Fate/Grand Orderシナリオ一覧

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Fate/Grand Orderシナリオ一覧

Fate/Grand Order』でのシナリオ一覧。

シナリオ

メインシナリオ

シナリオライターは東出氏と桜井氏が交互に担当。奈須氏は序章や各章の冒頭と終わり、キャラクターの口調監修、ボスを倒した後のまとめ等、「章内の物語」が終わった後の「FGOとしての物語」を担当している[1]。なお、現在のものは竹箒日記によると第一部である。

序章「特異点F 炎上汚染都市 冬木」
シナリオ担当:奈須きのこ
西暦2004年の日本の地方都市、冬木市を舞台にしたシナリオ。
比喩ではなく町の全てが燃え盛っている光景は十年前の大火の比ではなく、未確認座標としか表記されないそれは元の場所の名前すら判別が不可能なほどの有様。
元々は『stay night』同様に大聖杯を巡っての聖杯戦争が繰り広げられていたようだが……。
現在ではもはや人間の気配は無く、正体不明の魔物と聖杯戦争の参加者だった七騎のサーヴァントが残るのみとなっている。
戦場となる市内各所は、大橋、教会、港など、以前からのFateユーザーには見慣れた場所が揃う。
「TYPE-MOONエース Fate/Grand Order」によると、マップには明らかに「とある宝具」をぶっ放した跡が一直線に延びている。
なおこの章のステージBGMは『stay night』の初期タイトル及び劇中曲「Into The Night」のアレンジである。
第一章「第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン」
シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ
ジャンヌ・ダルクが火刑に処されてから日がさほど立っていない西暦1431年のフランスを舞台にしたシナリオ。
死んだはずの聖処女が復活し、竜の軍勢を率いて街々を滅ぼしているというが…?
全体を通してワイバーンとその亜種が大量に出没する。ライダークラスの彼らに有利をとれるアサシンのサーヴァントが活躍する章。
なお、この章におけるマリーサンソンアマデウスのやりとりはほぼ奈須きのこが執筆している[1]
第二章「第二特異点 永続狂気帝国 セプテム」
シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ
第五代皇帝ネロ・クラウディウスによって統治されていた西暦60年の古代ローマを舞台にしたシナリオ。
複数の皇帝が集まり正当なローマ帝国を名乗る「連合ローマ帝国」が突如出現し、本来のローマ帝国と戦争を行っている。
全体を通して人間の兵士が多数出現する。彼等及び一部のボスサーヴァントに有利をとれる三騎士のサーヴァントが優位に立てる章。
第三章「第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス」
シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 11月5日のアップデートにより追加
幾多の海賊が財宝を求めた時代、西暦1573年を舞台にしたシナリオ。人理焼却により海を四方に閉ざされ、更に様々な時代、地域の海が封じ込まれている。
ライダー、アーチャー、バーサーカークラスの敵が多数出現する。彼らに有利なランサーやアサシン等が育っていると多少楽になる。
なお、基本シナリオは東出祐一郎担当だが、シナリオ中のフランシス・ドレイクの台詞は全面的に奈須きのこが担当している[2]
第四章「第四特異点 死界魔霧都市ミストシティ ロンドン」
シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ 12月28日のアップデートにより追加
産業革命を迎え人類が著しい発展を遂げた時代、西暦1888年の大英帝国ロンドンを舞台にしたシナリオ。
全く視界が効かない程の濃霧に覆われており、人体に有害な程の濃度の魔力を含んだソレの中では、ホムンクルスや機械人形が動き回っている。
全体的にアサシン、キャスター、ランサークラスが多数出現し、中盤からはセイバークラスの敵も多数出現。
シナリオもほぼ折り返し地点なだけあって敵もかなり強くなってきており、有利なクラスのサーヴァントがいないと厳しい戦いになる。
また、今までイベント報酬以外での入手が不可能だったいくつかの素材アイテムをドロップする敵が本章にあわせてようやく実装された。
ちなみに、シナリオ中のアンデルセンの台詞は全面的に奈須きのこが執筆している。
このシナリオは、舞台設定からか桜井氏のスチームパンク作品からのセルフオマージュと思しき要素が散見される。
特に「碩学」と言う見慣れない単語が頻出するが、これは辞典などにも載っている「広く深い知識(を持つ人)」という意味合いではなく、桜井作品における「偉大な科学者の尊称」としての用法で用いられているため、注意が必要。
第五章「第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」
シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 3月30日のアップデートにより追加
独立戦争の最中にある、西暦1783年の北アメリカを舞台にしたシナリオ。本来ならばイギリス本国とその植民地の民がアメリカという領土をかけて戦っているはずなのだが………。
現在はケルト神話縁の戦士たちとそれに対抗するレジスタンスが東西に分かれて相争う戦場が展開されている。
今回のシナリオ追加に当たって強力な大型ボスが四種追加され、それぞれ専用のドロップ素材も実装された。また、本章以降実装された新規サーヴァント達は強化にこれらの素材を必要とするものが多い。
なお、「イ・プルーリバス・ウナム」とはラテン語で「多からなる一」を意味する言葉であり、アメリカという国を指している。
また、遠く違う世界のアメリカを舞台にした偽りの聖杯戦争を意識したような台詞や単語が見受けられる。
第六章「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」
現時点では名称のみ確認できる。
当初のタイトルは「第六特異点 神聖円卓領域 エルサレム」だったが、4月27日のアップデートにより変更された。

イベントシナリオ

期間限定で行われるイベントシナリオ。基本的にギャグシナリオが大半で、キャラクターも本編と比べてかなりはっちゃけている。

月の女神はお団子の夢を見るか?
シナリオ担当:奈須きのこ / 開催期間:2015年9月25日~10月2日
お月見を題材としたシナリオ。
本来の暦に合わせて月見を開催することにした主人公たち。ちゃくちゃくと準備が進められる中、作っておいたお月見団子が根こそぎ持ち去られるという事態が発生。お団子奪還のためにとある特異点に赴いた主人公たちは、そこでオリオンと名乗るサーヴァントと出会い……。
竹箒日記によると急遽一日でシナリオを書いたとされ、そのせいなのか登場するサーヴァントたちの言動はかなり壊れ気味である。
月見団子を集めることでアイテムと交換でき、特選団子を集めることでイベントストーリーが開放される仕様であったが、「ストーリー全開放後には特選団子が単なるハズレドロップになってしまう」というユーザーからの批判が相次いだ。
そのため、途中から特選団子2個=月見団子1個というレートで交換ができるよう改められたのだが、今度は「月見団子の半分の価値しかない"特選"団子とはいったいなんだ」という突っ込みが多発したのだった……。
歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~
シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ / 開催期間:2015年10月21日~11月4日
ハロウィンを題材としたシナリオ。シナリオとの兼ね合いからか第一章のクリアが参加条件となっており、登場するサーヴァントも第一章に登場した面子が多い。
ハロウィンを前にして主人公の元に一通の手紙が届く。それは誰かからの(誰なのかバレバレの)パーティーへの招待状であった。
せっかくだからと招待に乗ることにした主人公たちは、ハロウィン仕様に改造されたチェイテ城へと向かう。
基本シナリオは東出祐一郎担当だが、タマモキャット、カルデア関係者周辺のテキストは奈須きのこが担当している[3]
また、本イベントではカルデアゲートでなく、「歓楽監獄城 チェイテ」という専用マップが用いられた。マップは1日1回更新されており、よく見るとゲリラクエストの開始時刻が記されているというこだわりようであった。
同時に1時間限定のパーティークエストおよびゲリラクエストという新たな試みが為されたものの、サーバーがアクセスの集中に耐えられず開催時間中にログインできないという問題が何度も発生してしまい、結果としてそれぞれ時限解放式の常設クエストに変更されることとなったがサーバーの負荷に関わる問題は12月の移管まで続いた。
ぐだぐだ本能寺
シナリオ担当:経験値 / 開催期間:2015年11月25日~12月11日
コハエース組シナリオ。織田信長が生きた日本の戦国時代がベースとなっているが、タイトルにある本能寺はほぼ関係ない。というか、まともに登場すらしない。
突如カルデアに二騎のサーヴァントが出現し、助けを求めてきた。二人に促されるままに正体不明の特異点に足を踏み入れる主人公たちだったが、そこに待ち受けていたものとは……?
登場するサーヴァント達の言動はある事象が原因でことごとく「残念」な事になっている。
本イベントはこれまでのイベント同様、イベントアイテムを入手して各アイテムと交換できるのに加えて、「本能寺ポイント」を集め、一定量貯まると自動的にアイテムが入手できた。
また、イベント開催中は仮契約として織田信長が入手でき、上記の本能寺ポイントを一定量貯めることで正式に契約、入手できた。ポイントを貯められなかった場合はどれだけ強化が為されていようと容赦なくいなくなってしまうが、入手までのハードルはそれ程高くはなかった。
この本能寺ポイントはイベント礼装を装備することに加え、指定されたサーヴァントをパーティーに加えることで入手量が増加し、更に一日一回大量の本能寺ポイントが入手できるクエストが開催された。
また今回のイベント以降概念礼装を強化する経験値礼装がイベント報酬として登場するようになった。
なお本来の開催期間は開始日の二週間後の12月9日までであったが、サーバーの負荷とプレゼントボックスのバグ等の対応による臨時メンテナンスが長期化したことで11日まで延長され、結果として下記のスカサハ体験クエストに被ってしまった。
スカサハ体験クエスト
シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ / 開催期間:2015年12月9日~12月16日
スカサハの期間限定登場に合わせて開催された。同時に実装されたディルムッドフェルグスの体験も兼ねている。
また、第一章、第二章で登場する大ボスたちが再び(あるいは初めて)敵として登場し、再戦が可能だった。
夢の中……マシュ、フォウと共に燃えさかる冬木の街に再び立った主人公。そこにいたのはアルスターに伝わる超人、スカサハだった。
曰く、今の二人の心は人理焼却によって発生した死にきれない者達「死の残骸」に浸食されているという。このままでは二人は命を落とすとも。
主人公は、協力を申し出たスカサハや彼女が喚び出したアルスターの英雄たちと共に残骸を退け、生きて夢から覚めるための戦いを始める。
今回のイベント以降、ストーリーの追加以外で新規サーヴァントが追加された際に、体験クエストが実施されるようになった。
ほぼ週間 サンタオルタさん
シナリオ担当:奈須きのこ / 開催期間:2015年12月16日~12月25日
クリスマスを題材としたシナリオ。当時まだ未実装だったアストルフォが(会話のみだが)先行登場している。
クリスマスも間近に迫ったあくる日、突如としてマイルームから主人公の姿が忽然と消え失せる。
それは、良い子たちにプレゼントを配るために相方を欲したサンタオルタの仕業であった。
彼女の協力要請に快く応じた主人公は、良い子たちにプレゼントを配送するべくトナカイ役として付き合うのであった……。
竹箒日記によれば、10月中旬に企画を知らされ、もうイラストも上がってきていたために土日返上でシナリオを描く羽目になったんだとか……。
また、本来は2週間で隔日更新の予定だったのが「ぐだぐだ本能寺」の延長でズレ込んだようで、「ほぼ週間」といういささか妙なタイトルはその名残なのかもしれない。
本イベントはシナリオと並行してイベントアイテムを入手し各アイテムおよび礼装と交換することに加えて、「魔法のくつした」を消費して素材やポイントを入手できるガチャを回すことができた。
魔法のくつしたを入手できれば何度でも回すことができ、貴重な素材を大量に入手することができるというプレイヤーに大いに役立つイベントとなった。
アルジュナ、カルナ体験クエスト
シナリオ担当:東出祐一郎 / 開催期間:2016年1月1日~1月7日
アルジュナ及びカルナの先行実装に合わせて開催された。
レイシフト中に詳細不明の特異点に飛ばされ気を失った主人公は、嵐吹き荒れる海上で、記憶を無くしたアーチャーらしきサーヴァントに起こされる。
主人公を探していたマシュと合流した二人の前に突如、ランサーのシャドウサーヴァントが現れ、アーチャーに声をかけてきた。
何故かそのランサーに敵意を剥き出しにするアーチャーと共に彼と戦うことになる主人公だったが……。
なお、カルナは過去作品で既出であり認知度もそれなりなため、体験クエストにストーリーはなく戦闘のみが行われる。
SABER WARSセイバー ウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~
シナリオ担当:奈須きのこ / 開催期間:2016年1月20日~2月3日
セイバー・リリィの修行を題材にしたシナリオ。
宝具のレベルが上がらないことに悩むセイバーリリィ。とある特異点での彼女の修行に付き合っていた主人公らの前に突如、宇宙船が墜落してくる。中から現れたのは自身を最強のセイバーと主張するアサシンのサーヴァント、ヒロインX
破損した宇宙船の修理と引き換えにリリィに稽古をつけてくれるらしいのだが、果たして……?
タイトル名やイベントロゴ、事前公開されたあらすじの様式等が、イベント開催時に最新作を公開していた某世界的有名なSF映像作品シリーズのパロディとなっているが、イベント内容とは特に関係がない。そもそも再現したらリアルでヤバイ事になるし。
イベント内容は「ぐだぐだ本能寺」同様、イベントアイテムを集めるのと並行して「アルトリウム」というポイントを集め、先行配布限定サーヴァントだったセイバーリリィをはじめとする景品を入手するというもの。
今回のイベントではイベント限定礼装を装備したサーヴァント及び指定されたサーヴァント(セイバー全種およびヒロインX)の攻撃力がイベントクエストに限り増加するという仕様となった。具体的に言うと礼装が「自身を+100%(最大解放で200%)」「味方全体を+50%(最大解放で100%)」という設定で、これらを重ねてセイバーを編成した日には普段の5,6倍くらいは普通に視野に入ってしまう。
そのためイベントが進むにつれて敵のHPが異常な数値まで伸び、最後に追加されたチャレンジクエストのボスのHPは300万を超した。
正月明けのイベントでセイバー・リリィが抜擢されたのは、「リリィに花を持たせて欲しい」という武内氏の強い要望から。
ブリュンヒルデ体験クエスト
開催期間:2016年2月3日~2月10日
500万ダウンロード記念ガチャに合わせて開催された。同時実装のフィンベオウルフの体験も兼ねている。
マシュの名を語り、主人公を洗脳して未だ魔霧の残る第四特異点に連れ去ったブリュンヒルデ。その目的やいかに……?
なお、新規サーヴァント三騎に対し、戦える回数は二回。しかもフィンとベオウルフは初戦でしかレンタルできないなど、「新規サーヴァントの体験」という観点から見ると、過去の体験クエストと比して少々残念な仕様であった。
チョコレートレディの空騒ぎ -Valentine2016-
シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ / 開催期間:2016年2月10日~2月19日
バレンタインデーを題材にしたシナリオ。
バレンタインデーも間近に迫ったある日。カルデアはチョコを用意する女性達と、チョコを貰う当てもなく冷め切った眼をして過ごす野郎ども、気にも留めない男たちで賑わっていた。
起こしに来たシェイクスピアと談話するうちに、自分がサーヴァント達にチョコをあげることを思いつく主人公だったが、そこで廊下を疾走する全身茶色い謎のサーヴァントと遭遇する。敵襲と判断して撃退する主人公だったが、倒した相手からはチョコの香りが……。
出会ったマタ・ハリから調理中のチョコがサーヴァントの形を成して逃亡したと聞かされた主人公は、マスターへ贈るチョコ作成のために格闘するマシュに代わってシェイクスピアを伴い、逃亡したチョコサーヴァント達を回収しに向かうのだった……。
本イベントは、回収したチョコと引き換えに『プレイヤーが契約済みの女性サーヴァント』たちから(概念礼装の形で)バレンタインチョコを貰うことができるというシステムであり、短いながら受け渡し時専用の会話イベントもあるなど、キャラ愛に溢れるユーザーには嬉しいイベントであった。
全プレイヤーが確定で所有しているメインヒロインのマシュに至っては専用のクエストも用意されている。が、その分自分の嫁とまだ未契約なプレイヤーからは嘆きの声が上がることに……。
なおその内容上、ストーリーそのものはむしろシェイクスピアを始めとした男性陣の方が出張る内容になっていた。
ちなみに、チョコ礼装はチョコのドロップ量が増加する効果が付いているのだがイベント終了後は効果が消失するので実質記念品扱いである。
持ち続ければ概念礼装枠を圧迫することになり、一方で概念礼装の強化素材として星4の経験値礼装相当の経験値を持つため、持ち続けるか消費してしまうかとプレイヤーを更に悩ませることとなった。
ちなみに、シナリオこそなかったが同時期にネロ・クラウディウス〔ブライド〕の体験クエストが開催された。
空の境界/the Garden of Order「変異特異点 克螺旋境界式 オガワハイム」
シナリオ担当:奈須きのこ / 開催期間:2016年2月25日~3月9日
劇場版 空の境界』とのコラボレーションイベント。序章突破が参加条件となっているが、シナリオ中に登場させるサーヴァント達は特にそういう時系列を考慮していない模様。
『空の境界』主人公の両儀式が登場し、アサシンクラスのサーヴァントとして入手可能であった。「ぐだぐだ本能寺」の織田信長同様、メインシナリオをクリアするまでは仮契約扱いとなる。
深夜零時、仮眠中に不思議な夢を見ていた主人公はロマンからの呼び出しで起こされる。
数日前に発見された奇妙な揺らぎから、いくつかの生命反応と数え切れないほどのゾンビの存在が観測され、時代や規模の特定が不可能なそこへレイシフトした数騎のサーヴァントがカルデアへ戻ってこなくなってしまったという。
サーヴァント達を連れ戻すべく揺らぎへレイシフトした主人公達が目にしたのは、ごく正常な21世紀の日本の都市部と、その中に聳え立つ不気味な気配を漂わせるマンション「オガワハイム」であった。
オガワハイムへ突入しようとした主人公達は、玄関先でゴーストと戦うサーヴァントらしき謎の少女に遭遇する。対話を求める主人公達だったが、面倒臭いと話を切り一方的に襲い掛かってきた少女と戦うハメに………。
「直死の魔眼」を保有するその少女「両儀式」の協力をなんとか得て、主人公たちはオガワハイムの探索を開始する。
本イベントもハロウィン同様、カルデアゲートではなく、正面玄関、1F~8F、屋上、駐車場、焼却炉からなる専用マップの「克螺旋境界式 オガワハイム」が用いられ、特定の敵を一定数倒す、特定の階層のクエストを一定回クリアする等のミッションをこなすことでイベントが進行、アイテムが入手できるという仕組みであった。
また、本イベントでは戦闘時やボズ戦時に『劇場版 空の境界』で戦闘場面に用いられたBGMが流れる他、景品交換ページやフィールド画面でも『劇場版 空の境界』のBGMが流れていた。
式を正式加入させるだけならば特別難しくはないが、霊基再臨素材及び宝具強化用の二枚目以降の式を入手するためにはイベント自体をかなりやり込まねばならず、過去の類似イベントと比べるとハードルが高くなっていた。一方、元々イベントを完走するようなプレイヤーであれば、周回内容が複雑という点以外はそこまででもない。
正面玄関から始まるメインシナリオは過去のイベントと比べてもシリアス成分が強いが、メイン終了後の後日談に当たる6階~8階のシナリオは打って変わってギャグ成分が強い(ちなみに、屋上も後日談に当たるが至ってシリアス)。なお、601号室と801号室のシナリオはゲストとしてそれぞれ東出氏と経験値氏が担当している[4]
ちなみに、マチ★アソビVol.16でのトークイベントによると、当初は無関係な別の作品とのコラボを予定していたとのこと。
天草四郎体験クエスト
開催期間:2016年3月9日~3月16日
カルデアボーイズピックアップガチャ2016(通称ホワイトデーガチャ)に合わせて開催された。同時実装のアストルフォ、子ギルの体験も兼ねている。
新たに特異点化しつつあるという座標に降り立った主人公達。このまま放置すれば人理の崩壊が更に加速する可能性が高いという。
直ちに時代を修正すべくまずは抑止力として召喚されているはぐれサーヴァント達を捜索する主人公らは、そのうちの一騎アストルフォと遭遇する。
曰く、この時代にも聖杯が出現し、しかもルーラーギルガメッシュがそれを巡って火花を散らしているという。
アストルフォに頼まれるままに二騎の仲裁に入る主人公であったが………。
監獄塔に復讐鬼は哭く
開催期間:2016年3月16日~3月23日
初めて運営から「高難易度イベント」との告知がなされたイベント。同時に本イベントのキーキャラクターとなるアヴェンジャーのピックアップガチャも開催された。
難易度及びストーリーとの兼ね合いから第四章の突破が参加条件となっており、本イベント開催前には準備期間としてメインストーリーに要するAPが50%OFFになるというキャンペーンが行われた。
カルデアの廊下、マシュとの会話中に突如意識が飛んだ主人公は、嫉妬という感情について説く声を聴く。
ほどなく意識を回復した主人公を心配したマシュはメディカルチェックを行うので自室に戻るよう主人公を促すが、
言われるままに自室に戻った主人公はいつの間にかカルデアではない薄暗い牢獄の中で、歓待の声を上げる英霊――――アヴェンジャーのサーヴァントと共にいた。
曰く、魔術王によって主人公は此処「監獄塔 シャトー・ディフ」に魂を幽閉され、脱出するためには七日間のうちに七つの「裁きの間」に待つ番兵達を倒さねばならず、脱出できねば死ぬという。
生きて監獄塔を脱出せんとする主人公に、仮契約を結び力を貸すアヴェンジャー。"―――――待て。しかして、希望せよ”と語る、彼の真意は果たして………?
メインストーリー及び「空の境界コラボイベント」とストーリーが繋がっており、オガワハイムでの騒動を引き起こした存在=アヴェンジャーが本格的に登場する他、シナリオ中には記憶を失った謎の女性「メルセデス」としてナイチンゲールが先行登場した。
本イベントは初めて「高難易度」と銘打たれたイベントであり、出現する敵のステータスは初戦時点で既に過去のイベントの高難度並で、最終戦のボスなどはHPが50万を越える。
また、お助けNPCとしてLv.90のアヴェンジャーを選択可能………というか、最終戦を除きサポート枠には彼しか選択できない。
これはストーリーの展開に沿ったものであり、本イベントが彼の体験クエストとしての側面も有しているからだと思われる。
が、レベル最大の☆5サーヴァントとはいえ貸出NPCであるが故に礼装未装備であり、対ルーラー以外にはさほどの活躍も望めず、おまけにパーティ内にいるだけでスキル「復讐者」のデメリット効果も発生する彼をわざわざ使わなければならないため、「高難易度」のための制限としても機能していた。当然ながら参加メンバーに縛りを設けるようなプレイをしているマスターにとっては多重苦であり、「巌窟王を戦闘に参加させない」「巌窟王に攻撃一つさせずに退場させる」攻略方法を真剣に考えねばならなかったりした。
Anime Japan 2016
開催期間:2016年3月27日~4月6日
新作発表記念として開催された、「Anime Japan 2016」とのコラボクエスト。
「Anime Japan 2016」で発表された『EXTRA』のアニメ化及び映画『Heaven's Feel』について、それぞれネロとメドゥーサが中心となって宣伝する。
それぞれクリアすれば両タイトルのメインビジュアルと同じイラストを用いた概念礼装が入手可能だった。
司会進行を担当した両名は専用の立ち絵が用意されており、穂群原学園の制服を着たライダー等が見られる。
ストーリーそのものは茶番満載であり、結局はいつもの型月であった。
ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊
シナリオ担当:東出祐一郎 / 開催期間:2016年4月11日~21日
ストーリーとの兼ね合いから第一章の突破が参加条件となっているイベント。サービス開始当初から存在は判明していたダ・ヴィンチがお助けNPCとして初参戦した。
また、本イベントと同時にPCとして正式参戦を果たしたジャンヌオルタのピックアップガチャが開催された。なお、彼女はイベントストーリーにも関わってくる。
あくる日のカルデア。エミヤからレクチャーを受けつつカルデア館内の清掃に勤しむマシュと主人公だったが、突如館内に緊急警報が鳴り響き、呼び出しのアナウンスが聞こえてくる。
呼び出し主――――ダ・ヴィンチによれば、どこの誰とも知れない輩が自分の手稿や絵の贋作をばら撒いており、その収拾のために主人公の手を借りたいとのこと。
あまりにも自分本位な内容を「人理崩壊の危機だ」などとのたまうダ・ヴィンチに呆れつつも、贋作の出所の特定自体は重要だと結論付けた一行は出所と思しき時代にレイシフトし、正体不明の「贋作者」を追い始める………。
本イベントはクリスマスとほぼ同様の仕様であり、回収したダ・ヴィンチの作品の贋作と引き換えに各種アイテムの交換が可能な他、「手稿(真)」及び「手稿(偽)」を消費して素材やポイントを入手できるガチャを回すことができた。
クリスマスと違って消費する手稿の種類別でガチャが二種類存在したため、手稿回収のめんどくささに嘆くマスターも多かった模様。
ストーリーはギャグ9割シリアス1割といった感じであり、本編にはまったく絡まない外伝的なイベント。
「監獄塔に復讐鬼は哭く」同様、サポート枠にはお助けNPCしか選択できず、今回がPCとしては初登場となる「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と、型月有数の贋作者「エミヤ」の二名が選択可能だった。
また、過去のイベントではストーリーの中核になるサーヴァントはイベントクリアの報酬ないしイベントに併せて開催される期間限定ガチャから入手が可能だったのだが、今回イベントタイトルにまでなっているダ・ヴィンチはお助けNPC止まりで正式参戦は見送られた。
イベントクエストで登場する偽のサーヴァントは通常とクラスが異なっていた(例を挙げるとランサーのヘクトール(偽)、アサシンのカーミラ(偽)、アーチャーのアタランテ(偽)など)。
ちなみに本イベントはクリスマスと同期間の開催にするためか変則的に月曜日から開催されたものの、予定していたメンテナンスに加え緊急メンテナンスが多発したため、結局1日期間が延長されてしまった。
Fate/Accel Zero Order「変異特異点 第四次異聞録 冬木」
シナリオ担当:虚淵玄 / 開催期間:2016年4月27日~5月18日
Fate/Zero』とのコラボレーションイベント。序章突破が参加条件となっている。
『特異点F』の時代より更に10年前、西暦1994年の冬木に特異点が発生。この世界の歴史においては何の事件も起こらなかったが、とある世界においては一つの戦いの舞台となった場所。
主人公らはその事情を誰よりもよく知るエルメロイⅡ世と共にレイシフトし、彼のよく知る、しかし何かが異なる第四次聖杯戦争の渦中へと足を踏み入れる。
……要するに俗に言う逆行SSみたいな内容であり、原作者直々にそれを執筆するという事態に二次創作に親しんでいたファンからはいろんな意味で悲鳴があがった。オリ主・オリ鯖・原作改変・ウェイバー魔改造・ケイネス救済・メタ注意
1回目のコラボである「空の境界/the Garden of Order」と同じくミッション達成式のイベントで、加えて「チョコレートレディの空騒ぎ」のようなクラス毎のアイテム獲得仕様が搭載されている。
なお本来の開催期間は開始日の二週間後の5月11日までであったが、サーバーの負荷と臨時メンテナンスが長期化したことで18日まで延長された。
虚淵玄は最初、「ある人物がある人物を殺して終わる」という、zero以上に救いのないシナリオを書いてきたが、奈須きのこがもっと明るい内容にするよう直させたという。
鬼哭酔夢魔京 羅生門
シナリオ担当: / 開催期間:2016年5月31日~6月15日
2016年5月7日に新宿でシール無料配布のイベントが行われ、シールを剥がしていった果てに新サーヴァントとしてバーサーカー茨木童子のビジュアルが初公開された。
また、イベント開催に併せて本イベントのキーキャラクターの一人であるアサシン酒呑童子のピックアップガチャも開催された。
今イベントも「高難易度イベント」ということで「監獄塔に復讐鬼は哭く」と同様、最新の章である第五章の突破が参加条件で、開催前にはメインストーリーのAP50%OFFキャンペーンが行われた。
平安時代の京に異常が生じたため、レイシフトした主人公とマシュ。そこには何故かゴールデンが先に召喚されており、京には酒気を帯びた霧が漂っている。
酔っぱらうマシュとともに京の中心へ向かうと、そこには酒呑童子を喰らおうとする茨木童子が門の前に立ちはだかっていた。
そして主人公たちは襲い掛かる茨木童子にゴールデンと共に立ち向かう。彼曰く、自分の知っている茨木童子よりも強くなっているそうだが……?
本イベントはいわゆるレイドボスに近い形式であり、総計20兆を超えるHPを持つ茨木童子をイベント参加プレイヤー全員が協力して撃退するというものである。
一定期間ごとにノルマとして討伐までのHPが定められており、ノルマに到達した時点でストーリーが進行する追い払い戦のクエストが発令、それをクリアすることで撃退となる。
撃退後でも、定められた時間が経過するまでは継続戦として、同じクラスの腕の茨木童子と何度でも戦うことができるが、総計HPには影響しない。
イベント限定のパワーソース「BP」を消費することで、消費量に応じた3つの難易度「鬼あそび級」「鬼やらい級」「鬼ごろし級」でHP量の異なる茨木童子に挑める。難易度が高いほどHPは高い。
下の難易度から30万、100万、600万である。正直もう一段階「鬼やらい」と「鬼ごろし」の間にあってもいいような気がする
BPは1時間につき1回復するほか、イベント限定アイテムのおにぎりを使用することで、任意で回復することができるが、最大値は6と少々低めに設定されているため、睡眠等によって少々時間が空くだけで溢れてしまう。
おにぎりは各期間ごとに「空の境界/the Garden of Order」や「Fate/Accel Zero Order」のように設定されたミッションをクリアする等で入手可能。
バトルは前座のエネミー3体は通常の形式であるが、茨木童子との戦いは15ターンの制限が決められている。15ターン経過するか茨木童子のHPが0になるとバトルは終了となる。
15ターンまでに削ったHP量がDPという今回のイベントポイントとしてそのまま蓄積され、一定量ごとにアイテムや礼装が入手でき、エネミーを倒すとドロップする交換アイテムは、礼装やアイテムと交換可能。
これら入手できる礼装は「セイバーウォーズ」のように、装備することで装備者の攻撃が2倍になったり全体の攻撃が1.5倍になったりと、高難度ではまず必須といえるものである。
ただし15ターン経過までにこちらがやられてしまうとDPは一切入手できないうえ、令呪や聖晶石によるコンティニューは不可能となっているため、「最大級の火力を出せるアタッカーを維持して一気に撃破を狙う」、あるいは「全力で敵の攻撃を耐えつつも、HPをできる限り削っていける」パーティを構築しなければ「鬼ごろし」のクリアは難しい。後者については、頑張って耐えてもDPが150万以下だと「鬼やらい」に対して割に合わないためである。
また茨木童子には周囲に腕が取り巻きとして存在し、前座の酔った京人と共に日ごとにクラスが変化するほか、どんどんHPが増えるうえ厄介なスキルを使用してくるため、それら含めていかに生き残るか、思案を巡らせる必要がある。
珍しくイベント中に一度もメンテナンスがなかったものの、当初は各2日だったノルマは途中から1日に縮んで「合計3、4兆のHPを1日で削る」というまさに鬼のようなノルマが連発されたが、それでも結局最後まで難なく削り切られたのであった。
しかし、ストーリーについてはノルマ達成毎に展開されるという形式から進行が遅く、かつ内容が濃いとは言い難いという反応が一部では見られた。
また、実態としてはそこまで厳しくはなかった「監獄塔に復讐鬼は哭く」と違って本気で厳しい難易度設定により、「鬼ごろし」が高レアのサーヴァントを所持していなければクリアするのが異様に難しいという批判の声も相次いだ一方で、
高難易度イベントを名乗っている以上なんらおかしくない(また、BP/総DP効率は落ちるが「鬼やらい」の攻略だけでも各ミッションの達成くらいは十分可能)、本気の難度ゆえに普段活躍できないサーヴァントが活躍できた、といった肯定的な声も。とかく賛否分かれるイベントとなった。
なお公開当時は「鬼神襲来 バーサーカー茨木童子を討伐せよ」と記載されていたため、こちらがイベントタイトルかと思われていた。

メモ

  • 先述のとおり、第六特異点のタイトルがエルサレムからキャメロットに変更されたが、ファンの間では宗教的な問題が絡んでいると推察されている。
    • そもそもエルサレムとは、エルサレム神殿が置かれていた場所にして古代イスラエル・ユダ王国の首都であり、「聖杯」という概念を生み出したかの者が処刑された地でもあり、かの預言者が一夜のうちに昇天する旅を体験した場所とされ、三つの宗教にとっての共通の聖地となっている。
      つまり、エルサレムは宗教的にも非常にデリケートなものであり、今もなおこれに関わる問題が起きているため、変更されるのは是非もないかもしれない。

リンク

脚注

  1. 1.0 1.1 『月刊コンプティーク』2015年12月号106ページ「東出祐一郎・桜井光 Fate/Grand Orderシナリオ対談」
  2. 東出祐一郎Twitter
  3. 竹箒日記2015/10/20
  4. 竹箒日記2016/03/03