ティーネ・チェルク

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ティーネ・チェルク
外国語表記 Tine Chelc
性別 女性
声優 諸星すみれ
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要[編集 | ソースを編集]

偽りの聖杯戦争でのアーチャーのマスター。褐色の肌と黒髪を持つ少女。

略歴
ティーネの部族は1千年前から霊脈の地と共生し、ヨーロッパ大陸からの侵略者すらも退けて一族と土地を守り抜いてきた。しかし、この土地を偽りの聖杯戦争の舞台として利用せんと企む魔術師の一派がアメリカ合衆国政府と組んで襲来、70年のうちに一族の地は蹂躙され、「スノーフィールド」という街へと作り変えられてしまう。
父の跡を継ぎ部族の総代となったティーネは、聖杯戦争の参加者として英雄王ギルガメッシュの召喚を果たした魔術師を襲って令呪を奪い、恭順を誓うことで偉大なる王の光輝に縋り、この地を奪還するという悲願を語る。英雄王の気まぐれにより此度の戦におけるマスターと任じられた少女は、王の傍らで、この偽りでしかない聖杯戦争を己という偽らざる真実に塗り替えるため、全てを賭ける。
人物
褐色の肌とつややかな黒髪を持つ、年の頃は12歳ほどの少女。端整な顔立ちと、下品さのない華美な礼装を纏った姿は深窓の佳人といった形容が相応しい。しかしその表情に見た目相応の華やかさはなく、透き通るように無垢な声音にも感情というものがない。
幼くしてスノーフィールドの地に住まう一族を束ね、その悲願を背負ってきた彼女は己の心を殺し、感情すらも捨て去ったはずだったが、傲岸にして奔放な英雄王に振り回される中で、年相応の少女らしさを時折覗かせるようになる。
能力
ティーネを含む一族は、今はスノーフィールドと呼ばれている土地と共生関係にあり、その領域内にある限りは無音にまで圧縮された高密度詠唱により、非常に高度な魔術を瞬時のうちに、魔術師相手にすら気取られず行使することが可能。反面、土地を一歩でも離れれば力を失い、一般人程度の存在となってしまう……どころか、地脈と魔術回路が繋がっている為にそのまま死んでしまう上、土地に留まっていてもいつか魔術回路を土地に吸収され、土地と一体化して死んでしまう。
父祖の地の奪還を期して、一族はスノーフィールドの街中にネットワークを張り巡らせてこの聖杯戦争に臨んでおり、総代であるティーネは彼らを統括する立場にある。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake
アーチャーのマスター。
スノーフィールドの地の奪還と一族の再興を願うが、あくまでも王に臣従する姿勢を崩さず、心からの敬意を払う。

その他[編集 | ソースを編集]

ちびちゅき!
小学部所属。相変わらず子供らしく遊ぶことに慣れていない様子。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

アーチャー
故郷を取り戻すための助力を乞うて、彼と契約する。
自身に期待をかける彼に応えられない事を恥じながらも、最大限の敬意を払って接している。
組織の者たち
黒服を纏った数百人近い男女。多くはティーネと同じく褐色の肌の、いわゆるネイティブアメリカンの様相を持つが、中には白人や黒人の姿も交じる。リーダーであるティーネの意向に従い、英雄王ギルガメッシュにも臣従を示す。
なお、アーチャーの見立てでは彼らの中に裏切者も数名混じっているようであるが、その内訳はティーネの一族と別の一族が聖杯戦争後に土地を貰う段取りでスノーフィールドの成立以前からファルデウス・ディオランドやアメリカ合衆国に協力していたのが8名、知らないうちにバズディロット・コーデリオンの支配魔術で無意識のスパイに仕立て上げられていたのが2名であった。
ランサー
アーチャーが生前に特大の因縁を持った相手であり、聖杯戦争で戦うサーヴァント。
アーチャーが死亡した際には薄情にも思える彼の態度に怒りを向けるが、彼に他意がない事や結局は自分の無力さへの苛立ちだったことを理解して矛を収めた。
アルターエゴ
上記のアーチャーが敗退後、ティーネが保全していた肉体から「再起動」した存在。
完全にアーチャーとは違う存在となり、泳がせていた裏切者を暴き立てて粛清した様子には戸惑いを隠せず、自分を置いていった後には嗚咽を漏らしていた。

 

ちびちゅき![編集 | ソースを編集]

シドゥリ
生前のギルガメッシュを長い間支え続けた祭祀長。
英雄王の横に並ぶ者として超えたいとライバル意識を抱いているが、それはそれとしてもらったバターケーキはおいしかったようである。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「お見苦しいところをお見せ致しました」
最初の召喚者であった魔術師を葬り去った際の台詞。
幼い少女が、人ひとりを殺したばかりとは思えぬ平然たる態度で英雄王に頭を垂れる。
「努力致します」
唯一の友エルキドゥの参戦を知り、上機嫌のギルガメッシュから「子供は子供らしく、王の威光に目を輝かせていればよい」と言われて返した精いっぱいの返事。
一族の悲願のために身を費やす覚悟をしたティーネにとって、子供らしさも感情も既に捨て去ったはずのものなのだが、あまりにも力強い王の言葉にその頑なさは僅かに揺らぐ。それでもまだ、王の求めるように目を輝かせることは出来ず、申し訳なさを感じながら。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 英雄王ギルガメッシュに対して臣下の礼を取り、あくまでも下座に立って聖杯戦争を進めるという戦法は『Fate/Zero』の遠坂時臣と同様。しかし彼女にとって聖杯は目標ではなく、従って最終的にサーヴァントを自決させるなどの下心も無さそうなこと、加えて幼く純粋な少女であること、ついでに親友エルキドゥの参戦を知って英雄王が非常にご機嫌&慢心OFFなことなど、幾つかの要素が決定的に異なるせいで、この先に待つ結末はそれほど悪いものでもなさそうである。
    • ただ、彼女の立ち位置があくまでも「偉大な王に憧れる少女」というものであり「共に立って戦うマスター」ではなかったため、英雄王の窮地に狼狽えて的確なサポートをできず、結果として彼の敗退を許してしまうという致命的なミスを犯す事になってしまった。
  • マスターにはサーヴァントのステータス透視能力があり、人によって見え方が違うという設定があるが、ティーネには「一つの山から流れる六本の川」として、ステータスが高いほど川の流れが速く見えている。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]