「エインズワース家」の版間の差分
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この魔術工房がある土地の中でなら、一族が使う置換魔術は常軌を逸した性能を発揮するという。 | この魔術工房がある土地の中でなら、一族が使う置換魔術は常軌を逸した性能を発揮するという。 |
2016年11月14日 (月) 21:46時点における版
エインズワース家
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の『ドライ!!』以降に登場する魔術師の一族。
千年続く名門の魔術師一族であり、置換魔術に特化している反面、他の魔術に対する適性は低い。
現在はとある平行世界の冬木市に本拠地を置いている。
「人類史の存続」を一族の目的に掲げ、マナの枯渇とガイアの法則の転換に伴う人類史の終焉に抗うべく活動している。
その目的のために、少なくとも200年前からは間桐家と他1つの魔術師一族と手を組み、聖杯戦争を開催し、人類を新世界でも生きられるように改変しようとしている。
作中の時間軸では当主のジュリアン・エインズワースの指揮の下、天然の聖杯であり願望機としての機能を持つ朔月美遊を拉致して使用することを目論んでいる。
通常の魔術師であれば、魔術刻印が受け継がれていく中で魔術は変質してゆく(例えば、同じ魔術刻印でも遠坂時臣は火属性で、遠坂凛は五大元素属性)ものだが、奇妙なことにエインズワース家では世代を経ても魔術特性がまったく変質していない。
実はエインズワース家自体、「血統による継承」ではなく「完全なる個による永続」で初代より千年も連綿と続いていた一族であり、代々の当主は初代当主の「ダリウス・エインズワース」を置換し続けていた。
下記の置換魔術の性質上、「新たな何か」を生み出すことが出来ないため、口の悪い者からは「贋作屋(カウンターフェイター)」と揶揄されている。もっとも、こう呼んだ者は決して生かしておかなかったとのこと。
一族の人数は現在ではかなり少ないが、当主のジュリアンと「ドールズ」と呼ばれる従者の全員が下記のサーヴァントカードを行使可能で、英霊に匹敵する力を持つ。 また、詳細は不明だが巨大な黒色の立方体構造物を有しており、そこから洩れだした泥からは黒化英霊が何十何百と湧き出し、しかも全てが宝具を行使可能であるため総合戦力としては規格外といえる。
置換魔術
フラッシュ・エア。錬金術から派生した魔術。
あるものを別のものに置き換える魔術であり、等価交換かそれ以下の性能しか発揮できない為使いどころの難しいという、下位の基礎魔術の一つ。
だが、エインズワース家のそれは下記の魔術工房の特性も加わって極めて高いレベルになっており、
・自身を「英霊の座」にある英霊の情報と置換することで記憶・スキル・宝具・能力を行使する「英霊になる」サーヴァントカードの作成と使用
・人間の魂をぬいぐるみと置換することによる人格の入れ替えや別の人間への偽装
・空間の繋がりを置換することによる擬似的な空間転移
・死者の人格を人形と置換することによる擬似的な死者蘇生
など、超一流のレベルに達している。凛も「大魔術であれば似たことは可能だが、『対価がとても釣り合わない』『どう考えても原則を逸脱している』」と評している。
魔術工房
平行世界の冬木市深山町にある直径数kmのクレーター、その中心部にある巨大な屋敷。
外部から目視で確認することはできず、遮蔽が無い為に隠れて接近することも難しい。
この魔術工房がある土地の中でなら、一族が使う置換魔術は常軌を逸した性能を発揮するという。
敷地内は気候が制御されているのか温暖で、庭園を含んだ豪奢な城が広がっている。
城の内部は置換魔術によって扉・窓・部屋・通路が無秩序に繋がった迷宮と化している。
あまり整理はされていないのか、広間には千年間で収集した聖遺物と、置換魔術の失敗によってできた残骸が山と積まれている。
実は屋敷そのものも岩山に置換魔術を施して作り出したものであり、工房が本来存在する場所は不明である。
人物
- ジュリアン・エインズワース
- 現当主。
- ダリウス・エインズワース
- 「エインズワース全ての父」。エリカの父。故人。
- ザカリー・エインズワース
- 先代当主。ジュリアンの父。四度目の聖杯戦争で死亡。
- エリカ・エインズワース
- ジュリアンの妹。詳細は不明だが、重要な存在の模様。
- アンジェリカ
- ジュリアンの姉。既に死亡しており、彼女を置換した存在が一族が擁する「ドールズ」の一人として登場している。
- ベアトリス・フラワーチャイルド
- 一族が擁する「ドールズ」の一人。
関連組織
- 朔月家
- エインズワース家が関連したと思われる、5年前の事件の為に壊滅した。
- 間桐家
- 「聖杯戦争」における御三家の一つ。5年前の第四次聖杯戦争で壊滅したらしく、その遺産はエインズワース家に引き継がれた。
- 聖堂教会
- 既に力を大きく減じているようで、聖杯戦争が行われているにも関わらず遠巻きに監視している状態。
言及作品
話題まとめ
- 「人類史の存続」を至上命題にしているという点では、人理継続保障機関フィニス・カルデアと共通している。またアトラス院が初代院長の演算で割り出してしまった世界の終末を回避する為、以降の院に属する者たちの大半が「終末回避」の研究を行っているのとも似通っている。
- だが魔術師は「世界が滅ぶ前に己が魔術を極めて根源を目指す」のが普通であり、魔術世界の知識を有している凛はエインズワース家が魔術師の家系である上に強大な置換魔術を有しているにも関わらず「世界の救済」を行っていることに違和感を感じており、千年も生きているダリウス自身の目的もアンジェリカですら不明。
- 「世代を経ても魔術特性がまったく変化しない」という性質については、十中八九置換魔術の応用と思われる。それを裏付けるようにジュリアンはダリウスへと自身の存在を置換していた。この親子二代に限った話ではなくエインズワース初代当主から現在に至るまで行われている施術という可能性は想像に難くない。
- 実際、ダリウスはジュリアンを始めにエインズワースの後継者達を自分自身に置換することで千年も生き延びていた。…まるで他者を蝕むことで無限の転生を実現した蛇や比較的似通った魂を喰らうことでやや己がずれるが長い時を生きた魔術師を思わせる。なお、ジュリアンに根付くダリウスの人格さえも、エインズワース初代の人格が今の今まで子孫達を媒介にしてこの世に顕現していたなれの果てという憶測も存在していた。
- 上記の「聖杯戦争」では3家がそれぞれ「聖杯の器となりうるもの」「聖杯戦争を開催する霊地」「英霊の召喚システム」のどれかを担当したらしいが、置換魔術の性質を考えると「英霊の召喚システム」担当と思われる。
- もう一つの御三家である間桐家が残り2つのどちらを担当したのかは不明だが、聖杯の器をそう簡単に用意できるものではないこと、遠坂家の存在が確認できないことから、「聖杯戦争を開催する霊地」と推測される。
- 死者の人格を人形に置換した者は「記憶障害」「倫理破綻」「損傷無視の暴走」「言語機能の低下」「感情の喪失」と自我に何らかの欠陥や歪みを生じている。