自身は正体について把握していたのかどうかは明らかにされていない。
- なお『コハエース2015夏の増刊号』によると「徳川家康」は影武者であり、徳川の武将の力を使う事が出来るとあるので、キャスタークラスの徳川家康が使う力は南光坊天海のものではないかと一部ファンでは言われている。
- 妻木煕子
- 深く愛した妻。
- 光秀は一生側室を持たず、縁談の際もできものに侵されていた妻木を選び、影武者になった瓜二つの姉妹には目もくれなかったという。
- その恩と愛ゆえか、妻木は風利を患った光秀を片時も離れず看病し、入れ替わるようにして病にかかり亡くなったとされる。
- お牧の方
- 母。信長が波多野兄弟を処刑したことで報復として殺害されている。
- この出来事が本能寺の変の動機となったという説があるが、「母でさえ捧げるのも惜しくなかった」という台詞から、信長の行動を見越したうえで主君のほうを選んだようである。
- 珠姫
- 娘の一人で、後の細川ガラシャ。関ヶ原の戦いの折に石田三成の人質になるのを拒んで、壮絶な最期を遂げた。
- 徳川家光
- 家康同様、「南光坊天海」として仕えた相手。
- 『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』では彼がカーマに拐かされたことから事件が始まった。
- 松平信綱
- 「南光坊天海」として共に家光を支えた仲間。
- 『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』では彼と共謀し、カーマ対策をいろいろと仕込んでいた。
- 春日局
- 「南光坊天海」として共に家光を支えた仲間。また、「明智光秀」時代の部下の娘でもある。
- 『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』ではカーマへの切り札とする為、息を引き取ろうとしていた彼女の魂をつなぎ止めていた。
名台詞
Fate/Grand Order
イベント
- 「―――無駄だ、聖杯はきっかけに過ぎない。
もはや本物の神となった信長公である私に、貴様らの宝具など通用しない!」 - 『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』にて、聖杯の泥を浴びて偽神となりこちらを圧倒し、聖杯を奪い返されても余裕の態度である。
- 魔導研究所の決戦では煮詰まった言動が多い彼であるが、もはや意味不明な領域まで至ってしまっている。
- 「まして此度の戦は我ら織田家中のものにとっては特別な戦。」
「あらゆる信長様が集いし魔王信長様の召喚とあらば、これに応えぬ織田家中のものは居りますまい。」
「クク……、これにはあのサルめも英霊の座でほぞをかんで居りましょうぞ!」
「クハハハハハ! ざまあみろ禿ネズミめ! 此度は貴様の出番はないわ!」 - 『ぐだぐだファイナル本能寺』にて。摩玖主大僧正によって召喚された黒い巨人に対抗すべく、一度は脱落した柴田勝家を再召喚した事を明かした際の台詞。
- 魔術に長ける光秀をして「多少無理をして外法を使った」と言わしめた再召喚だが、共に織田信長に仕えた家臣たる彼なら再び応じてくれるという、彼の忠義に対する固い信頼が語られた。
- そして、ここで締めれば格好がついたものを秀吉を仲間外れにし信長に仕える状況に愉悦し、直前まで垣間見せた忠臣の威厳ぶち壊しの高笑いまで披露してしまった。
Fate/ぐだぐだオーダー
- 秀吉「光秀殿が先とかどういうコトですか信長様あああああああああ!!」
光秀「こやつのせいでえええええええ!!」 - 「Fate/ぐだぐだオーダー ぐだぐだおーだー奇譚その3」にて[出 2]。『Fate/Grand Order』で見せた威厳は微塵もなく「秀吉の中国大返しでノックアウトされる」という、出落ちキャラの様な扱いになってしまった。
- …もっとも、当の秀吉本人も非常に扱い辛い宝具を持っているので、どっちもどっちなのだが。
メモ
- 『コハエース』で信長関連で紹介されていた際にはアーチャーかエクストラクラスのガンナーがクラス候補として挙げられていたが、満を持しての登場はまさかのキャスターであった。
- おそらくは、「生き延びた明智光秀が正体である」という俗説が存在している、徳川家康に仕えた僧であり江戸城と城下町を設計した「南光坊天海」の逸話に由来していると思われる。
- この逸話の根拠の一つとして、明智光秀の部下の斎藤利三の娘であった春日局が天海との初対面で「お久しぶりです」と発言したことが挙げられている。
- おそらくは、「生き延びた明智光秀が正体である」という俗説が存在している、徳川家康に仕えた僧であり江戸城と城下町を設計した「南光坊天海」の逸話に由来していると思われる。
- 登場時はスーツにネクタイ、サングラス等現代衣装を着ていたが、スーツの襟とネクタイにはっきりと明智家の家紋である桔梗紋があしらわれており、プレイヤーからはすぐに正体を推測された。
- 『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では「帝都そのもの」を自分の戦線として運用しているが、帝都を「神降ろしの宮」と呼んだり、帝都東京の前身である江戸を設計した天海の素性を考えると、生前から「帝都を舞台に織田信長を復活させる」ことを想定して江戸を設計していた可能性が高い。
- また「奄美少将」と陸軍でもかなり高い地位にいたことを考えると、『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』で登場した明智光秀は「サーヴァントとして召喚された明智光秀」ではなく「三百年間生き続けた人間の明智光秀」である可能性もある。帝都の聖杯戦争の根本的な仕組みを考えると、キャスターのクラスを自分専用にして人間である自分が占有するように画策する事も不可能ではないであろう。
- その帝都での暴走ぶりが「アイドル(ノッブ本人)に解釈違いを起こした結果自分の理想通りのアイドルを作り上げそれを公式にしようとした歪んだ過激派ファン」ともユーザーからは評された。
確かにノッブは中の人的に某有名アイドルゲームシリーズのオリジナルメンバーではあるのだが。- 後の期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』では徳川家の為に尽力していたが、この理由も徳川家への義理以上に「織田信長以外の第六天魔王など認めないと本家本元のカーマ/マーラ相手に逆ギレした」等とユーザーからは憶測半分ギャグ半分で語られている。
- また幼体とはいえビースト相手に英霊でもない生身の人間が数々の有効な布石を打てたのは、織田信長を弑逆した彼には「第六天魔王特攻」が備わっているから、という解釈をするユーザーもいる。
- 等々言われつつも概ね「陰の功労者」としてプレイヤーからの評価を上げる事となったのだが、よりにもよって『大奥』終了直後に間髪入れず『聖杯奇譚』が復刻。三日天下どころではない爆下げに見舞われる事態となってしまったのである。
- 後の期間限定イベント『徳川廻天迷宮 大奥』では徳川家の為に尽力していたが、この理由も徳川家への義理以上に「織田信長以外の第六天魔王など認めないと本家本元のカーマ/マーラ相手に逆ギレした」等とユーザーからは憶測半分ギャグ半分で語られている。
- 前半生には謎が多く、信長に仕える以前は足利義昭に仕えていたことぐらいしか判っていない。当時の光秀は自身を「石ころ」と揶揄するほど落ちぶれ、各地を放浪としており、そこから自分を重用してくれた信長に対して深い感謝を綴った手記を残している。光秀のとてつもなく重い感情もこれに由来すると思われる。
- 残されている肖像画から若く見られがちだが、実際には信長より6歳~18歳も歳上で、仮に18歳差だったら本能寺の変を起こした時は60代過ぎの高齢だった。
- 本能寺の変の数日前には「ちまきを笹ごと食べる」「おみくじを何度も引く」「得意分野とするもてなしで悪臭のする100品以上の料理を出す」などの奇行が目立っており、認知症だったのではないかという説がある。
脚注
注釈
- ↑ 「奄美」の読みが後述する「天海」と同じ「あまみ」なので偽名と思われる。