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+ | :暗殺を生業とし、退魔組織において対[[混血]]の切り札とされた七夜家。混血からは蛇蝎の如く忌み嫌われた一族の、最後の当主。一族の者には御館様と呼ばれていた。 | ||
+ | :力によって当主を決める七夜において、最高傑作と評される。混血には禁忌として黄理の名は通っていた。 | ||
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+ | :その後、息子志貴を設けたことを機に退魔組織を引退。隠遁するように森で静かに暮らしていたが、七夜の一族を根絶やしにしようとする槙久の襲撃を受ける。黄理は槙久の私兵を一人でほぼ壊滅に追いやったが、黄理を殺すためだけに槙久に育てられていた軋間紅摩と再会・交戦。紅摩に「生の実感」を刻み死亡した。 | ||
;人物 | ;人物 | ||
− | : | + | :『殺害』。その仕事に何の意味も欲も持たない純粋な暗殺者。感情表現に欠けている。 |
+ | :幼い頃から『いかに巧く殺すか』に傾倒し、研鑽と鍛錬を続けて生きた。 | ||
+ | :誰に言いつけられたわけではないが、それが七夜の命題だと疑いすら感じない。指導者はおらず、彼は彼に使いやすいように既成の技術を進化させ仕事をし経験を重ねていった。 | ||
+ | :在り方から七夜の当主に最も相応しい人物だったようだが、七夜の枠内から少し外れた、規格外でもあった。 | ||
+ | :七夜は黄理の代で既成の能力を跳ね上げている。当主の座には周囲が奉り上げ、気が付いたら就いていたというもの。 | ||
+ | :暗殺しか必要としないまま成長した、本人曰く『子供』であり、生涯を暗殺者として生きていく事を自身も疑わなかったが、黄理の跡継ぎを渇望する一族の為だけに産んだ子・志貴の誕生で憑き物が落ち、殺しから引退。退魔組織とも盟約を絶つ。 | ||
+ | :後は自身が以前暮らしていた七夜の森に一族ごと隠れ住み、時折、刀崎家など懇意の縁から来る護衛の仕事を、黄理は「(今まで殺すだけの人生だったのに)生かすのは難しい」と思いながらもこなしていた。穏やかさに慣れる様に、静かに朽ちていくような生活だった。しかしそんなものが黄理には忙しく新鮮なものだったという。 | ||
+ | :一族はこの時全員が共に住んでいた。生業を辞めたことに関しては一族より反発もあったそうだが、力で従わせたとある。結局のところ退魔抜けをした後も分裂することなく、七夜一族全てを最後まで率いたとされた。(よって七夜の生き残りは志貴一人のみ) | ||
+ | :志貴には体術の基本だけを教え、自分で自分の身を守れるようになるまでは、日中などに連れ出すことはなかったという。しかし志貴は七夜として生きる充分な素質があったらしく、黄理を辿る才を見せていた。志貴は静かで暗い森を愛し、一生をこの森で暮らすことを受け入れていた。それで余計に七夜から志貴を離さなければと、黄理を驚かせた。 | ||
+ | :そして引退から6年後。七夜(黄理)に脅威と恨みを感じた遠野槙久により襲撃を受け、先述の死を迎える。 | ||
+ | :ちなみに、黄理と志貴は外見がよく似ている。黄理は己が分身として、志貴を見ていた。友人の医師・[[時南宗玄]]もひやかしている。 | ||
+ | :MBシリーズでも軋間紅摩が遠野・七夜の志貴両名を見て、即座に黄理を思い出していた。(しかし黄理の後続にと聞かれたのは遠野志貴だけである) | ||
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+ | :軋間との戦いの最中に『これ(紅摩)に対抗できるのは、(紅摩と)同じく、死を究極とする者だけだ』=直死の魔眼?との示唆しているものの、それが後に志貴に宿るものとまでは連想していない。 | ||
+ | :結局死の際まで志貴の事は思い出さない、黄理らしい最期だった。 | ||
+ | :黄理は志貴から七夜を離そうとしていた様子すらあり、それだけにMBAAにおいて七夜志貴が「七夜の誇り」とまるで黄理の後始末をつけようとするような真似をしたのは、非常に父親の思惑外な展開になったと言える。(さらに親子で同じ攻撃手段を用いていると思われるCGであった) | ||
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− | :形状は、まるで太鼓の枹(バチ)・すりこぎ・木ぎれと様されるような鉄製の棍を得物とし、殴打器でありながら人体を器用に解体する。 | + | :形状は、まるで太鼓の枹(バチ)・すりこぎ・木ぎれと様されるような鉄製の棍を得物とし、殴打器でありながら人体を器用に解体する。 |
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+ | :空間を立体的に使う体術を用い、その様はさながら巣を張った蜘蛛と形容された。蜘蛛のように隙間を縫い、どこから現れるかわからない脚裁きで場を翻弄する。それでいて動きは獣のスピードと同等。 | ||
+ | :暗殺者としての経験や直感から、殺しに最適な場所を作り出すことにも長け、特に屋内なども大変得意な殺害現場となった。例えれば、巣に絡んだ得物を補食するように事を済ます。膝くらいの高さの応接机の下で獲物を解体した事もある。 | ||
+ | :隠行に関しては式神の類かと見間違うレベルで、隣で殺されても気が付かない、殺された者でさえ絶命するまで己が殺されたことに気が付かない。 | ||
+ | :彼の技巧は奇怪で鮮やかで、観客がいれば感嘆の息を洩らす程と述べられている。 | ||
+ | :ただの人間であり神秘的な力にこそ恵まれなかったが、それ故に、『七夜黄理故に到達できる地平』という表現すらある。 | ||
+ | :使い捨ての存在であった超能力者の扱いに否と応え、組織絶対戦力の座に伸し上った七夜一族の歴史の中でも特質した、万に一つの鬼神。 | ||
+ | :その存在は奇跡とされた。 | ||
+ | :対象の思念を色として見る、在りえざるモノを見る眼『淨眼』を持つ。宗玄には役に立たないものと語っていたようだ。思念は普通の人間なら濁った透明に映るらしいのだが、青や赤といった人以外の者の存在を色で教えた。他に波形状に揺れる思念の動きから、わずかに感情も知ることが出来たという。仕事場においては、敵は通常気配は消せても思念は消えないので、相手の位置が解る。暗殺者の黄理には利用できるものでもあったとか。 | ||
+ | :しかし眼の所為で、生まれた時から人の思念と口の違いを思い知らされたので、自然と無口になった。口をひらく必要を感じなかったという。 | ||
+ | :この淨眼は、能力は違えど志貴にも遺伝され、遠野志貴のものは後に[[直死の魔眼]]へと発展する。 | ||
+ | :七夜志貴の使う『極死・七夜』は彼が行ったものが型とされ、それを見た遠野志貴が僅かに記憶に残る父親の姿を重ねている。 | ||
+ | :直感と経験に長ける。余分なものを全てそぎ落とし、意味のないことはやらない彼の性質は、決して殺人鬼ではなく、暗殺者としての行動原理があった。 | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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*刀崎の護衛などでは、慣れず肩を負傷したりしていた黄理。曰く「あいつらは金を持っているから割合が良い」とのこと。 | *刀崎の護衛などでは、慣れず肩を負傷したりしていた黄理。曰く「あいつらは金を持っているから割合が良い」とのこと。 | ||
*時南宗玄や遠野の親類・刀崎家とは、黄理の先代の七夜当主からのつきあい。 | *時南宗玄や遠野の親類・刀崎家とは、黄理の先代の七夜当主からのつきあい。 | ||
− | *3人兄妹の真ん中であり、次男。<br /> | + | *3人兄妹の真ん中であり、次男。<br />兄は極度の精神病質者(サイコパス)で、常に殺人を遊びだと抜かして愉しみ、妹は臆病で常に魔に過剰反応して怯え、とても戦闘向きではないという理由で、感情表現あまり無く暗殺を役目としか思っていない黄理が当主に相応しいとされた。 |
− | ** | + | **能力制で決まると説明されている七夜の当主を、他にも親族がいる筈なのに、何故わざわざこの3人の兄妹から選んだのか不明。<br />近親婚による忌み子を間引いたという七夜に、育つ子供が少なかったか、先代当主の子供だったからではと思われるのだが、想像の域を出ない。<br />志貴は黄理の唯一の実子であるが、かような理由からも次代に確定はしていない。(月姫では遠野側の描写からは跡継ぎだとされている) |
**なお、黄理の兄妹も七夜最後の夜まで存命である。兄妹にもそれぞれ子供がおり、黄理はそれらが当主を継げばよいとも考えていた。襲撃時「兄貴達には残飯処理を任せるとしよう」との台詞からも、身内仲もとくに険悪ではないように思われる。 | **なお、黄理の兄妹も七夜最後の夜まで存命である。兄妹にもそれぞれ子供がおり、黄理はそれらが当主を継げばよいとも考えていた。襲撃時「兄貴達には残飯処理を任せるとしよう」との台詞からも、身内仲もとくに険悪ではないように思われる。 | ||
*「赤い鬼神」ではイベントCGがない。MELTY BLOODシリーズでは紅摩や志貴の台詞内で黄理が語られることがあるが、絵は未登場なため姿を見ることは出来ない。 | *「赤い鬼神」ではイベントCGがない。MELTY BLOODシリーズでは紅摩や志貴の台詞内で黄理が語られることがあるが、絵は未登場なため姿を見ることは出来ない。 | ||
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== リンク == | == リンク == | ||
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+ | [[Category:真月譚 月姫]] | ||
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2024年1月7日 (日) 11:14時点における最新版
七夜黄理 | |
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読み | ななや きり |
性別 | 男性 |
七夜黄理[編集 | ソースを編集]
歌月十夜夢十夜四話「赤い鬼神」の登場人物。
- 略歴
- 月姫主人公・遠野志貴の実父。つまり歌月十夜・MELTY BLOODシリーズから登場する七夜志貴にとっても父親ということになる。
- 暗殺を生業とし、退魔組織において対混血の切り札とされた七夜家。混血からは蛇蝎の如く忌み嫌われた一族の、最後の当主。一族の者には御館様と呼ばれていた。
- 力によって当主を決める七夜において、最高傑作と評される。混血には禁忌として黄理の名は通っていた。
- たゆまぬ訓練故にモノを殺す力は非常に高く、反転した斎木の暗殺を請け負った際には、混血の精鋭30人以上が守る屋敷に侵入し、その護衛を全員惨殺、標的の斎木をも殺し、無事帰還するなどした。その同じ夜、幼い軋間紅摩の右目を潰している。後に脅威となると感じながら、殺さなかった。またこの時、斎木を退魔に売った張本人である遠野当主・遠野槙久の胸をも穿っている。(この辺り、紅摩が見逃された理由についてなどは『赤い鬼神』終盤を参照)
- その後、息子志貴を設けたことを機に退魔組織を引退。隠遁するように森で静かに暮らしていたが、七夜の一族を根絶やしにしようとする槙久の襲撃を受ける。黄理は槙久の私兵を一人でほぼ壊滅に追いやったが、黄理を殺すためだけに槙久に育てられていた軋間紅摩と再会・交戦。紅摩に「生の実感」を刻み死亡した。
- 人物
- 『殺害』。その仕事に何の意味も欲も持たない純粋な暗殺者。感情表現に欠けている。
- 幼い頃から『いかに巧く殺すか』に傾倒し、研鑽と鍛錬を続けて生きた。
- 誰に言いつけられたわけではないが、それが七夜の命題だと疑いすら感じない。指導者はおらず、彼は彼に使いやすいように既成の技術を進化させ仕事をし経験を重ねていった。
- 在り方から七夜の当主に最も相応しい人物だったようだが、七夜の枠内から少し外れた、規格外でもあった。
- 七夜は黄理の代で既成の能力を跳ね上げている。当主の座には周囲が奉り上げ、気が付いたら就いていたというもの。
- 暗殺しか必要としないまま成長した、本人曰く『子供』であり、生涯を暗殺者として生きていく事を自身も疑わなかったが、黄理の跡継ぎを渇望する一族の為だけに産んだ子・志貴の誕生で憑き物が落ち、殺しから引退。退魔組織とも盟約を絶つ。
- 後は自身が以前暮らしていた七夜の森に一族ごと隠れ住み、時折、刀崎家など懇意の縁から来る護衛の仕事を、黄理は「(今まで殺すだけの人生だったのに)生かすのは難しい」と思いながらもこなしていた。穏やかさに慣れる様に、静かに朽ちていくような生活だった。しかしそんなものが黄理には忙しく新鮮なものだったという。
- 一族はこの時全員が共に住んでいた。生業を辞めたことに関しては一族より反発もあったそうだが、力で従わせたとある。結局のところ退魔抜けをした後も分裂することなく、七夜一族全てを最後まで率いたとされた。(よって七夜の生き残りは志貴一人のみ)
- 志貴には体術の基本だけを教え、自分で自分の身を守れるようになるまでは、日中などに連れ出すことはなかったという。しかし志貴は七夜として生きる充分な素質があったらしく、黄理を辿る才を見せていた。志貴は静かで暗い森を愛し、一生をこの森で暮らすことを受け入れていた。それで余計に七夜から志貴を離さなければと、黄理を驚かせた。
- そして引退から6年後。七夜(黄理)に脅威と恨みを感じた遠野槙久により襲撃を受け、先述の死を迎える。
- ちなみに、黄理と志貴は外見がよく似ている。黄理は己が分身として、志貴を見ていた。友人の医師・時南宗玄もひやかしている。
- MBシリーズでも軋間紅摩が遠野・七夜の志貴両名を見て、即座に黄理を思い出していた。(しかし黄理の後続にと聞かれたのは遠野志貴だけである)
- ただ、志貴が黄理とは違う生き方をする事こそが黄理の真の望みであった。あらゆる意味で、黄理には志貴に自身の後続をさせる気が無かった。
- 確かに志貴に愛情はあったが、それを最後まで自覚しなかった黄理である。
- 軋間との戦いの最中に『これ(紅摩)に対抗できるのは、(紅摩と)同じく、死を究極とする者だけだ』=直死の魔眼?との示唆しているものの、それが後に志貴に宿るものとまでは連想していない。
- 結局死の際まで志貴の事は思い出さない、黄理らしい最期だった。
- 黄理は志貴から七夜を離そうとしていた様子すらあり、それだけにMBAAにおいて七夜志貴が「七夜の誇り」とまるで黄理の後始末をつけようとするような真似をしたのは、非常に父親の思惑外な展開になったと言える。(さらに親子で同じ攻撃手段を用いていると思われるCGであった)
- 能力
- 形状は、まるで太鼓の枹(バチ)・すりこぎ・木ぎれと様されるような鉄製の棍を得物とし、殴打器でありながら人体を器用に解体する。
- 『点穴』と呼ばれる、およそ優れた暗殺手段とは言いがたい方法で、太くもなく細くもない先端で肉より骨を潰し、時には鉄棍の一振りで相手の頭を胴に減り込ませることが出来る。自身の名の如く錐(キリ)のように目標を穿つこともある。
- 空間を立体的に使う体術を用い、その様はさながら巣を張った蜘蛛と形容された。蜘蛛のように隙間を縫い、どこから現れるかわからない脚裁きで場を翻弄する。それでいて動きは獣のスピードと同等。
- 暗殺者としての経験や直感から、殺しに最適な場所を作り出すことにも長け、特に屋内なども大変得意な殺害現場となった。例えれば、巣に絡んだ得物を補食するように事を済ます。膝くらいの高さの応接机の下で獲物を解体した事もある。
- 隠行に関しては式神の類かと見間違うレベルで、隣で殺されても気が付かない、殺された者でさえ絶命するまで己が殺されたことに気が付かない。
- 彼の技巧は奇怪で鮮やかで、観客がいれば感嘆の息を洩らす程と述べられている。
- ただの人間であり神秘的な力にこそ恵まれなかったが、それ故に、『七夜黄理故に到達できる地平』という表現すらある。
- 使い捨ての存在であった超能力者の扱いに否と応え、組織絶対戦力の座に伸し上った七夜一族の歴史の中でも特質した、万に一つの鬼神。
- その存在は奇跡とされた。
- 対象の思念を色として見る、在りえざるモノを見る眼『淨眼』を持つ。宗玄には役に立たないものと語っていたようだ。思念は普通の人間なら濁った透明に映るらしいのだが、青や赤といった人以外の者の存在を色で教えた。他に波形状に揺れる思念の動きから、わずかに感情も知ることが出来たという。仕事場においては、敵は通常気配は消せても思念は消えないので、相手の位置が解る。暗殺者の黄理には利用できるものでもあったとか。
- しかし眼の所為で、生まれた時から人の思念と口の違いを思い知らされたので、自然と無口になった。口をひらく必要を感じなかったという。
- この淨眼は、能力は違えど志貴にも遺伝され、遠野志貴のものは後に直死の魔眼へと発展する。
- 七夜志貴の使う『極死・七夜』は彼が行ったものが型とされ、それを見た遠野志貴が僅かに記憶に残る父親の姿を重ねている。
- 直感と経験に長ける。余分なものを全てそぎ落とし、意味のないことはやらない彼の性質は、決して殺人鬼ではなく、暗殺者としての行動原理があった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 歌月十夜
- 赤い鬼神。本編で志貴と宗玄の記憶に少し残る。
- MELTY BLOOD
- 名前が出る。
メルブラは歌月十夜とは別軸のストーリーだが、赤い鬼神は確実に継承している。(パラレルワールドなどという概念はない)
人間関係[編集 | ソースを編集]
- 遠野志貴/七夜志貴
- 実子。遠野志貴より産まれた七夜志貴は厳密には息子にあたるのか定かではないが、七夜本人が実父であると語っている。
- 軋間紅摩
- 七夜殲滅の夜に戦った相手。槙久亡き今、黄理を最も良く知り、強く記憶し、その存在を志貴に伝える者はこの男しかない。
- 遠野槙久
- 黄理に恨みを持ち七夜を殲滅しようとした首謀者。志貴の養父でもある。
- 時南宗玄
- 黄理の先代から付き合いがあった医者。元々は同じ退魔組織で七夜と似たような事をしていたらしい。黄理は「じいさん」「ヤブ」など呼んでいた。
退魔組織より遠野家の監視役として送られている理由もあり、遠野の主治医でもある。黄理の息子であるからか、志貴を気にかけている。
台詞[編集 | ソースを編集]
- 「……不細工な血だ。匂いからして巧くない」
- 斎木暗殺の際、黄理は場を攪乱するため、随所に配置されていた護衛の一人の頭を潰し、スプリンクラーのように血をばら撒く方法を取った。
この時彼自身大量に混じりモノの血を浴びており、そこで零した言葉。
遠野志貴のように「ニゲロ、コロセ」などの七夜の血の囁きを聞く描写の無かった黄理だが、混血への区別が強く現れている。
さらに血を浴びたことにより、ねばついた液体が自身の仕事の精度を落とさないか思案するなど、殺しの手順に感情を挟まない機械然とした人物。
- 「──八人目は良かった。帰ったらもう一回やってみよう」
- 良い殺し方が出来たら復習も忘れません。勤勉な最高傑作当主。
- 「いや、ご忠告痛み入る。だがまあ、逃げてどうとなる事でもない。どのみち襲われるんならテメエの庭で迎え撃つさ。アンタに肩入れされる筋はねえし、なにより───」
- 久しぶりの狩りだ。と黄理は眼を細める。
宗玄が混血達の襲撃計画(後に遠野と判明)を黄理に洩らした時の返事。襲撃を聞いても遅かれ早かれ当たり前だと受け入れる。
- 「一つ尋ねるが。おぬし、息子が可愛くて足を洗ったのか」(宗玄)
「まさか。止めたのは自分のためだ」
「己と同じ道を歩ませたくないと?」(宗玄)
「それが、俺と違う道を歩めるのか見てみたかった」 - 志貴が生まれた後の、宗玄との会話。
宗玄は、それを自分の為だと言っていた男は、それこそが父親としての愛情だと気が付いていたのだろうかと思い「たわけめ。今更人らしい感情を持ちおって」と呟いた。
組織を辞め一族を危険に晒し、七夜を己で終わらせようとした理由を、子供の所為ではないと否定した黄理と、MBAAで軋間と戦う理由について、「親父の事はどうでもいいんだ」と言ったタタリの七夜志貴は、僅かに似ている。
- 「やめておけ。それこそ蜂の巣にされておしまいだ。おまえたちも戦力であるなら自覚を持て。アレはまだ戦力にすらならない子供だ。ならば優先すべきはおまえたちの方だろう」
- 襲撃の夜、黄理と側近?の七夜の者との会話。
黄理の命令あれば志貴だけは命にかえても外へ逃がしますと進言する側近を、「寝かせておけよ、それが最も生き残れる方法かもしれんからな」と拒否した黄理。
運任せだが、結果として遅れて外に出た志貴は助かっている。黄理が志貴に関して発した最後の言葉。ちなみにこの側近、黄理に対して「志貴は私たちの子供です」と言っていることから、奥さんかも知れない。
- 「一度会ったか、ガキ」
- 軋間紅摩を目の当たりにして。
多くの混血を殺してきた黄理にとってまで、紅摩は規格外の化け物以外の何者でもなかった。終盤、未知なる者への感想を、紅摩は黄理に返す。
- 「なあじいさん。人生ってのは巧く出来ているんだな」
メモ[編集 | ソースを編集]
- 斎木襲撃時に黄理が遠野槙久を傷つけた行為だが、これを黄理が退魔組織に咎められた様子はない。ゲーム内ではこの青年が槙久とは説明されておらず、七夜を襲撃してきた勢力が遠野と判明しても、黄理は槙久の事を知りもしなかった。漫画版月姫では、「(斎木暗殺時に)傍にいたことが不運か」「あれが混じりものでなければ死んでたな」(注:組織は遠野を潰すのはたやすいとまでしている)と遠野を軽視している描写がされた。両家の組織での立場は決定的に違うのである。槙久は復讐を遂げた後も黄理に後悔し続けた半生だった。黄理の子と判っていて志貴を(利用の意味でも)養子縁組までして育てるなど、志貴らと戦おうとしない軋間紅摩と同じく複雑な行動を見せている。
- 刀崎の護衛などでは、慣れず肩を負傷したりしていた黄理。曰く「あいつらは金を持っているから割合が良い」とのこと。
- 時南宗玄や遠野の親類・刀崎家とは、黄理の先代の七夜当主からのつきあい。
- 3人兄妹の真ん中であり、次男。
兄は極度の精神病質者(サイコパス)で、常に殺人を遊びだと抜かして愉しみ、妹は臆病で常に魔に過剰反応して怯え、とても戦闘向きではないという理由で、感情表現あまり無く暗殺を役目としか思っていない黄理が当主に相応しいとされた。- 能力制で決まると説明されている七夜の当主を、他にも親族がいる筈なのに、何故わざわざこの3人の兄妹から選んだのか不明。
近親婚による忌み子を間引いたという七夜に、育つ子供が少なかったか、先代当主の子供だったからではと思われるのだが、想像の域を出ない。
志貴は黄理の唯一の実子であるが、かような理由からも次代に確定はしていない。(月姫では遠野側の描写からは跡継ぎだとされている) - なお、黄理の兄妹も七夜最後の夜まで存命である。兄妹にもそれぞれ子供がおり、黄理はそれらが当主を継げばよいとも考えていた。襲撃時「兄貴達には残飯処理を任せるとしよう」との台詞からも、身内仲もとくに険悪ではないように思われる。
- 能力制で決まると説明されている七夜の当主を、他にも親族がいる筈なのに、何故わざわざこの3人の兄妹から選んだのか不明。
- 「赤い鬼神」ではイベントCGがない。MELTY BLOODシリーズでは紅摩や志貴の台詞内で黄理が語られることがあるが、絵は未登場なため姿を見ることは出来ない。
- 月姫読本に設定ラフ画が二枚載っている。当初、原画家・武内崇が描いた一枚の黄理に対して、原作者・奈須きのこの賛同が得られなかったことから、もう一枚描き下ろされた。
イメージは片方はアヴェンジャー。もう片方は成長した七夜志貴?
初期タイプが着ていた衣装は武内崇のお気に入りであり、後にFateのアーチャーに引き継がれた。
また佐々木少年による月姫のコミカライズ「真月譚・月姫」6巻の描き下ろしにおいて少しだけ登場した。(老けた七夜志貴が) - その特徴的な得物や戦法から少なくないファンからMELTY BLOODへの参戦を希望されているがいまだ叶っていない。
- 月姫読本に設定ラフ画が二枚載っている。当初、原画家・武内崇が描いた一枚の黄理に対して、原作者・奈須きのこの賛同が得られなかったことから、もう一枚描き下ろされた。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
出典[編集 | ソースを編集]