ウィザード

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ウィザード

Fate/EXTRA』の世界におけるA級ハッカー。通常のハッカーに比べて、魂レベルで電脳空間にダイブできる異能者。魔術理論を基にした演算処理、霊子変換を身につけた魔術師。霊子ハッカーとも。

生まれつき魔術回路を持っていることは旧き魔術師「メイガス」と同じだが、自らの魂を霊子化して電脳世界に直接干渉し、電脳世界の理を捻じ曲げるという魔術を行使する。この新しい魔術は霊子虚構世界を管理するシステムに対しても有効。

必要なものはハッカーとしての知識・技術ではなく、肉体・精神的な才能(タレント)。魔術回路という架空神経を持ち、自身の本質を電脳として明確に数値化(イメージ)できる異才が必要となる。
このイメージ化の方法はウィザードごとに異なる。演算処理によってデジタル化する者もいれば、瞑想によってイメージを生み出すもの、薬物投与によって逃避するもの、と様々。

通常のハッカーが行うのは、脊髄挿入型のインターフェイスによる簡易接続による視覚のみの電子変換。これは各種情報をデジタル変換する手間が省ける。恩恵はインプットのみ。
それか、有線でネットに神経を繋げ、存在階位を電子上のものとする視覚、触覚の電子変換。これはインプット、アウトプット、ともに能力向上するが、ただし電脳空間では人間のカタチを作れない。あくまで一端末としての介入で、生命とは認められない。既存の回路で閲覧し、操作するだけ。回路そのものの変更・改革は不可能。

ウィザードは上記に加え、自己の精神。自己の肉体を霊子化し、分身として送り込める。即ち、電脳空間における魂の物質化。このためあらゆる情報をダイレクトに摂取し即座に出力できるので、普通のハッカーとは比較にならない能力を持つ。ウィザードは霊子虚構世界では五感すべてで電脳空間を知覚できるが、これはムーンセル・オートマトンの処理能力あってのこと。
SE.RA.PHにおける電脳体とは、肉体・精神・魂の三要素を霊子化したものを指す。

超一流のウィザードともなると、アイテム情報を書き換えて大抵の物は作り出し、現実の肉体を霊子体として忠実に再現することが可能。魔術回路の数により高度なプログラムを扱える。またサーヴァントが発揮できる実力もマスターの力量次第で、予選突破後に契約した時点ですでに大きな差が生じることになる。また、光の速度である擬似霊子で万物が構成される電脳空間において、光速行動が可能となるので転移のようなことも可能となる。

「メイガス」と「ウィザード」の違いは、行使する魔術が魔力を使った神秘か、魂を量子化して電脳世界に干渉するかの違いだけであり、肉体的には何ら変わりがない。要するに肉体に備わった魔術回路の使い道を変えたというだけである。

大源が枯渇して古き魔術が使えなくなった後、魔術回路の新たな使用方法として編み出されたのがネット世界へのハッキングであって、それ自体は旧き魔術師のそれと全く同一のもの。

ムーンセルの成す霊子虚構世界も流動リソースは月のマナなので、霊子虚構世界で起こる現象も、かつての現実世界で神秘を成すのとほぼ同じ原理に基づいている。また、極めて優秀なメイガスであれば、現実世界で扱う各基盤に基づく魔術を霊子虚構世界で再現することも可能になる。

生命の定義とは、住んでいる環境を自身の意思・行動によって変革できるもの、とされる。魂を以て電脳空間に介入したウィザードはムーンセルによって生命と認められ、電脳空間における開拓が可能となる。
開拓……フロンティア、パイオニア……こそ人間が行うもっとも大きな意義にして罪。その可能性を持ったウィザードにとって、電脳空間は第二の現実といっても過言ではない。
ウィザードにとって肉体はあくまでホーム。仮に地上にある自分の肉体が死んでしまっても家に帰れなくなるだけで、開拓地に留まり、そこで消滅しない限り、魂が消え去る事はない。
ただし『変化から自分を護る』殻である実肉体が失われると、その知性体の構造・価値観はたやすく変貌していくため、変質は避けられない。

ウィザードにとって本当の死は電脳死。電脳空間で魂が焼け落ちた時こそ、彼らは再生不可能の塵になる。

2030年現在、疑似霊子ハッキングは外付けのインターフェイスで可能となったが、魔術師クラスのハッカーは希少。
その存在は旧き時代の魔術師と異なり、世間に広く知られている。国連による登録制度があり、西欧財閥は登録していないウィザードを摘発・逮捕している。国連が管理、所属させるものとされているが、フリーの魔術師たちを秘密裏に囲おうとする国は後を絶たない。
魔術師には人権があるため、西欧財閥すら独占できない。

コードキャスト

電脳空間で使用される簡易術式(プログラム)。ウィザードはコードを予め設計・製造しておき、これに魔力を通すことで起動させる。大きく分けると、外付けの消耗型(ワンオフ)と、自身の体やサーヴァントの霊子構造に組み込むための修得型(インストール)に区別される。

修得型のコードキャストは強力だが術者に大きな影響を与えるため、これを好んで使用するウィザードは少なく、代表的な例として殺生院キアラの「万色悠滞」が挙げられる。消耗型のコードキャストを使う人物については言及されていないが、おそらく遠坂凛 (EXTRA)の宝石を用いたコードキャストが消耗型に該当するものと思われる。

礼装を用いたコードキャストはこの二つの中間に位置し、戦闘でほとんどのマスターが使うのはこちら。自身やサーヴァントを強化するだけでなく、本来持っていなかったスキルを追加することが可能で、主人公は「空気撃ち」を使ってサーヴァントにスキル「魔力放出」を付加することが出来る。

決着術式(ファイナリティ)

非常に特殊なコードキャスト。

かつて魔術の名家に伝えられていた、秘蔵の魔術を電子虚構世界に再現する。作中では宝具「いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)」を元に西欧財閥が作り上げた決着術式「聖剣集う絢爛の城(ソード・キャメロット)」をレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイガウェインの力を借りて使用した。

ちなみに、ある魔法使いが物凄く高価な遺産をぶっ壊した時に使った魔弾もこの決着術式に含まれる。

ウィザードリスト

現在、登場し名前が確認できるのは以下17名。

ただし、主人公 (EXTRA)とトワイスは「ウィザードのような能力を持った別の存在」であり、正確にはウィザードではない。 蒼崎姉妹に関しては当人たちの言動から「ウィザードの技術を獲得したメイガス」と考えられる。

メモ

  • 優秀なウィザードは優秀な魔術回路そのものが生き続けて一人歩きを始めてしまうため、死後サイバーゴーストになりやすいと言われている。
  • ウィザードにとって電脳死とは電脳空間で魂が焼け落ちる事を指し、現実世界の肉体が死亡しただけでは電脳空間の魂が消え去る事は無い。ただし電脳空間での構造・価値観が容易く変貌するようになる。
  • 通常のハッカーとは、脊髄挿入型インターフェイスを使った視覚の電子変換や、有線でネットに神経を繋げて視覚触覚の電子変換を行うレベルである。
  • 2030年には外付けのインターフェイスで疑似霊子ハッキングは可能だが魔術師クラスのハッカーは希少。
  • ウィザードとして重要なのは「魔術回路」であり、過去の魔術師たちが代々受け継いてた「魔術刻印」等の神秘を用いることはない。
  • 上記したようにウィザードが存在するのは『Fate/EXTRA』の世界であり、魔力枯渇現象が起こっていない並行世界では未だ登場していない。
    しかしウィザード及びそれに関する一部の設定・用語は『Fate/Grand Order』にも引き継がれている。

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