間桐慎二
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間桐慎二 | |
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読み | まとう しんじ |
外国語表記 | SHINJI MATOU[出 1] |
身長 | 167cm |
体重 | 57kg |
特技 | 名推理、探し物 |
好きな物 | 子犬、特権 |
苦手な物 | 無条件で幸せな空気 |
天敵 | 遠坂凛、美綴綾子 |
声優 |
神谷浩史 小市眞琴(幼少期)[出 2] |
デザイン | 武内崇 |
イメージカラー | 群青 |
初登場作品 | Fate/stay night |
概要
衛宮士郎の友人で間桐桜の兄。穂群原学園弓道部の副部長を務める。クラスは2年C組(『Fate/hollow ataraxia』では3年C組)。
- 略歴
- 魔術師の家系・間桐家に生まれるものの、一族は衰退の一途を辿っており、彼の代でとうとう魔術回路を失った。生まれながらに魔術回路を持たない慎二は、魔術師ではない一般人である。しかし、間桐の蔵書から魔術の知識を得ており、「特権階級」としての選民意識が強い。
- 『Fate/stay night』より10年以上前、桜が妹になった時は居場所を取られるのではと毛嫌いしていたが、脅威を感じなくなると遠坂家からもらわれてきた彼女に哀れみを感じ、見下すように同情しつつも兄として可愛がっていた。それは優越者としての憐憫であり、彼にとって最も頼りとなる“自尊”だった。
- 『Fate/stay night』の4年前(『Fate/hollow ataraxia』の5年前)の秋に士郎と出会う。成り行きで文化祭の看板作りを周りから押し付けられて一人で作っていた士郎に対して、後ろで手伝うこともなく悪態を吐きながらも一晩付き添い、出来上がった看板を見て「お前馬鹿だけどいい仕事するじゃん」と素直に笑った。
- それをきっかけに以降は士郎を馬鹿にしながらも親しい友人として付き合うように成り、彼を利用しようとする人物に影で社会的制裁を加えたり、自分の家に招待したりと、曲がりなりにも友人をやっていた[出 3]。少なくとも彼は士郎を大親友だと思っていた。もちろん衛宮邸に桜が通っているのも知っていながら黙認し、任せている。
- 『Fate/stay night』の3年前、桜が魔術教育を施されている場面に出くわしたことで、桜こそが間桐の後継者でありいらない子は自分の方だということに気付き、更に今まで勘違いしていた自分の惨めさに気付く。
- その桜から謝られ、今まで桜のことを見下すように同情していた彼にとってこれ以上ないくらいの悔辱を感じることになった。
- 以降は慎二に隠さなくても良くなって開き直った父や祖父から存ない物として扱われ、彼は屋敷における「空気」になった。その「空気」を無視せず同情を向け続ける桜を憎み、同時に希望を持つ。彼曰くいっそ無視してくれれば良かったらしい。
- その後は彼にとって苦痛でしかないと感じるような3年間を味わうこととなる。この自分の理想とする世界と自分のいる世界のギャップは彼を大きく歪めることとなる。
- 自分が本当は後継者では無いと知った時、今まで自分を形成してきたものが全て終わったと感じるほど、彼は「間桐の後継者」という事に自分の価値を見いだしていた。
- 本来の後継者である桜を徹底的に抑えつけないと自分の立場が無くなるという強迫観念に囚われ、桜を暴力で抑えつける事で自分の立場を確立している。
- 第五次聖杯戦争において、戦いを嫌がった桜の代理マスターとして、ライダーを借り受け参戦。士郎が自分にはなれない魔術師であったことを知り、衝撃を受ける。それでもライダーを得たことで辛うじて自尊心を保ち、強い親愛の情から別の女(遠坂凛)か自分を取るかの二択を士郎に迫り同盟を持ちかける。だが士郎に断られたことで逆上する。
- 人物
- 気難しく、鼻持ちならない人物。魔術回路以外の才能に恵まれたものの、屈折した過去と身近な人間に劣等感を刺激され続けて歪んだ。
- 生まれつき魔術回路を持たない彼は、間桐の家にとっては「いらない子供」であったがそのことを中学時代まで知らなかった。なまじ他の面で優秀であり、「自分は他人より優れている」と自覚していたのに最も望む魔術の才能を持ち合わせなかったことから、鬱屈した感情を募らせていくこととなる。
- 良家の御曹司ということで金回りが良く、眉目秀麗でもあるため学園でも普通の女子には良くモテるが、同性や一部女子には受けが悪い。桜への日常的な暴行の延長で、女性に暴力を振るうことに抵抗が無い[出 4]。
- アクの強い人柄ではあるが、衛宮士郎、柳洞一成、間桐慎二の三人が揃うととてもバランスのいい友人グループになるのでは、と言われている(実際、球技大会や修学旅行では三人で行動している)。
- 彼にとって「使える奴」という評価は相手を認めているということ。士郎は彼にとって自覚は無いがライバルでありたいと思うような、他に代えのない特別な存在。ただしそれと好悪の感情は別であるため、容易に敵にも味方にもなってしまう。ただし独占欲はかなり強く士郎が男であれ女であれ、自分ではなく別の奴を選ぶくらいなら殺してしまおうとする。
- もし彼が女性として生まれていて士郎に選ばれていた場合はそうした歪みや劣等感から脱してヒロインになるであろう事が言われている。だが、間違いなく桜は黙っていないだろうと思われる。
- その女の慎二は桜と同じく髪色が紫色に変化している事から、女性であった場合まず確実に蟲倉に放り込まれて間桐のための胎盤として作り変えられる事が考えられる。
- 聖杯戦争中は、マスターとなれたことで増長しているため、普段より割り増しで傍若無人な性格になっている。普段の慎二はあそこまでひどい人間ではない[出 4]。
- 欠点は多いが、言峰綺礼のような真性の悪人ではなく、倫理観が欠落する魔術師でもなく、あくまでも一般人の感覚で聖杯戦争を戦っており、凛は彼を「人畜無害な存在」と評している。ただし、一般人であるがゆえに、サーヴァントの強大な力を自身の欲望のために悪用するような小人物でもある。
- 能力
- 成績は常に上から5位に収まる[出 4]。運動能力も高い方で、弓道部副部長は実力でなったものであり、士郎にも高く評価されている。また『氷室の天地』で行われたセパタクローではポイントゲッターになっていた。努力は嫌いでありながら高い能力を発揮し、一般人の枠では確かに天才。
- 魔術の知識は令呪が腕のどこかに出現することを知らなかったりと怪しいところがある。だが偽臣の書を介してライダーに命令権を行使したり、影の刃を飛ばすことはできる。
- 魔力を使わない範囲でなら錬金術を使える。劇場版『Fate/stay night[HF]』では魔力に反応して光る薬を調合していた。
バリエーション
間桐シンジ
『Fate/EXTRA』に登場する慎二。アバターの外見は同一だが、実際には別人。 詳しくは間桐シンジ参照。
間桐少佐
『帝都聖杯奇譚』における慎二。陸軍所属で階級は少佐。
設定上は間桐慎二そのものではなく、間桐家が現代ほど落ちぶれる前の、まだ少しは魔術回路が残っていたころの間桐家の魔術師。
詳細は「間桐少佐」を参照。
間桐慎二 (美遊世界)
『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』における慎二。原作と異なり5歳年上となっている。
詳細は「間桐慎二 (美遊世界)」を参照。
使用技
トラぶる花札道中記EX
- 若草色の遊楽園(ワカメ・パラダイス)
- 自分の文数が5文以下の時のみ発動可能。何ターンかの間、自分か相手の文数を1にする。
- さらに発動中は背景が海中に変化し、BGMも「GO! 慎二OH」に変わる。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/stay night
- 主人公の友人でライダーのマスター。一般人を巻き込むことを躊躇わず、士郎や凛と敵対することになる。
- セイバールートと桜ルートでは死亡するが、凛ルートでは生き延びて憑き物が落ちたかのように穏やかになり、それまで疎んじて虐待行為を繰り返していた桜とも良い関係を築けるようになった。
- セイバールートを基本とする西脇だっと版でも生き残り、病室に花を生けてくれていた桜に「わざわざすまないな」と言っている。
- Fate/hollow ataraxia
- ほぼギャグキャラと化した。桜の影にビクつき、安らぎ求め港に行けばランサーに絡まれる、不幸の人。
- 今までとは逆に桜より立場が弱くなっており、むしろ桜に対して恐れすら抱いている。半年の間に何があったのだろうか。
- ケチャップはデルモンテに決めており、桜が買った生協のケチャップの味を見直したが認めない。
- Fate/Zero
- 留学の名目で海外に出されており、不在。
Fate関連作品
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 地上最強のモテ男、慎二……あれ?
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。 - 衛宮さんちの今日のごはん
- ゲストとして幾度か登場。文句を言いつつも桜の料理を食べていたり、学校行事の場面などで出番がある。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 本編の重要キャラとしては珍しく、比較的出番が多め。
- 氷室鐘に弱みを握られるも、本人に自覚なし。その後、沙条綾香に物理的に弱みを握られることに。
- 物語がHFルートベースということで進退が危ぶまれていたが、上記の綾香とのいざこざが巡り巡って「死亡」が「重傷で入院」で済み、聖杯戦争を生存した。
- Fate/Grand Order -First Order-
- メドゥーサ〔シャドウランサー〕に石化された人々の中に「誰かに似ているが、あえて誰かとは言わない石像」として彼と同じ顔の人物がいる。
その他
- TMitter2015
- 東京在住の大学生。光のカプさばおじさんに出会い、子供の頃にやっていたカプさばを通して闇のカプさば使いとの戦いに巻き込まれてゆくが……
- Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
- スターシステムとして「間桐少佐」として出演。バーサーカーのマスター。
- ちびちゅき!
- 冬木の「慎二」と『EXTRA』の「シンジ」が登場。
- 冬木の「慎二」はドレイクにマスターと間違えられて連れて行かれ、後に人違いと判明しても一緒(?)に行動している。
- カプセルさーばんと
- 敵マスターの一人。大昔のアイドルのような格好をしており「天才カプさば使い」を自称しているが、実力の程はお察しの通り。
人間関係
冬木
- 間桐臓硯
- 表向きの祖父。実際は6代前の先祖。慎二の顔は若い頃の彼譲り。桜ルートでは幾度となく失敗し、ライダーを消滅させかけたことで完全に見限られ、失敗作と罵られた。慎二にとっては恐怖の対象だが、臓硯は何だかんだで慎二の事を一応は可愛がっており、慎二に「優越」と「権利」を教えた。
- 間桐鶴野
- 実父。『Fate/stay night』の3年前に死去。間桐家の再興を願う臓硯とは反対に、慎二に「存在」と「落第」を教え、間桐家を絶やそうと考えた。そのため慎二は父親に何の感情も抱いていない。タスクオーナ版では彼との会話が描かれる。
- 間桐雁夜
- 叔父。父よりも生まれつき魔術の才能はあったものの、魔術師の家系を継ぐことを拒否し、普通の人間としての生き方を選んだ。『hollow』によると、慎二は彼が聖杯戦争に参加して死亡したことを知らないようである。
- 間桐桜
- 義妹。家族であり侵略者。何かと辛辣な態度で接する。憐れんでいた彼女に実は自分こそが逆に憐れまれていた事実が彼を歪みに導いた。
- 桜ルートでは彼女が黒化する最後の引き金となった。『hollow』では立場が逆転し、彼女の怒りに震える日々。
- ライダー
- 使役するサーヴァント。魔力供給は桜に担当させているもののやはり彼自身が完全な魔術師でないため、火力や装備面で能力を低下させている。慎二の命令に粛々と従っている彼女からも内心では嫌われている。
- 真アサシン
- 臓硯のサーヴァント。本編では絡みは無いが派生作で「坊ちゃん」と呼ばれそれなりに丁重に扱われている。
- 遠坂凛
- 同じ古い魔術師の家系同士で同級生。自身にはない魔術師としての血を残す彼女に対して嫉妬と羨望がない交ぜの複雑な感情を向ける。 以前に告白してフラれて逆恨みしているが実はそれは余り気にもしていない。彼にとって重要なのはあくまで『権利』と『衛宮士郎』なのだから。しかし家同士共闘を申し込む。そしてベアナックルでコンビネーションをお見舞いされる。凛ルートでは紆余屈折の末に彼女に命を救われる。
- 衛宮士郎の
- 付き合いの長い大親友。彼には強い親愛の情を一方的に向けており裏切る事を許さない他、例え聖杯戦争だろうが何だろうが他の女に取られる事を決して良しとはしない。この辺り兄妹揃ってそっくりである。『stay night』の開始時には、彼の退部がきっかけで関係が冷え込んでいるが内心深く傷付いていたりもする。『hollow』では元の鞘に納まりつつある。
- 柳洞一成
- 反りのあわない一応の友人の1人。良く彼と士郎、慎二と共に行動している。『hollow』では士郎を巡って三角関係を展開する。
- 美綴綾子
- 弓道部主将。凛ルートでは口論になり、ライダーに彼女を襲わせ路地裏に捨てて悪意ある噂を広める。漫画版では謝りに行くシーンがある。
- 言峰綺礼
- 凛ルートで保護を求めて駆け込んだ。その先でライダーを罵り、自分の負けを正当化する言い訳を延々と吐いて内心呆れられるが、本人は気付いていない。その後、ギルガメッシュを名目上譲られる。一応は利害の一致から協力関係となるが慎二本人は言峰の行いにドン引きする一面も。
- ギルガメッシュ
- 凛ルートで一応の主従関係を結ぶ。だがマスター権は持っておらず、彼からも道化として扱われる。色々と文句は言っていたが、流石の慎二もその迫力は怖かった模様。魔術回路を持たないことから、不完全な聖杯の器として目を付けられる。
- 沙条綾香
- 『氷室の天地』にて興味本位で言い寄るものの、彼女からは相手にされなかった。
- さらには賭け勝負で負けた挙げ句頭を丸刈りにされ、黒魔術師である彼女に「髪の毛」を大量に握られたことで脅されるハメに。
- バゼット・フラガ・マクレミッツ
- ドラマCDで競演。メイドとして雇うものの、あまりにもダメすぎる為に正論だが嫌味な指摘を繰り返した。
ちびちゅき!
その他
- ペルセウス
- 生前のライダーを殺した英雄で、ライダーが「成功したシンジ」と評するほど慎二に似ているらしい。
- ネコアルク
- 『タイガーころしあむアッパー』では主に彼女の手下として登場する。
にゃんこ先生言うな。
名台詞
Fate/stay night
- 「は、はは、あはは。あはははははは! 見たか衛宮! これが僕とおまえの力の差だ!」
- 彼の三下っぷりを際立たせる台詞。
- 「そう逆らうなよ桜、思わず殺したくなっちゃうじゃないか。おまえはさ、ただ僕の言うコトを聞いとけばいいんだから」
- 「――――見てろ、必ず償わせてやるぞ桜。おまえだけは、僕に逆らっちゃいけないんだからな――――」
- PC版でしか見られない、桜に対する束縛や歪んだ支配欲が伺える台詞[注 1]。
- 「……ああ。昔みたいにさ、また、その希望を無くしてやればいいだけじゃないか」
- あの人形が希望を抱く事によって感情を取り戻し人に戻り、自分に逆らうようになったのなら…また希望を無くしてやれば良い。そう考えながらキチキチと笑う彼の姿は髑髏のように不気味だった…。
- 「僕は、許されるのか……?」
- 漫画版のオリジナルシーン。自分を憎んでいると思い込んでいた桜に助けられ、憑き物の落ちた彼は日常に戻っていく。
Fate/hollow ataraxia
- 「おまえ、馬鹿だろ」
- かつて文化祭の準備を一手に引き受けてしまう士郎を見ての一言で、二人の友情はここから始まった。
- 馬鹿にしつつも愚直な士郎の姿は、慎二にもどこか眩しく見えたのだろう。
- 「そ、それをおまえが唆すから僕と爺さんが養鶏所のチキンみたいに震えなくちゃいけなくなるんだぞ……!
ああもう、とっくに我慢の限界だよ! なぁ衛宮ぁ、桜を助けたんなら僕たちも助けろよぅ!」 - 全ての牙を抜かれ、食事時の視線にすら耐えられないほど磨耗した間桐家の人々であった。
- ……もっとも、桜が作った料理を残したり、ついクセで嫌味をいってしまう事を怒られているので、自業自得である。
- 「……フ。素人だね。その考え、地獄を見たコトのないヤツのスイートさサ。本当の恐怖ってのは奪う事より与える事なんだって知ってるかい?」
- 黒くなった桜に、身も心もやつれてしまっていた。
- ただ桜の名誉のために言っておくと、ほとんど彼の自業自得である。
- 「どうよ衛宮、桜の出番の多さに対して僕三回だぜ?」
「もともと僕ぁ陰湿な性格なんだね。正しい間桐の血を引いてるんだね。爺さんも父親も、父親の弟も、こーゆー風にはじっこで悩んでるのがお似合いなのね」 - メタ台詞で暗黒面をのぞかせる慎二。
- 「しかしなんだね。まさか衛宮と二度も卒業の話をするとはね」
- 衛宮邸で、駄弁り合う男子高校生二人。趣味は合わないけど、長く続いている腐れ縁。
- 聖杯戦争中からは想像もできないほどに穏やかな顔で、どこにでもいる高校生らしい姿。士郎からすれば、こっちが本来の彼なのだろう。
フェイト/タイガーころしあむ
- 「ヒィ! お、おかしいじゃないか! これが死にかけた奴の戦闘力か!?
ら、ライダー! ライダー!! 命令だ! ボーッとしてないで、コイツをなんとかしろ!」 - 葛木ルートにて、既に満身創痍状態の葛木に真アサシンともども撃破された直後。
- 『stay night』本編以降の慎二は基本ギャグキャラだが、各人が本編以上に真面目な葛木ルートでは久しぶりにその屑っぷりを見せつけてくれる。
氷室の天地 Fate/school life
- 「美しさは罪! 微笑みさえも罪! 私を愛さない人はいない!」
- 市民マラソンのコスプレ部門で、圧倒的な女性票を獲得して優勝。陸上部から一本取った。なお、慎二が勝者となったのはこれがシリーズ初である。
- この台詞の元ネタはアニメ『ぼくパタリロ!』のエンディング曲「美しさは罪」。この曲は『パタリロ!』の内容と相まって同性愛を強く示唆したものなのだが、そんな喜び方でいいのだろうか…。
- 「…「ぎょうさんお世話になってうれしおすなぁ」…?」
- 災厄(聖杯戦争)の事後処理がある程度落ち着き、「急死した地元の名士」であった間桐臓硯を偲ぶ会が開催されることになり、氷室鐘から送辞のアドバイスを求められての返答。
- 何故か京都弁。意味合いを強引に訳するなら「さんざん迷惑かけられたから清々した」という感じであろうか。
- 彼が臓硯にされた事を考えれば本人が言うように「最大譲歩してこれ」なのだろうが、当然ながら周囲には「この恩知らずめ!」と盛大に詰られた。
- 「知らぬが仏とは、こういう事だよなぁ......」
- そして、偲ぶ会の当日。臓硯の遺影を前に盛大な拍手が送られるが、実体を知る彼からすればブラックジョークにしか見えず、呆れながら周囲に合わせて控えめに拍手する。なお、場面には出ていないが、桜も同じ心境だと思われる。
メモ
- 制作サイドに愛されているキャラの1人。
「ギャグでこそ輝く逸材」という扱いを受けており、慎二が絡むとそういうエピソードの構想がはかどるとかなんとか。 - 奈須評は「誰かが横で太鼓持ちをしてあげれば、いい感じで回るような男」。武内評は「ちょっとうざいホームズ」。でも実際にはそんな人物には恵まれず、歪んでしまった[出 4]。
- ライダーのステータスを慎二と桜で比べると、運だけは彼の方が高い。
- 『Fate/EXTRA』で契約したライダーの幸運もEX(規格外)と破格で、彼の影響を受けているかもしれない(シンジと慎二は別人なので一概に比較はできないが)。
- セイバールートから分岐して慎二と共闘するルートもあった[出 3]。CD版『Fate/stay night』にはその導入部のデータが残されている。
- 『Fate/hollow ataraxia』にて、卒業後は間桐を出て上京することを明かした。魔術師への憧憬や劣等感は完全に無くなったようである。「根は変わりませんが、憑き物(魔術への執着)が落ちたので、気難しく、口うるさく、人並み以上に頭の回転がいい、困った人として楽しく生きていくでしょう」とのこと[出 5]。
- アニメ版『Fate/stay night[UBW]』でギルガメッシュの『王の財宝』に収納された上に射出されるという快挙(?)を果たす。英雄王の選定眼に認められたことを考えるとある意味凄い。
- 『Fate/stay night』とは別世界線を舞台にした『氷室の天地』では綾香に頭を丸刈りにされており、その後同じ髪型のカツラを渡されている。蒔寺に「ギルティクラウン」と命名されたそれは極めてズレにくく、着用してもそれと気づかれない程の質の高さ。極めて丈夫にできているため、冬木局地地震(第五次聖杯戦争最終局面に対する世間一般向けの説明)時に「家具が倒れた際に頭を打ち、直接見ていた妹からも死んだと思われるほどの多量出血をした(世間一般向けの説明)」際にもカツラのおかげで入院程度で済んでいる。……件のシーンの真実を知っているプレイヤーは苦笑必至な展開である。
- 『EXTRA』のシンジはシリーズを重ねるごとの成長が評価されてゆく一方、『stay night』の慎二の残念ぶりが増した感もある。
『EXTRA』シンジは実年齢8歳ということもあり「8歳児と同レベルの精神面って……」と前作からネタにされていたが、『CCC』に至ってはシンジの急成長ぶりにより更に水をあけられてしまった。 - 慎二が数ある部活から弓道部に入った理由は、他の体育会系より大衆的ではなくストイックなスポーツに映ったため。仮にフェンシング部があったらフェンシング部に入ってるとのこと。社長もそれを聞き「うーん、この拗らせ感。」と応えている通り、今で言う意識高い系。
- 慎二がアーチャーの正体を知った場合の反応は、笑って「そんなワケないじゃん!」と認めないとのこと。凛あたりがこんこんと事実関係を説明したとしても、「だから何なワケ?」と凛をシッシッと追い払う。社長の言葉で言うなら「現実を生きる男」。
- 『Fate/stay night』のセイバールートで慎二も危うくライダーの宝具に巻き込まれていた可能性について、もしセイバーがエクスカリバーを使わなかったらどうするつもりだったのか問われた奈須きのこは、自身も慎二も「考えてなかった」と答えている[出 6]。
話題まとめ
- ワカメ
- 彼の髪に由来する愛称(蔑称?)。最早メーカー公認のネタであり、桜の日記帳にワカメのイラストが描かれている。また、『トラぶる花札道中記』ではMPがWP(ワカメポイント)になっている。
- アニメ版『Fate/Zero』で判明した父の間桐鶴野も同じくワカメ。設定資料で公開されている間桐臓硯も、髪型こそ違え髪質は同様に見える。髪がワカメであるのは間桐家の遺伝であるらしい。
脚注
注釈
- ↑ 『stay night [Realta Nua]』ではCERO倫理規定に問題があったため、別の台詞に差し替えられている。
出典
- ↑ Fate/complete material II Character material
- ↑ 劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly Original Drama CD「インタビュー 未推敲 掲載予定なし」
- ↑ 3.0 3.1 「Fate用語辞典-間桐慎二」『Fate/side material』p.74-75
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 「間桐慎二-奈須きのこ&武内崇キャラクター別対談」『Fate/complete material Ⅱ Character material.』p.97
- ↑ 「奈須きのこ一問一答-キャラクター関係の質問」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.135
- ↑ サークル「いのちのふるさと」(たぽ)発行『DEAD END 2 花束をキミに』, 2005, p.167