オリオン

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アーチャー

  • 真名:オリオン(アルテミス)
  • 身長:165cm / 体重:44kg ※数値はアルテミスの値
  • 出典:ギリシャ神話
  • 地域:ギリシャ
  • 属性:混沌・中庸
  • 性別:男性・女性
  • CV:神奈延年(オリオン)、沢城みゆき(アルテミス) / イラスト:I-IV

Fate/Grand Order』に登場する「弓兵」のクラスのサーヴァント。人とも獣ともつかぬ奇妙な生物(ゆるキャラ)。

略歴
ギリシャ神話に名高い狩人。
優れた狩人であると同時に好色でも知られ、多くの女性と関係を持った。その中でも最も有名なのが月女神アルテミスとの恋である。
『Grand Order』にて召喚された際、何らかの異常を感じ取ったアルテミスがオリオンの召喚に割り込む形で乱入した結果、サーヴァントとしての役割をアルテミスが果たしている。
メインシナリオに先駆けてイベント「月の女神はお団子の夢を見るか?」で初登場した際はオリオンの名をアルテミスが騙っていた。
人物
オリオンは陽気な性格の女好き。他の女性サーヴァントを口説いてはアルテミスからお仕置きを受けている。カルデアでは能力ダウンどころか姿形まで変えられて無力化されている現状を嘆いており、事あるごとにアルテミスや周りの状況に振り回されっぱなしな苦労人の面を見せる。
一方のアルテミスは自身と他人の恋愛話が大好きないわゆる恋愛脳(スイーツ)。終始ノリが軽く、細かい事をあまり考えていない言動が目立つ。だがオリオンに対して一途な愛情を注いでおり、それは彼がクマの姿になっても全く変わらない。
能力
オリオン本体の戦闘能力は皆無。伝説の狩人として培った知識や経験を活かし、アルテミスの肩に乗ってサポートを行っている。思い切り踏まれても脳天に矢が刺さっても痛がるだけで済むなど、妙にタフ。
オリオンの代わりに戦闘を担当するアルテミスは、本来神霊だが神格を限界まで落としており、通常のサーヴァントより少し強い程度にとどまっている。
が、全くなっていない奇妙な構えから百発百中の矢を放ったり、時空を歪めて“いずれ契約する可能性”を引き寄せることで契約前からレイシフトを使用するなど、本来の規格外な能力の片鱗を見せている。
また、彼女はあくまでオリオンとして召喚されているため、水面を歩くなどのオリオンとしての能力も行使可能。一方、「男性」のサーヴァントとして扱われてしまうため、魅了などの男性特攻の影響を受けてしまう。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (Grand Order) D C B A A+ A+ 対魔力:D
単独行動:A+
女神の寵愛:EX
移り気への楔:A+
心眼(偽):B-

宝具

月女神の愛矢恋矢(トライスター・アモーレ・ミオ)
ランク:A+
種別:対人宝具
満月を背景にアルテミスのオリオンに対する愛の力で矢を放つ。溢れんばかりの愛を伴って射出されるため、標的に絶大なダメージと極度の混乱を及ぼす。使用する際、霊基再臨3段階目に達していない場合は服装が3段階目のものに変化する。
『Grand Order』では単体にダメージを与え、攻撃力ダウンとチャージ減少を与える効果。

真名:オリオン

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
アーチャーのサーヴァントとして登場。レア度はSSR(☆5)。イラストレーターはI-IV氏。
メインシナリオに先立ち、期間限定イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』に登場。
自分への供物としての月見団子を手に入れるためにアルテミスが事件を引き起こした。
メインシナリオ第3章では歪められた大航海時代の孤島に召喚されており、初登場時からアルテミスと夫婦漫才のようなやりとりを繰り広げている。
世界の歴史修正という主人公一行の目的を聞いたオリオンが協力を即決し、アルテミスとともに同行することに。

人間関係

Fate/Grand Order

アルテラ
割とノリの軽いアルテミスが警戒心と若干の嫌悪感を向ける数少ない相手、文明も神も壊し尽くす点が気に食わない模様。
一方のアルテラも「お団子はいい文明、お月見はわるい文明」と言っているあたり、アルテミスに含む所があるようでもある。(作中でも触れられるが、お月見は本来月神にお供え物をして崇める儀式)
アタランテ
アタランテの育ての親である雌熊を遣わせたのが女神アルテミス。故に彼女はアルテミスを熱心に信仰し、処女神でもある彼女に習い純潔を守ろうとしていた。
また、彼女に「天穹の弓」を授けたのもアルテミスであり、宝具「訴状の矢文」も彼女がアルテミスとアポロンに祈りを捧げることで発動される。
しかし、三章で実際に出会ったアルテミスはオリオンにベタ惚れしている色ボケ女神。あまりのことに涙目になりどうやって敬っていけばいいのかわからなくなるも、信仰をやめることはしなかった。

その他

アポロン
アルテミスにとっては兄である太陽神。
オリオンは彼にトラウマがあるらしく、名前を聞くだけで条件反射で頭を抱えて震え上がるほど。

名台詞

アルテミス「そう、何を隠そう私はサーヴァント!夜空の星座にその人ありと言われた素敵な狩人―――
      その名もオリオン! その人なのでした!はい、拍手はくしゅー!」
自己紹介。オリオンを名乗るが……?
アルテミス「うそ、アルテラ……!?なんで彼女がこんなところに……!?
      あいつは私たちだけじゃなく、あなたたち人間にとっても天敵みたいなヤツだから。」
アルテラを前に。彼女について何か知っているようで、珍しく動揺を見せる。
アルテミス「それは不可能ね。私、基本的に人間は嫌いなの。さらに言うと、弱い人間はもっと嫌い。
      だからまずは、わがままで、理不尽で、人でなしな私を倒せるぐらいの力を見せてほしい」
話し合いを提案する主人公に対して。神話においても女神アルテミスは時に極めて冷酷非情。
アルテミス「この身は月光を表す神性、潔癖と純血、狩猟と永遠を守る玲瓏貴影―――
      オリンポス山に朽ち果てる古き神のひと柱、月の女神アルテミス、ここに試練を与えましょう!」
今までと打って変わって、ついに見せる月女神の本性。
アルテミス「きゅう~~~やーーらーーれーーたーー!」
でも倒されるとどこぞの魔法使いみたいな悲鳴を上げてしまう月女神。
オリオン「あの……もうちょっと、格好良い力が欲しかったよ俺だって!
     何だよ、水面歩けるって……。アメンボ? アメンボなの? 脂足?」
黒髭に対する奇襲を講じている際にアルテミスからポセイドンの子であることに由来する能力を使えばどうかと提案され、エウリュアレにその能力を「それだけ?」扱いされて。海を支配する神を父親に持ったことで得られた能力が湖の精に祝福されて得られる能力と同じでは確かに嘆きたくもなる。
オリオン「あいつも悪い奴じゃないんだよ。ただ、人格がどうしようもない駄目人間で、おまけに強い力を手に入れて調子ぶっこいているだけで。」
イアソンに対する評価。マシュからは「どこが悪いやつじゃないのかさっぱり分かりません」と評される。
アルテミス「悪い奴じゃないんだ、って言ったからって、何もかもフォローできるものじゃないよねー。」
オリオン「そだね。じゃあ前言撤回。アイツは良い奴じゃないんだよ。人格最低の屑だが、権力だけは持ってる。」
で、それを受けての評価変更。的確すぎる。
オリオン「うっせぇ、チビ女神! アイツの心意気を汲んでやれ!」
アステリオスがカルデア一行を逃がすためにヘラクレスを道連れにしようと知って、動揺するエウリュアレに対して。
アルテミス「あ、でも純潔を失う日のシミュレーションは毎日やっているのよ?」
オリオン 「なにそれ。」
アルテミス「あのね、あのね。オリオンがね、まず壁をドンッてするのよ。ドンッて。
      で、耳元で『俺じゃダメか?』って言うのよ! 渋い声で! それからそれから――。」
とても純潔の女神とは思えぬ恋愛スイーツ脳全開の妄想を披露し、周囲を呆れさせた。
アルテミス「あらやだ。奉られちゃった♪……どしたの、ダーリン?頭を抱えてぷるぷる震えて。」
オリオン「いや……アポロンの名を聞くと条件反射で……。」
アルテミス「ふふ。それじゃ、私も行っくよ~!宝具展開!愛を唄うわ!『月女神の愛矢恋矢トライスター・アモーレ・ミオ』!!」」
第三章にてイアソンを狙った宝具の大盤振る舞い。
アルテミス「はーい、アルテミ……じゃなかった。オリオンでーす!」
オリオン「ペットとかぬいぐるみとかのオリべえでーす。よーろーしーくー」
召喚時の台詞。もはや突っ込みどころしかない。
アルテミス「さあダーリン、愛を放つわよ! 『月女神の愛矢恋矢トライスター・アモーレ・ミオ』!」
オリオン「冷静に考えろ! お前どこ出身!?」
宝具発動。アルテミスはギリシャの女神、トライスターは英語、アモーレ・ミオはイタリア語である。
アルテミス「ダーリン!永遠に愛してるわ」
オリオン「あんまり永遠なんて言葉使うなよ、微妙に怖いんだぜ」
マイルームでの会話。アルテミスには恋したエンディミオンが老いることに耐えられず、文字通り永遠に眠らせた逸話があるため洒落になっていない。
アルテミス「んふふふふ~ダーリン、アタシのことぉ好き?」
オリオン「すんません無視してるわけじゃないんです、話聞いてないだけですぅ、ほんとすんません。」
マイルームでの会話。マスターそっちのけで基本的にのろけている。
アルテミス「ダーリン、浮気した?」
オリオン「しーてーまーせーん!」
マイルームでの会話。アルテミスの声のトーンも微妙に低くなっていて怖い。
オリオン「って触ると反応するの、俺かよぉ!」
オリオン「あふぅん!尾てい骨、あぁふん!尾てい骨はやめてぇ!」
オリオン「いやだから諦めろって!肌、腹部!腹部もやめてぇ…」
アルテミス「もうダーリンをぺたぺた触らないでってばぁ~」
順に絆レベル1、2、3、4での会話。どうやらタッチできるのはアルテミスではなくオリオンの方のようで、触りすぎるとアルテミスから警告が来る。
アルテミス「あ、マスター! ちょっと待ってね!折角だから、チョコレートをあげちゃうわ!」
アルテミス「今から女子サーヴァントにチョコ欲しいってねだってたオリオンを、物理的にチョコにするつもりだから!」
オリオン「ごめんなさいごめんなさい、でもお前のチョコって絶対マズいじゃ……」
オリオン「らめえええチョコになっちゃうぅぅぅぅぅ!!」
バレンタインのチョココミュでも屈指のネタコミュ。
アルテミスに隠れて他の女子サーヴァントにチョコを催促しに行ったことがバレたオリオンが主人公の目の前でチョコ漬けにされ固められた物を包装して渡してくる。
バレンタインコミュだというのに浮気の公開処刑を見せつけてくる辺り流石というか…

メモ

  • 色々とイレギュラー的存在ではあるものの正真正銘神霊をサーヴァントとして現界させた稀有な例。
    • アルテミスという女神自体はメルトリリスに組み込まれた女神の一つとしてや、ケイローンアタランテカリギュラ等の設定において幾度か触れられていた存在である。
    • オリオンの方もロビンフッドのモデルの一つとして言及済み。
    • 本来の神霊としての彼女は、因果律や時間流の操作等の強大な権能を容易に行使出来る力を持つが、サーヴァントとして現界して以降は、その力は大きな制約下にある。
  • 3章実装前と実装後でマテリアルの文体が大いに異なっている。実装後は他のサーヴァントと変わらないモノあるが、実装前の文体は正にアルテミスの人物像を表すかのようなモノとなっている。
  • 一般的にバストが大きいと弓を射る際に邪魔だと言われている。アルテミスも豊満なバストを持っているが、撃ち方自体が奇妙なためか、影響はないとのこと。
  • 神霊であるにも関わらず「神性」や「女神の神核」のスキルを所持していない、女神の寵愛を受けている側が持つはずのスキル「女神の寵愛」を所持している等の点から、所有スキルはアルテミスではなくオリオンのものなのではないかとも考えられる。その場合、「移り気への楔」はさしずめオリオンに打たれた楔ということか。
    • ただし、本編中でも言及されているとおりオリオン自身も海神ポセイドンの子である半神の英雄。スキル枠や一人のサーヴァント欄で二人分の説明が必要なことを考えると已む無く記載を削られたのかもしれない。
  • 彼の人間の姿は、恋人曰く「そのあまりにも完璧かつ完全、爽やかかつまろやかな美男子ぷり」らしい。現在の姿からは全く想像できないが。
  • オリオン本人の戦闘能力に関しては描写がないが、アルテミス本人の発言からすると神霊であるアルテミスを打ち負かしたことがあるらしく、まさしくギリシャ随一の狩人と称えられるに相応しい実力を持っていると推測される。
  • オリオンの死因に関しては諸説あるが、そのほとんどでオリオンはアルテミスに殺されている。中でも一番有名な逸話はアルテミスが兄であるアポロンに騙されて恋人オリオンを誤射するというもの。他にも怒ったアルテミスに撃ち殺された逸話、オリオンの浮気が原因でアルテミスに殺された逸話もある。
    • またアルテミスに殺されるもの以外では毒サソリに刺されるという死因もある。死後に星座となったオリオンが同じく星座になったサソリ座から逃げ、東から西へ追い回されているという逸話は非常に有名。ちなみに、このサソリはオリオンの傲慢さに怒ったゼウス、もしくはヘラが放ったとされている。
    • そして上記二つを統合して、アポロンが毒サソリを放った事でオリオンが逃げ、そのオリオンの頭をアルテミスが誤射するという伝承が最もメジャーな伝承となる。
  • カリギュラには女神ディアーナに愛されたことで狂気に陥ったという伝説があり、その女神ディアーナはアルテミスと同一視される存在。
    • また彼の宝具である「我が心を喰らえ、月の光」は月の女神の寵愛と加護の伝説が昇華された宝具という性質上、アルテミスの縁者には効果がないとされており、設定上は女神本人であるアルテミスやオリオンにも効かないと思われるが、ゲームの仕様上においては縁者のアタランテや本人たちにも通常通りの効果がある。

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