カーミラ

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アサシン
真名 カーミラ (エリザベート・バートリー)
外国語表記 Carmilla
性別 女性
身長 168cm
体重 49kg
出典 史実
地域 ハンガリー
属性 混沌・悪
一人称
二人称 貴方/貴女
三人称 彼/彼女
声優 田中敦子
デザイン okojo
設定作成 東出祐一郎
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

暗殺者」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
同じく吸血鬼仲間であるヴラド三世とコンビで動くシーンが多く、更に二人して召喚主を快く思っていない。そして召喚主の思惑に反し、二人とも戦いの終盤まで生き残っていた。最終戦では過去の自分との戦いに敗れて消滅する。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
人物
茨を思わせるドレスを纏い、仮面をつけた淑女。
高慢、傲慢、増長慢、あらゆる虚栄を身にまとった彼女はエリザベートと違い徹頭徹尾残忍な存在、人間の姿をした硫酸なものである。
性格的には理想の城主なのだが、吸血鬼としての在り方は領民たちの命ばかりか、貴族令嬢にまで手を出した、生前における血の伯爵夫人の成れの果てとも言える。
紛れもない反英雄である彼女を召喚するのは同レベルの殺人鬼のみであるが、マスターの主従関係もマスターは「裏切り、裏切られるもの」という認識を抱いている。
しかし根っこにある間抜けさ、言い換えれば僅かな善性が彼女をギリギリのところで押しとどめている。また、彼女の過去を知ってもな受け入れる「底抜けに善良なマスター」に対しては進んで協力する。実際、カルデアのマスターに対しては親しげであり、その内面はエリザベートとあまり変わっていないようにも見える。
一方で自身の運命を受け入れている節があり、『邪竜百年戦争 オルレアン』で消滅する際も生きても死んでも孤独と思ったり、幕間の物語では幽閉から逃れるのは自分の人生と運命を否定するようなものと語っている。
スタイルもエリザベートとは対照的で、長身でグラマー。ドレスには茨のような金属状の装飾(?)を付け、爪は第三段階まで再臨すると鉤爪のように長くなる。「鉄の処女」は最後までイラストに写っている。
鉄の仮面のような物を付けているので顔の上半分が常に覆い隠された状態であるが、霊基再臨を重ねると仮面が上にスライドし、素顔が露わになる。美に執着しただけあり、かなりの美女だが、血色は悪い。
聖杯にかける願いは「永遠の若さ」。その願いが叶った時、彼女は為政者としての落ち着いた姿を取り戻すかもしれないが、一方で過程にある犠牲者もまた無視される。
能力
気配遮断のランクが低く、通常攻撃としては拷問弾[1]を使っていたが、モーション変更後は鋭い爪での近接攻撃や、アイアンメイデンを操作しての攻撃を行う。尚、拷問弾は上に乗ることが出来、移動手段として使用することが可能らしい。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) D D A C D B 気配遮断:D 吸血:C
拷問技術:A
鮮血の湯浴み:A

宝具

幻想の鉄処女(ファントム・メイデン)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:拷問器具『鉄の処女』
エリザベート=バートリーが使用したと言われる有名な拷問器具。……であるが長年に渡る調査の結果、実在しないと考えられている。
しかしこの拷問器具を信仰するものは多く、無垢な少女を恐怖と共に殺害する絶妙な宝具として珍重された。
カーミラの頭上を浮遊し、閉じると対象の絶叫と共に血が注がれる。体力回復と攻撃の併用。女性サーヴァントの場合、ダメージが増加する。
ゲーム内では「対女性」の特攻が付いており女性に対してはダメージが増大する。また、ダメージを与えた後はカーミラのHPが回復し、攻撃力アップ効果が付く。

真名:カーミラ

カーミラ。その名前は残忍で血を追い求めた彼女の生涯を表した変名であり、真の名はエリザベート・バートリー
長年に渡る貴族としての暮らし、血族同士で固まったことによるそれ以外の人間への蔑みなど、あらゆる要素がエリザベートを猟奇殺人鬼に押し上げ、完全なる怪物となった存在。エリザベートの暗黒面を司る。
エリザベートが生前の所業によるイメージから過去や在り方をねじ曲げられ竜の娘になったのに対し、カーミラは生前に少女の血を浴びていたことからか吸血鬼と化している。
エリザベートとは全くそりが合わず、互いに殺し合う関係にある。
これは若きエリザベートは暗黒面であるカーミラに成ることを拒み、カーミラにとってもエリザベートは無知を貪り青春を謳歌する許し難い象徴であるため。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA CCC
ゲーム本編では登場してないが、漫画版ではその姿が書かれている。
Fate/Grand Order
『ハロウィン・ストライク! 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦』の開催に際してモーションの改修がなされた。
教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー
第八話の解説されるゲスト英霊として登場する……のだが、外見は彼女のままで、『吸血鬼カーミラ』のキャラクターとして紹介される。
英霊としてのカーミラも第八話のプロローグとエピローグに登場している。

人間関係

Fate/Grand Order

ヴラド三世
元は親戚で吸血鬼繋がりか組む事が多かったが、高潔な武人である彼とは相性が悪く、既に縁も切っていた為に険悪な関係になっている。
不夜城のアサシン
期間限定イベント『ハロウィン・ストライク!』で共演。
同じ拷問趣味ということで割と仲が良く、イベント故に真名伏せで名乗った「ふーやーちゃん」と言う愛称を用いて普段から呼んでいる。
カーミラが混沌属性なのに対し秩序属性で正反対だが、秩序属性は取りまとめるのが上手い事から集団行動では少し譲っている。
土方歳三
共に拷問に一家言あるが、彼女は純然たる趣味で、彼は情報収集の為の手段であることから相容れない。
とはいえ無関心でもないようで、名前を呼びつつ食生活を皮肉半分で忠告するくらいには思い入れはある模様。
エリザベート=バートリー
過去の自分。お互いに決して相容れない不倶戴天の敵。…しかし根は彼女とあまり変わってなかったりするが。
あまりのフリーダムっぷりがいずれも「過去の自分(の一側面)である」と言う事実に頭を抱えるものの、『ハロウィン・ストライク!』の時点では「心を虚空にすれば何をやらかしても吐血するくらいで済む」と半ば諦めの境地。

名台詞

「全ては幻想の内、けれど少女はこの箱に――『幻想の鉄処女ファントム・メイデン』!」」
宝具開放。
だって、誰も言ってくれなかった! 誰もこれが間違いだなんて言ってくれなかった! だから、私はこう成り果てたのに! ああ、我が真の名は――エリザベート・バートリー!
マテリアルでの記述。カーミラ――それは美しき吸血鬼の名にして、誰からも間違いであると言われないまま生きてきた「ある少女」の末路。
「そろそろ外に出ないと。貴方、吸血鬼にでもなるつもり?」
マイルーム会話。あの外見からは想像が付かない程の意外な気遣いを見せる。
「触らないの?」
マイルーム会話「絆Lv5」。絆の低い時には触られることを拒んでいたが、絆深まるにつれて彼女から聞いてくるまでになる。
「未来が過去を否定するのではなく。過去が未来を否定するなんて。」
「――何て出鱈目な少女なのかしら。
 でも、だからこそ……鬱陶しいぐらい、眩しいのね。
 ああ……暗がりの中に戻るよう。
 最後の瞬間……レンガの隙間に見えた、あの光――
 ああ、そう……やっぱり私は――
 生きても死んでも、ひとりきりというワケね――」
過去の自分との戦いに敗れて。消滅の間際に見せた、孤独を感じさせる一面。
「私の末路が定められている以上、ここから逃れられるはずはない。」 
「だって幽閉から逃れるということは、私の人生、私の運命全てを否定するということだもの。」 
「でも――あなたは違う。あなたは助けてあげなきゃ。確率が千分の一でも、マスターだけは。」
彼女のクエストにて。自らの心象世界に主人公共々閉じ込められるも、主人公が閉じ込められるのは割に合わないと脱出を促す。
この後彼女は自らの運命を受け入れつつも、主人公のような光に手を伸ばしていれば、と零し彼らを見送る。
「…………私が言う事ではないけれど。
 そちら、外の花火級に危険な凶蛇を買っていなくて?」
2015年のハロウィンイベにて、清姫聖杯を使って「嘘をつけない世界」を実現しようとして。
いかに反英雄である彼女といえど、彼女の願いに関しては警戒している模様。しかし言い回しが妙にポンコツ具合が出ている。
「え、えーと……みらー?」
期間限定イベント『姫路城ビルドクライマー』で戦闘に負けた際の悲鳴(?)。
ふーやーちゃんが「ふや!」、クレオパトラが「ぱと!」とお茶目に叫んで倒れたため、なんとなくノリに逆らえなかったようだ。ちょっと迷った末に律儀に従うあたりにもポンコツ感が見られる。
「仕方ないわ……昔使ってた光弾に乗っていきましょう。」
「これは……拷問弾よ。」
「私が拷問したいなーって想いを籠めた、エネルギーの塊。」
同上イベントで、城壁を昇る際の手段について。
「というか、その光弾なに?」という主人公(および従来のプレイヤー)の率直な疑問に答えてくれたが、その内容はなんとも不思議なもので……そのあたりはエリザベートと同じ存在であることに納得してしまう。
なお『昔使っていた』という光弾ではあるが、当イベントにおいて戦闘モーションがリニューアルされたことによるタイムリーなメタネタである。
「ええ、去年の時点で悟っているの私。アレと相対したときは心を虚無で満たすの。
 そうすれば、たとえ自分の過去がメカになって、守護神像と同一化して巨大メカになったとしても―――
 吐血する程度のストレスで耐えられるわ。」
同上イベントで、テンションが低く大人しい理由について。
サーヴァント界屈指のイロモノキャラとして年々進化していくアレに、カーミラの心が砕けていく。吸血を好む彼女がストレスで血を吐くというのも因果なものである。
なお、その光景を見たマシュから「血を吐いている時点で耐えられてない」と突っ込まれた挙句、カウンセリングを推奨される始末。
「ふわ~。」
同上イベントで、早速心を無にしている時の様子。過去の自分がどんどん増殖してクインテットが組めるなどと言い始めたためこうなった。
表情が死に、生気が抜けたような言葉を発するため、通信で様子を見ていたマシュにも(あっ、また心を無にしてます)と察せられるぐらいには分かりやすい。
「よくないわよおおおおおおおお!? アナタ守護神像のクセに何やってんの!?」
同上のイベントにて。チェイテを怠惰で支配しようとしたⅡ号機が敗北した際に起動する、城ごと吹き飛ばす大規模な自爆装置についてのリアクション。
今までエリザベートのやらかしっぷりに心を無にしてきた彼女も、チェイテだけでなくピラミッドや姫路城が爆発で吹き飛ぶという皇帝級の暴走にとうとうマジギレしてしまった。

メモ

  • カーミラとはシェリダン・レ・ファニュが1872年に著した怪奇小説のタイトルおよびその作中に登場する女吸血鬼の名前。
    エリザベート・バートリーはこの女吸血鬼のモデルになったと一部で噂されているが、実際のところ、このサーヴァントとしてのカーミラの設定も小説の内容とは特に関係がなく、ほとんど名前を借りたFate独自設定のような状態。「小説のモデルとなった人物」として英霊となっているヘンリー・ジキルファントム・オブ・ジ・オペラなどとは違う、ヴラド三世とドラキュラのような関係といえる。
  • ちなみに、この小説「カーミラ」はかの有名な「ドラキュラ」以前に著された本であり、怪奇小説として後世に大きな影響を残したとされているのだが、その内容はなんと「良家のお嬢様とそこに居候する美少女吸血鬼の交わりを描く百合小説」というものであった。興味のある方はぜひご一読あれ。
    • なお、小説に登場するカーミラのキャラクターイメージはどちらかと言えばカーミラよりエリザベートの方に近い。よって『CCC』未体験プレイヤーからは「真名が逆なのでは?」という感想もチラホラ。もっとも、小説のカーミラは槍を振り回したり、破壊音波級の歌を披露する事は無いが……。
    • 後に『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』で、カーミラが紹介される回として主人公視点で『吸血鬼カーミラ』を(ナーサリー・ライムによって)追体験する形で内容が描写された。
    • ちなみに、小説に登場したカーミラはなんと太陽の光りが通用しないという非常に強力な吸血鬼だったりする。代わりに聖歌を聞くと、身体が動かなくなるという弱点を持っている。
  • 自分の過去と違って彼女は頑なに別衣装バージョンなどを一切披露していないが、概念礼装[2]でなら水着姿を披露している。

脚注

  1. 本人曰く「拷問したいなーという想いを込めたエネルギーの塊」
  2. 「サマータイム・ミストレス」

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