「パリス」を編集中
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| 地域 = ギリシャ | | 地域 = ギリシャ | ||
| 属性 = 中立・中庸 | | 属性 = 中立・中庸 | ||
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| サーヴァント階位 = | | サーヴァント階位 = | ||
| 一人称 = 僕/私<ref group="注">かしこまった席で使用している。</ref> | | 一人称 = 僕/私<ref group="注">かしこまった席で使用している。</ref> | ||
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;略歴 | ;略歴 | ||
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;人物 | ;人物 | ||
: 羊の巻き角のように編まれた淡い金髪に赤眼の美少年。服装も一括して魔法少女のような格好。 | : 羊の巻き角のように編まれた淡い金髪に赤眼の美少年。服装も一括して魔法少女のような格好。 | ||
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:急所が有名な英雄キラー。アキレウスだけでなく、弱点さえ知れば竜の血で身を固めた[[ジークフリート]]なども倒すことが可能かもしれない。 | :急所が有名な英雄キラー。アキレウスだけでなく、弱点さえ知れば竜の血で身を固めた[[ジークフリート]]なども倒すことが可能かもしれない。 | ||
:しかしその為には前提として敵の急所を知らなければならない上に、相手の敏捷、幸運、魔力のランクなどにも左右される。 | :しかしその為には前提として敵の急所を知らなければならない上に、相手の敏捷、幸運、魔力のランクなどにも左右される。 | ||
− | :『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与 | + | :『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与<ref group = "注" name="1ターン">1ターン</ref>&敵単体に超強力な[急所判明]状態特攻攻撃[Lv.1~]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のQuick宝具。 |
;不和呼びし黄金の林檎(ディスティヒア・ミリャ) | ;不和呼びし黄金の林檎(ディスティヒア・ミリャ) | ||
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:最も美しい女神に対して贈られるはずだったこのリンゴは、トロイア戦争を引き起こした。 | :最も美しい女神に対して贈られるはずだったこのリンゴは、トロイア戦争を引き起こした。 | ||
:リンゴ自体に破壊力はないが、結果として「敵味方関係なく莫大な破壊を引き起こす」という非常に厄介な代物。抵抗には幸運や精神耐性などが重要視される。 | :リンゴ自体に破壊力はないが、結果として「敵味方関係なく莫大な破壊を引き起こす」という非常に厄介な代物。抵抗には幸運や精神耐性などが重要視される。 | ||
− | :『Grand Order』ゲーム中では「自身のNPを増やす[Lv]& | + | :『Grand Order』ゲーム中では「自身のNPを増やす[Lv.1~]&自身のHPを回復[Lv.1~]」という効果のスキルとして採用されている。 |
:なお、パリス本人には持ち込んだ自覚は無かったようだが、アポロンが余計な気を利かせて危険物と知りながら勝手に持ち込んだようである。 | :なお、パリス本人には持ち込んだ自覚は無かったようだが、アポロンが余計な気を利かせて危険物と知りながら勝手に持ち込んだようである。 | ||
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=== 関連 === | === 関連 === | ||
;パリスの審判 | ;パリスの審判 | ||
− | : | + | :上記のように3人の女神の誰が一番美しいか?を問われた際に、パリスが判定する羽目になった審判。元々はアフロディテと鍛治の神ヘファイストスの結婚式<ref group="注">アキレウスの両親であるペレウスと女神テティスの結婚式とする場合もある。</ref>に争いの女神エリスだけが招待されず、その事に怒ったエリスが黄金のリンゴを投げ入れて仕掛けたもの。 |
− | : | + | : ここから争いごとの終焉を第三者に委ねること、またはそれを任された人物のことを呼称する言葉として使われている。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
===Fateシリーズ=== | ===Fateシリーズ=== | ||
; [[Fate/Grand Order]] | ; [[Fate/Grand Order]] | ||
− | : | + | : 2019年の4周年記念キャンペーン開催に伴い実装。直後のイベントの概念礼装にも登場しており、第三特異点「[[封鎖終局四海 オケアノス]]」やバレンタインイベントでのヘクトールの台詞から存在自体はたびたび言及されていた。その後、大西洋異聞帯前章「[[神代巨神海洋 アトランティス]]」で本格参戦する。 |
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===Fate関連作品=== | ===Fate関連作品=== | ||
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;[[ベオウルフ]]、[[ラーマ]] | ;[[ベオウルフ]]、[[ラーマ]] | ||
:自身の幕間の物語にて、英雄の何たるかについて悩んでいた際に相談した相手。 | :自身の幕間の物語にて、英雄の何たるかについて悩んでいた際に相談した相手。 | ||
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===生前=== | ===生前=== | ||
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:自分に厄介な審判を押し付けてきた女神達。 | :自分に厄介な審判を押し付けてきた女神達。 | ||
;ヘレネー | ;ヘレネー | ||
− | : | + | :彼女をメラネオスから奪った事で、トロイア戦争が勃発する。 |
;[[オデュッセウス]] | ;[[オデュッセウス]] | ||
:彼が仕掛けた木馬作戦に対抗の手立てを打てず、祖国の滅亡を許してしまう。 | :彼が仕掛けた木馬作戦に対抗の手立てを打てず、祖国の滅亡を許してしまう。 | ||
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==メモ== | ==メモ== | ||
− | *項目にもある通り本来の全盛期である大人の姿ではないため、彼を知る関係者からは大いに困惑されている。特に兄の[[ヘクトール]]とは赤ん坊の時に捨てられてしまって以来、パリスが成長して王宮入りするまではほぼ生き別れの状態だった。ちなみに原典によると、本来の二人の年齢差は2歳違いとされている。<ref group="注">トロイア王プリアモスと王妃ヘカベーとの間には名前が判明している者を含めると'''19人の子供''' | + | *項目にもある通り本来の全盛期である大人の姿ではないため、彼を知る関係者からは大いに困惑されている。特に兄の[[ヘクトール]]とは赤ん坊の時に捨てられてしまって以来、パリスが成長して王宮入りするまではほぼ生き別れの状態だった。ちなみに原典によると、本来の二人の年齢差は2歳違いとされている。<ref group="注">トロイア王プリアモスと王妃ヘカベーとの間には名前が判明している者を含めると'''19人の子供'''がおり、ヘクトールとパリスは兄弟姉妹の長男と次男にあたる。</ref> |
**この外見差のため両者が兄弟と言われてもピンとこないかもしれないが、宝具発動台詞の他、表情差分をよく見ると細かい部分で共通点を見出すことが出来る。 | **この外見差のため両者が兄弟と言われてもピンとこないかもしれないが、宝具発動台詞の他、表情差分をよく見ると細かい部分で共通点を見出すことが出来る。 | ||
*イメージモチーフに「羊」が使われているのは、[[ダビデ]]や[[ロムルス]]と同じく生前当初は羊飼いだった頃の名残り。羊アーチャーとしては[[アルテラ・ザ・サン〔タ〕]]に続く二人目のサーヴァントとなる。 | *イメージモチーフに「羊」が使われているのは、[[ダビデ]]や[[ロムルス]]と同じく生前当初は羊飼いだった頃の名残り。羊アーチャーとしては[[アルテラ・ザ・サン〔タ〕]]に続く二人目のサーヴァントとなる。 | ||
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*パリスの設定によれば、「ヘレネーはメネラオスに無理やり結婚させられ、しかも酷い虐待をされていたので、パリスが救い出した」と言う設定になっている。だが、実際の神話においてはメネラオスはかなりの人格者で、「トロイア陥落後に連れ戻されたヘレネーとメネラオスはよりを戻し、故郷で平和に暮らした」と言う物語も有るほどなので、こうした設定には非常に違和感がある。この辺りについてはまだ詳しく書かれている訳ではないので、イベントで取り上げられたり新たなサーヴァントが登場する事で、何らかの新たな情報が出るのではないか、と言う予想もある。 | *パリスの設定によれば、「ヘレネーはメネラオスに無理やり結婚させられ、しかも酷い虐待をされていたので、パリスが救い出した」と言う設定になっている。だが、実際の神話においてはメネラオスはかなりの人格者で、「トロイア陥落後に連れ戻されたヘレネーとメネラオスはよりを戻し、故郷で平和に暮らした」と言う物語も有るほどなので、こうした設定には非常に違和感がある。この辺りについてはまだ詳しく書かれている訳ではないので、イベントで取り上げられたり新たなサーヴァントが登場する事で、何らかの新たな情報が出るのではないか、と言う予想もある。 | ||
− | * | + | *パリス(とヘクトール)の妹は、悲劇の予言者・カッサンドラである。彼女は「アポロンに愛されて予言能力を得たが、その力によって『アポロンが自分を捨てる未来』を予言してしまった」「それを理由にアポロンの愛を拒絶した結果、逆恨みされて『予言を誰も信じない』と言う呪いをかけられた」「トロイの木馬がトロイアに滅亡をもたらす事を予言したが、呪いのせいで誰も信じてもらえなかった」と言う経歴の持ち主。 |
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**つまり、パリスにとってみれば、アポロンは「妹と故郷の仇」でもある。 | **つまり、パリスにとってみれば、アポロンは「妹と故郷の仇」でもある。 | ||
==話題まとめ== | ==話題まとめ== | ||
;パリスの審判 | ;パリスの審判 | ||
− | : | + | :「その行いがトロイア戦争の発端になった」と言われるパリスだが、実の所、彼の非はとても小さい。 |
:三女神の中でアフロディーテを選んだがためにヘレネーを奪う事になった訳だが、仮にヘラを選んだとしても「王位と富貴を得るために戦争を」、アテナを選んだとしても「勝利を得るために戦争を」と言う事になった可能性が高い。 | :三女神の中でアフロディーテを選んだがためにヘレネーを奪う事になった訳だが、仮にヘラを選んだとしても「王位と富貴を得るために戦争を」、アテナを選んだとしても「勝利を得るために戦争を」と言う事になった可能性が高い。 | ||
− | : | + | :かと言って、褒美の受け取りを拒否すれば女神の不興を買う事は間違いないし、そもそも選ばなかった二女神の恨みはすでに買っている。そして「誰も選ばない」と言う選択肢もまた、彼を裁定役に任じたゼウスの顔を潰す事になる。つまり、'''裁定役に選ばれた時点で詰んでいる'''のである。 |
− | : | + | :それどころか、この審判自体が「増えすぎた人間を減らすために、ゼウスが戦争を起こそうとした」ため、と言う説もある。結局パリスはギリシャ神話によくいる「神々に翻弄された哀れな人間」に過ぎず、そこに罪を求めるのは大分無理があるのだ。 |
+ | :まあギリシャ神話の場合、「どう考えても神々に非があるのに、巻き込まれた人間の側が悪扱いされる」と言う話も定番なのだが。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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[[category:Fate/Grand Order]] | [[category:Fate/Grand Order]] | ||
[[category:教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー]] | [[category:教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー]] | ||
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