「主人公 (EXTRA)」の版間の差分

提供: TYPE-MOON Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
118行目: 118行目:
  
 
== バリエーション / コスチューム ==
 
== バリエーション / コスチューム ==
=== 岸浪ハクノ ===
+
=== 岸浪ハクノ===
 
『[[Fate/EXTRA Last Encore‎‎]]』の主人公。外見は主人公(男)と全く同じ。
 
『[[Fate/EXTRA Last Encore‎‎]]』の主人公。外見は主人公(男)と全く同じ。
;略歴
+
 
:学園生活を迎えている最中で予選が始まり、保健室にいる敗北者、死を迎えた生徒を煉獄に埋葬したところを[[トワイス・H・ピースマン|トワイス]]と接触する。
+
詳細は「[[岸浪ハクノ]]」を参照。
:本戦到達者が128人に到達しかかる中、シンジと尼里の所に向かうも、そのシンジによって[[遠坂時臣|背後から刃物で刺されてしまう]]。それでもなお生き残るが、今度は自分を始末するために送り込まれた[[無銘|石像のようなサーヴァント]]の襲撃を受けてしまう。だが原初の火を引き抜いたことで召喚された[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]によって石像のようなサーヴァントを撃破し、契約を結ぶ。
 
;人物
 
:第二話で入浴中にネロが入ってきてもほとんど反応しないなど、本来の主人公と比べると冷めた反応に無感動な佇まいをしているが、反対に憎しみの感情が強く、第一話でシンジによって瀕死の状態で陥ってもなお、'''「この月の全てが憎い」'''とソレを原動力に前に進もうとしている。とはいえ決して無情な人物ではなく、展開が進むごとに徐々に人間らしい感情が出てきたようにも見える描写がある。
 
:その正体は原作の岸波白野と同じ…ではない。彼はムーンセルにおける数多も敗者の記憶から生まれた集合体とも呼べる存在である。岸波白野と共通点があるのはその敗者の意識に岸波白野も含まれていたが故である。その為キャラクターとして彼女とは明確に別人として描かれている。
 
:敗者の集合体としての側面からか、[[ダン・ブラックモア]]や[[ありす]]からは別のマスターの面影を感じられたりしている(回想では岸波白野の姿を取っているが、上記の通り岸波白野は女であり、前の聖杯戦争の記憶があるはずの[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]初見の様な反応をしてるため明言されて無いが、集合体の敗者の一人なのだろう)。また令呪も原作のものとは異なり、令呪が写るシーンごとに様々な姿を見せていることから正体が判明する前から様々な人物の集合体であることを示す伏線が張られている。
 
;能力
 
:マスターとしての素質は不明だが、水没したセイバーを助けるためにすぐに飛び込んで魔力供給したり、ダン・ブラックモアから狙撃された際に(分かりやすかったとはいえ)即座に狙撃位置を割り出したり、アーチャーの毒に対して毒無効のコードキャストを使用したりと戦い慣れしている印象を与えている。
 
:また、「死相(デッドフェイス)」と呼称されている強化現象と関係しているようである。
 
:;デッドフェイス
 
::チャクラ・ヴァルティン発動後に見られるようになった強化現象。
 
::発動すると憎悪の仮面を被ったような凄まじい表情になり、全身を滅多刺しにされたのも関わらず蘇生したり、人間離れした運動能力を見せたり、ダン・ブラックモア顔負けの狙撃を放ったりと超常的な能力を示すようになる。
 
::その実態は「これまでに死亡した死者の怨念が自身の霊基に取り込まれており、その力を引き出せる」というもの。このため、取り込んだ人物全てのコードキャストを使用する事が原理的には可能である。
 
::ただしデメリットもあるようで、ラニ曰く「使いすぎると死者の相に乗っ取られてしまう」とのこと。また、能力を行使するのは本人なので、一度に複数のコードキャストを使用したりする事はできない。
 
  
 
=== 角隈 ===
 
=== 角隈 ===

2019年1月15日 (火) 12:19時点における版

主人公(男)
別名
漫画版・ドラマCD版
岸波 白野(きしなみ はくの)
テレビアニメ版
岸浪 ハクノ
性別
年齢 16歳
誕生日 プレイヤー決定
血液型 プレイヤー決定
身長 170cm
体重 63kg
特技 精神的に頑丈
好きな物
EXTRA
あんみつ、まごころ
EXTELLA
あまった礼装の整理
苦手な物
EXTRA
借金取り、温められた商品
EXTELLA
無茶な絆クエスト
天敵
EXTRA
殺生院キアラ
生徒会長
EXTELLA
ヴェルバー03
声優 阿部敦
イメージカラー 焦げ茶
初登場作品 Fate/EXTRA
テンプレートを表示
主人公(女)
別名 岸波 白野
性別
年齢 16歳
誕生日 プレイヤー決定
血液型 プレイヤー決定
身長 160cm
体重 45kg
特技 諦めの悪さ
好きな物
EXTRA
飴、気遣い
EXTELLA
無茶な絆クエスト
苦手な物
EXTRA
武器自慢話、固い床
EXTELLA
あまった礼装の整理
天敵
EXTRA
トワイス
生徒会長
EXTELLA
ヴェルバー01
声優 石川由依
イメージカラー 薄茶
初登場作品 Fate/EXTRA
テンプレートを表示

概要

ムーンセルの聖杯戦争に参加する、プレイヤーの分身たる役目を担う主人公。名前は任意で入力。男性と女性が選択可能。

コミックス版・ドラマCD版での名前は「岸波 白野(きしなみ はくの)」で、性別は男。この名前は『CCC』ではデフォルトネームとして、男女共に選択可能。テレビアニメ版では読みは同じだが「岸浪 ハクノ」という表記となっている。また竹箒日記で語られた『EXTELLA/Zero』[出 1]。においては「岸浪 白野(男性)」「クラスメイトの少女(女性)」という表記も存在する。年齢は『EXTRA』のPVに記してある。

略歴
原因不明の記憶喪失に陥っており、自らの素性も詳しい状況も分からぬまま、命をかけた聖杯戦争の舞台に投げ出される。聖杯戦争を通じ他者と関わり合うことで、迷い悩みながらも成長していく。
霊子虚構世界であるムーンセルでは夢を見ることはない(そもそも電脳にダイブすること自体が夢と同じカテゴリであり、夢の中でさらに夢を見ることはないため)とされているが、主人公はたびたび「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景」を夢に見る。
正体は、NPCが何らかの故障(エラー)によって自我を獲得した存在。故に、記憶喪失ではなく、そもそも過去の記憶を持ち得ない。他のNPCと同様、聖杯戦争開始と同時に生み出された、過去の人物の「再現」である。
主人公の基本となった人物は、バイオテロにより既存の医療技術では治療不可能な難病(記憶障害を引き起こし、最後には死に至る脳症)に侵され、冷凍睡眠によって数十年にわたり保存されている。
ムーンセルにとって主人公は故障によって生じた「不正なデータ」であり、見方によっては「網霊(サイバーゴースト)」でもある。
人物
記憶喪失(実際は先述の通り、過去の記憶はもとより無い)ではあるが、一個人としての名前や、社会生活を送る上で必要な一般常識等は持ち合わせている。
聖杯戦争を通して成長していくが、初期は確たる目的意識はなく、ただ「死にたくない」という生存本能に衝き動かされて行動している。
個性に乏しい上、目的意識もないことから覇気にも欠けている。そのためか「存在感が薄い」とよく言われる。その存在感の薄さは遠坂凛との初対面時にNPCと間違えられるほど。それでいて、他マスターと損得勘定抜きで交流を持ったり、ただ他者を助けるためだけに令呪を行使したりと、お人好しな一面も見られる。
逆境においても決して諦めない往生際の悪さが特徴で、悪足掻きを得意とする。その必死の行動は下馬評を覆し、数々の格上のマスターたちにさえ抗しうるほど。忍耐力も高く、ボロボロに傷付こうが絶望の淵に立たされようが、激マズの料理を食わされようが決して前に進むことを止めない不屈の意志の持ち主。
所謂、一級フラグ建築士であり、程度の差こそあれど同性からもモテる。特に女主人公が顕著で、『CCC』まで入れると、確定的な場合のみ取り上げても8人の女性(パートナーのセイバーキャスターBBラニパッションリップランサー)から好意を寄せられている(メルトリリスが確実なのは男主人公のみ)。
自覚症状があるかどうかは微妙なラインだが、CCCルートでの桜への態度やセイバーと式を挙げたりするのに抵抗がないため、満更でもないらしく、やはり性別の問題より気持ちが通じ合っている事の方が遥かに重要なようである。
また女主人公自身セイバーを押し倒したりキャスターにドキドキしたり、桜とキアラの公には見せられないようなやり取りを覗きに行こうとしたり、リップの谷間に突っ込もうとするなど、怪しい反応を見せる。
また、性別がどちらでも大幅に性格が変わらないためか、作中の描写を見る限り女性主人公は「かっこいい女性」として見られているようで、外見は小動物系で内面は割と乙女なのに女性(特にパートナーサーヴァント)からはあまり同性として意識されていない様子。
奈須氏にも“おとなしい外見なのに内面は鉄の少女”とマテリアルにてコメントされる。ラニルートではラニを抱えあげる。
アーチャーによれば、立派に男役をこなし彼女たちをエスコートできるという。
男主人公も負けておらず、BBに激しい告白をしたり、彼に感化され自らの宿業を打ち破った達は、自らの命を引き換えにしてまで彼のために血路を切り開いた。また当初から厳しい態度で彼に接していたアーチャーやギルガメッシュですら最終的に彼に背中を預け、「剣を預けるに相応しい主」や「我が雑種」と呼んで全幅の信頼を寄せるようになり、やはり彼の魅力も相当なものである。
また、基本鈍感で恋愛には疎い方とはいえ、たまには積極的になり、セイバーを思わず押し倒したり、女主人公の場合、「頼れる兄」と「ちょっと気になる異性」の中間にいるアーチャーの思わぬ言動に胸を高鳴らせたりしている。
ただしキャスターからの有り余る求愛は持て余しており、真剣な場合を除いてR-18展開につながりかねない場合は全力で逃亡、スルー、却下が基本だったがEXTELLAで遂に…
能力
当初は最弱のマスターと言われる。
魔術師(ウィザード)ではないが、サーヴァントを問題なく使役できる程度の資質はある。但し、当初は主人公がマスターとして不完全であるため、その力量に合わせて、サーヴァントの霊格が著しく低下している(最初期のステータスは全てEランク、スキルもほとんど失っている)。
本来は魔術師どころかハッカーですらない、ただの一般人。しかしながら全くの無能というわけではなく、例えば6回戦で敵マスターがアリーナに障壁を出現させた際、(地上のバックアップを得るキーを持っていたというのもあるが)魔術回路を通じての障壁破壊を無難に実行している。魔術師としては魔術回路の質はともかく量が少なく技量も平凡(ただし、下記のようにサイバーゴーストに近い現状故か、鍛えれば鍛える程主人公のサーヴァントはパラメータを上昇させる)。
だが戦況を見る観察眼は達人クラスであり、凛やレオなど最高クラスのマスターから自分と同等もしくはそれ以上と、高く評価されている。
主人公はデータのみの存在であり、「本体」がないため、生身の人間ならば最悪の場合脳が焼き切られての電脳死に至るような高レベルの障壁(ファイアウォール)などに介入しても、瞬間的に頭痛や眩暈を催す程度で済んでしまう。しかし、自我やアバターといった、霊子もしくはデータに働きかける類の障壁などは、当然ながら無効化できない(無効化するには通常の魔術師と同様の手順が必要)。
主人公は、役割を逸脱したNPCという「不正なデータ」であり、生身の人間でもないので、本来であれば聖杯に接続した瞬間に不正なデータとして分解・削除される。しかし、僅かな時間ではあるが、主人公は生身の人間以外は接続できないはずの聖杯に接続することができる。これは、主人公の基本となった人物が「冷凍睡眠によって保存されている=地上で未だ生きている」ため、聖杯が接続している不正なデータと、地上に存在する類似の人間のデータが、同一か否かの判別を必要とするからである。
ただし、最終的に不正なデータとして分解・削除される運命にあるのは変わらない。『EXTRA』においてはトワイス・H・ピースマンの戦争を求める歪んだ理想を否定しきれない場合はサーヴァントと共に月の聖杯戦争を続行するが、トワイスの歪んだ理想を否定した場合は『ムーンセルの完全封印』をコマンドとして打ちこむ代償としてサーヴァントと共に不正なデータとして分解・削除される。

『EXTELLA』シリーズ

『EXTELLA』ではムーンセルに望んだ願いが変更されている。【役割を果たしたものは消去し、次の役割に作り変える】というSE.RA.PHの運営形式を廃止し、【役割を果たしたものは次の役割を探す。目的のために生存することと、生存するための目的を探すことを同位とすることへ変更する】であるため、主人公はSE.RA.PHへと送り返され、人間として認められ、役割と生存の余地を与えられることとなった。
その後はムーンセルと協調する事を選び、急速に崩壊と再生を繰り返し拡大するSE.RA.PHを見届けながら、これからの目的や居場所を探していた。
しかしムーンセルは、脅威と記録されている捕食遊星の再接近を予測する。その対策としてレガリアシステムを考案。主人公は地球側の生命代表としてムーンセルから捕食遊星の情報を入手し、SE.RA.PHを守る事を承諾し、SE.RA.PHの全権を預かる事となる。
事を知ったアルキメデスの謀略にかけられ、星舟内部にいた巨神・セファールに殺されかけるが、レガリアごと自らを精神、魂、肉体の三つに分け、三度記憶を失う事となる。精神の主人公はネロ、魂の主人公は玉藻の元に向かい、肉体の主人公はアルテラの虜となる[出 2]
『EXTELLA』本編では、アルキメデスが並行世界を行き来し【ムーンセルは壊れた】という結果をクォンタム・タイムロックに刻み込むための謀略にかけられる。その結果『焔詩篇』の精神の主人公は肉体と魂を喪い、植物人間のようになる最悪の結末を。『蘭詩篇』では自陣営のエリザベード・バートリーが遊星の眷属となるのを見届けながら、玉藻と共にSE.RA.PHで束の間の平穏を選ぶ最後を。そして『未明篇』では、巨神と肉体の主人公が徐々に心を通わせていき、最終的にアルキメデスの謀略を打ち破るべく、記録宇宙から模索したデータと自らの記憶を過去の精神の主人公へと届け、最期を迎える。
グランドフィナーレの『金詩篇』においては、「アルキメデスはアルテラと主人公陣営の敵対を煽ってムーンセルを破壊する事を目的とする敵対存在」「アルテラを救う事がアルキメデスの野望を粉砕する事に繋がる」など、肉体の主人公の欠片が『焔詩篇』の精神の主人公へ受け継がれ、敵対関係になる前のネロと玉藻前の早期和平へとつながり、精神と魂の主人公は無事元のかたちに戻った。
ネロとアルテラの対決を制し彼女とも共闘関係を持ちかけた。そこにアルキメデスによって主人公とネロ、アルテラは窮地に陥るが…エリちゃん(ヴォイド)の暴走によってアルキメデスの謀略は脆くも崩れ、巨神アルテラによって主人公とネロは窮地を脱出する。
状況を次々に覆され焦るアルキメデスはとうとう、巨神・セファールを目覚めさせようと強硬手段に出る。だがアルテラから譲られた軍神の剣を触媒に、ネロは高位次元の領域へとアクセス。美の神・ヴィーナスを直接名指しして『セイバー・ヴィナス』として顕現し、遊星の使徒と化したアルキメデスをついに打ち破る。
力を使い果たした巨神セファールは今度こそ終焉を迎える…。はずだったが、頭脳体(幼体)だけが生き残り、待ち望んだ夢の続きを、彼女とネロ、玉藻共に生きていくことになる。

Fate/EXTRA Last Encore

アニメ冒頭と第八話・九話に登場するキャラクター、容姿は原作における女主人公(通称ザビ子)の姿になっている。
原作のEXTRAシリーズと同じ設定を持つ「岸波白野」であり、アニメの主人公である「岸浪ハクノ」とは共通点があり関係性があるものの、人物としては明確に別のキャラクターという扱いになっている。
セイバーと契約し、聖杯戦争を勝ち抜きトワイス・H・ピースマンの元までたどり着いたという所までは原作同様、しかし圧倒的な力をもったセイヴァーの前に敗れ去った事をきっかけに「Last Encore」という作品が始まったような描写がなされている。
厳密には原作と全く同じルートを辿ったわけではないらしく、明確に戦闘した事の描写があるユリウス・ベルキスク・ハーウェイ以外は、他の原作マスターと闘った事はない事がセイバーや敵マスターの発言から示唆されている。(特にLast Encoreにおけるラニの設定は優勝者が起きなかった為に発生した物であり、仮に原作と同じ流れならば矛盾が生じる)
性格面もほぼ原作と同一、静かな性格ながら意志が強く、心の底からサーヴァントを思いやる心をもつ。

バリエーション / コスチューム

岸浪ハクノ

Fate/EXTRA Last Encore‎‎』の主人公。外見は主人公(男)と全く同じ。

詳細は「岸浪ハクノ」を参照。

角隈

氷室の天地 Fate/school life』に登場するキャラクター。外見は主人公(男)と全く同じ。

詳細は「角隈」を参照。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA
プレイヤーキャラクター。
Fate/EXTRA CCC
引き続き主人公として登場。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
男主人公。キャス狐を始めとする、ヒロイン勢とのラブラブ学園生活が描かれる。……と見せかけて、筋書きの変わった月の裏側で自分の命を狙う者達と対峙する事に。
Fate/EXTELLA
引き続き主人公として登場。聖杯戦争を勝ち抜いたマスターとしての立場となる。
Fate/EXTELLA LINK
同じく主人公として登場。アルテラを拐したカール大帝と戦う。本作ではCVがついた。
Fate/EXTRA Last Encore
男性主人公は 岸浪ハクノの名義で登場し、女性主人公は岸波白野の名義で登場。
フェイト/育ステラ
月の勝利者となったが、何故か生後七ヶ月の乳幼児と化してしまった。
しかも何故か男女両方が登場しており、男性の方はネロ&玉藻陣営、女性の方はアルテラ陣営にいる。
Fate/Grand Order
いくつかの礼装カードに姿が描かれる他、ドラマCD『The Blue Bird』でCV無しだが女主人公が登場している。

Fate関連作品

氷室の天地 Fate/school life
同じ容姿の男女が、チョイ役の生徒会役員として柳洞一成と一緒に姿を見せる。
カプセルさーばんと
女主人公が敵マスターの一人として登場。無口なキャラクターと言う設定なのでCVは付いていない[注 1][出 3]
立ち絵ではジョジョ立ちをしている。

その他

ちびちゅき!
男女ともに登場。基本的には同時に登場し、一組の台詞を同時に読んだり交互に読んだりする。

人間関係

Fate/EXTRA

セイバー
契約するサーヴァント候補の一人にして、ヒロインの一人。
多くの決断にさらされる主人公の意を最も汲んでおり、共に笑い、共に泣く。
『EXTELLA』では精神の主人公が彼女と契約する。
アーチャー
契約するサーヴァント候補の一人。
『EXTRA』及び『CCC』において女主人公の際に彼を選択すると、専用の会話イベントの発生・物語展開が専用の物になるなどの変化がある。
男主人公はイベント的な観点で言うと彼を選ぶ旨味が少ないが、男専用の台詞などもある。特に『CCC』桜ルートのラストは必見。
主人公の余りの未熟っぷりに皮肉を言いつつも、常に温かく見守ってくれる。どちらの性別でも「頼れる兄」という見方は共通。
キャスター
契約するサーヴァント候補の一人にして、ヒロインの一人。
主人公がどのような選択をしても、どんな事があっても、最後まで付き従う。
『EXTELLA』では魂の主人公が彼女と契約する。
バーサーカー
ギルガメッシュと契約した場合、表側で契約したとされる。何者かなど一切不明。
間桐桜
後輩にして、『CCC』における真のヒロイン。
『EXTRA』では気が付かなかったが彼あるいは彼女に好意を抱いており、その想いが引き金となって『CCC』の事件に発展するが、真ルートでは地上で一緒に生きていくことを決意する。
間桐シンジ
一回戦の対戦相手。一年生の頃からの友人という関係性を予選時に与えられていた。
『CCC』では滅多に態度に表わさないものの主人公のことを友人と認めており、その勇気と機転によって彼ないし彼女の窮地を救った。
ダン・ブラックモア
二回戦の対戦相手。その高潔な精神と最後の言葉から、主人公は自身の「師」にあたる人物と位置付けている。
ありす
三回戦の対戦相手。無邪気に遊んでいるだけの彼女を倒すことに苦悩しながらも、戦うことを選択する。
『CCC』では「貴方に看取られてよかった」と、彼女のサーヴァントに感謝と笑顔を向けられた。
遠坂凛
聖杯を巡って争うライバルであり、ヒロインの一人。ルートによって、協力者になるか、六回戦の対戦相手になるか分かれる。
『CCC』では一時敵に回るものの、正気に戻ってからは最後まで心強い味方。彼女の階層では、闇金融に手を出しかねないほどに追い込まれてしまう。
ラニ=Ⅷ
聖杯を巡って争うライバルであり、ヒロインの一人。ルートによって、協力者になるか、六回戦の対戦相手になるか分かれる。
『CCC』では一時敵に回るものの、正気に戻ってからは最後まで心強い味方。彼女の階層では、かなり恥ずかしい究極の選択を強いられてしまう。
ランルーくん
凛ルートにおける四回戦の対戦相手。
臥藤門司
ラニルートにおける四回戦の対戦相手。
『CCC』では主人公を先に進ませるために死地に赴き、命を賭して道を切り開いた。
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
五回戦の対戦相手であり、因縁のある人物。幾度と無く衝突を繰り返してきた仲だが、最期の瞬間に心を通わせる。
『CCC』では最後まで主人公の身を案じ、「友人」としてその身と引き換えに暗闇から主人公を救った。
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
決勝戦の対戦相手である最強のマスター。彼の語る理想郷を否定し、パートナーと共に主張をぶつけ合う。
『CCC』ではよき友人。最期の時に後事を託されるほどに信頼しあっていた。
トワイス・H・ピースマン
聖杯の元にいた最後の敵。彼の理想を受け継ぎ、聖杯を使って実行するよう求められるが、拒絶。
過去の人間である自分達が世界に手を出すべきではない、と彼の妄念を終わらせる。
トワイスは彼あるいは彼女を高く買っており、時に的確なアドバイスや、心からの賛辞を送っている。
蒼崎青子蒼崎橙子
サーヴァントの「魂の改竄」を担当する。もっとも実際に作業をするのは青子だけで、橙子は手伝いもしない。
ただ橙子も時折アドバイスをしてくれることもあり、決勝戦間近になると二人とは割と気心の知れた関係になる。
アルクェイド・ブリュンスタッド
ガトーのサーヴァントとして出会う。
激闘の末に打ち破った際、「殺されかかる」という懐かしい体験させてくれたお礼をいつかすると約束して別れる。
両儀式
決勝戦後、タイガーによって召喚され、元の世界に帰還するために襲い掛かってくる。
撃退後、「自分を殺してくれる存在」と認め、主人公達を賞賛する。
柳洞一成
友人として設定されているNPC。『氷室の天地』では生徒会の仲間。

Fate/EXTRA Last Encore

岸浪ハクノ
自身の情報を元に新しく生まれた存在。
視聴覚室を通じて過去の情報を彼に伝えた。

Fate/EXTRA CCC

ギルガメッシュ
月の裏側に落ちた主人公に、気まぐれで語りかけ、契約したサーヴァント。
その足掻きや葛藤を好しとし、主人公の行く末を愉しんでいる。
王の視点から、月の裏で起きる敵味方全ての行いを見渡す。
ランサー
月の裏側で第一・第二・第五階層で戦ったサーヴァント。幾たびかの戦いと交流を重ね、一時的に契約を結ぶ。
BB
もう一人のサクラであり、もう一人の後輩。当初は彼女を敵と認識していたが、彼女と桜の関係、そして事件の真実に近づいて行くうち、その認識は大きく変わっていくこととなる。
パッションリップ
「王子様」と呼ばれ慕われている(例え女主人公でも)。彼女の好意と悲しい宿命に苦悩することになる。
メルトリリス
自分の全てを捧げたいほどに想われている。
ただし、特定の組み合わせでのみ想いはサーヴァントに向けられ、邪魔者扱いされる。
殺生院キアラ
冒頭で衝撃的な出会いをした女性。彼女の協力によって、SGを突破することが可能となった。
だが交流する内に、「最後の聖人」と呼ばれる彼女の在り方に違和感を感じ始める。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

セイバー (FoxTail)
迷宮内で出会ったセイバー。
坂神一人
迷宮内で出会ったセイバーのマスター。
彼らに命を狙われるが、短いやり取りでもお互いにパートナーに苦労させられている事が察せられたため、共感し合う事も。
キングプロテア
迷宮内で出会ったアルターエゴ。
愛の何たるかを知らないが故に惑う彼女に答えを示したことで、BBの支配から逃れる切っ掛けとなる。

Fate/EXTELLA

アルテラ
肉体の主人公が契約するサーヴァントで、ヒロインの一人。
アルトリア・ペンドラゴン
『EXTELLA』のサブシナリオで、彼女にタカられて財布のHPがゼロに。
メドゥーサ
気に入られた相手。『EXTELLA』のサブシナリオでは、キャス狐の目の前で押し倒される。

Fate/EXTELLA LINK

シャルルマーニュ
共に力を合わせてカール大帝の軍勢と戦うため、契約を結ぶ。

Fate/Grand Order

マシュ・キリエライト
ドラマCD『The Blue Bird』にて共演。ちなみに出演したのはザビ子のみでザビ男は未登場。
彼女の中に聖杯があることが確認されたため、万色悠滞を叩き込んで無理矢理SGごと引っ張りだしてアヘ顔ダブルピースさせる暴挙を行った。

ちびちゅき!

主人公 (Grand Order)
コラボイベント等に先駆けて夢の主人公対決が実現。……内容はアメ食い競争であったが。
なお、前述した通りドラマCDでも共演しているが、無口キャラを貫いたため特に積極的なコミュニケーションは無かった。

名台詞

Fate/EXTRA

「だってこの手はまだ一度も、自分の意思で戦ってすらいないのだから――!」
聖杯戦争予選にて、脱落しかかった際の心情。この足掻きが暴君を呼び、無銘を呼び、妖狐を呼んだ。
「このまま終わるのは 許されない」
「恐い」
「痛みが恐い」
「感覚の喪失が恐い」
「先ほど見た死体と同じになることが恐い」
「……そして」
「無意味に消える事が 何よりも恐ろしい」
「ーー立たないと」
「恐いままでいい」
「痛いままでいい」
「その上でもう一度考えないと」
「……だって」
「この手はまだ一度も」
「自分の意思で戦ってすらいないじゃないか――」
漫画版での岸波白野の心情。この思いが赤い少女剣士を呼んだ。
「……そうだ。
 このサーヴァントは主人に厳しいのであって、主人を蔑ろにしていない。
 むしろ最大限の注意を払って、未熟なマスターを守ろうとしている。
 あの減らず口はその表れなのだ。
 彼は単に、人より性根が曲がっていて、口が悪くて、態度がでかいだけの、小姑のような性格なのである。」
二回戦で、アーチャーの性格を評して。
「フランシスコ…ザビ…!?」
三回戦、「名無しの森」の固有結界にて。あなたの名前はなあに?
このセリフをきっかけに、通称である「ザビ男」「ザビ子」が誕生した。
「ユリウス、お前は……誰のために戦っているんだ?」
「それは違う。最初はレオへの忠義心で戦っていると思った。」
「だが、俺から見たお前は、本当はレオのことはどうでもよいと思っている。」
「なぜなら、お前の虚ろな目にはレオは映っていない。どこか遠い、違う場所を見ている。」
「ユリウス。お前は、いったい誰のために戦っているんだ?」
漫画版での五回戦、ユリウスの心情を見抜いて浮かんだ疑問を直接ぶつける。当然ユリウスは激しく動揺し、彼の言葉を全力で否定するが………
「それは嘘だ。」
「だったらなぜ、お前はそんなに辛そうな顔をしているんだ、ユリウス!」
ユリウスの心情を見透かし、更に疑問をぶつける。
本人にその気はなかったかもしれないが、この疑問はユリウスを精神的に追い込んでいった。
「死人が今の世界に干渉するべきじゃない」
聖杯戦争を通じて見出だしたトワイスへの否定の一つ。
どれだけ淀んだ世界でも、どれだけ高潔な理想でも、どれだけその理想が世界を救えるとしても、それは死者が生者の世界を侵すことに変わりはない。
世界とは生者のものであり、彼らがどのように足掻こうともちゃんと証を残してくれる。決して死者が口を出して良いものではないのだ。
「――失われたものへの追悼はあるけれど なに、地球が無くなったわけでもない。
 道があるのなら、自分はきっと歩いていける。
 願いに、目的に貴賤はない。小さくとも、一つだけであっても、叶えたい願いを持って歩き続ければ、最後に、大きな花を咲かすだろう。
 それが、ついには自分をここまで連れてきたように。
 心配はない。現在(そこ)には変えて行こうとする人々がいて。大切に思える人がいる。
 一緒に、同じ時を生きていく事が出来る。一緒に進んでいく事が出来る。
 ああ――それはなんて待ち遠しい、希望に満ちた――」
聖杯戦争を勝ち抜き、真実を受け入れた上で自身が消えゆく道を選んだ彼(彼女)。
聖杯の中で消えていく自我の中、自身のオリジナルへ贈った言葉。

Fate/EXTRA CCC

「ピンときた。
 間違いない、この少女の名前はフランシスコ・ザビ……!」
序盤、悪夢から目覚めて記憶を確認する際に桜から「私の名前、分かりますか?」と問われての選択肢の一つ。口に出す前に「違いますよ。」と一刀両断され、ここぞという時の不真面目さは自重するようクギまで刺される。
口に出す前に反応したのは「自分は健康管理AIで、特に主人公のスキャニングはバッチリ」で「ふざける時や空回りする時はだいたい空気で読み取れる」から、とのこと。
「そのミニスカはいかがなものか」
凛との決戦前のやり取りにて。女王様と呼べ!と強要する凛に意地でも呼ばない覚悟(笑)を見せつけた。
「はいてないって本当か」
月の裏側で敵として立ち塞がるラニへ最初に投げかけた言葉。
しかし「シャラップ」と一蹴された上、敵としてのラニの決意をより強固なものにしてしまった。
「やはり話し合いは通じない!」
一見まともに見えるが、選択肢によっては当然だとツッコミたくなる。上記のセリフの後でさえ平気で言ってのける辺りが流石である。
「潰すって、どこで?」
パッションリップがどこで「潰す」のか大声で言うように求める。その態度と口調は「あー?聞こえんなァ!」と言わんばかりのものであり、女性陣にセクハラで訴えられかけた。
ちなみに、女性主人公も似たような態度で質問し、セクハラで訴えられかける。一応女性なんですけど、関係ないですかそうですか。
「なんという魂の叫び―――!
 そ、そうだよね。女同士でも―――
 って、とどまれわたし!」
私服で誘惑し、同性相手でも「愛があれば常識など関係ねぇーっ!!」と主張するキャスターへの反応。女同士とわかっていながら、キャス狐の私服の凄まじいほどの可愛さと色気に落ちかけている。ちなみに、彼女の未来はこの時点で既にキャスターの「旦那様」になるか、桜と手を取り合って新しい世界で生きていくかのニ択になっており、同性と結ばれる運命は決定している
もっとも彼女の先の発言もキャスターを嫌ったわけではなく、ただ単に恥ずかしいからと、押し負けると色々順番飛ばすことになりそうだから。桜とも幸せそうなので、やはり性別の問題より気持ちが通じ合っていることの方が大切なようである。
「何度も出てきて恥ずかしくないんですか?」
出戻りエリザベートに対する質問の一つ。「それ質問のフリして辱めてるだけじゃない!」と彼女から怒られた。
後に主人公 (Grand Order)が全く同じセリフを吐くこととなる。もはやテンプレ。
「もしかして―――分裂!?
 アーチャーはプラナリアだったの!?」
アーチャーが二人いることに驚愕した際に。言われたアーチャーも「なるほど単細胞生物だなオレは!」と思わぬ事態に混乱している。
「爆ぜて、アーチャー!」
女性主人公のみ。メルトリリスの発言に錯乱した際の選択肢の一つ。令呪を以て命ず、爆散せよリア充。
「わかるけどわかりません。

 “誰でもいい”だなんて地雷を踏んだのは
 アーチャーなんだから、
 もう少し手厚くフォローしてくれてもいいと思う。

 ………………………………いいと思う!」
女性主人公のみ。パッションリップをおびき出す作戦で(条件に合うなら誰でも良かった結果)ジナコを恋人役に据えた後のマイルームでの作戦会議にて。恋人役ならアーチャーが良かったと文句をいう女性主人公を「分かるな?」と宥める彼に対する台詞。
時に暴走するものの、それ以外では比較的クールな彼女にしては珍しく、アーチャーに甘える姿が印象的。
「白い衣装で嫁に来てくれ」
男性主人公のみ。セイバーに「どのような服装が好きか」と聞かれての選択肢の一つ。
思わぬ直球ストレートな求婚に、流石のセイバーも赤面して口ごもった。
「だが モフる」
「モフるモフらないと言えばモフるよ」
「MO☆FU☆RU」
表側の記憶の戻った直後、不安がるキャスターへの対応。キャスターの方も満更ではないが、心の準備の為宣言をして欲しい様子。
「本当に?聞きたい聞きたい!
 教えておくれよ、スーパーアイドル!」
マスターの正体を知るため、エリザベートをおだてまくる。清々しいほどに誠意のこもっていないお世辞だが、当のエリザベートはご満悦。
「この戦いが終わったら田舎に帰って結婚しよう」
エリザベートのフルコースを食べる前にパートナーサーヴァントに言った言葉。セイバーとアーチャーは「それは死亡フラグだぞ!」と慌て、ギルガメッシュは「死亡フラグを打ち破ってこい」と激励してくるが、キャスターのみ「言質頂きました!」と大はしゃぎであった。キャスターEDでは何とそれが実現してしまう。
ちなみに男性主人公と男性サーヴァントの組み合わせの時のみ「この戦いが終わったら田舎に帰って結婚するんだ」とまんまな台詞になる。…あれ?
「確かに、そうかもしれない。
 しかし………彼は似ているのだ。
 あの激闘を共に戦った、まるごしシンジ君に―――!!
 そんな存在を、どうして見放せよう」
メルトリリスに縮小され、失意に沈んでいた慎二を発見して助けようとしたとき、凛に「彼が裏切り者なのを承知で助けるのか」と問われて。
非常に熱い叫びだが、一体どちらがオリジナルなのやら……
当然オリジナル(らしきもの)はご立腹。
「とにかく、眼鏡の奥深さは、それ一つで
 ありとあらゆる妄想を可能にするところにある。
 常に眼鏡を着用するキャラが、
 その眼鏡を外す時のファーストインパクト。
 普段眼鏡をかけないキャラが、
 眼鏡をかける時のセカンドインパクト。
 さらに、普段眼鏡をかけないキャラが
 かけた眼鏡を外す時のサードインパクトといったら―――!」
黒色の現代衣装(アーチャー)を着せた時の女性主人公の妄想。アーチャーからも「おいマスター!どこを見ている!?というか、今、君の精神はどこにいる!?」とツッコミを食らうほど。さらに令呪を使いそうになるほどの暴走をみせたが、同じ眼鏡男子(しかも白衣)のトワイス・ピースマンには何故か反応しなかった。彼女の基準はよく分からない。
「なんですーーーーーーー!?
 もしかしてコイツもバーサーカーになっていたのですかーー!?」
突然全裸になったAUOの正気を疑う。男性ならまだしも、女性主人公にとっては突然かつ意味不明の全力セクハラ攻撃である。
メルトリリスの毒蜜が礼装にかかったとかで、ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの
 アーチャーは念入りにシャワーで身体を洗浄した。 ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの

 今は私服に着替えている。 ばかじゃないの ばかじゃないの
 礼装が乾くまで、しばらく休憩させてほしいとの事だ。 ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの
アーチャーのSG3にて。マイルームでシャワーを浴びていいだろうか?とムードたっぷりにアーチャーに迫られたと思い込んだ女性主人公だが、単にメルトリリスの毒を洗い流したかったからだと真相を告げられ、彼がシャワーを浴びた後のモノローグ兼(「強烈な殺意」の籠もった)心の声。
また、アーチャーがシャワーを浴びる前に女性主人公は「壁におでこをつけて、壁に向かってボディブローを繰り返」しており、そこでもアーチャーを異性として意識している彼女のやるせなさと恥ずかしさと怒りがよく現れている。
このイベントは女性主人公にしか用意されていない。
「うほっ、いい肉体カラダ
 ―――や ら な い か」
男主人公のアーチャーの水着姿に対する反応。冗談ぽく言っているが割と本気で、女主人公が同性オッケーな事を考えるとやっぱり彼も………。
「君の犠牲は忘れない。―――今回から別の部屋で寝よう」
アーチャーが、紳士動画ノミネート作品にエントリーした際の反応。女性なら引くこと間違いなしなので、女主人公なら普通のセリフだが、男主人公が言うと………捉え方を変えると、なんか変な意味にも聞こえかねない。
「……駄目だ。君は、永遠に救われない。」
エリザベートの深層心理での問答において取り乱しながら理解者となってくれる事を求めるエリザベートに対して主人公が最後に突きつける事になる選択肢。
割とお人好しな彼(彼女)にしては取り付く島もない、相当に辛辣な言葉である。
しかし、これは生前に断罪されぬままに石牢で朽ち果て、サーヴァントになってもなお過ちを重ね続ける彼女に対して、他ならぬ彼女自身のために誰かがもっと早くに言ってやらねばならなかった言葉でもあった。
「……はい。たいへん恥ずかしい光景である事は自覚しています。
 それに慣れてきた自分がちょっと怖いくらいです。でももう、幸せだから色々どうでもいいのです」
CG付きでキャスターの「はい、あーん(ハート)」攻撃を受けながら。
四畳半アパートで新婚生活をする内にすっかり彼女に順応してしまっている。
つきの中に閉じ込めて、誰にも触らせない。
 ――うん、会いたくて震えそうな歌詞を地で行っちゃうBBちゃん可愛いよBBちゃん!」
BBとのエンドにて。自分から調教されに来た見通しの甘々な後輩に愛の鞭を振るう。この時主人公は「この道のプロ」を名乗るほどに熟練しており、徹底的に言葉攻めを行う。でもそれを受けているBBもとても嬉しそう。お幸せに。
「……それは、できない。
 理由は自分でもわからない。
 ただ、それだけはしてはいけない気がした。
 生まれたばかりの『心』は暴くものではなく、見守るべきもので―――」
そうしなければ先に進めないとしても、それでもパッションリップの生まれたばかりの心を暴くような真似はできなかった。
「……トドメの指示は送らない。
 メルトリリスを信じたのか、メルトリリスに同情したのか。
 どちらとも言えない。
 ただ、心の奥底で“それはできない“と叫ぶものがあっただけだ」
たとえ間違っていても、自らの恋に殉じたメルトリリス。そんな彼女の最期の願いを踏みにじるようなことはできなかった。
「もう戦う力はないだって?
 そんなの当り前だ。だって始めから自分(わたし)に戦う力なんてない。
 今まで残れたのは多くの仲間の助けがあったから。勝ち進めたのは自分を支えてくれるサーヴァントがいてくれたから。
 ………そうだ。
 自分には戦う力なんてない。できる事はただ、前に進む事だけだった。
 それだけを頑なに守ってきた。それだけが、自分の誇りだったのだ。
 だから――
 前に進めるうちは、体がまだ動くうちは、
 自分から止まることだけはしたくない――!」
暗黒の闇に落とされても朽ちなかった、「最も弱い」とされたマスターの叫び。彼・彼女の不屈の意志は、かつて幾度となく敵として戦った「友人」の救いの手を招きよせる。
「―――終わらない。
 ここは違う。これは違う。
 ここはまだ、結末ではないと思う。
 呆れてしまう。結局のところ、この心はソレだけはできないらしい。
 何故なら―――
 何故なら。たとえ心が折れていても、剣はまだ、この手の内に」
欠けた夢を通じた問いかけへの答え。心が折られ、諦めに支配されながらも、それでも「まだ終われない」と心のどこかが叫ぶ。
「だ――――――だまされた―――――!死に別れをも利用するとは、殺生院キアラが可愛く見えてきた!どうなってんだよこのサーヴァント!」
キャスタールート時の桜エンド。あのキアラが可愛く思えてしまうくらいのキャスターのカマトトぶりに唖然としてしまう。
「温かいものを信じていたい。
 温かいものを守っていたい。
 そういう未来を夢見て、ながい眠りについた自分を知っている。
 だから―――この体はきっと、そういうもので出来ていた」
記憶が戻らなくても、目的がなくても、現在を思う一人の人間としての思い。……たとえ、すべてが幻であったとしても。

Fate/EXTRA CCC FoxTail

「人間にどれほどの価値があるかはわからない」
「でも」
「それでも」
「“自分の価値”を決めるのは自分自身の気持ちのはずだ‼︎」
夢の世界で、誰だかわからない相手に対する反論。
「やだ!あれ鈍器!」
サクラ迷宮でキャスターが宝具である鏡を鈍器として使った時の台詞。
「なるほどそうか 自分探しをするなら 環境を変えてしばらくここで過ごすのもありかもしれないな」
立て続けに起こる異常な状況下、「自分たちがすべきことは何か」とレオに水を向けられての返答。
いくら元から記憶喪失だったとはいえ、あまりにも脳天気な一言に周囲はドン引きした。
「天才しか居ないこの場において」
「凡人である自分こそが逆に非凡ーー!」
レオに凡人と言われた時に出した自分探しの答え……ではなくただの悲しい現実逃避。
「いや 何か 突然 上下運動がしたく」
個性が無いと言われ、服装を変えてみたがスルーされたため、突然その場で飛び跳ねるという奇行に出ての一言。
ゲームの『EXTRA』でも移動で無意味に飛び跳ねるプレイヤーが多かったことからのネタだろうか。
「アーチャー アナタ……目が腐ってんの?」
おまけページにて、女主人公がアーチャーに「似ている男がいる」と言われ、男主人公を影から見ての一言。
確かに女性陣に取り囲まれ、火あぶりされそうな状況になっていればそうも言いたくもなるが、虫でも見るような目がなんとも強烈である。

Fate/EXTELLA

精神

「うーん、もう食べられるのです......?」
キャス狐との絆イベントより。布団に潜り込んで抱きついてきたキャス狐を気遣おうとして、寝言をしたフリをする。いい感じで間違えたと自画自賛するが・・・?
「まったく違います。反省してください。
滅びを受け入れるのは間違ってはいないと思う。
人間には永遠は遠すぎるだろうし。
だから一緒に朽ちるのはいい。現在に生きているのなら、幕引きは必要だ。
でも――
でも、それはもっと華やかなものであるべきなんだ」

記憶の無い主人公を今まで欺いてきたと告白するキャス狐。だがそんな彼女を誰よりも見、支えてきたのは主人公だった。

「こんな、うるさいだけで寂しいのは良くない。
自分たちだけじゃなくて何もかも一緒なのも良くない。
なによりキャスターらしくもない。
終わるときは笑顔で、
楽しかった思い出を、数えきれないぐらい
語りながら終わるのがいい。」
「だから、こんな我慢に満ちた結末は認めない。
この戦いが終わったら国を捨てよう。
傾国の女王様も魅力的ではあったけれど、やっぱり――」
「――明るい瞳、朗らかな声。
誰よりも愛らしく微笑みかけてくる姿。
やっぱり、いつも賑やかな、太陽のようなキミがいい。」

ようやく心が通じ合ったふたりの感動の場面――のはずが。流石シリアスクラッシャー。この後すぐ辛抱堪らず、天に座す大元に歓喜の雄たけびをあげる。

肉体

「精神と魂が抜けた後だから、幻にも等しい借り物の意識と人格でしかないから、今の〇〇は一時のものにすぎない?」
「そう。一時のものにすぎない。いずれこの意識も元の自分に上書きされる。」
「……けど、それは偽物じゃない」
「たとえこの意識が一秒前に生まれたものだとしても、すぐに次の意識に上書きされるとしても。」
「この体に宿った心は、真実だった。」
アルテラへ向けた言葉。借り物の意識だからこそ答えられた主人公の意思。
「旅はまだ終わらない。
少なくとも、キミの旅は。
まだ駆けるべき草原の夢が残っている。
――アルテラ。
二度とおまえ(あなた)を、誰にも破壊させはしない――」
世界を救い消え去ったアルテラ。その最期を見届けた”空っぽ”の主人公が出した結論。自壊し薄れゆく意識の中、一縷の希望を過去の自分に託す。

Fate/EXTRA Last Encore

「ただ生きるために、アンタは黄金を泥に変えるのか?」
フランシス・ドレイクから、サーヴァントを売らない理由を問われて。
シンジがかつて言い放った「泥からだって黄金を生み出せるさ」という発言との対比。
「もういい。お前の言い分は認めない。でも俺は多分、これ以上お前を憎まない」
対戦終了後のシンジに対して。
一見冷酷な言葉にも見えるが、「憎まない」と言ったことには、
今まで原動力としてきた「憎しみ」以外の感情が込められているのは間違いないだろう。
「ここもオレも、まるで今を生きていない。ここには過去しかなくて、オレには過去がない。
憎しみってことは、過去に執着してるってことだと思う。
憎いんだ、わけがわからないほど。オレは何もかもが憎い。
ここには過去が積もっている、覆われすぎて今がない、オレと同じだ。
オレは、多分憎しみだけで上を目指してる、叶えたい願いもない。」
第三層の様子と自分を対比して。
ここに来るまでに何度か問われた「上に登る」理由に「憎しみ」しかない自分に苦悩する。
「まだ、俺にはちゃんと答えられないけど、叶うなら希望を持って俺は空にあがりたい」
かつて第三層で上に登る理由を語ったマスターの記憶を垣間見て。
「そうか、でも生憎人違いだ」
ユリウス「何?」
「俺は岸浪ハクノだが、お前の知ってる岸波白野じゃない。お前の懐郷には付き合えない。
と言うかさ、いつまでも恨み節はみっともないぜ」
第4階層、ユリウス戦。自分が何者かを知り、認めた彼は、”岸波白野”に対して苛烈な憎しみを向ける相手へ不敵に言い放つ。
トワイス「私がこの座についてからじき1000年、たったそれだけの時間で17000年近く続いたヒトの歴史は終わったのだ」
「なんだそりゃ、みっともないぜ救世主。逆だろ、”1000年かけても滅ぼせなかった”に言い直せ。」
トワイスの願いによって1000年で人類は終演を迎えたと語る救世主だったものの死相に対して。
同じ死相でありながら生存への願いを獲得した者としてその願いを強烈な皮肉を込めて否定する。

メモ

  • コミックス版での主人公、「岸波白野」の名前をつけたのは奈須氏。ちなみにこの名前は男女兼用。
    • 由来は「キミノナハクシ(君の名白紙)」のアナグラムか。
    • なお、アニメ版では「岸浪ハクノ」となっている。
  • 「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景を垣間見る」「損得を顧みないお人好しな一面を持つ」「間桐慎二と柳洞一成の友人というポジション」等、オマージュなのかFate本編の主人公・衛宮士郎に類似ないし彷彿とさせる点が散見される。
  • 主人公のセラフでの姿は、ムーンセルの用意したアバターである。カスタムアバターを使っている者も含め、他の参加者の多くは「本体」の容姿とアバターの容姿は必ずしも一致しないので、主人公もまたそうだと考えられていた。が、『CCC』アーチャールートのエンディングに映っている彼・彼女の本体の横顔はアバター時と全く差がなかった。どうやら主人公に関してはアバターと本体の容姿は一致するようだ。
    • コミックス版の番外編にて、男主人公・岸波白野が「女性アバターに変わってしまう」というトラブルが描かれる一幕がある。ちなみに原因は慎二のイタズラ。
      この後、他の番外編やコミックス巻末のおまけ等に度々登場。タイトルなどで「白野ちゃん」と呼ばれる。
  • 主人公のデザイン上のコンセプトは「どんな部活にも所属していそうな感じでクラスで3番目くらいにかっこかわいい感じ」とのこと。
    • しかし、特に女主人公はかなり美少女のビジュアルで描かれることが多いため、「これで3番めってそのクラスレベル高すぎない?」とユーザーから突っ込まれることもしばしば。
  • 「個性に乏しい」とされている通り、その性格や言動は基本的に一般的かつ平凡なものであるが、プレイヤーの選ぶ選択肢によってはエキセントリックな発言をすることも。
    • TYPE-MOONエースVOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場』第一話「おしえて!! ブロッサム先生 紹介編」では、アーチャー(EXTRA・赤)に「無個性な主人公……だと? あれ? ホントに?」と言われる(そして例として『ジョジョ立ちを彷彿とさせる決めポーズを取りながら「フランシスコ ザ ビ(ビの濁点はハートマーク)」と名乗る男主人公』『無い胸を張りながらドヤ顔で「私の方が王に相応しい」と言ってレオを呆れさせる女主人公』のイラストが登場する)ほどである。
      • コミックス巻末のおまけ漫画によれば、女主人公の胸は実は着痩せらしい。
      • 『CCC』では「胸は人並み、むしろ若干控えめか」「つつましい胸」と評されている。
      • 漫画版の女主人公はサーヴァント三体を問題なく使役する上に、アーチャーを圧倒する剛の者。
      • 『CCC』では、レオの挨拶に無言で返答すると「おや、つれませんね。ボクの記憶では○○さんはわりとおかしな人物だったんですけど」と言われる。
    • なお、「個性に乏しい」といった設定のせいか、ファンの間では「TYPE-MOON作品一まともな主人公」と囁かれている。もっとも、他の比較対象がおかしいだけかもしれないが。
      • そんな彼らも『CCC』では他キャラ同様、もしくはそれ以上に個性を爆発させている。
        またその異常な不屈前進ぶりは、彼らが確かに「型月主人公」だと再確認させてくれた。
  • 名台詞の項のセリフが原因で、ファンからは、男主人公は「ザビエル」「ザビ男(ザビ夫)」、女主人公は「ザビ子」という不名誉なあだ名を付けられてしまっている。それ以外だと、コミックス版の名前から「はくのん」と呼ばれたり。
    「はくのん」は『CCC』で女性主人公のデフォルト愛称として採用された。男性は「キシナミ」。
  • 電脳世界ではあるが、味覚は普通にある。第六回戦では、ヒロイン達からお弁当をご馳走されるというイベントもある。
    • コミックス版では、激辛麻婆豆腐を食べているというシーンもある。ちなみに、白野の忠告を無視して食べた赤セイバーは辛さに顔を真っ赤にしていたが、白野の方は涼しい顔をしていた。
  • 選択肢次第では凛から「魂がオヤジ」との評価を受ける。ちなみに男女共通テキスト。
  • 女性主人公が「黒色の現代衣装」を着て伊達眼鏡をかけたアーチャーを見ると、大分暴走気味に眼鏡に関する持論を語ってくれる。今後も着けてくれるというなら令呪を一つくらい消費しても構わない、とまで言うのだから相当である。
  • 主人公の令呪は左手にある。だがドラマCD版では他の全マスターは令呪が右手にある。
  • TYPE-MOON VOICE PHANTASM「ひびちからじお!」』(81杯目)内の箱番組『Fate/EXTRA 月海原学園放送部』冒頭のショートドラマにて、女主人公が喋ったことがある。声は当該回のゲストであった下屋則子氏(間桐桜・BB 役)。
    このショートドラマの内容は、間桐桜(ないしBB)が岸波白野を名乗り、男主人公と入れ替わるというある種のホラー的な展開だった。下屋女史はドラマの内容としても女主人公を演じたわけではないのだが、色々な所で女主人公のCVが下屋女史であるという話が広まってしまい、ドラマCD脚本担当の九条ケント氏がわざわざ「正式なキャストではない」と発言することになった。
    • 男性主人公はドラマCDで早い段階からCVがついていたが、女性主人公はこのように長らく声の出演機会に恵まれておらず、『カプセルさーばんと』に至っては「無口なのでCVがない」という扱いにされていた。正式なCVが決定したのは『Fate/EXTRA Last Encore』から。
  • 人間関係を見れば分るように、初登場作品で既にタイプムーンのメインヒロイン達のほとんどと面識がある。足りないのはセイバーだけである。蒼崎姉妹を除けば殺し合いを通じて知り合った仲というのも、型月らしいと言えばらしいのか………。
  • 契約できるサーヴァントは暴君・正義の味方を名乗るもの・大妖怪…と、明言はされてないにしろ反英雄的なサーヴァントばかりである。『CCC』でももう一人の暴君に気に入られたり、ランサーに好意を持たれたあげく一時的とはいえ共闘するなど、その傾向にさらに拍車がかかっている。
主人公の基本となった人物について
  • 主人公は、基本となった人物が『EXTRA』の世界(西暦2032年)から見た場合「数十年前の過去の人物」であるため、他の参加者達とは価値観などに若干のズレが生じている。「お人好し」であるのは、そのことも原因の一つである。
  • 主人公は、本能ないし無意識的な部分で基本となった人物の影響を受けているが、トワイス・H・ピースマンの様に意識的に基本となった人物として振舞うことはしていない。ただし、基本となった人物が同じ状況下に置かれた際にとるであろう言動を、主人公が無意識の内にとっている可能性はある。
  • 基本となった人物は、過去のバイオテロの影響で難病を発症した。この病気はトワイス・H・ピースマンが治療法を発見したという「アムネジアシンドローム」である。
    問題の難病は「治療のための理論こそ示されていたが、技術的な問題と、理論の提唱者がテロ災害で死亡した」ため、基本となった人物が発症した当時は手術が不可能であったとされる。
    この「テロ災害で死亡した理論の提唱者」もまた、「医師として都市に招かれ、そして、大きなテロに遭った」という言葉から、トワイスのことだと推察できる。
  • 基本となった人物が生きた時代は、霊子ハッカーの技術は理論が提唱されただけの段階であり、霊子ハッカーはまだ誕生していなかったが、魔術師となるだけの才能は有していた。
  • 主人公の名前(ゲーム開始時にプレイヤーがつける名前)が、基本となった人物と同じものなのかどうかは『EXTRA』では不明だったが、『CCC』で同じ名前であることが判明した。

話題まとめ

残された謎
「もう一人の主人公」
ゲームでは予選において、主人公ではなく「新聞部に所属する男子生徒」がまず4日間の学園生活を過ごし、予選を突破できずに敗退する。しかる後に主人公が登場し、プレイヤーの視点では4日目のみを過ごして予選を突破する。
主人公は4日目に「新聞部に所属する男子生徒」の後姿を追うなど、両者は別人として描かれている。
にもかかわらず本戦において、主人公が別に過ごしたはずの学園生活は、「新聞部に所属する男子生徒」が経験したはずのものと全く同じであるかのように描写される様が散見される。
しかもこれは、主人公一人ではなく、本戦に出場した他のマスター(間桐慎二、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイありす)やNPC(柳洞一成)も同様に認識し、主人公と接している。特に一回戦における慎二との関係に顕著で、慎二と主人公は互いを友人として扱う。また4日目において、ある場所でありすと会うことが出来るが、話しかけると「新聞部に所属する男子生徒」の際と全く同じセリフを喋る。
これは単に、『省略された予選の最初の3日間に、描写されていないところで主人公も似て非なる経験をしていた。例えば慎二にとって「新聞部に所属する男子生徒」も主人公も、複数いた友人の中の一人だった』という解釈もできるのだが……。
一回戦時はこのことに疑問を覚えなかった主人公だが、四回戦において慎二のことを思い出すきっかけがあった際に、「……本当に? 慎二の友人だったのは本当に自分か……? 駄目だ――上手く思い出せない。記憶がもやに覆われている。それ以上進もうとすると、柔らかいが、確固たる力で押し返されてしまう」と、自身の記憶に疑問を覚えるシーンが存在する。
結局、この伏線には『EXTRA』で明確な解答は示されていない。
「欠けた夢」
ゲーム中で主人公が時折見る「欠けた夢」。やがて主人公はこれを「これは確かに、自分の夢のような気がする。あの光景を、自分はたしかに経験している」と認識するようになる。また同時に、「ネット上に無数に散らばった、どうでもいい動画の一つを見ている気分」といった、実感を伴わない遠い風景であるようにも感じる。
この夢のことを凛やラニに告げた際、二人からは「魂に焼き付いた記憶」「原風景」「トラウマ」といった解釈も示されているが、予想の範疇を超えるものではなく、確定的な情報ではない。
「欠けた夢」は映像のみではなく、そこへ、この風景を見ているものの思想らしきものが含まれている。「地獄から『私』は生まれた」「何故。何故。何故。何故、憎しみながら、こんなにも焦がれるのか。何故、悼みながら、こんなにも愛しいのか」「――是非を問え。その繁栄に、果たして、千年の価値はありや」など、その内容は、トワイス・H・ピースマンが語る過去の経験や、戦争への価値観、現在の世界への疑問、といったものを彷彿とさせる部分があり、この夢がトワイスの記憶である可能性も読み取れる。
主人公は「あの光景を、自分はたしかに経験している」と言うが、「1999年に極東で起きたバイオテロ」に主人公の基本となった人物とトワイスは共に遭遇していることから、二人は同じ風景を見ているはずである。
トワイスが送りつけてきたメッセージを自分の記憶であると誤解した、または主人公とトワイスの記憶が何らかの故障等によって混ざってしまっている、などの可能性が考えられる。
あるいは、主人公は「欠けた夢」について言及することはあっても、そのバイオテロ自体について言及していないことから、ゲーム中の「欠けた夢」はプレイヤーへのミスリード(ゲーム中に出てくる「欠けた夢」と、主人公が見ている「欠けた夢」が同一の物ではない)である可能性も考えられる。勿論、こちらもまた推測の範疇を超えるものではなく、確定的な情報ではない。
「欠けた夢」で見る「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景」自体は、確かに主人公の基本となった人物は経験している。しかし、件の回想シーンで語られているモノローグまでもが主人公の基本となった人物のものかどうかは、明確な判断はできない。
「バーサーカー」
『CCC』にてギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合、表側での主人公のサーヴァントはバーサーカーだった、という事になる。
ギルガメッシュ曰く、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」との事。
しかし、主人公は直前のシーンで「選択肢はセイバーかアーチャーかキャスターしかなかった」と発言しており、非常に謎の多い存在である。
劇中主人公と関わりがありバーサーカークラスに該当する存在として「エルキドゥ」または「エリザベート=バートリー」のどちらかではないかとする説が有力だが、ギルガメッシュの台詞でしか語られない存在なので彼の方便という見方もでき、公開から長い時が経った現在でも依然議論の的となっている。
ちなみにギルガメッシュを自鯖に選択した際、主人公が星の大海に落ちた時通り過ぎた「最後の希望」こそがこのバーサーカーらしいサーヴァントに該当すると見られており、ギルガメッシュの言う通り見捨てて去ったかどうかにはいささか疑問が残る(他三人のように助けに来たが及ばなかったという見方もできるため)。

脚注

注釈

  1. ブレスのみ収録されており、ブレス担当は川澄綾子氏。収録スタッフの九条ケント‏氏によると、ブレスのみで新規のキャスティングは出来ないため、奈須きのこ氏の要望で川澄氏が担当したとのこと。

出典

  1. 竹箒日記2016/11/12
  2. Fate/Extellaプレミアム限定版『ヴェルバーBOX』特典『EXTELLA/material』の「これまでのあらすじ」より。
  3. 九条ケントTwitter2018年1月29日4:46

リンク