カズラドロップ (Grand Order)

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アルターエゴ
真名 カズラドロップ
外国語表記 Kazuradrop
性別 女性
身長 133cm
体重 30kg
特技 双六遊び、掃除
好きな物 自分たち以外(プロフィール)
頑張っている人(マイルーム)
苦手な物 なし(プロフィール)
初めから何でもできちゃう人、当たり前のように強い生き物(マイルーム)
天敵 天敵しかいない
出典 Fate/EXTRA CCC
地域 SE.RA.PH
属性 秩序・善
副属性
一人称
二人称 貴方/貴女、○○さん、○○(呼び捨て)
三人称 ○○さん、○○(呼び捨て)
声優 山下七海
デザイン ワダアルコ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

BBから作られた慈愛のアルターエゴ。『Fate/Grand Order』におけるカズラドロップ

略歴
『妖精双六虫籠遊戯』にて登場。
カルデアにやって来た後、主人公が自身のマスターに相応しいか見極める目的で彼/彼女とその場に居合わせたゴルドルフ・ムジークカドック・ゼムルプスオベロンを自身の虫空間へと引きずり込む。
そして完璧なパパを目指す双六ゲーム「パパレース」を開催し、チェックポイントにて行われる「パパチェック」で自ら審査役となって、右往左往する彼らを間近で眺めていた。
2週目ではオベロンの介入により「お助けカード」というアイテムを作られてしまったものの、然程脅威には思ってはいなかったが、カードにより特殊召喚されたサーヴァントらの影響で主人公らに「パパレースで求められているのは『世間一般に言う完璧なパパ』ではなく、『カズラ自身にとっての完璧なパパ』である」という事実に気付かれる。
そして4週目では先の気付きを得た主人公らにパパチェックで100点を取られ続け、ついには自身のシークレット・ガーデンまでも発覚。最後のパパチェックでは採点を停止して逃亡してしまう。
逃げた先では早々にカルデアに追いつかれ、自身の心の矛盾を指摘される。同時に採点を止めていた事で隠し持っていた聖杯からのエネルギーが暴走し、カルデアに倒される。
敗北後は自身がバグであると認め自ら退去しようとしたが、主人公に頼まれたオベロンが「一連の出来事を全て夢にした」事で消滅せずにカルデアのサーヴァントになることとなった。
人物
基本的には元のカズラドロップと同一。人間を愛しているものの、人間を嫌悪し正義感によって管理しようとする支配思想を持つ。
唯一異なっているのは、サーヴァントになってしまった事により「人類全体ではなく、マスターただ一人に完璧さを求める」という点。『妖精双六虫籠遊戯』で事件を起こしたのもこの性質が切っ掛け。
普段は行儀よく、人当たりのいい振る舞いをしているようだが、高い知性や判断力から不出来なものに対し冷酷・残酷になってしまうという短所もある。
「完璧主義」なので常に100点を求めてしまい、「潔癖症」なので常に清らかな状態でないとストレスが溜まってしまう。また弱者であるために、常に秘めている強者への恐れと恨みからメルトリリスと並ぶほどの「加虐趣味」を持つ。
能力
ハイ・サーヴァントでありながら女神の要素を持っておらず、基本能力値はサクラファイブ中で最も低い。しかし妖精の要素を持つためか、妖精領域(異界常識)の作成が可能。
攻撃時には和柄の布を操ったり、鳥のような黄緑色の光を操る。アヒルのおもちゃを巨大化させて敵にぶつけたり、踵から衝撃波を放ったり、黒色のビームを発射したりもする。ムーンセル・オートマトンのような物体を構築することも。
第二再臨では持っているバナナボートやおもちゃのアヒル、水を吐き出すウツボカズラなどを使用した水系の攻撃を行う用になる。
第一・第三再臨では和傘を所持しており、一部の攻撃や防御に使用している。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アルターエゴ 主人公 (Grand Order) EX  対魔力:A
陣地作成:EX
同属嫌悪:A
ハイ・サーヴァント:E 
ピクシー・フィンガー:A
サクライーター:A
月の蛹:A 

宝具[編集 | ソースを編集]

拡がりゆく世界(ガリトラップ・ファニームリアン)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0~1
最大捕捉:6人
第一・第二再臨、及び簡易霊衣「ムリアン」で使用する宝具。カズラドロップ曰く、妖精双六虫籠遊戯(ようせいすごろくむしかごゆうぎ)。
『虫空間』と呼ばれる固有結界で、この結界に囚われた対象は虫と同じ大きさに縮んでしまい、この世でもっとも弱い存在になってしまう。虫ケラにされた存在がどんな目に遭うかは、その時のカズラドロップの機嫌次第である。
また、ガリトラップとは妖精ピクシーが人間を捕まえて遊ぶ時に使われる妖精輪のこと。この罠に嵌まった人間は一晩中ピクシーに弄ばれるのだが、逆を言えば一晩耐えれば生還できることを意味している。ただし、その人間が罪人だった場合、夜明けと共に絞首刑になるとも言われている。
『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&攻撃力をダウン(3ターン)&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&低確率でスタン状態を付与(1ターン)」という効果のQuick宝具。
第一再臨では和室で牛車を、第二再臨では青空の下で水上に浮かべたアヒルのおもちゃを、簡易霊衣ではムリアンのホールでメルヘンな装飾の馬車を敵にぶつけて攻撃する。
縮みゆく世界(アトムミクロス・ムリアンフット)
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:0~30
最大捕捉:60人
第三再臨で使用する宝具。人呼んで「ネペンテス・マジックショー」。
対象を虫サイズに縮めるのではなく、その周囲の空間ごと際限なく縮小させて戦場から消滅(消滅というより消失だが)させる、カズラドロップの最終手段。
通常のカズラドロップでは不可能だが、他のサクラファイブを捕食し、変態した姿ならこれだけの荒技が可能となる。
とはいえ、縮小された対象は別に傷を負った訳ではないので、量子世界から帰還するだけの速度・霊基強度を持つなら無傷で戻ってくる。魂の出力概念を理解している主神クラスの神霊には通じないと思われる。
実はムーンセルを使用した仮想演算であり、サクラファイブを取り込むのは自分だけが子供の姿である嫉妬、劣等感からくる行動。もしくは自分の欠けた部分をBBと他のサクラファイブを吸収する事で補い、完全になろうとしたため。
一時的に成人体に変態するも、BBそっくりになった自分の体に更なる嫌悪感を抱くのですぐ元に戻る。なおBBを吸収しないのは、全員を吸収すると負荷で自滅してしまうため。
『Grand Order』では上記の「拡がりゆく世界」と同じ効果のQuick宝具。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
2024年の期間限定イベント『妖精双六虫籠遊戯 まだ見ぬ完璧なあなたへ』開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
同時に、Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場するNPC・ムリアンの姿となる簡易霊衣「ムリアン」が実装されている。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
カルデアのマスター。
『妖精双六虫籠遊戯』では彼/彼女が自身のマスターに相応しいか見極めようとしたものの、逆に自身の秘密を見抜かれてしまった。
加虐趣味の対象ではあるものの、第二再臨では子供のように一緒に楽しむ様子を見せる。
ゴルドルフ・ムジークカドック・ゼムルプス
カルデアの所長と、カルデアの一員である人物。
『妖精双六虫籠遊戯』では彼らも虫空間に巻き込んだが、オベロンからは「マスターを完璧にしたいという欲求に対する無意識下のアリバイ工作か、せめてもの建前」だと指摘されている。
オベロン
カルデアのサーヴァント。
『妖精双六虫籠遊戯』では意図せず虫空間に招き入れてしまい、自身の矛盾をも指摘されたが、結果的に彼に救われる結果となった。
また、彼からは姿の似ているムリアンへの借りとして、2週目までのパパレースについて黙られていた(もっとも、2週目の最初では彼によってゲームに介入されているのだが)。
妖精王である彼には憧れを持っていたようだが、その有り様を見て「究極の人たらし」だと称し虫籠に閉じ込めておくべきだと言うまでになっている。
余談だが、彼とは「人類全体を嫌悪している」「虫に関連する」という特徴があったりする。
BB
創造主。だが、その評価は「ダッメダメなAI」と辛辣。
「完全なAIになるために感情を切り捨てたのに、結局駄目なところは全て戻ってしまった」と捉えており、愛を捨てないAIは完全になれないといういいサンプルだとしている。
BBドバイ
自身がサーヴァントとなる前、奏章Ⅲにて縁のあったサーヴァント。
彼女の事は評価しているものの、BBをインストールされた事には同情している。
パッションリップ
同じサクラファイブの一人。
スキルスペックは高いとしつつも、思考が単純で選択処理も遅いので活かしきれていないと評価し、40点という点数を付けている。
性格は割と好きらしく、いじめたくなるとのこと。
メルトリリス
同じサクラファイブの一人。
リップの逆で、優れたスキルと思考を性格で台無しにしていると評価しており、20点とさらに低い評価を下している。
自分の趣味を最優先にする様子にはAIとしてあるまじき行動原理だと零しているが、スキルについては効率がいいので割と好きらしい。
キングプロテア
同じサクラファイブの一人。
こちらは60点となかなか高評価。制圧目的ならスキルも性格もシンプルな方がいいとしており、スピードについてもその大きさなら当然だと反応している。
緑の多いデザインも好みなようだが、少々属性過多にも感じる様子。
岸波白野
月の裏側で縁のあった人物がサーヴァント化した姿。
彼/彼女には怯えられるものの、心を入れ替えたとして「死んだら蘇るけど、経験値はドロップしてしまうダークメルヘンなボードゲーム」へ引きずり込もうとしている。
ポール・バニヤン
全てが真逆なのでコンプレックスが爆発しかねない相手。
一方でスーパーバニヤンの方は好きらしく、空回りっぷりが全力で推せるとのこと。
ナーサリー・ライム
仲の良いサーヴァント。
話をすればするほど創作意欲が沸き上がってくるようで、いずれは合作をする予定だとか。
シャルロット・コルデー〔キャスター〕
マジシャンのサーヴァント。
何故か彼女をプロと勘違いしており、マジックについて語り合いたいとしている。また、自身の苦手なカードマジックを見ていたいとも。
なお、『妖精双六虫籠遊戯』ではお助けカードで召喚された彼女の用意したマジックで、掃除のパパチェックにおいて100点を取られていたりする。
刑部姫
日本の妖怪がサーヴァントになった例である彼女に反応しており、ゲーム好きな点や主人公とあだ名で呼び合う関係である点にも触れている。
室内に出てくる妖怪という部分もポイントが高いらしく、今度彼女の下へお邪魔しに行こうと話している。
鈴鹿御前
月の裏側で縁のあったサーヴァント。
その際一度手を組んだ事に触れており、彼女に恨まれてはいないと思っていたようだが、話している内に心配になってきたようでお茶請けを持って挨拶に行こうとしている。
キングプロテア〔オルタ〕
プロテアの長所を悉く潰しているため、20点とかなり低評価。
彼女のようなメルトリリスを上回るツンデレ系がいるとは思っていなかったようで、そういうのは一人で十分だと語っている。
殺生院キアラ
別世界ではあっさり殺した彼女がビーストであった事に触れており、強欲で自分だけを悦ばそうとするからそうなるのだ、と吐き捨てている。
偏屈作家のキャスター
自身をカルデアへと導いたサーヴァント。
恐らくは奏章Ⅲで復活した際、自身の近くにいた彼であろう。

名台詞[編集 | ソースを編集]

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス!』及び奏章Ⅲで立ち絵が初登場してから、さして間を置かずに実装されたサクラファイブの四人目。
    • なお、前者で披露した園児服姿や薄着の姿は実装されていない。
    • それ以前にも『Fate/EXTRA CCC FoxTail』やコミカライズ版の『深海電脳楽土 SE.RA.PH』で登場していたのだが、サーヴァントとしての登場とCVが明かされたのは今回が初。
  • 彼女の実装が告知された生放送では、カズラの担当声優に気付いたMCの田中美海女史が涙を流していたのだが、その理由については本人がTwitter上で明かしている[出 1]
    • 上記の引用にプラスして、田中美海氏と山下七海氏は「Wake Up, Girls!」というユニットで共にデビューした10年来の友人である事も記しておく。
  • 『Grand Order』ゲーム内では初の「自身のクラスそのものを変化させる」事ができるサーヴァント。それまでの相性を変化させるサーヴァントらとは違い、カズラドロップのスキル発動時にはクラスアイコンまで変化する。
  • 宝具「縮みゆく世界」ではサクラファイブの四人のみを吸収しているが、奏章Ⅲでは三騎のサーヴァントを吸収した状態で「許容量はあと一騎分」と発言している場面[出 2]があり、吸収できるサーヴァントは四騎までという制限があるものと思われる。
  • 元々がAIであるためか、他のサクラファイブらと同様〔機械〕特性を所持しているが、簡易霊衣「ムリアン」の状態では〔機械〕特性は所持していない。
    • 実装当初は〔機械〕特性を持たず後のアップデートで追加された[出 3]ものの、さらに後のアップデートでは「簡易霊衣を着用したカズラドロップにも〔機械〕特性を設定してしまっている」という不具合として修正されている[出 4]
    • このような仕様になったのは、霊衣では純粋な妖精であるムリアンの姿をとっているためと思われる。一方、カズラは元から妖精の要素を持つため、霊衣を着けていない状態でも〔妖精〕特性は所持している。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

三つ目のエッセンス
カズラドロップの構成要素は妖精の「ムリアン」「ピクシー」であり、もう一つエッセンスがあるとプロフィールで明かされている。しかし三つ目のエッセンスが何なのかは明かされておらず、カズラドロップ自身も三つ目は存在しないような態度をとっている。
その三つ目として予想されているのが「足洗邸」という日本の怪談である。屋根裏から剛毛に覆われた巨大な足が現れ、足を洗えと命じ、拒否した場合は暴れまわるという怪異だが、伝承によっては泥棒を踏みつけて捕らえるなど、守り神的な要素もある。
「かしこい、かわいい、かよわいカズラちゃん」を自称するカズラドロップとしては、あまりに自分のイメージからかけ離れたこの要素を頑なに隠していると考えられる。
絆礼装では名称がそのものずばり「足洗邸の余分な一時」であり、カズラ自身に和風要素がある事にも説明がつく。
『妖精双六虫籠遊戯』の第9節「2nd LAP B/火は静かに揺らめいている」冒頭では「他人に足を洗わせる趣味なんてない」という発言があり、「そのような要素を組み込まれたことに対するカズラドロップの弁明」ともとれる。
他にマイルーム会話に「本当に踏みつけますよ」という台詞があったり、宝具台詞に「足を洗っても許しません」というものがあるなど、足洗邸にちなんだと思しき言葉が見られる。
さらには、プロフィールにおける「陣地作成」の解説では「相性がいいのは『人の住んでいる家』『生活感のある部屋』」という一文があり、また刑部姫に対して「室内に出てくる妖怪、というのもポイント高い」と言及していて、前者は「足洗邸の怪異は人に足を洗ってもらわねばならない」という点を踏まえると相性が良くなる事にも納得である。
シークレット・ガーデンの一つである「潔癖症」も、足を洗う事を要求する足洗邸の要素から来ているとも推測でる。
また、『妖精双六虫籠遊戯』のフリークエスト「屋根裏部屋を取り戻せ」も、足洗邸の足が天井から出てくる事を考えると、取り戻さなくてはならない点に説得力が出てくる。
このように足洗邸の匂わせはかなりあるのだが、それが事実であると公式から明言された訳ではないのでその点は注意されたし。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]

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