「セミラミス」の版間の差分

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:一応、同志。彼もシロウに協力しているが、「物語」を求めて、自陣の不利になるような行動を平気でするため、その存在に頭を痛めている。
 
:一応、同志。彼もシロウに協力しているが、「物語」を求めて、自陣の不利になるような行動を平気でするため、その存在に頭を痛めている。
  
;[[アーチャー (Apocrypha・赤)]]・ライダー(Apocrypha・赤)
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:彼らのマスターを傀儡として指令を与えている。ただ、アサシンの退廃的な雰囲気は「純潔の狩人」であるアーチャーとは相容れないもので、ライダーも傲慢な上に王族であるアサシンを毛嫌いしており、彼女たちに不信感と苛立ちを募らせている。
 
:彼らのマスターを傀儡として指令を与えている。ただ、アサシンの退廃的な雰囲気は「純潔の狩人」であるアーチャーとは相容れないもので、ライダーも傲慢な上に王族であるアサシンを毛嫌いしており、彼女たちに不信感と苛立ちを募らせている。
  

2013年8月25日 (日) 19:42時点における版

アサシン(Apocrypha・赤)

  • 真名:セミラミス
  • 身長:167cm/体重:51kg
  • スリーサイズ:B89/W58/H87
  • 属性:秩序・悪

暗殺者」のクラスのサーヴァント聖杯大戦において、シロウ・コトミネに召喚された。
暗闇のようなドレスを身に纏った美女。

略歴
真名はアッシリアの女帝セミラミス。世界最古の毒殺者であり、夫であったニノス王を毒殺し、男を物にするために戦争を起こすなど、数十年に渡って暴政を敷いた。
聖杯大戦においてシロウによって召喚され、彼と共に獅子劫を除いた赤のマスター達を傀儡とし、彼らのサーヴァントを使って暗躍している。
決戦においては空中庭園からルーラーの妨害に当り、集中爆撃によってシロウの正体が露見しないよう努める。その後、バーサーカーの宝具によって半壊したミレニア城塞から、大聖杯を首尾よく奪取する。
人物
美貌と英知を兼ね備えた、傲慢かつ好色で、派手好きな女性。女帝として君臨していただけに、気位が高く、王を王とも思わない豪放磊落な赤のライダーや、常に飄々としている獅子劫のような自分に靡かない男達を嫌っている。
また、その退廃的な雰囲気から赤のセイバーやアーチャーから露骨に嫌われている。特にセイバーは彼女が自分の母に似ているために、完全に敵視しており、対決は不可避の物に成りつつある。
能力
極めて希少なスキル『二重召喚(ダブルサモン)』によって、「暗殺者」としての能力と「魔術師」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない赤のキャスターの欠点を補っている。
鳩を使い魔として使役し、ルーマニア全土を監視している黒のキャスターと同等の索敵網を構築している。また他のサーヴァントとの連絡にも鳩が使われている。
戦闘方法は本当に暗殺者なのか不審に思われるほどに派手で、空中庭園からEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。
また空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。

宝具

虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)
想像を絶する巨大な浮遊要塞。セミラミスが生前に作り上げられたと伝えられている空中庭園。
規則正しく並べられた緑豊かな浮島と、大理石で出来た床や柱で構成されている。全体にあらゆる種の植物が絡んでおり、混沌の醜さと絢爛の美しさが同一化している。
魔力による顕現は不可能で召喚に彼女が生きていた土地の木材、石材、鉱物、植物、水といった材料を全て揃え、長時間の儀式を行ってようやく完成する。このような面倒なプロセスが必要なのは、彼女が実際は空中庭園など建設しておらず、後付けの神秘として自身に刻み付けられたためで、「虚栄」とは事実に反する紛い物である事を意味する。
だが、真実よりも遥かに巨大かつ出鱈目で、浮遊に使われている『逆しまである』という概念を利用し、大聖杯を格納するための機能がシロウの要望によって組み込まれており、宝具でありながら持ち主の意思で作り変えることが出来る。
巨大な戦略拠点であるのはもちろんとして、キャスターのクラス別スキル『陣地作成』における『大神殿』に相当する効果があり、どこへ行っても内部は彼女の領域として扱われ、ステータス全てが強化され、魔法の領域に踏み込んだ魔術すら使用可能となる。
だが欠点は多く、彼女はこの庭園の外に出た途端、戦闘能力のほとんどを失い大幅に弱体化する。
また不必要なまでに巨大なため、隠密行動は事実上不可能であり、実体化させたままでしか移動できず、迷彩や偽装を用いて敵陣に奇襲をかける事もできない。
更に移動速度が遅く、接近すれば確実に発見され迎撃されるなど「暗殺者」の宝具としては限りなく欠陥品に近く、『神秘の秘匿』を考えれば、このような宝具に使用許可を下すような人物は狂人以外の何物でもない。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
「赤」のサーヴァントとして登場。

人間関係

シロウ・コトミネ
マスター。彼の理想を「面白い」と評し、己が望み同然と、全面的に協力している。
キャスター (Apocrypha・赤)
一応、同志。彼もシロウに協力しているが、「物語」を求めて、自陣の不利になるような行動を平気でするため、その存在に頭を痛めている。
アーチャー (Apocrypha・赤)ライダー (Apocrypha・赤)
彼らのマスターを傀儡として指令を与えている。ただ、アサシンの退廃的な雰囲気は「純潔の狩人」であるアーチャーとは相容れないもので、ライダーも傲慢な上に王族であるアサシンを毛嫌いしており、彼女たちに不信感と苛立ちを募らせている。
セイバー(Apocrypha・赤)
自身のに雰囲気が余りに似ていたため、即座に敵視され、「嫌な女」と評される。直感に優れる彼女はアサシンの性根を見抜いており、完全に敵と認めている。
獅子劫界離
セイバーのマスター。初対面で誘惑するが、不吉な気配を感じ取った彼に拒絶される。彼の飄々とした態度と、誘惑されても全く反応しなかった所が気に障ったのか、彼らを消すべきだとシロウに提案するが、あっさり却下される。

名台詞

「———ほう。まぁ、確かにそうだな。王というのは、基本的に誰よりも優れたもの、そして多くのものを求める。それは王たる者の宿命よな」
「それは権力という、何よりも必要なものを得ていたが故の戯れよ。王たる者は、基本的に暴虐だ。暴虐でなければならないのさ」
シロウに「霊体化を嫌う英霊は、王族が多い」と言われて返した言葉。誰よりも優越であるがゆえの傲慢、自由であるがゆえの残虐性を説いた稀代の暴君の理論。

メモ

  • キャラクターデザインは森井しづき氏。設定制作を担当したのはTYPE MOON。
  • 奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「………ソラウ臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされている。
    あくまで奈須氏ではなく東出氏が作者だが、物語の悪役の側にいる以上、悲惨な最後は避けられそうにない。*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
  • 若奥様と同じくエルフ耳。彼女より長い。
  • 彼女は魚の女神デルケトーとシリア人の間にできた娘であるとされ、幼くして捨てられ、鳩によって育てられたという。死後は鳩となって飛び去ったという逸話もあり、彼女自身が鳩の化身だといわれる。これが彼女が鳩を使役できる所以と思われる。
  • その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「魔術も使えるアサシン」と言うよりは「気配遮断も使えるキャスター」という表現がしっくりくる。
    特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は隠密性に非常に不安がある。
    • 彼女のマスターは本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役なのだが、どう考えてもこんな物が飛んでたら大海魔どころの騒ぎではない。
      シロウが大聖杯を得る為に手段を選んでいない事がよく分かる。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、しっかり住民に目撃されている。目撃者は少なく見積もっても数万人、もう手の付けようのない事態である
    • メタ的な理由としてはやはり、キャスター (Apocrypha・赤)との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
  • 彼女の宝具も贋作が真実を超えた一つの例だが、彼女は空中庭園など見たこともない。思い入れや信仰の無い中身がスカスカな宝具でありながら彼女自身は自信満々で、如何にオリジナルを超えているとはいえ、英雄王が聞けばフェイカーと嘲るのは想像に難くない。
  • 王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけ。通常の聖杯戦争では当然のことなのだが、組織戦である聖杯大戦でこの人望の無さは致命的と言っても良い。
    • もっとも、モデルになったサンムラマートという女性は玉座には座らず、アッシリア王となった息子の摂政を務めていたので、王に比べて「カリスマ」が低いのは当然かもしれない。
    • またそもそもルーラー襲撃の指示など、やっている事がすでに「カリスマ」でどうにかなるレベルの不審さではない。

企画段階でのステータス

  筋力  耐久  敏捷  魔力  幸運  宝具  備考
不定  E D D A A B

話題まとめ

バビロンの空中庭園
世界七不思議の一つ。紀元前600年ごろにバビロニアで実際に建設されたと思われる巨大庭園。名称から空に浮かぶ庭園のように思われるが、実際は高台に造られた屋上庭園である。
実際に敢行したのは、ネブカドネザル2世であると史実には記録されている。
実在していたという記録はあるのだがどこに建設されたのかもわからず、バビロンの遺跡から見つかった資料にも庭園の存在をほのめかすものはなかった為、本当に実在していたかは不明である。
なお、ルーラーによれば、ネブカドネザル2世はセミラミスの使うような紛い物ではない、「本物の空中庭園」を宝具として所有するらしい。


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