「ジル・ド・レェ〔セイバー〕」の版間の差分

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: 最終決戦において赤のキャスターによって召喚された。
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: 最終決戦において、ジャンヌの心を折るべく赤のキャスターによって召喚された。
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: TVアニメ版では外見こそこちらの姿で登場したが、次第に声と顔つきがキャスター時のそれに近づいていくという演出がなされた。鶴岡氏の熱演もあり、秒刻みで元帥から青髭への変貌が視聴者とジャンヌに印象付けられるシーンとなっている。
 
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: サービス開始時から実装されている。フレンドポイント召喚でも入手の可能性がある数少ないセイバーの一人。
 
: サービス開始時から実装されている。フレンドポイント召喚でも入手の可能性がある数少ないセイバーの一人。

2018年1月19日 (金) 22:52時点における版

セイバー
真名 ジル・ド・レェ
外国語表記 Gilles de Rais
性別 男性
身長 186cm
体重 91kg
出典 史実
地域 フランス
属性 秩序・善
一人称
二人称 あなた
三人称 彼/彼女
声優 鶴岡聡
デザイン 真じろう
設定作成 奈須きのこ
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』では、サーヴァントではなく西暦1431の生前の本人が登場。軍を率いる指揮官として、ジャンヌと主人公らに協力した。
正気の彼と、キャスターとして狂った彼が同時代に存在し、敵対することになったが、両者は結局最後まで直接顔を合わせることがなかった。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
人物
白銀の鎧を纏った騎士。魔道に堕ちる前の、ジャンヌの副官として正しく在った頃の姿。
キャスター時とは打って変わって清廉で礼儀正しい騎士そのもの。ジャンヌが魔女として処刑された後も、彼女を信じ続けた。
生前は芸術を愛した事もあってか芸術肌を自称しており、骨董品の類に興味がある。女性に関してはフランチェスカなる人物で懲りた為か、興味はない。
一方で自分が壊れたらマスターに令呪で自害させるように嘆願したり、霊気再臨が進むと暗黒面に囚われかけるなど、不穏な一面もある。
また、自分がいつか地獄に堕ちることを自覚しており、嫌いなものも答えたら「そうなる」という理由で口にしようとしなかった。
能力
キャスター時とは違い魔術の類いは扱えないが、騎士としての能力を持っている。
だが「青髭」としての名があまりにも有名であったのと、極めて特殊な召喚で呼び出されたことで規格外ランクの『狂化』スキルを有している。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) B C C D D B 対魔力:B
騎乗:B
狂化:EX
軍略:C
黄金律:B
プレラーティの激励:B

宝具

神聖たる旗に集いて吼えよ(セイント・ウォーオーダー)
ランク:B
種別:対人宝具(自身)
レンジ:1
最大捕捉:1人
聖女ジャンヌの旗に集って戦っていた頃、即ち自身がもっとも輝いていた頃のあり方を再現する宝具。
狂化同様のステータスアップ効果と共に、目標敵の完全沈黙まで自動攻撃を行う。攻撃のダメージにはボーナス追加される。
『Grand Order』では「自身の攻撃力大アップ[1]&防御力大ダウン[2]&スター獲得」という効果の宝具。
螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:100人
由来:フランソワ・プレラーティーがイタリア語に訳したルルイエ異本。
ジル自身は正規の魔術師ではなく魔術の素養も無いのだが、手にしている魔導書自体が魔力炉を内蔵したモノであるため、代わりにこの魔導書が魔術を行使している。
言うなれば、「ジル専属の魔術師」である「宝具」。所有者の技量に関係なく魔導書そのものが大魔術・儀礼呪法を代行し、具え持つ属性に従って深海系の水魔の召喚を行う。このためキャスター本人は呼び出した海魔を使役するだけで良い。
海魔の一体一体の戦闘力はサーヴァントと比べるべくもない弱さだが、種別が対軍宝具であるのは伊達ではなく数十体を召喚可能。さらに倒された海魔自体を媒体に新たな海魔を召喚可能であり燃費も良い。また、使役することを度外視すれば超巨大な海魔を召喚可能(制御は出来ない)。
ただし、あくまでも「魔導書が行っている召喚魔術」であり、召喚そのものは「宝具の奇跡」ではない。召喚中の魔物は常時魔導書からの魔力供給がなければ現界を保ってはいられず、一瞬でも供給が途切れると消滅する。
クラスがセイバーであっても所持はしているが、使用した場合は自動的にキャスターにクラスチェンジし、「神聖たる旗に集いて吼えよ」が封印される。

真名:ジル・ド・レェ

ジル・ド・レェ。十五世紀の人物で、フランスのブルターニュ地方ナントに生まれた貴族にして軍人。
かの童話『青髭』のモデルとなった人物。誰よりも神を求めた「聖なる怪物」。
百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。深い信仰心の持ち主であり、芸術を愛した男。
彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられたが、戦後では自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返し、殺人鬼として処刑されてしまう。
なぜ彼が魔道に堕ちたのか――それは、聖女ジャンヌ・ダルクの存在にあった。
彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神が実在する証だった。
――だが、現実は彼の運命を狂わせるほど苦かった。そのジャンヌが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。
それから彼は悪鬼に堕ち、戦後において悪政を敷き領民を虐殺と残虐行為を重ねたが、それは悪徳を罰する筈の神は存在しない事を証明する手段でもあった。
それを証明するかのように、彼の悪逆と涜神は八年も及んで看過され続け、殺された幼子達の嘆きと悲鳴は闇へと消えた。
最初は彼の友人であり、パトロンであったフランソワ・プレラーディとともに、財政難を賄うための金策として錬金術に手を出したが、いつしか当初の目的を見失い悪魔の召喚に傾倒するようになる。
1440年、残虐な行いが発覚したことで逮捕、教会と国王によって彼は裁かれ、全てを自白して処刑される事となる。
結局のところ彼が残虐行為と涜神への糾弾され断罪されたのは、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、彼の富と領地を没収する為の口実でしかなかった。
彼からしてみれば、それは裁きとは程遠く、千の幼子を手にかけた悪徳よりも輪にかけて浅ましいモノだというのに―――。
神への信仰心が深すぎたが故に、神を呪い貶めることに取り憑かれたジルは、こうして神に裁かれることなく欲得を優先した人間の手で破滅したが、過去は決して変わらない。
如何に優れた武人で国を救った英雄であっても、殺人鬼としての所業を覆すことはできない。それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならないのだ。

関連

青髭
フランスの詩人シャルル・ペローによる童話及び登場人物。
開けてはいけない部屋の中は大量の女の死体がぶら下がり、床と壁も血まみれという凄惨なモノとなっている。
その女性たちこそ、青髭に殺された過去の妻達であり、青髭に婚約された娘もそれを知られた事で殺されかけるが、駆けつけた兄達によって助け出され、青髭は殺害された。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Apocrypha
最終決戦において、ジャンヌの心を折るべく赤のキャスターによって召喚された。
TVアニメ版では外見こそこちらの姿で登場したが、次第に声と顔つきがキャスター時のそれに近づいていくという演出がなされた。鶴岡氏の熱演もあり、秒刻みで元帥から青髭への変貌が視聴者とジャンヌに印象付けられるシーンとなっている。
Fate/Grand Order
サービス開始時から実装されている。フレンドポイント召喚でも入手の可能性がある数少ないセイバーの一人。
自身の素の攻撃力は低いがそれを宝具とスキルで補う性能。Busterの性能を上げるスキル「狂化」に加え、強化クエストをクリアすればBusterの性能をさらに上昇させるスキルを獲得できる。

人間関係

生前

ジャンヌ・ダルク
英仏百年戦争の英雄であり、麗しの聖処女。彼女に崇拝に近い感情を抱いていた。
フランソワ・プレラーティ
生前パトロンをしていた友人。
史実では詐欺師として知られており、「クトゥルフ神話」では邪教の魔術師である。
ジルは彼の事を「盟友」だと思っており、彼もジルを親友だと認識している。……堕落させる目的で魔書をプレゼントするあたり、一般的な友愛と本当に同一であるのかは疑わしいが。
フランチェスカ
ジル(セイバー)曰く、彼女で懲りた為に少女には興味が無くなったとか。
やっぱり彼女と同一人物なのであろうか。そして、一つ上の人物とも同一人物なのであろうか。

名台詞

Grand Order

「今こそ進軍の時!」
「『 神聖たる旗に集いて吼えよセイント・ウォーオーダー』!」
宝具選択&発動。渾身の攻勢が幕を開ける。
「やはり、貴女は……。いや、それでも。死してなお、この国を……!」
「赦して欲しい、ジャンヌ・ダルクよ!我々は、フランスは、貴女を裏切った……!」
「おおおおお……!」
第一章終盤。死した聖女との再びの逢瀬。フランスを襲った邪竜達も、蘇った二人のジャンヌ・ダルクも、泡沫の夢であると薄々感づいていた。
そして口にした言葉は、彼女への謝罪。悔いても悔い切れない慟哭とともにフランス陸軍元帥は戦友にして、恋い焦がれた聖女の前で泣き崩れた。
「マスター、どうか一つだけ。……私が壊れた暁には……その令呪で、命を奪ってください」
マイルームにて聞ける彼の悲痛な想い。彼のイラストも霊基再臨を繰り返すたびに徐々に闇に染まっていく様が伺える。
「子供達は好きですとも! 彼等の笑顔こそ、我等の支えです」
マイルーム会話「好きなもの」。その言葉には邪気は無く、笑顔を見せてくれる。
「聖女について? はあ、語っても問題無いですが……三時間ほど暇はおありですか?」
マイルーム会話「絆Lv4」。歪んだ後も、前も、聖女に対する想いは変わらぬ様子。
「こちら、ジャンヌファンクラブの会報誌です。」
主人公「じゃんぬふぁんくらぶ」
「はい、ノーマル聖女、白聖女、黒聖女、小聖女、JK聖女だけでなく、一度だけ降臨なさったという
黄色verまで網羅した完全版。ジャンヌ・ダルクという少女がどういう人生を送りどういう足跡を
辿ったか好きな食べ物は何で嫌いな食べ物は何で一日のスケジュールはどんな感じで動いているのかを
完全把握したまさに珠玉とも呼べる本であり黒髭殿曰く『これマジで薄い本案件じゃないの?』という
良く分からない評価を受けましたがそれはともかく渾身の力が入ったものであり巻末にはテスラ殿
との協力によってあのヒロインX殿とのインタビューに成功しておりますなお巻頭グラビアはアン殿
マタ・ハリ殿の協力により『去年は海に行けなかったですね……水着は確保しているのですが』と
落胆していたジャンヌを見るに見かねて無理矢理水着を着せて撮影した奇跡的なものであり小聖女
殿曰く『大人になったら私もこれになるんですか!?なるんですよね!?イエス!』とお褒めいただいた
逸品でございま」
『復刻:チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』のチョコのお返しイベントにて。
主人公がジルにチョコを贈ったところ、お礼としてジャンヌファンクラブセットを貰った際の台詞。
止まらぬマシンガントークで聖女会報誌について語る姿は狂化EXも納得(?)である。が…
「あいだだだだ首!首がもげる!」
「めーんーぼーくーなーいー!」
青筋を立てて静かに怒っているだろう聖女により後ろから首を鷲掴みにされ、引き摺られていくのであった[3]。惜しい騎士を亡くした…。

メモ

  • Grand Orderでは狂気に堕ちる前のジルがセイバークラスとして登場。……なのだが、霊気再臨を重ねるにつれてカードの絵柄が徐々に不穏なものへと変わっていく。服に血が付き、手には見覚えのある禍々しい魔導書が……。
    • そのほかにも、なぜかバーサーカーのクラススキルであるはずの狂化(しかもEX)を所持していたり。会話を聞く限りそのような感じはないが、スパルタクスや清姫などと同じ例なのだろうか?
    • 両方のジルを手に入れられたプレイヤーの場合、少なくともカルデアではキャスターのジルとセイバーのジル双方が同時に存在していることになる。自分の若い頃や未来の姿に言及する英霊は同作でも他にもいるが、どう考えても相容れない、ともすれば己同士の殺し合いでも始まってしまいそうなこのジルの場合どうやって諍いを主人公達は治めているのだろうか。
  • 『復刻:チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』のチョコのお返しイベントで貰った「ジャンヌファンクラブセット」の表紙には様々な小ネタがある。
    • ジャンヌダルク、求心力の変わらないただ一人の聖処女 集え同志達よ!
    • 「白、黒、サンタ。お次は黄色?」 第7回特別ゲストヒロインXさんが語る ジャンヌバリエーションのこれから~
    • 今年もやります!万聖節スペシャル!!【朝までジャンヌKNIGHT】名誉会員参戦!!24時間ガチンコ感謝祭!! 
    • 間違えちゃったら即☆拷問 【オルレアンの乙女検定 白黒100問集】
    • 【会員限定特典】①ゲオルギウス氏 撮影協力「ジャンヌカレンダー2016」②ヴラド三世氏 特別協力「ジャンヌダルクオルタサンタリリィ人形」背中を押すと声が出る!

話題まとめ

  • アニメ『Fate/Apocrypha』の第2話の冒頭で火刑台へ向かうジャンヌに「この魔女め!」と野次を飛ばしていたモブはジル・ド・レェ役でもある鶴岡聡氏が演じていた。[4][5]

商品情報

脚注

  1. 2ターン
  2. 3ターン
  3. しかも聖女も「ええ、もぎますから」と笑顔で言ってのけたことからその怒りは容易に想像できよう。
  4. スパルタクスの兼役だったためキャストクレジットには載っていなかった
  5. 2017年11/7放送 Fate/Grand Order カルデア・ラジオ局 第44回より

リンク