「アヴェンジャー」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
アヴェンジャー(Avenger)とは「復讐者」の英霊。[[エクストラクラス]]の一つ。
 
アヴェンジャー(Avenger)とは「復讐者」の英霊。[[エクストラクラス]]の一つ。
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<br>クラススキルとして「復讐者」と「忘却補正」と「自己回復(魔力)」を有する。
  
[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]によれば同じくエクストラクラスである「[[ルーラー]]」のクラスとアヴェンジャーは対極に位置する存在であるらしい。
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[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]によれば「[[ルーラー]]」クラスと対極に位置するエクストラクラスであるらしい。
<br>クラススキルとして、「復讐者」と「忘却補正」と「自己回復(魔力)」を有する。
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<br>これまで登場したのは以下7人。
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<br>これまで登場したのは以下24人。
 
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|[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]||[[Fate/Grand Order]]
 
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|[[スペース・イシュタル]]||[[Fate/Grand Order]]
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| [[マリー・アントワネット〔オルタ〕]] || [[Fate/Grand Order]]
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『[[Fate/Grand Order]]』では、[[バーサーカー]]には弱点を突き突かれ、他の基本クラス六種に対しては互角、[[ルーラー]]に対しては弱点を突き耐性を持つ、ムーンキャンサーについては逆に弱点をつかれるという相性になっている。<br/>
 
『[[Fate/Grand Order]]』では、[[バーサーカー]]には弱点を突き突かれ、他の基本クラス六種に対しては互角、[[ルーラー]]に対しては弱点を突き耐性を持つ、ムーンキャンサーについては逆に弱点をつかれるという相性になっている。<br/>
バーサーカーとルーラー以外に対して弱点を突けないが、クラス補正で1.1倍のATKを得られる上、このクラスのサーヴァントは素のステータスもATK高めに調整されている事が多いため、弱点にこだわらなくても高い攻撃力を誇る。
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バーサーカーとルーラー以外に対して弱点を突けないが、クラス補正で1.1倍のATKを得られる上、このクラスのサーヴァントは素のステータスもATK高めに調整されている事が多いため、クラス相性補正を受けずとも高ダメージを出せることが多い。
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
*このクラスに選ばれる基準は現状不明である。クラス名の訳である「復讐者」に倣えば復讐を行った、行おうとした存在に宛がわれると見るのが自然だが、元祖アヴェンジャーたるアンリマユは語られる限りは生前は悪として祭り上げられ虐待はされど、自分からは何もしていない。形無き島にやってくる英雄候補生を返り討ちにし続けたゴルゴーンや、群れの為に人間そのものよりも家畜を襲い続けたロボ、実際には誰も殺していないサリエリも同様である。
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*上記のサーヴァントの他に[[ウォッチャー (Fake)]]、[[ブーディカ]]、[[ケツァル・コアトル]]、[[茶々]]、[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]、[[カイニス]]がこのクラスの適性を持つとされる。
**ただそれぞれの理由や動機などは明らかに復讐としての合理を逸したものであり、行き場のなくした憎悪や復讐心という精神的要因から選ばれるものではないかと思われる。故に決してそれが[[巌窟王 エドモン・ダンテス|人の性]]や[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|フランス]]などと憎むべき当事者に向けられているものではなく、そして非当事者すら巻き込んだ終わりなきもの(言うならば'''やられたけども憎いから倍で返す''')となっている。
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**『[[Fate/strange Fake]]』に登場する[[ウォッチャー (Fake)]]は、影法師の中でも船長を名乗る老人がこの事を言及しており、老人が正式なサーヴァントとして召喚された場合はこのクラスとなる模様。
**ジャンヌ・オルタが自身の霊器をアヴェンジャーとして確立するまでの経緯を考えると、「実際に復讐を行ったかどうか」よりも「'''復讐する権利がある、復讐を望んでいるに違いないと思われているか'''」が選ばれる理由になっている節がある。
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**[[ケツァル・コアトル]]の適性は[[ゴルゴーン]]によって言及されており、彼女に復讐者の素質があると言われている。
*「avenge」という言葉は「他人の仇を討つ」場合や「正当性のある報復」などに用いられる。個人的な動機による復讐を指す「revenge」とは微妙にニュアンスを異にする。
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**[[ブーディカ]]と[[茶々]]はイベントにおける限定敵として登場している。詳しくは後述。
**どちらかというと私怨や個人的な復讐を行った者は「バーサーカー」や「アサシン」で召喚されている者が多い。
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**[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]は彼女の[[幕間の物語]]にて、アヴェンジャークラスでの召喚の可能性が示唆されている。
*両儀式によると、人間が人間に復讐する理由は、好きな相手に裏切られたがゆえの恨みであり、どうでもいい相手になら何をされても無視する、とのこと。
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**セイバーである[[ディオスクロイ]]は二人で一人のサーヴァントであり一種のダブルクラスとも言えるが、カストロの方にアヴェンジャーの側面が示唆されている。
*[[ウォッチャー]]の影法師である船長を名乗る老人は、サーヴァントとして召喚された場合このクラスとなる模様。
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**[[カイニス]]は海神に対してアヴェンジャーのクラス適性を有するほどに怒りを持っていると言われている。
*アヴェンジャーはクラスそのものが異質といっていいほど極めて特殊なクラスである。
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*アヴェンジャーのクラスに選ばれる基準は、明確にされていない。「復讐者」に倣えば復讐を行った、行おうとした存在に宛がわれると見るのが自然だが、元祖アヴェンジャーたるアンリマユからして、悪として祭り上げられ虐待はされど、自分からは何もしていない。むしろ、[[ニトクリス〔アサシン〕]]や[[クリームヒルト]]など、実際に復讐を行った者はバーサーカーやアサシンとして召喚される事が多い。エドモン・ダンテスが復讐の当事者である「モンテ・クリスト伯」として召喚されていないなど、'''復讐者はアヴェンジャーになれない'''とすら思わせる設定が多い。
*ゴルゴーンの見立てによれば、[[ケツァル・コアトル]]も復讐者の素質があると言われている。
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**こうした事実とジャンヌ・オルタが自身の霊基をアヴェンジャーとして確立するまでの経緯を踏まえ、「実際に復讐を行ったかどうか」「当人が復讐を望んでいるか」ではなく、「後世において、'''復讐する権利がある・復讐を望んでいるに違いないと思われている'''」ことが適正条件ではないか、と言う説が現在の主流である。自己の行いや心がけよりも、他人の認識の方が影響が大きい、と言う特殊なクラスで、あり方としては'''「無辜の怪物」スキルにも近い'''だろう。それこそ、本当に無辜の怪物スキルを付与されているサリエリは、その典型である。
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**また、「avenge」という言葉は「他人の仇を討つ」場合や「正当性のある報復」などに用いられ、個人的な動機による復讐を指す「revenge」とは微妙にニュアンスを異にする。この点においても、自身ではなく他者の視点が重要視されている事が推測出来る。
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***こうした事情もあり、「生前の英雄本来の人格として召喚されたアヴェンジャー」は基本的に存在しない。「復讐心を後付で付加された」「霊基を弄って(弄られて)アヴェンジャーになった」「生前の人格と英霊の自分を別人視している」「そもそも正常な英霊ではない」などなど。
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**なお後に[[ニトクリス〔オルタ〕]]や[[巌窟王 モンテ・クリスト]]といった存在がアヴェンジャーとして登場しているものの、前者は「純粋なアヴェンジャーではなく[[バーサーカー]]が混じっている」、後者は「[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]が新たな霊基となった姿」という扱いである。
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***奏章Ⅱでは純粋なアヴェンジャーである「冥獄天秤 ニトクリス〔オルタ〕」が登場したが、「巌窟王が用意した在り得ざる存在」だとされている。
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*両儀式によると「人間が人間に復讐する理由は、好きな相手に裏切られたがゆえの恨みであり、どうでもいい相手になら何をされても無視する」とのこと。
 
*『Fate/Grand Order』では、イベントや特定のシナリオ限定の登場であれば他にもアヴェンジャークラスで登場したサーヴァントはいる。
 
*『Fate/Grand Order』では、イベントや特定のシナリオ限定の登場であれば他にもアヴェンジャークラスで登場したサーヴァントはいる。
**プリズマ☆イリヤコラボイベント中限定敵としてアヴェンジャークラスの[[女王メイヴ]]が登場している。メタ的に考えると、彼女がライダーのままで登場すると特効キャラにキャスターが多いイベントで障害になりかねないという理由が考えられる。
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**プリズマ☆イリヤコラボイベント中限定敵としてアヴェンジャークラスの[[女王メイヴ]]が登場している。メタ的に考えると、彼女がライダーのままで登場すると特効キャラにキャスターが多い、特に同イベントで実装されたイリヤにとってせっかくのメインイベントで障害になりかねないという理由が考えられる。
**『デッドヒート・サマーレース』では、アヴェンジャークラスの[[ブーディカ]]が登場している。生前の逸話から、兼ねてよりアヴェンジャーの適性も持っていると言われていたが、その性質が前面に出た形になる。
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**『デッドヒート・サマーレース』では、アヴェンジャークラスの[[ブーディカ]]が登場している。生前の逸話から兼ねてよりアヴェンジャーの適性も持っていると言われていたが、その性質が前面に出た形になる。…ネロおよびローマへの憎悪が再燃しているようだが、それ以上に「自分が去年水着は礼装になっただけで今年は水着になれなかった」というなんともしょっぱい理由でアヴェンジャーになった様子。ここらへんは彼女のファンから「せっかくのアヴェンジャーブーディカネタなのにギャグで片付けるな」と不満も噴出した。
**亜種並行世界Ⅲで登場した[[天草四郎時貞(剪定事象)]]は本家がルーラークラスであるのに対してアヴェンジャークラスが割り振られている。彼の境遇を考えれば至極妥当とも言えるが。
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***後にメインストーリーである奏章Ⅱでもアヴェンジャークラスのブーディカが登場し、純粋なローマへの恨みだけで暴走するシリアスな扱いになっていた。
**『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では[[茶々]]が「アヴェンジャー・淀」としてアヴェンジャークラスが割り振られている。発端は「自分がいない間にイベントが終わった」というだけだが、変貌した結果徳川と帝都に恨みを持つようになってしまった。
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**亜種並行世界で登場した[[天草四郎時貞(剪定事象)]]は本家がルーラークラスであるのに対してアヴェンジャークラスが割り振られている。彼の境遇を考えれば至極妥当と言わざるを得なかった。
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**『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では[[茶々]]が「アヴェンジャー・淀」としてアヴェンジャークラスが割り振られている。発端は「自分がいない間にイベントが終わった」という帝都への不満だったが、もともと抱えていた徳川への怨恨が爆発する形にもなった。
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*[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]が[[主人公 (Grand Order)]]の「アヴェンジャークラスの濫用」という罪の清算のために作り上げた「不可逆廃棄孔 イド」では、アヴェンジャークラスのサーヴァントに「恩讐の炎」という与ダメージアップ状態が付与される。
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**加えて、サポートNPCのアヴェンジャーには「焦熱」という更なる与ダメージアップ状態が付与される。
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*奏章Ⅱで主人公がその心に芽生えた復讐心を乗り越えたことで、巌窟王 エドモン・ダンテスを始めとしたアヴェンジャー<ref group = "注">具体的には巌窟王 エドモン・ダンテス、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、ゴルゴーン、ヘシアン・ロボ、アントニオ・サリエリ、平景清、ニトクリス〔オルタ〕の7騎。</ref>は「救うための戦いである彼/彼女の旅の終わりに、殺すだけのものである自分たちは相応しくない」と判断し、霊基グラフにその影だけを残してカルデアから退去した。
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**そのため、奏章Ⅱクリア以降一部のアヴェンジャー(メンバーは先の注で挙げたものと同一)はマイルームのマテリアルにおいて、「LINK LOST」という表示になる。
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***ただし表示が変わるだけで、プレイアブルキャラクターとしてはこれまで通り使用可能。尤も、設定通りであればそうする場合「彼らの霊基の影を使役する」扱いになるのだろうと思われる。
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**[[巌窟王 モンテ・クリスト]]のみは奏章Ⅱクリアで「LINK BAD」という表記に変わる。しかしこちらは「DATA LOST」や「LINK LOST」とは違い、マテリアルにおいてもタップすることでサーヴァント詳細画面へと移行できる。
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**[[源頼光/丑御前]]や[[マリー・アントワネット〔オルタ〕]]は退去こそせずマテリアルの表示も変わらないものの、「遠からず消え去る身」だとは言及している。
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**一方でぐだぐだ時空や[[サーヴァントユニヴァース]]出身、及び[[水着サーヴァント]]のアヴェンジャーは退去する素振りを見せておらず、マテリアルでも表示は普段通りとなっている。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年4月8日 (月) 14:39時点における最新版

概要[編集 | ソースを編集]

アヴェンジャー(Avenger)とは「復讐者」の英霊。エクストラクラスの一つ。
クラススキルとして「復讐者」と「忘却補正」と「自己回復(魔力)」を有する。

巌窟王 エドモン・ダンテスによれば「ルーラー」クラスと対極に位置するエクストラクラスであるらしい。


これまで登場したのは以下24人。

名前 登場作品
アンリマユ Fate/stay night
Fate/hollow ataraxia
Fate/Grand Order
アルケイデス Fate/strange Fake
巌窟王 エドモン・ダンテス Fate/Grand Order
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 Fate/Grand Order
黒聖杯 Fate/Grand Order
ゴルゴーン Fate/Grand Order
ヘシアン・ロボ Fate/Grand Order
アントニオ・サリエリ Fate/Grand Order
魔王信長 Fate/Grand Order
スペース・イシュタル Fate/Grand Order
ルイ十七世 Fate/Requiem
カストロ Fate/Grand Order
平景清 Fate/Grand Order
カーマ〔アヴェンジャー〕 Fate/Grand Order
謎の蘭丸X Fate/Grand Order
宇津見エリセ〔アヴェンジャー〕 Fate/Grand Order
ニトクリス〔オルタ〕 Fate/Grand Order
クロエ・フォン・アインツベルン〔アヴェンジャー〕 Fate/Grand Order
源頼光/丑御前 Fate/Grand Order
ブリトマート〔オルタ〕 Fate/Grand Order
マリー・アントワネット〔オルタ〕 Fate/Grand Order
テオドリック〔オルタ〕 Fate/Grand Order
ラ・ベート・デュ・ジェヴォーダン Fate/Grand Order
巌窟王 モンテ・クリスト Fate/Grand Order

Fate/Grand Order』では、バーサーカーには弱点を突き突かれ、他の基本クラス六種に対しては互角、ルーラーに対しては弱点を突き耐性を持つ、ムーンキャンサーについては逆に弱点をつかれるという相性になっている。
バーサーカーとルーラー以外に対して弱点を突けないが、クラス補正で1.1倍のATKを得られる上、このクラスのサーヴァントは素のステータスもATK高めに調整されている事が多いため、クラス相性補正を受けずとも高ダメージを出せることが多い。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 上記のサーヴァントの他にウォッチャー (Fake)ブーディカケツァル・コアトル茶々アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァカイニスがこのクラスの適性を持つとされる。
  • アヴェンジャーのクラスに選ばれる基準は、明確にされていない。「復讐者」に倣えば復讐を行った、行おうとした存在に宛がわれると見るのが自然だが、元祖アヴェンジャーたるアンリマユからして、悪として祭り上げられ虐待はされど、自分からは何もしていない。むしろ、ニトクリス〔アサシン〕クリームヒルトなど、実際に復讐を行った者はバーサーカーやアサシンとして召喚される事が多い。エドモン・ダンテスが復讐の当事者である「モンテ・クリスト伯」として召喚されていないなど、復讐者はアヴェンジャーになれないとすら思わせる設定が多い。
    • こうした事実とジャンヌ・オルタが自身の霊基をアヴェンジャーとして確立するまでの経緯を踏まえ、「実際に復讐を行ったかどうか」「当人が復讐を望んでいるか」ではなく、「後世において、復讐する権利がある・復讐を望んでいるに違いないと思われている」ことが適正条件ではないか、と言う説が現在の主流である。自己の行いや心がけよりも、他人の認識の方が影響が大きい、と言う特殊なクラスで、あり方としては「無辜の怪物」スキルにも近いだろう。それこそ、本当に無辜の怪物スキルを付与されているサリエリは、その典型である。
    • また、「avenge」という言葉は「他人の仇を討つ」場合や「正当性のある報復」などに用いられ、個人的な動機による復讐を指す「revenge」とは微妙にニュアンスを異にする。この点においても、自身ではなく他者の視点が重要視されている事が推測出来る。
      • こうした事情もあり、「生前の英雄本来の人格として召喚されたアヴェンジャー」は基本的に存在しない。「復讐心を後付で付加された」「霊基を弄って(弄られて)アヴェンジャーになった」「生前の人格と英霊の自分を別人視している」「そもそも正常な英霊ではない」などなど。
    • なお後にニトクリス〔オルタ〕巌窟王 モンテ・クリストといった存在がアヴェンジャーとして登場しているものの、前者は「純粋なアヴェンジャーではなくバーサーカーが混じっている」、後者は「巌窟王 エドモン・ダンテスが新たな霊基となった姿」という扱いである。
      • 奏章Ⅱでは純粋なアヴェンジャーである「冥獄天秤 ニトクリス〔オルタ〕」が登場したが、「巌窟王が用意した在り得ざる存在」だとされている。
  • 両儀式によると「人間が人間に復讐する理由は、好きな相手に裏切られたがゆえの恨みであり、どうでもいい相手になら何をされても無視する」とのこと。
  • 『Fate/Grand Order』では、イベントや特定のシナリオ限定の登場であれば他にもアヴェンジャークラスで登場したサーヴァントはいる。
    • プリズマ☆イリヤコラボイベント中限定敵としてアヴェンジャークラスの女王メイヴが登場している。メタ的に考えると、彼女がライダーのままで登場すると特効キャラにキャスターが多い、特に同イベントで実装されたイリヤにとってせっかくのメインイベントで障害になりかねないという理由が考えられる。
    • 『デッドヒート・サマーレース』では、アヴェンジャークラスのブーディカが登場している。生前の逸話から兼ねてよりアヴェンジャーの適性も持っていると言われていたが、その性質が前面に出た形になる。…ネロおよびローマへの憎悪が再燃しているようだが、それ以上に「自分が去年水着は礼装になっただけで今年は水着になれなかった」というなんともしょっぱい理由でアヴェンジャーになった様子。ここらへんは彼女のファンから「せっかくのアヴェンジャーブーディカネタなのにギャグで片付けるな」と不満も噴出した。
      • 後にメインストーリーである奏章Ⅱでもアヴェンジャークラスのブーディカが登場し、純粋なローマへの恨みだけで暴走するシリアスな扱いになっていた。
    • 亜種並行世界で登場した天草四郎時貞(剪定事象)は本家がルーラークラスであるのに対してアヴェンジャークラスが割り振られている。彼の境遇を考えれば至極妥当と言わざるを得なかった。
    • 『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では茶々が「アヴェンジャー・淀」としてアヴェンジャークラスが割り振られている。発端は「自分がいない間にイベントが終わった」という帝都への不満だったが、もともと抱えていた徳川への怨恨が爆発する形にもなった。
  • 巌窟王 エドモン・ダンテス主人公 (Grand Order)の「アヴェンジャークラスの濫用」という罪の清算のために作り上げた「不可逆廃棄孔 イド」では、アヴェンジャークラスのサーヴァントに「恩讐の炎」という与ダメージアップ状態が付与される。
    • 加えて、サポートNPCのアヴェンジャーには「焦熱」という更なる与ダメージアップ状態が付与される。
  • 奏章Ⅱで主人公がその心に芽生えた復讐心を乗り越えたことで、巌窟王 エドモン・ダンテスを始めとしたアヴェンジャー[注 1]は「救うための戦いである彼/彼女の旅の終わりに、殺すだけのものである自分たちは相応しくない」と判断し、霊基グラフにその影だけを残してカルデアから退去した。
    • そのため、奏章Ⅱクリア以降一部のアヴェンジャー(メンバーは先の注で挙げたものと同一)はマイルームのマテリアルにおいて、「LINK LOST」という表示になる。
      • ただし表示が変わるだけで、プレイアブルキャラクターとしてはこれまで通り使用可能。尤も、設定通りであればそうする場合「彼らの霊基の影を使役する」扱いになるのだろうと思われる。
    • 巌窟王 モンテ・クリストのみは奏章Ⅱクリアで「LINK BAD」という表記に変わる。しかしこちらは「DATA LOST」や「LINK LOST」とは違い、マテリアルにおいてもタップすることでサーヴァント詳細画面へと移行できる。
    • 源頼光/丑御前マリー・アントワネット〔オルタ〕は退去こそせずマテリアルの表示も変わらないものの、「遠からず消え去る身」だとは言及している。
    • 一方でぐだぐだ時空やサーヴァントユニヴァース出身、及び水着サーヴァントのアヴェンジャーは退去する素振りを見せておらず、マテリアルでも表示は普段通りとなっている。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 具体的には巌窟王 エドモン・ダンテス、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、ゴルゴーン、ヘシアン・ロボ、アントニオ・サリエリ、平景清、ニトクリス〔オルタ〕の7騎。

出典[編集 | ソースを編集]


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