エルザ・西条

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エルザ・西条
読み えるざ・さいじょう
性別 女性
マスター階梯 第五位
魔術系統 元素変換魔術
魔術回路・質 C
魔術回路・量 B
魔術回路・編成 正常
声優 洲崎綾
初登場作品 Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
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概要[編集 | ソースを編集]

アーチャーサーヴァントを召喚した魔術師

略歴
ドイツ人と日本人のハーフ。ドイツを拠点とする魔術師の家系に生まれる。
子供を何らかの理由で亡くした経験を持ち、その後某紛争国で血塗られた大虐殺の光景を目の当たりにしたことで「全ての母と子に救済を」聖杯に託すべく聖杯戦争に参加する。
だが、その最中に愛歌と遭遇してしまい、魔の手に落ちてしまう。
アーチャーを対ライダー戦で使い潰された後は愛歌から放置され後悔の念に苛まれ泣き続けていたのだが……。
人物
魔術師ではあるが感性は一般人に近い。
もっとも、世界中の紛争地を渡り歩いて来たため、危険な状況でもそれほど取り乱す様子は無い。
能力
風の元素変換を得意とするが、衰退しつつあった家系の生まれということもあってか魔術師としての力量は一流には遠く及ばない。
その一方で各地の紛争地を巡り歩いて来たためか、見た目に似合わず荒事慣れしており、魔術師であるにも関わらず手榴弾や銃などの火器に対しても偏見が無い。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
アーチャーのマスター。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アーチャー
サーヴァント。
エルザの両親
両親も「魔術師」というよりは「人」の親として彼女に対して大いに愛情を注ぎ育てた。
ルカ
息子。作中では既に故人。
沙条愛歌
敵対するマスター。なのだが、年端もいかない少女ということもあってか彼女に自分の子を思い起こす。「聖杯戦争に巻き込まれた哀れな子供」と認識させられ号泣してしまう。
その結果、愛歌の魔の手に落ちてしまい、アーチャーを対ライダー戦で利用されることに。
來野巽
敵対するマスター。彼から「聖杯戦争を止めたい」という願いを伝えられる。
彼女自身もその姿に思う所があり、後にその話をアーチャーにしたことが回り回って聖杯完成を妨害する一因となる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「東京を、救って」
アーチャーへの懇願。ライダーが東京の無辜の人々もろとも巨悪を消し去ろうとするのを制止して欲しいと願う。
アーチャーはそれがエルザが考えて願った事であると大いに支持する。例えそこには悪魔の囁きの果てに紡がれた言葉であったとしても。
「……ええ、そう。タツミ。バーサーカーのマスターだった男の子」
「あの子ね……街を、人を救いたいって言ったの。信じられる? あたしが魔術師だって分かってるのに、聖杯戦争の参加者だって分かってる筈なのに、そう言ったの。友達がいるから、好きな子がいるから……どうしても、聖杯戦争を止めたいって」
アーチャー「へえ」
「笑わないのね」
アーチャー「笑うもんかよ。そりゃあ本来英雄が口にすべきもんだ」
精神への浸食を受けつつも出会った少年の理想を思いだす。そこには確固たるエルザの回答があった。
「……ごめん、アーチャー……アーラシュ」
アーチャーが壊れた幻想による宝具を使用して脱落したのを感じながら彼女は泣き崩れる。
――さようなら。
――私の、最初で最後の、最高のサーヴァント。アーラシュ・カマンガー。
ひとまず狂演が終わり蒼銀の騎士によって世界が護られた後、エルザはアーラシュが地上から姿を消した事を悟る。そしてアーラシュを失ってから泣き続けていた彼女は涙を拭い、サディスト神父がほくそ笑むのを邪魔するために少しも堪えていない風に装う事、そして故郷に帰って一年以上も行けていないルカの墓前で極東で出逢ったとびきりの英雄を息子に伝えようと決めるのだった。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 割と童顔に見えるが、初登場時にビールで乾杯していたことや子供がいたことから解るように、実年齢は二十代。
  • 彼女が目撃したとされる大虐殺だが、第一次聖杯戦争の1年前、1990年に行われたもので数百万人規模ということ、オアシスがある地域であることから、「ルワンダ大虐殺」[注 1]ではないかと目されている。
  • 「蒼銀のフラグメンツ」における聖杯戦争参加マスターの生存者。愛歌はアーチャーの排除を確認した後、泣き崩れている彼女は後で始末出来ると思ったのか放置していたがそれが結果的に彼女の生存及び立ち直りに繋がった。
  • Fate/Grand Order』においてアーラシュは彼女の事も記憶しているらしくエルザのことも良いマスターだったと述懐している。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. アフリカのルワンダで発生した内戦で、多数派のツチ族が少数派のフツ族過激派に100万人以上虐殺された事件。
    経緯は省略するが、植民地支配の名残で少数派フツ族が多数派のツチ族を支配する政情であり、フツ族による人種差別的政策に反発を抱いたツチ族がクーデターを起こしたことで1990年に内戦が勃発。1991年時点ではまだ内戦が継続中であり、1993年にかろうじて和平が成立するも、フツ族の大統領と隣国ブルンジの大統領が乗った旅客機が何者かに撃墜されたことがきっかけとなり、1994年4月15日の一晩でツチと穏健派フツのおよそ2万人が惨殺され、以後100日で100万人が犠牲となった。
    冷戦終結により各国が政治的介入をする理由が消滅、さらに1993年のソマリア内戦で行われた米軍初の人道的介入が失敗し、「他国のために自国の若者を犠牲にすべきではない」という風潮が高まっていた上、それを利用した過激派がまっさきに国連平和維持軍兵士を惨殺。国連が同時期に発生していたユーゴスラビア内戦の終結(こちらはこちらで、悲惨な内戦だったが)を優先した事で結果として虐殺を放置して犠牲者が増大し、後にアフリカ大戦と呼ばれる戦乱が勃発する切っ掛けとなるなど、「身を挺して戦いを終わらせようとする者が誰もいなかった」ことが問題拡大の原因となった。

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