アルトリア・ペンドラゴン

提供: TYPE-MOON Wiki
2016年8月28日 (日) 09:03時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
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セイバー (stay night)

  • 真名:アルトリア・ペンドラゴン
  • 身長:154cm / 体重:42kg
  • 出典:アーサー王伝説
  • 地域:イギリス
  • スリーサイズ:B73/W53/H76
  • 属性:秩序・善 / カテゴリ:地
  • 性別:女性
  • イメージカラー:青
  • 特技:器械運動、密かに賭け事全般に強い
  • 好きな物:きめ細かい食事、ぬいぐるみ / 苦手な物:大雑把な食事、装飾過多
  • 天敵:ギルガメッシュいたずら好きの老人
  • CV:川澄綾子 / キャラクターデザイン:武内崇 / 武器デザイン:こやまひろかず
  • 設定作成:奈須きのこ

剣士」のクラスのサーヴァント

略歴
第四次聖杯戦争で、切嗣により召喚。切嗣の勝利至上の戦闘方針と、彼女の騎士としての誇りは相容れることなく、結果反目し合う。当時、彼に直接声をかけられたのは3回のみ(つまり令呪の命令)という徹底ぶり。
第五次聖杯戦争の折、士郎の体内にある聖剣の鞘が触媒となって召喚される。士郎に剣の誓いを立て、彼とともに聖杯戦争を戦う。
人物
一人称は「私」。常に凛とした空気を纏った、金髪の髪を後ろで結い上げ、青と銀の甲冑を着た見目麗しい少女剣士。
律儀で丁寧、とことん真面目。そして負けず嫌い。かわいらしいもの(例えばぬいぐるみ)を好むという少女らしい一面も。何より、丁寧でおいしい食事を好むハラペコ王でもある。
普段は冷静沈着であるが熱くなりやすい面も有り、勝負事となれば(どんな下らないことでも)手を抜かない。持ち前の直感とポーカーフェイスで賭け事にはことさら強い。
男性として振舞ってきたため、異性からの好意には疎い。当然(女性としての)性行為の経験はないが、『殿方を悦ばせること』は知っている。
衛宮家では唯一ライダーのみ反りが合わない相手でよく険悪なムードになるが、お互いを思いやる姿勢はあるため戦闘には発展しない。
宝具の力で老化が止まってしまったためそうは見えないが、ヒロイン中では一番人生経験豊富。
士郎、凛、切嗣と3人のマスターに仕えているが、最も全力で戦える(一番良いバックアップを受けられる)のが凛なのに対し、性格的に相性が良いのは士郎とされている。
能力
「剣士」のクラスではあるが、彼女の戦闘能力の本質は、彼女の保有する莫大な魔力に拠る。
「魔力放出」のスキルを持ち、本来なら普通の少女と同レベルの身体能力しかないものを、魔力によるブーストで向上させている。言うなれば魔力によるジェット噴射、会心の一撃なら丸太を容易く両断し、強力な加護を持たない並みの武器では魔力の篭もった彼女の一撃に打ち合うこともままならない。
戦闘時に纏う鎧も魔力で編まれたものであり、任意で着脱が可能で、第四次ではバイクを補強するのに用いられた。
どちらも彼女の魔力を元にした能力であるため、普段は鎧に回している魔力を、鎧を除装することで「魔力放出」に追加することも可能。その瞬間出力は普段の六割増し。
彼女が莫大な魔力を持っているのは、出生時に魔術師・マーリンの計らいにより人の身ながら竜の因子を持って生まれてきたためで、魔術回路を用いずただ生きているだけで魔力を生成でき、魔力放出のスキルはこの因子に由来する。
スキルとしてステータスに記述されていないが、湖の精霊の加護を受けているため、水面に立ち、その上を歩くことができる。このため、生まれてこの方泳いだことがなく、戦場でも彼女は湖面や川面を走っていたという。
各方面において高い能力を持つ彼女だが、マスターである士郎が魔術師として未熟であることが祟り、その能力には大きく制限がかけられている。基本ステータスのランクが低下しており、また、魔力供給のパスが通っていないため回復力に乏しい。
また、マスターとは関係なく、未だ正しい意味での英霊とはなっていないため、霊体となっての活動ができない。また聖杯に招かれた者として現代の知識は与えられているが、英霊としての時空を超えた知識を持っていない。

ランサー (Grand Order)

  • 真名:アルトリア・ペンドラゴン
  • 身長:171cm / 体重:57kg?
  • 出典:アーサー王伝説
  • 地域:欧州
  • 属性:秩序・善
  • 性別:女性
  • CV:川澄綾子 / キャラクターデザイン:石田あきら

槍兵」のクラスのサーヴァント

略歴
人物
獅子の意匠の兜と白銀の甲冑を身にまとった騎士王。聖剣ではなく聖槍を主武装とした彼女の別の可能性。
聖剣による成長停止はなくなり、王に相応しい肉体年齢まで成長しているが、当の彼女は主人公に「その事」を指摘されて困惑している。
精神性もセイバークラスで召喚された時と比較すると合理的、かつ冷静になってはいるが、人間性は失われていない。むしろ大人になった分その選択には余裕があり、王としては理想的な在り方になっている。
人のカタチをしてはいるが、聖槍に秘められた性質によって、人の英霊ではなく神霊、強いて言えば女神に近しい存在へと変化・変質しているが、それも十年ほどの使用期間だったので精神構造・霊子構造はそこまで大きく変化していない。
能力
「ドゥン・スタリオン」に騎乗し聖槍ロンゴミニアドを用いて戦う。

バリエーション / コスチューム

青セイバー

Fate/stay night』を基準とする、通常のセイバー。他との区別のため、ファンからは「青セイバー」と呼ばれることもある。私服や甲冑姿だと若干イメージが繋がらないかもしれないが、鎧下の服は青を基調としている。

劇中で着ている平服は遠坂凛からのお下がりで、戦闘などで駄目にしても同じデザインのものを凛は持ってくる。これは、この服が元を正せば言峰綺礼が凛に贈ったものであり、選ぶのが面倒な誕生日のプレゼントに、毎年同じ服を(サイズだけ若干変えて)送り続けているというものらしい。なお、このデザインに関しては絶対に凛に「似合わないモノ」をチョイスしたらしく、毎年嫌がる凛の反応を楽しんでいたとか。

Fate/hollow ataraxia』では、余所行き用のおしゃれ着も披露している他、2014年版アニメでは白いコートとマフラーを身に付けている。

水着はノースリーブの白ビキニ。「セイバー総選挙」の順位は2位。

セイバーオルタ

『Fate/stay night』のHFに登場する性質の反転したセイバー。『Fate/hollow ataraxia』以降はクセ毛を掴まれることがスイッチとなってこの姿に反転するという設定が追加された。

また、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でもクラスカードの黒化英霊として登場している。

鎧が若干ゴツくなり、当初はバイザーで顔を隠している。他に、肌の色が青白くなっており、瞳も碧から金色になっている。鎧姿ではない平服は『hollow』で追加され、黒のゴスロリ風。「セイバー総選挙」の順位は5位。

詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」を参照。

セイバーライオン

『フェイト/タイガーころしあむ』におけるセイバーの第3コスチュームであり、当ゲームのマスコットキャラクター。

虎聖杯によって異界から生み出された獣……だが、どうみてもライオンの着ぐるみを着たセイバーにしか見えない。しかも、某ドーナツチェーンのマスコットそっくり。性別は女だが、雄ライオンの着ぐるみを着ている。シナリオによって設定の差違はあるが、基本的にはセイバーのコンパチキャラ扱い。

詳細は「セイバーライオン」を参照。

セイバー・リリィ

『Fate/unlimited codes』に登場する隠しコスチューム。俗に「白セイバー」と呼ばれることも。

ちなみに、ゲーム内では通常セイバーのコンパチキャラのため『約束された勝利の剣』を構えているが、関連イラストに描かれる際にはほぼ必ず『勝利すべき黄金の剣』を携えている。

「オルタ」の「黒」に対して「白」主体で描かれており、通常のセイバーが「騎士王」であるのに対し、より女性的で「姫騎士」であることを意識されている。原画担当武内崇氏がリデザインした。「セイバー総選挙」の順位は1位。

詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕」を参照。

Zeroセイバー

  • 真名:アルトリア・ペンドラゴン
  • 身長:154cm / 体重:42kg
  • スリーサイズ:B73/W53/H76
  • 属性:秩序・善
  • 性別:女性
  • イメージカラー:青
  • 特技:勝負事
  • 好きな物:きめ細かい作戦、正当な行為 / 苦手な物:大雑把な作戦、卑怯な行為
  • 天敵:衛宮切嗣ギルガメッシュ

第四次聖杯戦争時(Fate/Zero)におけるセイバー。戦闘時の鎧姿は第五次と変わらないが、平服が黒のスーツで、男装をしている。

マスター代理であるアイリスフィールを貴婦人としてエスコートする他、メルセデス・ベンツ300SLやYAMAHA V-MAXカスタムを持ち前の「騎乗」スキルで駆る、現代に蘇った騎士。ちなみに、V-MAXカスタムを鎧のように魔力で補強したバージョンは、フィギュアで「セイバー・モタード・キュイラッシェ」と名付けられている。

水着はスポーティな競泳水着タイプ。「セイバー総選挙」の順位は4位。

なお、この姿でニトロプラスの格闘ゲーム『ニトロ+ロワイアル』にゲスト出演している。10年後にアサシンに大苦戦するとも知らず日本刀を軽視する発言をしたり、「螺湮城教本」とネクロノミコン原書を間違えて怒られたりと、面白いやり取りを見ることができる。あるニトロの暗殺者に対しては「私とは対極に位置する考え方」と嫌悪感を示しているが、別の暗殺者に対しては「また機会があれば手合わせ願いたい」と好意的。違いは得物が銃か剣か。単純に切嗣と似た相手が苦手なだけらしい。

YAMAHA V-MAX
第四次聖杯戦争で衛宮切嗣がセイバーの騎乗能力を最大限に活かし機動力を向上させるために用意したバイク。人外の身体能力を持つサーヴァントであるセイバーの騎乗と使用を前提としたものであるため限度外の改造が施され、物理的に御し得ないモンスターバイクと化している。
セイバーはAランクの騎乗スキルと魔力放出スキルでこのバイクを見事に乗りこなし、さらに魔力で構成する自身の鎧をバイクに纏わせることで車体を補強、宝具『風王結界』を使うことで空気抵抗も退ける離れ業を使うことで車体限界を超えた時速400Km以上のスピードを叩き出しライダーの『神威の車輪』と壮絶なカーチェイスを繰り広げた。

謎のヒロインX

2013年エイプリルフール企画『路地裏さつき』での扮装。黒い帽子に短パン、青いジャージの上着とマフラーで正体を隠している謎のヒロイン(のつもり)。本人はこれで変装しているつもりだったが、当然のことながら他の面々には正体はバレバレであった。

本来はゴールドヒロインの一員だが、赤セイバージャンヌ・ダルク等セイバー系ヒロインを合法的に抹殺できると聞いて、路地裏同盟に協力。

『Fate/Grand Order』にまさかの登場、クラスはアサシンでレア度は☆5。宝具も変化している。

詳細は「謎のヒロインX」を参照。

獅子王

「ベディヴィエールが聖剣エクスカリバーの返却を行わなかった可能性」を辿ったアルトリア。

略歴
ランサーとして現界した彼女は「聖剣ではなく聖槍を主武装としたイフ」であり、カムランの丘にて自ら聖槍を返還して大地に還り、天の英霊となった。
しかし「獅子王」と呼ばれるサーヴァントは、姿こそランサーのものと同じだが、ベディヴィエールが聖剣の返還を躊躇った結果、死する運命の時に死ぬ事ができず、アヴァロンに辿り着けないまま彷徨う亡霊となってしまった。
非常に長い間に聖槍を持ち続けた結果、人の英霊ではなく天の神霊「女神ロンゴミニアド」と化し、内面も「アルトリア」のそれとは異なり、ベディヴィエールのことを忘却してしまった。
彼女はかの魔術王が起こした人理焼却から人間を守るために『聖槍による救済』を達成すべく、第六特異点に到達して自らの力で円卓の騎士たちを召喚させ、聖地を占領した遠征軍を壊滅させ、聖地の上に一夜で聖都を作り上げた。
『聖槍による救済』とは、聖槍そのものである聖都を「理想の人間」清く正しい人間ではなく、何があっても正しい行動しかしない人間を聖都に運び、保護という名目で逃がさないように閉じ込めていた。
そもそも聖都自体が聖槍ロンゴミニアドの外殻であり、そこにいたものは皆ソレに取り込まれてしまい、生命としての活動はできずに永遠に「善良な人間の要素」として獅子王の下に管理される。
『世界の果て』となれば聖都は人理焼却から守れるが、同時に、聖都の外にいる世界と人間を切り捨てることを意味しており、彼女やそれに従う騎士達ははそのために、山の民達と争い、獅子王を止めようとした同胞を討ったのだ。それが、円卓の騎士たちの信条とは相容れぬものである事も理解していても。
そして第六特異点にやってきた主人公やマシュに真っ向から否定され、「聖剣エクスカリバーの返却を行わなかった可能性」を辿ったベディヴィエールによって聖剣返還を成した事で、聖槍は消滅し、彼女もまた特異点とともに消えていった。
人物
聖槍を持ち続けた事で完全に神霊化していた為、その内面は「人としてのアルトリア」のモノとは異なる。
とはいえ、エクスカリバーの返還を行ってもなお、戦い続けようとしたことから、やはり負けず嫌いなところは変わっていない。
能力
神霊であるのか権能の力を有しており、ダ・ヴィンチをして「万能を上回る神域」「並のサーヴァントではどうにかできる相手ではない」と認めている。
特異点からカルデアまで届き、シバが数枚吹っ飛ぶほどの魔力を有している。

へたれセイバー

Fateのバッドエンド救済コーナー「タイガー道場」に登場したセイバーのイロモノ化。2頭身で、顔がポンチ絵になっている。

バッドエンドはプレイヤーの選択ミスで発生するものだが、このセイバーが登場した時は大概、「セイバーが原因でバッドエンドになった」という展開になっており、「タイガー道場」でセイバーが落ち込んでいる姿を見せている。

ペンドラゴン生徒会長

花のみやこ!」に登場する平行世界の存在。名前はアルトリアのままで、愛称は「アル」。

CISことキャメロット・インターナショナル・スクールの高等部生徒会長。この学校は男子校なのでアルトリアも男。一人称はボク。公平で優しく人望ある生徒会長だが、服装は制服ではなくエプロンスカートに黒のハイソックス、長髪を左右三つ編みに纏めた……要するに女装。

姫月アルクとは幼馴染で、ことあるごとにモーションをかけている。こんな性格になったのも姫月のせいだったり。

西洋剣「グィネヴィア」を帯剣しているが、神造兵器などではないので普通に見えるし折れる。でもなぜか風王鉄槌は放てる。

マスターアルトリア

青いセーラー服を纏い、右手に令呪、左手に竹刀袋という扮装をしたセイバー。「セイバーがマスターであったら」という可能性を具現化したもの。

『月刊ニュータイプ』の誌上企画「My Favorite SABER Project」で2011年11月10日~1月30日に行われたアンケートにおいて、「「セイバークラス」以外でセイバーが召喚されるなら?」という設問に対し「サーヴァントではなく、マスターになってもらいたい!」という回答が1位を獲得した。それを受けて『月刊ニュータイプ』2012年6月号で竹内崇氏がピンナップで描きおろしたものが、この女子高生セイバーこと「マスターアルトリア」である。なお、このイラストは後にムック『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』にも再録されている。

その後は特に新規展開はなかったのだが、PS Vita版『Fate/hollow ataraxia』で再登場。追加ミニゲーム「カプセルさーばんと」にて、敵マスターとして登場。どうやら竹刀袋の中身は真剣だったらしい。

父ガウェイン、長男ケイ、次男ランスロット、末弟ベディヴィエールと暮らしており海外に従妹モードレッドがいる。実はかわいいモノが大好きな夢見る乙女。けれど長男にからかわれるから家族に内緒にしているらしいが、少なくとも父と次男にはばれている様子。

刻印精霊せいばー

アスキー・メディアワークス及びLillianのゲーム『ティンクル☆くるせいだーす STARLIT BRAVE!!』にゲスト出演した時の物。エイレイ界の刻印精霊という設定で、小さな妖精のような姿をしている。

新魔法少女りんと契約し、「リトル・エクスカリバー」で彼女を助ける。

上杉アルトリア

『Fate/Grand Order』のイベント「ぐだぐだ本能寺」に登場するアルトリア。召喚時に上杉謙信の因子が加えられていると見られ、更にサーヴァントの霊核に感染する特殊な粒子によってステータスの弱体化、記憶の改竄、霊核の摩耗、「残念になる」などの悪影響が及んでいる。

主人公一行に敗北した後、「(本作に置いて)よりも自分は影が薄いのではないか」とこぼしながら消滅。『hollow』や『タイガーころしあむ』で見られた腹ぺこキャラが強調されている。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 衛宮士郎 B C C B B C 対魔力:A
騎乗:B
直感:A
魔力放出:A
カリスマ:B
士郎が未熟であるため全てに制限がかかっている模様。
遠坂凛 A B B A A+ A++ 本来のスペックに限りなく近づいているとの事。
耐久や敏捷は切嗣より低い。
衛宮切嗣 B A A A D A++ 対魔力:A
騎乗:A
切嗣の人生に引きずられ幸運が下がっている。
主人公 (Grand Order) B B B A A+ A++ 対魔力:A
騎乗:B
アイリスフィール・フォン・アインツベルン 『Fate/Accel Zero Order』における第四次聖杯戦争のもの。
ランサー 主人公 (Grand Order) B A A A C A++ 対魔力:B
騎乗:A
魔力放出:A
カリスマ:B
最果ての加護:A
アーチャー 主人公 (Grand Order) C C B+ A+ A+ A 対魔力:A
単独行動:A
陣地作成:A
サマー・スプラッシュ:A+
海の家の加護:EX
ビーチフラワー:B

宝具

風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
彼女の剣を覆う、風で出来た第二の鞘。厳密には宝具というより魔術に該当する。
幾重にも重なる空気の層が屈折率を変えることで覆った物を透明化させ、不可視の剣へと変える。敵は間合いを把握できないため、白兵戦では非常に有効。
ただし、あくまで視覚にうったえる効果であるため、幻覚耐性や「心眼(偽)」などのスキルを持つ相手には効果が薄い。
透明化は副次的な役割であり、その本質は彼女の余りにも有名すぎる剣を隠すためのもの。
風で覆う対象は剣に限らず、オートバイに纏わせて速力をアップさせたり、ビルをも覆う風の防御壁にしたりもしている(必要がなかったためか、透明化までは行われなかった)。
また、纏わせた風を解放することで破壊力を伴った暴風として撃ち出す「風王鉄槌(ストライク・エア)」という技ともなる。ただし、一度解放すると再び風を集束させるのに多少時間を要するため、連発はできない。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:アーサー王の聖剣エクスカリバー。
生前のアーサー王が、一時的に妖精「湖の乙女」から授かった聖剣。アーサー王の死に際に、ベディヴィエールの手によって湖の乙女へ返還された。
人ではなく星に鍛えられた神造兵装であり、人々の「こうあって欲しい」という願いが地上に蓄えられ、星の内部で結晶・精製された「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。聖剣というカテゴリーの中で頂点に位置し、「空想の身でありながら最強」とも称される光の剣。
あまりに有名であるため、普段は「風王結界」で覆って隠している。風王結界を解除した状態では通常の剣として使った際の威力も高く、風王結界をまとった状態を80〜90だとしたら、風王結界を解除した黄金バージョンのは1000ぐらい。
神霊レベルの魔術行使を可能とし、所有者の魔力を光に変換、集束・加速させることで運動量を増大させ、光の断層による「究極の斬撃」として放つ。攻撃判定があるのは光の斬撃の先端のみだが、その莫大な魔力の斬撃が通り過ぎた後には高熱が発生するため、結果的に光の帯のように見える。その様は『騎英の手綱』が白い彗星ならばこちらは黄金のフレア、と称される。
言うならば一点集中型の指向性のエネルギー兵器。その膨大なエネルギーを正しく放つには両手での振り抜きが必要とされる。威力・攻撃範囲ともに大きい為、第四次聖杯戦争時に切嗣が大型客船を緩衝材として使ったり、第五次でビルの屋上から空へ向けて放ったりと、常に周囲への配慮を必要とする。威力に比例して扱いが難しい部分もあるが、出力は多少ならば調整可能であり、抑えた場合宝具の起動まで一秒未満に短縮することも出来る。
また、「あちら」のアーサー王が持つ「約束された勝利の剣」と同じく『心の善い者に振るってはならない』『精霊に振るってはならない』『共に戦う者は勇者でなければならない』等の誓約が複数かけられているため、それを破ると魔力放出が削られてしまう。全ての誓約が開放された状態での一撃を放ったことは一度あるかないかだという。
『Grand Order』ではこの制約のため、加入当初はランクがAに低下しており、絆クエスト「聖剣覚醒」をクリアすることでランクが本来のA++になる。
姉妹剣として『無毀なる湖光(アロンダイト)』『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』が存在する。
全て遠き理想郷(アヴァロン)
ランク:EX
種別:結界宝具
防御対象:1人
由来:エクスカリバーの魔法の鞘と、死後のアーサー王が眠る島アヴァロン。
妖精モルガン(モルガン・ル・フェ)がアーサー王から奪った聖剣の鞘。アーサー王の手から奪われた後、コーンウォールから「宝具の現物」として発掘され、現代に復活する。
「不老不死」の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、この世界最強の守り。
魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。あらゆる宝具を持っているに等しいギルガメッシュでも、この宝具を使用中の彼女には最高出力のエアを使っても傷を一つ付けることさえ不可能。
奈須氏曰く、「セイバーがこれで引き篭もったら手におえない」とのこと。
セイバーでなくとも所持者に加護を与え、傷を癒し、活力を与えるが、本来の持ち主である彼女から魔力を供給されないと効力は微弱なものとなる。基本的に、セイバーとの距離が近い程治癒力が高まる傾向が見られる。彼女が鞘の存在を認識していなくとも、鞘と同化した対象に触れると治癒力が大幅に高まる模様。
パスが正確に繋がった後の士郎やセイバー当人が使用している時でも、立ち上がることすら出来ない瀕死の重傷の場合はそうすぐには完治しない。しかし、治癒を阻害する呪詛による傷であっても自動的に完治させる点は極めて強力である。
勝利すべき黄金の剣(カリバーン)
ランク:B(条件付きでA+)
種別:対人宝具
由来:少年だったアーサーが石から抜いた選定の剣。
彼女が引き抜き、王となった選定の剣。これを引き抜いた時点で彼女は老化と成長が止まっている。彼女にとっては「約束された勝利の剣」よりもなじみが深いものだが、生前のある行動によって永遠に失われた。
このためサーヴァントとしての彼女はこの宝具を所持しておらず、『Fate/stay night』では衛宮士郎の投影によって複製が登場しただけに留まる。投影品には士郎の数百倍の魔力が込められており、セイバーが使った際には一撃でバーサーカーの命を7つ奪った。
『Fate/Grand Order』では、セイバー・リリィが宝具としてこの剣を所持している。
最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
ランク:A++
種別:対城宝具
星の聖槍にして星を繋ぎ止める嵐の錨。真実の姿は、世界の表皮を繋ぎとめる塔であるという。真名解放時にはランクと種別が変化する。
聖槍ロンゴミニアドは世界の表層を繋ぎとめる「光の柱」を本体とし、「世界を救う星の聖剣」と同等のプロセスを有する十三拘束の存在によって、かろうじて宝具としての体を成している。
その十三拘束もあまりの強大な力であるが故にかけられたもので、全ての拘束を開放した時に真の力を発揮する。
獅子王のそれはランサー時のアルトリアのものとは桁違いであり、一集落を消滅させ大地にクレーターを穿つほどの威力を持っており、アーラシュの『流星一条』でこれを相殺できた。
最高級の宝具火力が1000から3000に対し、獅子王のモノは数値で表すと魔力は300万を超えている。ヘルメスの計算によると500人分の魂を収納させることが可能。
通常攻撃ではビームを放つ他、宝具使用時には雲上まで高く飛翔し、聖槍を構えて敵に突撃を仕掛ける。
生前では魔竜ヴォーティガーンやモードレッドを討ち取る際に使用した。
ランサーとして現界したアルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕グレイもこの槍を使用している。

真名:アルトリア・ペンドラゴン

アルトリア・ペンドラゴン。「アーサー王伝説」に登場する円卓の騎士の一人であり、ブリテンの伝説的君主。選定の剣を引き抜き、不老の王となった騎士王。
暗君だった先王ヴォーティガーンを誅するために概念受胎と言う魔術によって作られた存在。母はブリテンを守護する赤い竜の概念を孕み、産み落とした。その為、霊基の質が高い。
真名である「アルトリア」は幼名であり、王として起ってからはアーサー王と呼ばれる事になった。
史実では男性だが、この世界では男装の麗人であった。
選定の剣を抜いた後は各地の戦や怪物と戦い功績を挙げ、白亜の城キャメロットを奪還した。
騎士道が花と散った時代、聖剣を手にブリテンにつかの間の平和と最後の繁栄をもたらした。
清廉潔白、滅私奉公を貫いた王。その正しさに騎士たちはかしずき、民たちは貧窮に耐える希望を見た。
万人にとって善き生活、善き人生を善しとし、弱きを助け強きをくじく。
彼女の王道はひとにぎりの強者たちではなく、より多くの、力持たぬものたちを治めるためのものだった。
国よりも人を愛した彼女は、その為に人間性と、己の人生を封印したが、王の心は民には伝わることはなかった。
国は凶作が続き、軍を維持することすらままならなかった。そのために小さな村を干上がらせることで軍を維持させるが、それは円卓の騎士たちにとっては受け容れがたいものであった。何故なら、生まれ育った故郷を奪われてしまうのだから。
―――――王には、人の心が分からない
トリスタンはこう言い残して城を去り、ヴォーティガーンと較べてすら冷徹なものと兵の目に映り、民から離れていってしまう。
孤独の中アーサー王はブリテンを侵略するサクソン人やピクト人異民族たちを撃退したものの、神秘を失いゆくブリテンの土地は滅びへと向かう一方であった。
それを止めるための聖杯探索を経たものの、伝説にも終焉を迎える時が来た。
円卓の騎士のひとり・モードレッドの叛逆によって国は二つに割れ、騎士たちの城キャメロットはその光を失った。
アーサー王はカムランの丘でモードレッドを討ち滅ぼすも、自らも傷を負い膝を折った。
息を引き取る直前、聖剣を湖の乙女に返還するべく、最後の腹心ベディヴィエールに預け、現世から退場した。

関連

円卓の騎士
13人存在しており、名前が挙げられているのはアーサー王、ベディヴィエール、ランスロット、ガウェイン、モードレッド、第三席ケイ、ギャラハッド、第二席パーシヴァル、トリスタン、アグラヴェイン、ガレス、第六席ガヘリス<、第九席パロミデスの12名。