「シャルルマーニュ十二勇士」の版間の差分
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2020年1月27日 (月) 20:50時点における版
概要
『シャルルマーニュ伝説』に登場するシャルルマーニュの仲間である12人の英雄。
シャルルマーニュを盟主に仰ぎ、ローラン、オリヴィエ、アストルフォなど、いずれ劣らぬ武勇に優れた騎士であるが、後年に成立した武勲詩や叙事詩の影響からか、超人的な戦闘力を持つ伝説上の人物として中世のヨーロッパでは人気を博した。パラディンを「聖騎士」と呼称するのは彼らに由来する。
……が、その実態は実力はともかく一癖も二癖もある人物で構成されており、結構なポンコツであるエリザベート・バートリーが「十二勇士の資格がある」と評されるようなスカポンタンの集団である。
また、構成員の人間関係も非常にフランクで、アストルフォの言動を見る限り明確な上下関係というわけではなく、同じチームのメンバーのようなノリである。
シャルルマーニュ十二勇士の英雄譚は全て架空の物語で、カール大帝の治世に聖剣や魔獣や魔女は一切存在しない。シャルルマーニュ伝説に登場する歴史、地名、国のほぼ全てが虚構。
また、ローランやアストルフォなどのメンバーは史実には実在はするものの、彼らはシャルルマーニュのモデルであるカール大帝の配下の精鋭騎士団であり、「十二勇士」という組織自体は伝説の中にしか登場しない。このため、サーヴァントとして召喚された十二勇士は物語内の記憶と史実での記憶が混在した状態になっており、葛藤に苦しんでいるとのこと。
人物
盟主
- シャルルマーニュ
- 十二勇士を統べるリーダー。なお、十二勇士自体には含まれていない。
メンバー
- ローラン
- シャルルマーニュの甥であり、十二勇士を代表する人物。
- 卓越した実力を持つものの、狂人レベルで破天荒な人物である上に、すぐに服を脱ぎたがる問題児。
- アストルフォ
- 十二勇士のメンバーであり、ムードメーカー。
- 理性の吹っ飛んだ行動を繰り返し、女装趣味という結構な性格。それでも十二勇士ではまともなほうである。
- テュルパン
- 十二勇士のメンバーであり、大司教も務める。
- 戦いでは非常に苛烈であり、最後の戦いでは槍が何本も刺さった状態で大暴れしていたとか。
- 普段は人格者であるが、人格者過ぎて他のメンバーの問題行動もスルーしてしまうという別の意味で結構な性格である。
- オリヴィエ
- 十二勇士のメンバー。
- メンバーの中では割と常識人寄りで、面倒なノリになった時にはシャルルマーニュから後始末をいつも押し付けられていたとか。
- ブラダマンテ
- 十二勇士の紅一点でアストルフォの従姉妹。彼女を十二勇士に数えない伝承も多いが、Fate世界では数えているようである。
- 真面目で一途な少女騎士だが多分に脳筋で、恋人のロジェロの事になると著しくIQが低下する。
- リナルド
- 十二勇士のメンバーで、上記のブラダマンテの兄。
- 多少はまともな性格のようで、アストルフォの女装についても苦言を呈すだろうと妹に述べられている。
その他
- マーリン
- シャルルマーニュ伝説において、彼らに何らかの形で助力していたと言われている。
- 上記のブラダマンテの冒険の際にはテレパシーを送る等の形で何度も手助けをしていた模様。
- ロジェロ
- アフリカ王の息子であり、上記のブラダマンテの恋人。
- 伝説では彼とブラダマンテの恋物語が物語の軸の一つとなっている。
- マルフィーザ
- ロジェロの双子の妹で、インドの女王。
- ロジェロと再会した際に、浮気相手と勘違いされたブラダマンテに叩きのめされる。
- マンドリカルド
- 上記のローランとデュランダルを巡って戦った相手。
- 後にヘクトールの武具を巡ってロジェロとも戦うが、巻き込まれに近い形で死んでしまった。
言及作品
メモ
- 現実の歴史では、彼らが活躍する『シャルルマーニュ伝説』が評判になった為に、それのイングランド版として、アルトリウスの物語をベースに「円卓の騎士達の物語」が統合され、アーサー王物語として成立した背景がある。
- これらの伝説は互いに影響を与え合っており、上記のようにシャルルマーニュ伝説にアーサー王物語のキャラクターであるマーリンが登場したり、ランスロットの剣であるアロンダイトがオリヴィエの持つ聖剣オートクレールと同一視されたりと色々である。
脚注
注釈
出典