メディア

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キャスター
真名 メディア
外国語表記 Medea
性別 女性
身長 163cm
体重 51kg
スリーサイズ B82/W57/H84
特技 奸計、模型作り、回復系魔術
好きな物 寡黙で誠実な人、可愛らしい服、模型作り
苦手な物 筋肉ダルマ、外見だけのイケメン
天敵 バーサーカー
イアソン(FGO)
出典 ギリシャ神話
地域 ギリシャ、コリントス
属性 中立・悪
副属性
一人称
二人称 貴方/○○(呼び捨て)
三人称 貴方たち/貴方がた/○○(呼び捨て)
声優 田中敦子
デザイン 武内崇
ネコタワワ(FGO)
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/stay night
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概要[編集 | ソースを編集]

魔術師」のサーヴァント

略歴
第5次聖杯戦争の1ヶ月前に召喚された。召喚者の勝手な嫉妬から来た裏切りと暴走から、止む無く契約を解除して返り討ちにした。
そんな事件もあって早々に消滅の危機に瀕する。そこへ偶然通りがかった葛木宗一郎に助けられ、彼が居候している柳洞寺に転がり込む。
その後、生前手に入らなかった束の間の日常を守るため、そしてマスターに聖杯を渡すため、町中から魂喰いを行う。またアサシンを喚ぶ筈だったマスターを処理し、自らサーヴァントの身でアサシンを召喚するなどして暗躍する。
『Fate/Grand Order』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿のⅢの座に召喚され、アルゴノーツ船を駆るイアソンのもとに現れて動揺させてしまうものの、彼への発破と船への守護をかけ、観測所フォルネウスの撹乱を行わせる。
『禁忌降臨庭園 セイレム』では主人公 (Grand Order)に同行して特異点に向かうはずだったが、キルケーに眠らされて入れ替わられてしまった。
人物
フードによって顔を隠した女性。このような身の上にまで堕ちたが元が姫巫女だったと言う立場上、回復は彼女の得意中の得意分野でもある。
元々は『コルキスの国の女神ヘカテーの姫巫女にして正当なギリシャの神の血族に連なる聖女』。故に神聖属性をも持つ。
『冷酷にして残忍、目的のためには手段を選ばない奸計を得意とする正真正銘の悪女にして魔女』とギリシャ神話に伝えられる。
しかしこういった態度や性格は彼女に課せられた運命の反動である面もある。実際に裏切るかどうかはマスター次第であり特に当人は自身を最もトラウマに触れる『魔女』呼ばわりして罵った相手には全くの容赦がない。
自身を「魔女」として祭り上げた者達への復讐の為に英霊となったが、自らを“魔女”に貶めた非道・悪辣な術を使っては意味がないとも解っているため、人が欲望によって自滅するだけの、自己に返る些細な呪いの魔術だけで災いを呼ぶ事を信条としている。一般人からの搾取や人柱などによる地脈の操作などの“魔女”と呼ばれる原因になった魔術は生前は一度も自分の意志では使わず、禁を破る気もなかった。
行動や方針に“魔女”としての悪性を全面に出すようになったのは願望機である聖杯入手目的のためもあるが、偏に葛木宗一郎との出会いと献身からである。だがそうまでして(彼女的には)邪悪な道を歩もうとする場合であっても、本質的に良識を持った重度のお人好しかつお嬢様育ちな人物であるため、一般人から魔力を搾取はしても命までは奪わないなど良くも悪くも最後の一線で完全に非情になり切れず、元々の聖女であるお人好しな部分を出してしまう事が多々ある。
喚ばれた当初は「故郷に帰りたい」という願いを持っていたが、葛木に出会ったことでその願いが変わっている。
本来は清純な女性で、惚れた相手にはとことんまで尽くすが、惚れた相手に甘えようとすると逃げていったというトラウマを持つために、一歩引いた態度を貫く。必要であればどんなあくどい手段に訴えることも厭わない反面、必要でないのなら何もしない人で、『Fate/hollow ataraxia』では日常を十分に楽しんでいる。
ヘラクレス並みの筋肉マッチョと外見だけのイケメンは嫌いでカッコいい男と可愛らしい少女を好む。天敵はバーサーカー。バーサーカーの狂化のために明かされる機会すらなかったが、同じギリシャの英霊で面識があるため。
模型や服を作るのが趣味。模型なら何でも作るらしく、 マスターグレード新作の発売日には模型店の行列に並ぶ彼女の姿が見られるとか。 一升瓶でボトルシップを作ったり、可愛らしい服をセイバーに着せたがったりしている。なお本人は、士郎から『自分が可愛らしい服を着ることには興味がないのか?』と言う問いに自分自身が可愛らしい服を着ることに興味なく、「似合う人間が着るからいい」とのこと。ちなみにボトルシップは洋酒の瓶で作るからこそ味があるという事を士郎にも諭した。
『Fate/Grand Order』では美少女フィギュアの制作にも手を出しているらしく、エドワード・ティーチが彼女が制作したと思しきフィギュアを手に入れている。
能力
魔術の女神ヘカテより神秘を教授された巫女である神代の魔術師。また彼女に仕えていた姫巫女でもある。この経緯から神託も可能で場合によっては進むべき正しき道を指し示す巫女としての役割も担う。
攻撃系のみならず回復系と薬学も得意分野とする。本人に言わせればメディア〔リリィ〕だった頃と比べると回復系の腕は落ちており、その意味では回復系では彼女(同じ自分なのだが)の方が遥かに格上と認めている。
魔術が日常であったギリシャ世界ですら"魔女"と言われたその腕前はおそらく世界でも五本の指に入り、現代の魔法使いをも凌ぎ、「某も(魔術だけに限定すれば)本気キャス子には(魔術の腕限定の勝負なら)敵うまい。相手が魔術だけ出すんだったらな!」と言われ[出 1]シエルが魔術をフルに使って「魔術限定の戦闘」で戦った場合はキャスターが勝てるとされる。五次サーヴァントの中で最弱と言われようと、そこは現在ではいるはずのない神代の魔女。人間が相手という競争なら第五次のサーヴァント中、最悪にして最大の成果をあげるとのこと[出 2]。ただし、あくまでも魔術限定とされる事は何度も繰り返し言及されており、直接的な戦闘行為そのものは滅法苦手であくまで魔術による攻撃と後方支援に長けている。言わば後方支援のプロと言うべき存在で回復から攻撃、味方の強化、そして現代の魔術には為し得ない複数を対象とする高位魔術とされる転移魔術すら扱える。その技術は伊達でなく、「この世全ての悪」に汚染された聖杯を願望機として問題なく扱える。神代の魔術師であったがために根源は身近な存在だったらしく、根源に辿り着くという目的意識自体が持てない[出 3]
スキル「高速神言」により1秒未満でAランクの魔術を発動する。その威力は一撃で屋敷数件を吹き飛ばせる。ローブを翼の様に広げて空を飛んだり、相手の魔術を呑み込むこともできる。しかし大抵のサーヴァントは高い魔術耐性を有しているため、魔術は攻撃手段というより策謀を巡らす手段になり易い。
クラススキルにより「工房」を上回る「神殿」を作り上げることが可能で、冬木における最大の霊地である柳洞寺を陣地として、霊脈を利用することで冬木全域から集めた魂によって莫大な魔力を蓄えている。神殿内なら空間転移または固有時制御といった魔法域の魔術まで使いこなす。1人前の魔術師でも1分、高速詠唱を用いる魔術師でも30秒の詠唱をしなければならない大魔術を神殿内のキャスターは詠唱せず、ただ杖を向けただけで豪雨のように連射させることが出来る。その光弾ひとつはサーヴァント相手でも必殺を誇りアーチャーであっても直撃すれば体の半分がもってかれるとのこと。
直接的な魔術に限らず、魔術道具の作成など、魔術が関わる行為は万能にこなす。その一つとして、使い魔兼護衛用に竜の牙で製作した「竜牙兵」を多数使役する。
固有結界は使用出来ないが、莫大な時間と費用を掛けて小さな魔術と大きな魔術を緻密に構築していく事で、同規模の「異界」を作り上げることは可能[出 4]
『Fate/Grand Order』でこの固有結界の亜種といえる結界が登場。「イマジナリーアース・ソーシャルプラン・ワールド」、略して「イアソンワールド・ジャパン」。略称(?)に恥じない世界だった。
TVアニメ版第2作では、昔から境界である橋であり、現世と幽世を隔てるきざはしであることに加えて、十年前に異界の邪神が呼びだされ、汚染された川であるため、これらを利用して位相をズラして標的を鏡界汚染世界へと招き入れている[出 5]

バリエーション[編集 | ソースを編集]

キャスター (クラスカード)[編集 | ソースを編集]

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。

詳細は「クラスカード」を参照。

メディア〔リリィ〕[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order』で登場した少女時代のメディア。

詳細は「メディア〔リリィ〕」を参照。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 葛木宗一郎 E D C A+ B C 陣地作成:A
道具作成:A
高速神言:A
金羊の皮:EX
主人公 (Grand Order) E D C A+ B C 高速神言:A
金羊の皮
キルケーの教え:A

宝具[編集 | ソースを編集]

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
ランク:C
種別:対魔術宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:メディアの「裏切りの魔女」としての伝説・生涯が具現化した概念宝具。元ネタはクリスナイフと思われる。
攻撃力は普通のナイフと同程度しかないが、「あらゆる魔術を初期化する」という特性を持つ短刀。魔力で強化された物体、契約によって繋がった関係、魔力によって生み出された生命を戻す最強の対魔術宝具。しかし、どれほど低いランクであっても宝具の初期化は出来ない。例え聖杯が汚染されようとも、おそらくはこれさえあれば聖杯の汚染すら取り除けてしまう。
サーヴァントとマスターの契約を断ち切る事もできる。聖杯戦争では参加しているマスターはサーヴァントを喪失すると脱落になるため、「聖杯戦争」と言うルール下の戦いにおいては状況によっては一撃必殺となり得る。
自分に対して使う事もできるため、メディアがマスターからの命令を拒否する場合、先に契約を断ち切る事で令呪による強制ができないという点で他のサーヴァントと異なる。
第五次ではその方法で最初のマスターを殺害した。この刃の形の影響でクリスナイフで付けられた傷は縫合をはじめとした外科治療が困難で強い殺傷力を持つ。だが同時にこの形状のおかげで強度が脆く手入れも難しい。
そのせいで契約を断ち切る際に必要以上の怪我を負ってしまった。
自分で手に入れたものではなく伝説から形作られたものの上にあまり良い伝説でもないため、本人的には特に思い入れがないどころか機会があれば誰かに押し付けたいくらいに嫌っている。
また、クリスナイフは霊的な概念を宿した運命を司る護符でもあり、インドネシアの伝承ではクリスナイフの方が持ち主を選び、真の持ち主の手に渡ったクリスナイフは不思議な現象を起こすとも伝えられている。
ルールブレイカーはメディアが構えて攻撃しても相手が名立たるサーヴァント達であることから、まず誰にも当たらず、当てるには完全なる騙し討ちである必要があるとされる。
奈須きのこ氏がメディアの伝承を調べたところ、魔術系の道具や触媒などは色々登場するが、宝具として使えそうなものが無かったため、結局"自分の国を裏切った"、"自分の弟を殺した"という人生を概念化した宝具として、ルールブレイカーを創作したとのこと。
『Grand Order』では「敵単体に強力な攻撃[Lv]&強化全解除+自身のNPをリチャージ<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のArts宝具。
幕間の物語クリアでC+ランクに上昇し、宝具威力倍率が上昇する。
金羊の皮(アルゴンコイン)
ランク:EX
由来:メディアの母国コルキスの秘宝。
イアソン率いるアルゴナウタイ(アルゴ号の船員たち)が探し求めた宝物で、正当な所有者は彼女の血筋(正確に言えば彼女の父であるコルキス王・アイエテスの秘蔵の品)にあった。当初はアイエテスが、メディア自身が止めたのにも関わらず、自慢して回っていた秘宝。これを自慢して回っていたせいで女神ヘラは報復を画策する事になる。つまりは彼女が破滅する直接の元凶の品でもある。
なお、メディア本人がアイエテスについて語る所によれば、『金羊の皮を自慢するしか出来ない無能な人ではあったけど、少なくとも善人ではあったし良い王で良い父親ではあった』らしい。
「地に放るとが現れる」とされるが「幻獣召喚能力がないためこの用途では使用できない」、「召喚はできるが制御出来ない」とも言われている。金羊の皮が使えればコルキスの竜を召喚出来るが、この竜は竜種の中でも大したことない方なので、第五次聖杯戦争においては最弱から中堅に上がる程度の戦力にしかならないという。第七聖典よろしく、ヘンな精霊が憑いているとか。
メディアにとって扱えないため、宝具ではなく「スキル」の項にて言及されている。
皮を愛でることで回復することができる。もふもふ。精神の癒やしが肉体を凌駕したのだっ!
『Fate/stay night』ではランクEXとなっているが、『Fate/Grand Order』ではランクが存在せず、ゲーム中での効果は「皮を愛でて自身のHPを回復[Lv]」となっている。

使用技[編集 | ソースを編集]

Fate/unlimited codes[編集 | ソースを編集]

紫光弾(ユピテル・ロッド)
5発の魔力弾を連射する飛び道具。空中可。
白柩(ペルセフォネ)
弾速遅めの魔力弾を放つ飛び道具。当たった相手の移動を阻害する効果がある。空中可。
列閃(エレ・ヘカテ)
レーザーを放つ飛び道具。空中可。
龍牙(コルキス)
龍牙兵を召喚しけしかける飛び道具。龍牙兵には喰らい判定があり、盾としても使える。空中可。
雹蕨(ネレイデス)
自分の目の前に雹を降らせる設置系飛び道具。空中可。魔力ゲージを消費する。
冥火(エトナ)
時間差で前方に火球を降らせる設置系飛び道具。空中可。魔力ゲージを消費する。
轟雷(ユビテル・ロック)
時間差で敵の位置に3発の落雷を発生させる設置系飛び道具。空中可。魔力ゲージを消費する。
瞬来(オキュペテー)
空間転移する移動技。
飛翔(ケライノー)
一定時間空中で浮遊する状態になる。
病風(アエロー)
空中で喰らい状態になっている相手を魔法陣で捕らえて追撃する。
怪鎖(アラクネ)
相手の頭上にリング状の帯を発生させる設置系飛び道具。ガード不能。当たった相手を短時間拘束する。
逆巻(アリアドネ)
相手の足元に魔法陣を発生させる設置系飛び道具。ガード不能。当たった相手を転移させて落とす。
圧迫(アトラス)
自分の目の前に魔法陣を設置する設置系飛び道具。ガード不能。踏み込んできた相手を長時間拘束する。
コリュキオン
超必殺技。弾速の遅い巨大な魔力弾を放つ飛び道具。
神官魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)
超必殺技、聖杯超必殺技。前方に魔法陣を展開し、当たった相手を拘束して大量のビームを撃ち込む。聖杯超必殺技版は最後に大口径のビームを放つ。

トラぶる花札道中記[編集 | ソースを編集]

神言魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)
発動以降、自分が「カス」で上がった際のダメージを2倍にする。

真名:メディア[編集 | ソースを編集]

ギリシャ世界において東の果てと言われたコルキス国の王、アイエテスの娘。『コルキスの国の女神ヘカテーの姫巫女にして正当なギリシャの神の血族に連なる聖女』
『眼輝く乙女』の別名も持ちその名は「慮る、統治する女性」を意味する。
自らも子供達を愛し国民にも慕れ愛し愛される王女として、そして姫巫女として蝶よ花よと周囲に愛でられたが、栄光を求める英雄たちが到来した事でその運命は狂うこととなる。
ある日外界から、コルキスの宝「金羊の皮」を求めてアルゴー船の船長イアソンが現れた。
『自分を崇拝しないコルキスの王アイエテスが気に入らないから王女に罰を与え、あわよくば気に食わないヘラクレスも今度こそ始末する』
女神ヘラの恐るべき企みと彼女の唆しにより無理矢理、騙される形でそれに加担させられた女神アフロディーテ、エロースの呪いによって(アフロディーテを擁護しておくと決して彼女の本意ではなかった) イアソンに妄信的なまでの恋を抱いたメディアは父を裏切り、自国の宝である「金羊の皮」をイアソンに与えてコルキスを脱出、その過程に追手の一人である弟を魔術で八つ裂きにしてしまう。
外敵こそ振り切ったが、その非道な行いはアルゴー船に集った英雄達からも非難・中傷を受け、イアソンも彼女に対するねぎらいの言葉をかけることはなかった。
イアソンはメディアを自国イオルコスに連れ帰り「誓約の品である「金羊の皮」を手に持ち帰れば王位を認める」と約束したペリアス王の元へと凱旋するが、両親は死に約束も反故にされてしまう。
「約束をただの言葉遊びと一蹴したペリアスを、その後継者である三人の王女を殺せ」と命令されたメディアはそれを実行した。
イアソンを愛している、それだけの理由で。
イアソンは王座についたが、その悪行も民に知られてしまい結局追放され、ギリシャを彷徨った果てにコリントスに辿り着く。
彼を気に入ったコリントス王から、その娘であるグライアとの婚姻を持ちかけられたイアソンは、その苛烈さを疎んでいたメディアとその子供二人を迷いもなく捨ててグライアの元に走る。
「貴方の為に国を捨てたのに。貴方のために、何もかも捨てたのに――――」
そう泣きすがるメディアをイアソンは切り捨てた。国を失ったのはお前のせいだと。お前を愛したことなど一度もないと。
正気を失った虚ろな心のまま多くの非道を働かされたことで、周囲からは「裏切りの魔女」として憎まれ、そこまでして尽くしたイアソンにも一度も労われることなく裏切られた少女は、ついに人を裏切る魔女へ堕ちてしまった。
彼女はイアソンに復讐するために、国あげての祭りの中、グライアを焼き殺し、コリントスを滅亡に追いやった後、ギリシャの地を彷徨い続けたという。
しかし彼女がイアソンに手を下すことは無かった。それは恋の呪いの残滓か、はたまた偶然か、それとも情か。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/stay night
柳洞寺に拠点を構えるサーヴァント。陣地内で力を蓄え、策を研ぎ澄まし、虎視眈々と聖杯を狙う。
Fate/hollow ataraxia
フードをとった姿で登場。もはや新妻。本作の事件の真相を薄々感づいており、現在の倖せが仮初のものであることを知った上で、デパートで「葛木メディア」の名前を連呼したり、士郎に料理の弟子入りをしたりと少々壊れ気味に楽しんでいる。
Fate/unlimited codes
「神代の魔術師」。原作通り、魔術や竜牙兵を用いて闘う。
体力が少ないうえに格ゲーなのに格闘が弱く、かといって飛び道具でもそこまで強い訳ではない。加えて魔力ゲージへの依存度が高すぎるあまり、通常時の火力も攻めこまれた時の切り返し手段も乏しいなど、とにかく厳しい…と言うよりコンボが強すぎるキャラの多い本作では最早「ゲームにならない」ほどの低性能。キャラランク「三弱」の一人に数えられる。
だが、それを補う戦術として「格ゲー界屈指のおぞましさ」とも言われる起き攻めの強さが唯一にして最大の長所となる。一度相手を浮かせれば「病風」により問答無用でダウンさせ、そのままセットプレイに長けた設置飛び道具とワープ技などの連携により嬲り殺しに出来る。
転ばせるまでが大変だし、そこから運悪く起き攻めを抜けられてしまえば一転してピンチに陥るため弱キャラに変わりはないのだが、それでもウリがある分マシ。
Fate/Labyrinth
4人のサーヴァントのうちの1人。初めて脱ぎ、『Fate/stay night』の女性サーヴァントで最も遅い披露となった。
Fate/Grand Order
100万ダウンロード記念に際して実装。
800万ダウンロード記念に際してバトルキャラのモーション並びに宝具演出が『Fate/unlimited codes』に近いものへと一新された。
ちなみに、サービス開始時点でギルガメッシュを除く他の第五次勢は(不遇で有名なハサンですら)実装済みだったのに対し、彼女のみが未実装であった。
戦闘や探索で呼び出されていない時間は、神代の魔術師として他のキャスターに講義をしたり、箱庭作りに精を出したり、昔の自分が余計なことを言い出さないか見張ったりと、忙しくしている。

Fate関連作品[編集 | ソースを編集]

フェイト/タイガーころしあむ / フェイト/タイガーころしあむ アッパー
「虎聖杯なんて、私の知ったことではなくてよ!」と今回の聖杯戦争を全否定。そんなことよりも、と葛木の授業を見に行こうとするが……?
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
氷室の天地 Fate/school life
本編には一切登場せず、単行本カバー下のおまけ漫画「空腹眼鏡・人妻の おなじみ英霊様」で女性英霊の両名と共に出演。
2月に入って消息不明になった葛木の婚約者として話にでてくる。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの1枚であり、黒化英雄として登場。
『ドライ!!』の最終決戦では神稚児の力を取り戻した美遊・エーデルフェルトによってサーヴァントとして召喚された。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。攻撃を仕掛ける時は自分で、相手の攻撃を受ける時は「竜牙兵」で、と戦い方を使い分ける珍しいスタイル。原作通り「キャスター」で召喚すると防御力が上がるので良い。「バーサーカー」の適性もあるが、ちぐはぐなステータスになるので避けるのが無難。極端な性能に思われがちだが、攻防のバランスが良く、強力な「破戒すべき全ての符」も持つ、隠れた強キャラ。
「強化魔術」は残念ながら竜牙兵に使えないが、礼装カードとして登場している葛木宗一郎と組み合わせると弱点が消える。またリーゼリットとも相性が良い。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。空中を飛びながら地上を爆撃する。相手によっては一方的に攻撃してダメージを稼げるが、単発の火力は低め。か弱いのに自分から激戦地に降下していく事もあるので、使い勝手はかなり悪い。
衛宮さんちの今日のごはん
第9話に登場。葛木先生との夫婦生活を謳歌しており、彼に美味しい料理を食べさせてあげようと、士郎に相談して料理の修行を受けている。

その他[編集 | ソースを編集]

戦車男
「英霊の座」スレ住民。女性ならではの視点で、戦車男の恋に的確なようなそうでもないようなアドバイスをくれる。
リアルでは常にパジャマとどてら着用のだらしない喪女で、家事は住み込みの佐々木に任せっきり。役名が「彼氏に裏切られたモデラー」となっているが、抱き枕や添い寝シーツの件を見るに、既に新しい恋を見つけてはいるもよう。
TMitter2015
柳洞寺在住の新婚一年目の主婦。家事がいろいろとダメで、「みこーん知恵袋」の常連状態。
コハエース
「キャスター」とネットで検索すると、キャス狐の後の方に出てくる人。コンプとエルフ耳つながりで、時々ディードリットのコスプレで登場。
ちびちゅき!
夫ともども教職員会議にいたことから教師役と思われていたが、生徒役であったことが後に判明した。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/stay night[編集 | ソースを編集]

葛木宗一郎
愛するマスター。行き倒れになっていたところを救われ、契約を結ぶ。彼への献身は心からのものであり、聖杯戦争での彼女の行動のすべてはマスターのため。
アトラム・ガリアスタ
彼女を召喚した本来のマスター。TVアニメ版第2作で初登場。
金毛羊皮ではなく契約破りの短剣を持っていたことから失望されたのを皮切りに、メディアの圧倒的な実力の前に家伝の魔術が足元にすら及ばなかったことから嫌悪される。
彼女自身も、子供を生贄にして何とも思わないだけでなく終始自分を魔女扱いする彼にうんざりしており、自害させようとしてきた彼を逆に返り討ちにした。
アサシン
召喚し、契約したサーヴァント。あまり積極的に働かないせいか頭を痛めている。
アサシンからはうまくあしらわれているが、『Fate/unlimited code』のアサシンルートではある行動によって愛想を尽かされ、謀殺される。
『Fate/Grand Order』では相変わらずのマイペースさに苛ついている。
柳洞一成
居候先の息子。口うるさい小姑。彼からの評価は『根は決して悪い人には見えない』
『宗一郎兄の嫁になるんだから俺の将来の義姉にもなるのだし、もうちょっと炊事、家事をしっかりとですね……』
メディアからは、前世の弟の小言を思い出させる感情を呼び起こさせている……。
衛宮士郎
彼の特異な魔術回路に興味を持ち、あるバッドエンドでは彼を礼装に改造する。本質的には藤村大河と同じくアーチャーと同じ存在だと見抜いている。
『Fate/Grand Order』では『坊や、いえあのキザ男はもともと礼儀正しい性格』というセリフがあり、アーチャー共々憎からず思っているらしい。
対して士郎からの評価は極めて低く、『間違っても決してお礼を言ったりするような人ではなく、非常に怖い女性』と思われている。聖杯が絡まないスピンオフでも同様で、メディアから笑顔でお礼を言われた時には『何だ?怖い』と感じていたほど(後に、料理を教えたことで誤解が解けた)。
しかし彼女に言わせれば、士郎に向ける感情は『男に持つ恋愛感情ではなくあくまでも弟に向けるような感情なので誤解はしないように』と釘を刺していた。
セイバー
UBWルートで戦力として目を付けている他、白い衣装を着せて汚したいとも思っている。その他のルートでは自棄になって特攻する相手。
本物のお姫様なので騎士であるセイバーとの相性は意外とよかったりする。
スピンオフなどでは誇張され、フリフリファッションに着替えさせて遊んだりしている。
『Fate/Labyrinth』で共演した際はこういった行動はせいぜいからかう程度だったものの、代わりにそれ以外の点でもセイバーを挑発するような言動を繰り返しており避けられている。
『Fate/hollow ataraxia』や『衛宮さんちの今日のごはん』では料理で大人しくさせる一幕も。
遠坂凛
UBWルートでは魔術で圧倒するが、意外な方向から逆転される。スピンオフではそのことを根に持っている。
『Fate/hollow ataraxia』では葛木と入籍する為に、彼女から自分の戸籍を買っている。
アーチャー
UBWルートで味方に引き入れるも、早速正体をバラされるわ、色恋についてからかわれるわ、裏切られるわと散々だった。『Fate/Grand Order』ではチームを組むことも。
なお、メディア本人は『坊や、いえあのキザ男はもともと礼儀正しい性格だもの。色々あって性格がねじくれて悪役ぶってるだけよ?』と評している。[出 6]
言峰綺礼
TVアニメ版第2作にて会話が追加される。聖杯の器の所在を問うが、空振りに終わる。その際、詰めが甘いことを指摘され、その直後に彼を殺したと思い込んで逃がしてしまう。
ランサー
戦闘面は別として性格面は彼女的には苦手な相手。
UBWルート中盤では彼が士郎と凛と組んで自身を倒そうとしたため、アーチャーを彼に差し向ける。
『Fate/hollow ataraxia』では彼のナンパを咎める王女として潔癖な面も見せる。『Fate/Grand Order』ではチームを組むなどしている。
藤村大河
マスターの同僚。「タイガー道場」ではタイガにお悩み相談をしている。アーチャー衛宮士郎が同じ存在だと見抜いているが、彼女の場合は本能で見抜いていると言った方が正確か。
本編ではUBWルートにて彼女を人質に取った事がアーチャーの逆鱗に触れてしまい、間接的な敗因となった。
間桐桜
本編では面識はなかったが、『Fate/hollow ataraxia』や『フェイト/タイガーころしあむ』では性格が近いせいか『表向き』は仲が良く、交流もある。
彼女からは「理想の奥様」として尊敬されている。Fate/unlimited codesではメディアが望まずとも黒化した黒桜と戦う事になった際に『だから貴女は甘いって言うんですよ!今更、馴れ合いなんて何の意味があるって言うんですか!』と一喝されており表向きはともかく内実は『甘い女』だと思っている事が解る。
彼女は桜を気に入っており、Fate/unlimited codesでは好戦的な黒桜に対して必死の説得と桜を元に戻す方法を模索している。士郎に自分が料理を習っている事を桜に知られないようにしてほしいと頼んでいる。
『衛宮さんちの今日のごはん』では、26話で衛宮邸に来たところ鉢合わせになり、料理を習っていることが露見した。しかしこの作品ではこの時が初対面であったことと、ある程度料理が上達していた後なので、ボロが出るようなことにはなっていない。
TVアニメ版第1作ではバーサーカー撃破後に彼女を操って攻撃してきたが、その時何故か黒いボンデージファッションを着せていた。
ライダー
自分と同じように神々に運命を狂わされた存在のはずだが、性格の相性は悪く、顔を合わせると舌戦になる。
TVアニメ版第1作で交戦するが、『Fate/Grand Order material Ⅰ』にて無かった事になった。
竜牙兵(スケルトン)
『竜牙兵の召喚』で竜骨でできた兵士を召喚する。兵士一人ひとりの戦闘能力は低いが大量に召喚できる。彼女自身の本音としては実際は出来れば使いたくはないらしい。
「使える物は何でも使ってるだけで竜牙兵も本当は(見た目が)ワカメみたいで気持ち悪いけど吐きそうなのを必死に我慢して使っているのよ?」
彼等自身、自我がない訳ではないらしく、喋ろうと思えば喋れる。FGOでは反省しないイシュタルに対して一言意見していた。
「それ今関係ないでしょ?そんなに私が悪いの?」『スケルトンもイシュタル悪いと思う』「狂骨は黙っててくれる!?」

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
カルデアにおけるマスター。
殺してしまった弟と重ね合わせている他、自分の魔術の一番弟子だと認識しているようで、スカサハ鬼一法眼の登場によって「貴方の師匠増えすぎてない?」と気にした様子を見せている。
メディア〔リリィ〕
少女時代の自分。回復系の腕前に関しては素直に彼女(同じ自分ではあるが)の方が遥かに格上である、と賞賛している。ある意味、自我自賛と言えなくもない。
無知で純真だった頃の自分に対して思う所が態度に出ているようで、リリィからは「妙に睨まれている」と怯えられている。
また、自分の過去をうっかり周囲に口走りはしないかと危惧する面も睨みつけて監視する理由には含まれている模様。
当然、若さ故の妬みも混じっており、イベントではその事を愚痴る場面もある。そのせいでリリィとの相性は、当然ながら不仲だがある意味、認めている存在で内心は複雑な様子。
モードレッド
顔は好みだが、モデラーとしての造形魂にはピンと来ないとのこと。
エドワード・ティーチ
カルデア内で秘密裏に手作りで製造している美少女フィギュアのお買上げお得意様。何をやってるんですか……
坂本龍馬
彼女が嫌いな「顔がいい男」そのもののため一緒に居るお竜を心配するものの、イチャつかれて、怒りを爆発させる事に。
カレン・C・オルテンシア
期間限定イベント『カルデア・ビター・バレンタイン2021』で出会った相手。
彼女の中にいる「エロース」が自身にとっては完全にトラウマの相手だったため、ブチ切れて襲い掛かった。
ガラテア
期間限定イベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』で出会った相手。
上記のカレン同様に因縁のあるアフロディーテ関係者であるが、直接的な関係は無かったので「多少思うところがある」程度である。
クリームヒルトセミラミス
イアソンの幕間の物語で、アルゴ―号の新しい船長に立候補した残り2人。
当然ながら張り詰めた空気となり、イアソンの「誰が船長になるかはそっちで勝手に決めてくれ」の一言で互いに足を引っ張りながらの対決となった。

生前[編集 | ソースを編集]

アルゴンコイン
『Fate/complete material Ⅴ』のラフ絵にて登場。『Fate/side material』で言及された金羊の皮に宿る精霊だと思われる。
エルフ耳や髪の色、メディアを「ねえさん」と呼ぶなど、何故か弟を思わせる言動や姿だが詳細不明。
ラフ絵であるため正式な間柄かは不明だが「仮にも王女なんだから」とメディアをガミガミ叱るため「うるさいわねー」と嫌そうな顔をされている。
ヘカテー
ギリシャ神話における魔術の女神。メディアに魔術を教えた祖。
月の女神でもあり、メディアが持つ錫杖は彼女より賜ったもの。
キルケー
母方の叔母。同時に姉弟子にして魔術の師であった魔女。魔術の天才だが性格には色々と問題があったらしい。
メディアは王女として魔術を習っていたため真性の魔女とは言えないのだが、その彼女がイアソンに捨てられて以降魔女として振る舞えたのはこのグレートな姉弟子との修行時代があったからだとか。
イアソン
「アルゴー号の冒険」で名高いギリシャの英雄であり夫。彼に裏切られた事がメディアの性格を決定づけた。
サーヴァントになっても「自己チューで好き勝手に振舞う」と評したり、『Fate/Grand Order』では自分が作った模型の世界(イケメンが最終的に酷い目に遭う)に「イアソンワールド」と付けるなどだいぶ屈折した感情を抱いている模様。
ヘラクレス
アルゴー号に同乗していた仲間。当人達には知る由も無いが女神ヘラの恐るべき企みと策略によって人生を狂わされた被害者同士と言う間柄。
おそらく、彼とメディア、そしてライダーが一緒に召喚されたのは単なる偶然ではなく女神ヘラの復讐の一環だろう事が伺える。3人のうち誰がやられてもヘラには愉悦でしかないのだから。
英霊になってからは記憶がだいぶ摩耗しており、どんな性格だったかまではよく覚えていないらしい。
なお、一般的なアルゴナウタイの伝承によるとヘラクレスはコルキス到着前にアルゴー号を下船しているので、メディアとの直接の面識はない。
アタランテ
アルゴー号に同乗していた仲間。アニメ版『Fate/Apocrypha』で会話が描かれた。
アキレウス
一部の伝承では4人目の夫とされる場合もある。彼と結ばれる場合イアソンを殺していないこととなる為、Fate世界では結ばれていないようである。『Fate/Grand Order material Ⅰ』で修羅場を期待されているが、今のところ交流はない。
アプシュルトス
弟。コルキスを脱出する際、一緒に連れて来ていた彼を殺害し、その身を切り刻んで海に投げ捨てた事で追跡を振り切った。

その他[編集 | ソースを編集]

カレン・オルテンシア
「トラぶる花札道中記EX」にて幸せを台無しにしようとした彼女に花札で挑まれる。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
『タイころアッパー』で壮絶な舌戦を繰り広げた。「人妻で姫君」というキャラクター性が被るためか、相性が悪いらしい。
狐耳のキャスター
幸せな新婚生活を夢見る同類のダメ主婦。
二次創作界隈では新妻談義に花を咲かせる親友というのが定番だったが、『コハエース』では出番の奪い合いをしている。
沙条愛歌
『Fate/Labyrinth』で出会った少女。当初は迷宮攻略のライバル関係という立ち位置から少し緊張があったが、趣味に合致するせいかそこそこ好印象で、同盟相手として彼女の傘下に入る。
ネロ・クラウディウス
ドラマCD「バタフライ・エフェクト」で共演。
恋愛観などから意気投合するものの、契約破棄の短刀を「法を無視するなど美しくない」とバッサリ言われ、物別れに。
エウロペ
『Fate/Grand Order material Ⅰ』にて言及。魔術師としてもギリシャ神話的にも繋がりはないものの、"最強の守護者"を使い魔としているため無視できないサーヴァント。
氷室鐘
Fate本編での接点は皆無だが、『氷室の天地』第10巻では葛木と行方不明(実際には当然死亡)になったことを「恋に落ちた某国の姫とSPの逃避行」という浪漫溢れる噂にしてくれたためカバー裏で大感激。
「魔術の素養が無くても一回くらいなら加護を受ける権利をやろう」と微妙に伏線っぽいことを言うまでに感謝している。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/stay night[編集 | ソースを編集]

「宗一郎様……!」
凛ルートにて、セイバーが葛木に急襲をかけ、妨害が失敗したとき咄嗟の一言。
危機に瀕してテンパったために思わず素の呼び方が出てしまったようである。冷酷キャラだと思っていたプレイヤーも驚いたことであろう。
キャスター「でも、残念です。やっと望みが、みつかったのに」
葛木「悲嘆する事はない。おまえの望みは、私が代わりに果たすだけだ」
キャスター「それは駄目でしょうね。だって、私の望みは」
―――さっきまで、叶っていたんですから。
同ルートでの最期のセリフ。裏切られ、彷徨い続けた彼女は時の彼方において出会った男に看取られ、僅かでも幸せだった時を噛締めながら静かに消え逝く。
「―――セイ、バー?
 そう、止めを刺しに来たという訳ね。誰の筋書きだか知らないけど周到なこと」
「―――目障りよセイバー。主もろとも消え去りなさい」
桜ルートにて、何者かの罠に嵌り、葛木を助けるつもりで殺してしまったキャスター。運悪く、そのタイミングでやってきたセイバーには、葛木を裏切ったと誤解され、斬りかかられる。自棄になっていたキャスターは、宝具でセイバーを奪うのではなく、魔術でマスター共々葬ろうとするがあっけなく斬り捨てられる。
その後は聖杯の器に回収された筈だったが、どうやってか黒幕に死体を使い回される羽目に。
「何もない? ああ、貴方たち現代の魔術師には何もないように見えるのですね。魔力を生成する技術が一段階……いえ、一次元違うのでしょう」
TVアニメ版第2作第14話より。
マスターであるアトラムのマナ生成過程に異を唱え、一瞬で強大なマナを生み出す。キャスターが現代の魔術師とは一線を画した神代の魔術師であることがよくわかる場面。
「魔女? 魔女、ですって……誰も彼もが、私を、魔女だと―――」
同上。歴史に刻まれた自らの悪名と理不尽への怒り。作中でも度々魔女呼ばわりされて平静さを失っている。
「ええ。(中略)でもそれがなに? いまここで死ぬ貴方には関係のない話でしょう?」
「そう。始める前から結果をだそうとした貴方には、お似合いの最期でしょう?」
同上。自分に宝具を使って契約を断ち、アトラムを殺す際に吐き捨てた侮蔑。「裏切りの魔女」と呼んでおきながら自らを裏切ったというアトラムに対して報いを与えた。
「ハ、アハハハハ……っく、あ」
「……結局、またこの結末なのね? 他人の都合でかり出されて、利用されて―――裏切り者と蔑まれて(中略)」
「(中略)わたしは、ただ」
「自分の故郷に帰りたかっただけなのに」
同上。サーヴァントとして現界しても生前同様「裏切り者」と呼ばれたことに絶望する。その直後彼女は奇跡の出会いを果たすことになる。因みに最後の台詞はシナリオ原案には無い。
「お前、本来のアサシンか!」
「これで……満足かしら!?」
劇場版HFで新たに追加された台詞。アサシンの様子を見に山門へやってきたが、彼の刀の消滅を目撃する。こちらではアサシンが入れ替わっても契約が続いている展開になっており、事の真相を調べるべく柳桐寺に入るが、そこではマスターが本来のアサシンに倒されていた。
キャスターはすぐさま令呪で従わせようとするが、マスターを人質にされたために宝具で契約を解除する。しかし、すぐに自由になった真アサシンによって葛木共々消されてしまう。

Fate/hollow ataraxia[編集 | ソースを編集]

「だ、だって私ひとりで尾行なんてしてたら―――
 まるで変な人か、でなきゃ他夫ひとづまに横恋慕しようとしている愛人みたいじゃない!」
デパートで正座になって涙目になりつつ。夫の浮気調査の為、士郎を巻き込んで宗一郎と大河を尾行するも、呆れた士郎が帰ろうとするので、焦って本音を漏らす。
「皆さまぁ! わたくしはぁ!
 葛木メディアでございますぅー!
 葛ーー木ーーメーーディーーーーーー」
尾行中にも関わらずデパートでくるくる回りながら。どう見ても「変な人」である。
書類上は結婚しているので、戸籍でもこの表記かもしれない。
「……けど、そうね。一人で頑張っている貴方に敬意を表して、全てが終わる時が来たら、見送りくらいはしてあげるわ」
繰り返される四日間に我関せずを貫き、士郎にも特に協力しようとはしないキャスター。それでも、宗一郎に似ている彼には思う所があるようで、ふとこんなことを口にする。
「ええ。遠慮なく焼き払ってあげるわアヴェンジャー。それがあなたの望みでしょうし」
「―――正直な話。できるならもっと続けたかった、私の八つ当たりと知りなさい―――!」
事件の真相には気づいていたが、少しでも平和な日常を満喫したかった。かつて叶わなかった夢を見続けたかった。それでも、「裏切りの魔女」はその夢を終わらせるために戦場に立つ。かつて交わした、ささやかな約束を守るために。
「使える物は何でも使ってるだけで竜牙兵も本当は(見た目が)ワカメみたいで気持ち悪いけど吐きそうなのを必死に我慢して使っているのよ?今だから言うけど……」
『Fate/hollow ataraxia』ドラマCD「怪物という名の食卓」にて。
ランサーが深海からとってきた「ダイオウグソクムシ」を見てそのワキャワキャさにドン引きし、ランサーから「お前さんとこの竜牙兵もワキャワキャしてるじゃねえか」と言われて。
ちなみに少女の頃は「可動彫像っぽくて可愛い」とのこと。明らかに感性まで変化している。それでもたとえが造形な処は彼女らしい。
「ちょっとォ!! GAIJINだからって馬鹿にしないでくれるゥ!? SUSHIっていったらあれよ、豪華なSASHIMIがのっかってる見た目にも鮮やかな料理ってことぐらい知ってるわYO!!」
同上。ド忘れしてしまった夫の好物と思われる料理を男サーヴァント衆に再現してもらい、その審査を務めることに。アーチャーが作った(おそらく正解と思われる)かっぱ巻きを見た反応。
この台詞のみエセ外国人風になっている。ちなみにランサーによると寿司の基本的な知識は聖杯からの知識に含まれているとのこと。

フェイト/タイガーころしあむ[編集 | ソースを編集]

「あら、夫婦の仲は遠回りをしつつ、深まっていくものですわ。これからも二人で歩いていきましょう……宗一郎様」
葛木ルートのエンディングを締めるシーン。
宗一郎はキャスターと共に、キャスターは宗一郎と共に歩んでいく未来を望んでいた。
途中の様々な障害を跳ね除けてまで叶えた願い……宗一郎は遠回りをしたと溜息をつくが、彼女はそれも無駄じゃない、と最愛の夫に微笑むのだった。
「虎聖杯なんて、私の知った事ではなくてよ!!」
自ルートオープニングより。のっけからコンセプト全否定。まあ、現状既に幸せ全開なのでこの発言自体は妥当なのだが、 このルートの彼女は全般的にギャグモードなこのゲームにおいても屈指のツッコミどころの塊となっている。
「そのテの仕事の人が、制服着たまま街を歩くわけないでしょ!! それに、ただのコスプレ好きの若奥様かもしれないじゃないの!?」
同上。制服姿で街を移動中ランサーに「そのテの仕事」を始めたのかと言われ、発想に呆れ反論する。でもランサーの言うように後者の方が恥ずかしい。
「会った事はないけど、私は坊やを知ってるわよ…。」
「…私は貴方がムカツク糞ガキだって事をよぉーく知ってるわ!!!!!」
同上。「完璧な計画」が破綻しがっくり来ている所にウザいワカメにナンパされてプッツン。
上段の台詞の通り、これまでの冬木市関連ではこの二人には接点は全くないはずなのだが、どこで彼の事を知ったのだろうか。
「…ふう、ぜんぜん気分が晴れないわ。それにしても主人に逆らうなんて、貴方サーヴァント失格ね」
同上。自分を物の怪の類と勘違いしたアサシンに対して。完全に自分のことを棚にあげた発言である。
「そう! 丘の上の教会で宗一郎様と結婚式!! 白いウエディングドレス! 投げるブーケ!
 群がる女供! それを見下ろすわ・た・し! そしてそしてー! 格安な式場代ー!!」
ランサールート。結婚式を夢見て言峰に協力する。
「ていうか。貴方、宗一郎様と半日も同じ職場にいられるのに、そんなワガママを言うの? 何さま? 殺すわよ?」
大河ルート。同じ職場というだけで大河が羨ましいようで物騒なことを言う奥様であった。
「上等じゃないの……そこまで言われて黙っていたら主婦の名がすたるというものね。
 フィギュア作りの内職で鍛えた腕前、とくとご賞味なさい!」
アーチャールート。主婦の矜持とフィギュア作りの腕前になんの関連性があるのだろうか。
「そこはほら……ねえ? あなたもわかるでしょう? いやんもう♪」
真アサシンシナリオでバゼットとライダー相手に往来の場で惚気ていた。幸せそうでなによりです。
「ちょっとイリヤスフィール! こんな紳士的な殿方に狂化の魔術をかけろだなんて貴女ひどすぎないッ!?
 鬼!!  悪魔!!  まさに外道!!
 思い出すまでもない。この人は元からこうだったわ! そうよ、そうにちがいない」
『アッパー』イリヤルート。
紳士化したバーサーカーに再度狂化の魔術をかけて欲しいとイリヤに頼まれ、一度は承諾するも同代の大英雄が幸せな日常を過ごす自分に感動する様を見てあっさり手のひらを返す。さすがは裏切る事に定評のあるメディアさんである。
「あ、『人妻なのに“子”?』とかそんなツッコミは華麗にロマンキャンセル。昨今、それなり年齢を重ねた魔女っ子なんて珍しくもないわ!!」
同上。魔法少女因子で魔女っ子になり、誰もが突っ込もうとしたことを自分から先にいいツッコミを回避する。
「『激しく』よ! そして『優しく』よ! 『交互』というか『同時』だってあるわ!!」
『アッパー』アイリルートにて、往来の場でいちゃついていたアイリに因縁を付け、「あなた達はどんなご立派な夫婦生活を送っているというのかしら」と問われた際の台詞。
因みに、これに対するアイリの返答は「我が家では、『折って』『たたんで』『裏返す』わ!」との事。何というか…お盛んなようで何よりです。
なお、両者の舌戦を見ていた桜は内容を理解して思わず頬を赤くするが、同じくその場に居た士郎は内容を理解できず混乱していた。要は本編でお前がセイバーや凛や桜にやってた事だよ!

Fate/unlimited codes[編集 | ソースを編集]

「……いいえ、無駄になんかさせない。完成まで後一歩だったというのなら……
 もう一人、サーヴァントの魂を捧げれば、それで小聖杯は現れるわね?
 ええ、構わない。願うことは一つだけ。そのための対価なら、どんなものでも差し出します」
キャスタールートエンディングにて。
マスター不在でありながら聖杯戦争を勝ち進みギリシャの大英雄をも倒したが、小聖杯は起動しなかった。それでも失ったマスターを蘇生させるため彼女が選んだ方法は……。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

戦闘[編集 | ソースを編集]

「あまり使いたくはないのですけどね……」
「術理、摂理、世の理……。その万象……一切を原始に還さん。『破戒すべき全ての符ルールブレイカー』!!」
モーションリニューアル後の宝具発動。「裏切りの魔女」としての伝説・生涯が具現化したその短剣はあらゆる魔術を破戒する。
「始めようかしら」
「此処で消えてしまいなさい」
開始1、2の台詞。

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「嫌いなもの……? 特に理由はないけど、顔が良いだけの男とか、イラつくわね……」
マイルーム会話「嫌いなこと」。やはりイアソンに裏切られたことが心に大きな影を落としたことが伺える。
「私には弟が居たのだけれど、もし生きていたら貴方みたいに素直で素敵な……いえ、なんでもないわ。忘れて頂戴。」
マイルーム会話「絆Lv4」。マスターを自分の弟と重ねているようだ。
「全く、裏切りの魔女も焼きが回ったものだわ。あなた、少しもその気にさせてくれないのですもの。
 こうなったら観念して、あなたの魔女として振る舞うとしましょうか」
マイルーム会話「絆Lv5」。無理な作戦も乱暴な物言いもしない。そんな誠実で素直なところがメディアの不信を取り除き、マスターと認めさせた。魔術師としては足元にも及ばない未熟なマスターではあるが、サーヴァントの使い方は上手いと認めている様子。
「暑苦しいわ! この上なく暑苦しい! ちょっとマスター、私の傍に300kg以上の筋肉を近づけないで下さる!?」
ヘラクレスがいる時の台詞。知り合いに対して酷い言いようである。

イベント[編集 | ソースを編集]

「ええ、今のあなたには分からないでしょうね! でもいずれ実感するのよ!
 女の美しさ・・・というものは使っても使わなくても磨耗していく、どんな魔力資源よりも貴重なリソースだと……!」
「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」、温泉にて。若い自分と喧嘩をした彼女が発するが、意図せずペンテシレイアの「禁句」に引っかかってしまい怒らせてしまう。
まあ、皇帝クラスのサーヴァントが自信満々に宣言したので事なきを得たが。
「人の前でイチャついてんじゃないわよ! キルケー敗北拳でブタにするわよ!?」
「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」で坂本龍馬お竜の仲睦まじい姿を見て。姉弟子キルケーへの流れ弾。
戦闘中は本家のようにブタにはしてこないが、追い込まれると本当に『キルケー敗北拳』を使用して宝具チャージをMAXにした後、『破戒すべき全ての符ルールブレイカー』を放ってくる。

幕間の物語[編集 | ソースを編集]

「これだから夢とかロマンを求める男はダメなのよ、ロクデナシなのよ。
 やっぱり一見枯れてて、でも落ち着いた所作の大人の男性が理想像よね」
エジソンの幕間の物語「できるかな?」にてエジソンとエミヤが宝具改良の談義で盛り上がってる際に。
……理想像がどう聞いても葛木先生です。本当にありがとうございました。

カーニバル・ファンタズム[編集 | ソースを編集]

「セイバーかわいい……かわいい! かわいい!! かわいいよぉ!!! 小っちゃくて、強くて、おなかがすいてて!
彼女だけは何としても捕獲せねばならないわ。捕らえた暁には……。メイド服、フリフリドレス、ゴスロリ、毎日着せ替え放題!」
第7話より。水晶玉でセイバーの様子を覗き見し、興奮のあまり鼻血を出しながら悶えている。一成でなくとも怪しいと思うのは無理もない。ちなみにキャスターの部屋には自家製のフィギュア、コスチューム、盗撮生写真など多くのセイバーグッズで埋め尽くされている。どこぞの金ぴか顔負けのストーカーぶりである。
「こんな女だけど幸せになっていいですか」
夫に隠していた上記の部屋がばれ見捨てられると覚悟するも、夫は全く気にせず改めて婚約指輪を渡され新婚旅行でハワイに行こうと誘われ、さらには自作のフィギュアの出来まで褒められ、喜びのあまり号泣。
これ以外にも楽しそうに買い物をしているシーンがたびたびあるなど、ここでの彼女は本当に幸せそうである。
ちなみに、指輪は偶然拾って交番に届けた札束びっしりのアタッシュケースのお礼の一割で購入、ハワイ旅行は近所の福引で当てたものと思われる。これらはキャスターが出勤の際に葛木に渡した「お手製お守り」の効能によるものか。……彼女のマッチポンプ感が、というのは無粋なツッコミだろうか。
「私は既にゴールインしていますのよ~!!」
SEIHAI GRANDPRIXにてスタート直後はトップ集団と並んで疾走したかに見えた直後、いきなりコースを外れ無関係の方向に走り去っての一言。
それもそのはずメディアの願いはレースに勝つまでもなく叶っているので、見ていたアーチャーも「あれが勝ち組と言う奴か……」と漏らした。
あちこちで事故による脱落者の絶えない聖杯グランプリだったが、メディア&宗一郎組はこれで出番終了(=事故無しで生存)。カニファンでのメディアさんは本当に幸せそうです。

その他[編集 | ソースを編集]

「押し倒せばいいのよっ!!」
んなわけねぇだろ。
『戦車男』での彼女は大型掲示板「英霊の座」に常駐するダメ喪女モデラーである。「エルメロイの女」攻略に悩む戦車男への杜撰すぎるアドバイス、これには世話係の佐々木も『えー』と内心ツッコむレベル。
「キャスターといえば元祖キャス子ちゃん!!
 安倍のなんたらなんてド新人にやられる狐はお呼びじゃないのよ!!」
「あらついうっかり…最近めざわりな狐が多くて え? キャス子ちゃん顔出しNG? またまたご冗談を」
「なにが狐耳がかわいいですって!? 耳がピコピコ動くのも私が元祖なんですからね!!!!」
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』アニメBD2巻付属のブックレットに掲載された「プリズマエース 邂逅編」で、ちゃっかり自分になり替わって登場しようとした某親戚がヤバい狐を、本編で潰された超必殺技で吹っ飛ばし高らかに勝利宣言。
平安時代のスーパー陰陽師といえど、それより何千年も古い神代の魔女に言わせればまだペーペーの新人らしい。厳密には彼女はやられたというか正体を暴かれただけだが。
「モノを食べれる時は誰にも邪魔されず自由で救われてなくてはならないのよ!?
 あとアヤカちゃんの眼鏡姿を否定する卑しいやからには牙を突き立てる!!」
『Fate/Prototype Tribute Phantasm』より。ちなみにこの脚本を書いたのは眼鏡好きで知られる磨伸氏。綾香が眼鏡を外す事に対して相当抵抗があったことがこの台詞からうかがい知れる。
「ものを焼けば焦げる。これ、当たり前の話よね。物理法則だもの。
 私が下手なんじゃないわ。世界の法則なのよ、これ」
2015年エイプリルフール企画「Tmitter」より。愛する夫のために朝食を用意しようとして失敗する。
焦げないように焼くのが料理ってものですよ、若奥様。
ちなみにその夫は「少しぐらい焦げていたほうが歯ごたえがあっていい」とのこと。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • キャスターは「旧Fate」からあまり変わっておらず、旧Fateでも"メディア"だった。最初からコテコテの魔術師がやりたかったとのこと。デザインは「目を隠していて口元しか見えないけどメチャクチャ美人で艶ぽく、ドキドキする女性」というオーダー。
  • 能力自体は魔法使いレベルだが、彼女はTYPE-MOON世界における"魔法"を知らないので定義としては魔術師に位置する[出 7]
    • 元々彼女は神代……つまり多くの魔術が未だ魔法だった頃の人物なので、キャスターが行使する魔術の多くも当時は「魔法」であったと思われ、それでいえば立派な魔法使いである。ただ、キャスターが使える中に「現代まで残った五つの魔法」は無かったというだけである。
  • 『魔術限定の勝負だけ』なら青子より強く『体術がなければ勝てるかも知れない』と、されている。ちなみに青子の戦闘力は平均的な宝具を持つサーヴァントと互角。
  • いわゆる「エルフ耳」と呼ばれる長い耳。ぴこぴこ動く。『Fate/stay night』PC初回版ではこの設定を忘れた普通の耳のCGが存在し、後にパッチで修正された。
  • キャラクターのデザインは普通に悪女にすると面白味がないことから、「パッと見は艶ぽい美女なんだけど、フードを外したらむしろ素朴な印象のある美人だった」という落としどころで構想。ローブはこやま氏のデザイン。
    • フードは単純な魔術師フードではなく、中東の人が被るフードのイメージが入っていると武内氏は推察している。
    • 武内氏曰く、こやま氏は不幸萌えなので、幸薄系のキャスターがずっとお気に入りだったとのこと。
  • サーヴァントである彼女は自力で魔力を生成できないようになっている。
    そもそも本人自身の魔力生成量自体がそう多くはない[出 8]。その上魔力供給を担うはずのマスター・葛木は魔術師の素養を持たず、契約も出来ないために魔力を作れない。このため、町中の人間から「魂喰い」をすることで魔力を集めて本陣である柳洞寺に蓄えなければ本領発揮は出来ないという。
    • 正確には、サーヴァントに魔力を生成する機能=エンジンがないわけではなく、それを始動させるための機能=キーが、マスターの魔力によって担われている。キーがなければ車は動かないが、動くためのエンジンは車がもとから持っている、という関係。「英霊」という莫大な魔力の塊を人間であるマスターの魔力のみで現界させているわけではない(とはいえ、マスターからの魔力供給が潤沢であれば、その分エンジンは好調に回るので、それに越したことはない)。
  • ステータス中の「幸運」はBランク。生前を考えれば運に恵まれているとは思えないが、これは奈須氏がTRPGシステムを踏まえてステータスのバランスをとっていたためであり、生前の境遇や葛木に出会えた幸運といったものは全く関係ない。
    • 筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運の5つにアルファベットが被らないように割り振るというもので、被ってるとしてもバランスが崩れないようにされている。とくにキャスターの場合、身体能力系のパラメータにBランクがあるのは明らかに違和感でしかないので、幸運がBになるのは妥当。
  • 伝承ではイアソンも含めて3回、もしくは4回結婚したとされる。4回目の時は不老不死の力を獲得し、アキレウスと結婚したとも言われる。
  • プロット段階ではキャスタールートも存在した。ロリっ娘になった彼女をパートナーにするとかなんとか[出 9]。『氷室の天地』に登場するカードゲーム「英雄史大戦」のカードでメディアがロリっ娘になっているのは、このプロットが元ネタ。
  • 最初のマスターとの諍いは「最初に彼女を召喚したマスターに散々嫉妬され、ひどい目に遭わされたので騙し討ちしました」とのこと[出 10]
    • TVアニメ版第2作(ufo版『UBW』)でこの詳細が明らかになったが、契約していたマスターはゲーム版で言及されていたような中肉中背の中年ではなく、生前の夫のような顔のいい男性であった。
      • 奈須きのこ氏曰く「ゲーム版では中肉中背の中年とか書かれていたのはきっと幻」とのこと。
  • 宝具「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」は威力を出すことを目的とした物ではないため、『Fate/unlimited codes』や『トラぶる花札道中記』などでは、相手を呪詛で束縛した上で上空から全力全壊の魔力弾連射攻撃を行う「神言魔術式・灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)」が彼女の最強技として設定されている。
    • 後に『Fate/Grand Order』でも、バトルモーション内で「神言魔術式・灰の花嫁」と「コリュキオン」を使うようになった(2017年2月1日のモーション更新以降。あくまでも演出の一環であり、プレイヤーが操作して繰り出すものではない)。
  • ジェネオン版アニメの回想に登場する若き日のメディアは、元々顔を影で隠す予定だった。しかし、キャラクターデザインの石原恵が描いてしまい発表になった。石原当人は隠れていても対処はしておきたい、という理由で描いたとの事だが、山口監督は好評だったと賞賛している。
  • 『Fate/complete material IV Extra material.』初回特典のアレ本には、こやまひろかず氏による描き下ろしイラストによって、魔法少女のような扮装をした「キャスターリリィ」というネタバリエーションが掲載されている。
    • 後に『Fate/Grand Order』で上記を元にしたメディア・リリィが登場している。年齢そのままで恰好だけ変化したキャスターリリィと異なり、設定年齢14歳という、イアソンと出会う前のお姫様の時代を描写するためのキャラとなっている。
  • Fate/hollow ataraxiaでのギルガメッシュ来襲は本当はSNでやりたかったとのこと。しかし、本編中のどこに入れても話が止まってしまうというのと、「物語の終盤に入ったところで、キャスターと葛木に感情移入されても・・」というバランス的な問題で断念。いつか、番外編でやろうと企みhollowで成就した。
    • この『ギルガメッシュ来襲』というのはセイバールートでキャスターが衛宮邸に現れる前日譚。内容としては、ギルガメッシュが柳洞寺に現れ、アサシンと葛木がやられ、キャスターが命からがら逃げるというもの。
  • 第五次聖杯戦争でキャスター程の腕前の魔術師がギルガメッシュに気づけなかった理由だが、これはギルガメッシュが枠外の存在であったため。キャスターは大聖杯と小聖杯のシステムを理解していたが、聖杯を理解していたからこそ、そこから外れた存在には気づけなかったとのこと。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

VSバーサーカー
セイバーレベルの前衛を務められる実力者が二人ほど居れば、バーサーカーに大魔術を食らわせる事ができるが、それも二~三回が限界[出 11]
漫画版では一方的に拠点を蹂躙されていた。
VS葛木宗一郎
「惚れた方の負け」ということでキャスターが勝負を降りるため本来ありえない組み合わせだが、キャスターは戦闘が始まれば準備しておいた圧倒的火力で相手を葬り、葛木は気付かれる前に相手を即死させる戦術を取るため、真面目に戦闘した場合には初撃を取ったほうが問答無用で勝つという前提戦となり、まずまともな戦いは見られない[出 12]
VSシエル
魔術で勝負する限りは神代の魔女であるキャスターが必ず勝つ。ただし、シエルが魔術協会から降霊魔術の最奥を入手してきて第七聖典で打ち込む、などした場合には話が変わってくる[出 13]
キャスターは人間が相手なら第五次聖杯戦争のサーヴァント中で最悪にして最大の成果をあげるのだが、この前提もあくまで魔術の技量に関してのみで身体能力差は考慮されていない。
事実、UBWルートでは凛の魔術で強化された八極拳を食らって敗北寸前に追い込まれており、単純な身体能力は常人と大差無い事が判明している。
VS蒼崎姉妹
「本気キャス子には敵うまい」と明言される某蒼崎だが、どの蒼崎かは長らく不明だった。後に『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』の「Q&A」にて詳細が出た。
Q「某蒼崎でも本気キャス子に適わないそうですが、某蒼崎とは青子のほうですか?その場合、それは魔法込みの評価でしょうか?」
A「青子橙子、どちらも該当します。現代の魔術勝負で、本気キャス子に勝てる”魔術師”はいないですよ。」
このように魔術師としてならば姉妹両方を圧倒するが、魔法使いとしての青子に対しては露骨に濁された解答になっている。
VSバゼット
メディアが圧倒的に優勢。加えて成熟した女性には容赦しない[出 14]
『Fate/Grand Order』でのメディア
単体攻撃宝具「破戒すべき全ての符」はダメージこそ全体攻撃宝具と同程度(およそ他の単体宝具の半分程度。「切れ味は良くない」と言われているのに反してそれなりの威力がある事、ゲームの都合でこれを持ってしても解除できない強化を持つイベント敵がいくらかいる事を除けば、だいたい原作のイメージ通り。
火力上昇スキルもないので、単体攻撃宝具としては非常にダメージが低い)に抑えられているものの、Arts属性な上に使用後NPリチャージ効果付き、キャスターらしくコマンドカードもArts3枚、そして初期段階で持つスキル「高速神言」で自身のNPを一気に80%以上も得られる(同系統スキルとしては破格の初期値。スキル強化で更に伸び、Lv4時点で難なく100%を超える)とずば抜けたゲージ充填能力を誇るのが大きな強み。加えてこの宝具には相手の強化を解除する効果もあるため、スキルを連発する敵への打開策にもなる。
演出強化後は魔術で相手の動きを止めるようになっているが、強化前はどんな強大な敵であろうと直刺ししていた。
上記のとおり、ダメージこそ通常の単体宝具の半分ほどだが、ナイファーのサーヴァントとか滅多刺しウーマンだとか言われるほどに連刺しが可能であり、火力はそれほど低くない(実際、カード運などがかみ合えば3ターンくらいは連続でルルブレることが可能)。
また、毎ターンダメージを負う代わりに宝具威力を大幅に上昇させる礼装「黒の聖杯」を単独で十全に扱えるサーヴァントの一騎であり、3ターン限定ながら大幅にArts属性を強化する「毒蛇一芸」などを使いこなせる数少ないサーヴァントでもある。
逆に言えば、敵に回した場合も「高速神言」(敵時はチャージを2ターン進める効果になる)次第で宝具が急に飛んでくる可能性がある上、味方サーヴァントのHP量では十分致命傷、スキルなどで耐えようとすると必然的に強化解除が痛手になる、と、かなり厄介なサーヴァントに数えられる。

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脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]

  1. 第2回人気投票結果 第10位
  2. 「コンプティーク VOL.2 Fate道場出張版」
  3. 「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] animation material Ⅱ』
  4. 「Fate道場」『コンプティーク』2007年4月号
  5. Fate/stay nightさんのツイート 2014年12月27日8時17分
  6. トーマス・エジソン 幕間の物語「できるかな?」
  7. 「Fate用語辞典-キャスター」『Fate/side material』p.58
  8. 第2回人気投票
  9. 「Fate用語辞典-没ルート」『Fate/side material』p.72
  10. 「奈須きのこ&武内崇キャラクター別対談」『Fate/complete material Ⅱ Character material.』p.87
  11. 「Fate道場」『コンプティーク』2006年3月号
  12. 「誌上対決8番勝負」『電撃姫』2006年2月号付録「TYPE-MOON DOUBLE MANIAX」
  13. 「Fate道場出張版」『コンプセレクションズ』Vol.2
  14. 「Fate Dream Battle Round 4」『電撃姫』2006年8月号

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