ピエール・コーション

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ピエール・コーション

司教の老人にして、イングランドの命によってジャンヌを火刑に処したフランスの異端尋問官。

略歴
『Grand Order』では史実における火刑の三日後に死んだはずのジャンヌが現れた恐怖の余り神に祈る事も忘れ、魔女へと貶めた彼女に情けなく命乞いをするが、その様を嘲笑う彼女に容赦なく火を放たれ、そのまま灰も残さずに焼殺された。
「ほぼ週間 サンタオルタさん」ではジャンヌ・オルタ共々亡霊として再登場しており、何故か増えている上に「たすけてー」と涙目で叫びながら一緒にモノポリーをプレイしていた。
サンタオルタに敗れたあとはジャンヌ・オルタに煉獄に連れて行かれた。
性格
『Fate/Apocrypha』では、直接的な登場はしないものの、ジャンヌ・ダルクを異端者として処刑することに情熱を注いだとされており、異端審問の際はジャンヌを憎悪と嘲笑に満ちた瞳だったと描かれている。
『Fate/Grand Order』では命の危機が迫ると聖職者の誇りを投げ捨てて、泣きながら命乞いをしているなど、情けない姿を晒している。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
本人は登場しないが赤のキャスターの宝具『開演の刻は来たれり、此処に万雷の喝采を』の効力により、赤のキャスターが彼の姿に扮して登場する。
Fate/Grand Order
第一特異点オルレアンで端役として登場。
期間限定イベント「ほぼ週間 サンタオルタさん」でも登場するが何故か増殖していた。

人間関係

Fate/Grand Order

ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
第一特異点オルレアンでは前述の通り彼女に殺害された。
ジル・ド・レェ
恐らくシャルル七世と並んで彼を憎んでいるでだろう人物。彼を惨殺したジャンヌ・オルタを生み出した者でもある為間接的な復讐者でもある。
ジャンヌ・オルタとの対面で取り乱した彼に対し「気付け」と称して強烈な打撃を一発ぶち込んでもいる。
メフィストフェレス
幕間の物語「我が神はここにありてⅡ」では「薄汚い聖職者」「金を積まれ、ジャンヌの魂を焔で灼いたどうしようもない人間のクズ」と嘲っている。

生前

ジャンヌ・ダルク
彼女を異端として火刑に処した。ジャンヌが火刑に処される時、彼女を嘲笑っていた。

名台詞

「た――。
 たす、けて。助けてください。
 何でもします。助けてください、お願いします……!」
目の前に現れたのは、自らが異端と貶めて火刑に処したはずのジャンヌ。神に祈ることを忘れ、彼女に命乞いをした彼の末路は―――。
「嫌……嫌だ、嫌だ、嫌だ!!助け……たすけ、てっ……!
 ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア――!!」
余りにも無様な姿に鼻で哂った竜の魔女によって地獄の焔で灼かれ、彼は灰も残ることなくこの世から消えていった。
「たすけてー」「たすけてー」「たすけてー」
「たすけてー」「たすけてー」「たすけてー」
「ほぼ週間 サンタオルタさん」第七夜より。ジャンヌ・オルタだけかと思いきや何故か増えまくっていたピエールがそこにいた。―――なんていうか、不意打ちにも程がある。
しかも、ジャンヌ・オルタの前座として襲ってくるので、なかなか鬱陶しい。
「魔術師募集中! 僧侶ゆえ、物理で癒やしますぞー!」
「超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~」第二節より。何故か僧侶ポジションでマタ・ハリが女将を務める冒険者達の酒場に混ざるピエール。
…厳密には適当なモブ僧侶の立ち絵として使われただけで当人ではないかもしれないが(名前欄は「僧侶」になっている)。しかし物理で癒すとはなんであろう。確かにRPG全体を見渡せば殴って回復させる杖とかは存在するが。

メモ

  • 上記のような端役であるにも関わらず、専用の立ち絵、さらには表情差分とある意味恵まれているキャラである。
    なお、イベント「ほぼ週間 サンタオルタさん」でジャンヌ・オルタに使役された彼と戦闘することになるが、その姿は幸いながら(残念ながら?)汎用のゴースト系エネミーの流用であり、専用グラフィックではなかった。
  • 彼の信ずる宗教における救世主は死後三日の早朝に復活を遂げた。そして第一特異点で、ジャンヌ・オルタは火刑の三日後に彼の前に現れた。
    そこで彼女を魔女と断じれば救世主の奇跡も否定することになり、かといって聖人と認めれば自身の下した判決は聖人への冒涜だったということになる。……要は、FGOの彼は最初から詰んでいたと言える
  • 神に祈ることも忘れ情けなく命乞いするような聖職者の心構えがあまりない人物というのが印象的だが、彼がTYPE-MOON世界においてどのような人物であったかは不明。
    • 逸話としてはジャンヌに「男装すれば異端とする」と誓わせ、その晩に粗野な男達を番兵として牢の前に待機させ、性的暴行を促しジャンヌが「女のままではまた襲われる」と再び男装をしたことで異端として裁いた等というものがある。このようななりふり構わない手段を取ったのは、ジャンヌの裁判でベッドフォード公(イギリス王の宰相で、事実上の最高権力者)の夫人がジャンヌは処女だと強硬に主張した為に魔女として断罪出来なかったからだと言われている。
    • 彼女の処刑後、「どうしてもっと喜ばないのですか、万事思い通りに行きましたよ」という旨の言葉をたじろいでいた同僚の聖職者達に憮然と語ったという逸話もある。
  • 『Apocrypha』においては、ジャンヌは彼のことを憎んでいないと語られており、『自分なりに生きて、無残と呼べる死を遂げたという点においてはある意味同類』と評している。
  • ジャンヌ・オルタはイベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」にて主人公の所持出来るサーヴァントとして実装されたわけであるが、その結果彼が道連れ煉獄修行から解放されたことになるのかは不明。少なくともジャンヌ・オルタは彼について話すことは一切ない。
  • 彼が裁判長を務めたジャンヌの異端尋問の25年後、その判決は覆り「ジャンヌ・ダルクは無罪であった」となった。
    • そうなると世論の矛先は当然政治的な介入と卑怯で強引な手段による不正だらけの裁判に加担した彼に向けられるものである。当時彼は既に没していたが、遺族が彼の為に立ち上がり名誉回復運動や無罪撤回の要求を教会相手に行っている。……少なくとも遺族に慕われるだけの人物ではあったようだ。

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