「聖杯の泥」の版間の差分

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:『Fate/Grand Order』第七章でケイオスタイドから生まれた「新しい人類」。
 
:『Fate/Grand Order』第七章でケイオスタイドから生まれた「新しい人類」。
  

2017年12月10日 (日) 16:02時点における版

聖杯の泥

聖杯をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』。

泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまい、衛宮切嗣もこの呪いによって死亡した。
サーヴァントを触れただけで“黒化”という悪しき状態に反転させ、反英雄でも「通常よりマシ」な程度、ギルガメッシュでも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。

それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有しているギルガメッシュと、泥を浴びたギルガメッシュを通じて失われた心臓の代用とした言峰綺礼、己の精神に支配魔術をかけたことに加えて元から壊れていたバズディロット・コーデリオンである。

汚染された聖杯の影響

第三次聖杯戦争でアインツベルンに召喚されたアンリマユが原因で大聖杯自体が汚染し、本質が決定的に歪んでしまった。 具体的に述べれば、万能の願望器の機能はそのままであるものの、叶え方に果てしない“悪意”が加わり、“願いを恣意的に捻じ曲げて解釈する”というフィクションにおける悪魔の手段と化してしまったが、この聖杯をそうさせてしまったのは、汚染源であるアンリマユを生み出した人類の悪意に他ならない。

聖杯が歪み果てた結果、願望は常に悪い方向へと解釈され、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現され、解放されると汚染された大聖杯は聖杯の泥を垂れ流し、呪うべき人類すべてが滅びるまで悪意を振りまき続ける。
一方で無色である聖杯の中身が黒に染まったことで、“世間から悪と定義されながら英雄として認められる者”、反英雄の存在が認められ、彼らも英霊として召喚されることができた。

第四次聖杯戦争において、破壊された聖杯の欠片が間桐桜の体内に移植されたが、その聖杯はすでに汚染されていたために欠片を宿した彼女もまた影響を受けてしまい、HFルートにおいて“黒化”してしまった。

ケイオスタイド

ティアマトが持つ真なる権能。生命の海。原初の生命。混沌の海。侵食海洋。

魔術世界においては聖杯の泥とよばれるものだが、ケイオスタイドという名称は魔術王が名付けており、後にカルデアもこれに倣っている。 なお、生前のギルガメッシュは後者の名称を聞いて「見た覚えはないが、不愉快極まる単語」と述べている。

生命を生み出す海そのものであるティアマトは地球創世記の真エーテルを循環させている為、この海の中では魔力は無限に供給される。
ティアマトはこの黒い生命の海を用いて自分の霊基を作り替え、頭脳体に当たる通常の霊基状態(ファム・ファタール)から、全長60メートルを超す竜体に成長した。 黒く染まった海はティアマトの権能そのものであり、黒泥に囚われ海中に沈んだ者は侵食され、ティアマトが持つ権能を細胞に複写されて眷属と化してしまう。 たとえ脱出したとしても、一度泥に取り込まれた時点で強制的にティアマトと塩基レベルで細胞強制(アミノギアス)され、自動的に人類の敵になってしまう。これはサーヴァントでも同様であり、霊基汚染によって黒化してしまう。
泥に呑まれたものは権能である自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったスキルがランダムに付加され、牛若丸の場合は「個体増殖」が付加された。

ケイオスタイドによる大地の侵食は海上でしか歩けないティアマトの通路を拓く役割も兼ねている。その速度も非常に速く、海辺の崖の上に築かれた建造物が、平常な状態から僅か三時間で完全に水没するほど。
この黒い海を完全に焼き消せる宝具があるとしたら、この時代の魔力すべてを集めた宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』しかない。

対処法としては泥の接触を避けるしかない。が、ティアマトへ戦いを挑む場合は必然的に黒い海水の上で戦闘することになるため、触れる面積を最小限にして足に魔力障壁を展開するといった対処法をとることになるが、それでもダメージを負うのは避けられない。

人物

人間

衛宮切嗣
第四次聖杯戦争で聖杯の泥に触れたが、狂気に囚われる事はなかった。ただし肉体は呪いに蝕まれており、五年後に息を引き取った。
言峰綺礼
第四次聖杯戦争でギルガメッシュを通して聖杯の泥を浴びたことにより、泥が切嗣に破壊された心臓の代わりとなって蘇生した。
間桐桜
第五次聖杯戦争に参加したマスター。HFルートで自分がバケモノであると受け入れて適合して黒化した。
バズディロット・コーデリオン
己の精神に支配魔術をかけたことと、その精神は元から壊れていたために聖杯の泥に耐えきった。
同時にそれはこの男があまりにも危険な存在である事の証明でもある。

サーヴァント

アンリマユ
冬木の聖杯が汚染され、内包するモノが変わり果てた原因。
ギルガメッシュ
第四次聖杯戦争で聖杯の泥を浴びたが、自身の器と魂だけで汚染されることなく耐えきり、その際に受肉した。
これにより以降のギルガメッシュは、魔力を消費することなく現界を維持している。
『絶対魔獣前線バビロニア』では生前のギルガメッシュは後者の名称を聞いて「見た覚えはないが、不愉快極まる単語」と述べている。
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
第五次聖杯戦争でセイバーとして召喚されたアルトリア・ペンドラゴンが、HFルートで聖杯の泥に触れて汚染された姿。
アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕がサンタクロースを演じている姿。
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ・ライダー〕
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕が水着を着たメイドになった姿。
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ・ランサー〕
肉体と精神が完全な聖槍の女神へと転じる直前に、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いを利用して『嵐の王』として黒き暴虐であることを強く定義したもの。
アルケイデス
偽りの聖杯戦争でアーチャーとして召喚されたヘラクレスが三画の令呪に加え、聖杯の泥、魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術によって変質した姿。
ヘラクレスは第五次聖杯戦争でバーサーカーとして召喚された上にHFルートで聖杯の泥に触れても高潔な精神は失われなかったが、このアルケイデスは打って変わって外道と成り果ててしまった。
黒聖杯
『この世全ての悪』によって汚染された黒い聖杯。
正史における第四次聖杯戦争とは異なる物語を描いた『Fate/Accel Zero Order』にて登場。
牛若丸 (ケイオスタイド)
『絶対魔獣前線バビロニア』でケイオスタイドに沈められ、ティアマトの眷属に変生させられてしまった。
その際にスキル「個体増殖」が付加されており、劇中ではこれによるおぞましい効果を目の当たりにする事になる。
人間性も人間を斬り殺す残虐な性格へと変化しており、同時に内にあった全ての人間への怒りが表面化している。

その他

ラフム
『Fate/Grand Order』第七章でケイオスタイドから生まれた「新しい人類」。

メモ

  • マンガで分かる!Fate/Grand Order』ではリヨぐだ子うどん生地を触媒にして聖杯の泥からサーヴァントの幼生を生み出している。……ギャグ作品なので深く考えてはいけない。
    • この時、うどん生地に聖杯の泥を練り込むために全裸で泥に浸かっていたがまるで平然としていた。……繰り返していうがギャグ作品なので深く考えてはいけない。
  • Fate/strange Fake』でのエルキドゥの見立てでは、この「泥」と、Fakeで召喚されている「」がまかり間違って融合しようものなら、地球規模での危機になるとのこと。汚染度は高いが広がりにくい「泥」と、爆発的感染力を持つが指向性を持たない「病」との組み合わせではむべなるかな。

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