柳生但馬守宗矩

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セイバー
真名 柳生但馬守宗矩
読み やぎゅう たじまのかみ むねのり
性別 男性
身長 181cm
体重 71kg
出典 史実
地域 日本
属性 秩序・中庸
声優 山路和弘
設定作成 古海鐘一
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では生前の人間として登場。
『宮本武蔵体験クエスト』で並行世界より現れた宮本武蔵と剣を交えた後、剪定事象の天草四郎に「宮本武蔵はまた現れる」と告げられる。
以後、天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。(正確には、この時点では生きた人間であるため英霊ではない。)
その半年後、再会した宮本武蔵に味方として近付き、彼女が他の英霊剣豪を倒して成長するのを待っていた。
厭離穢土城でキャスター・リンボを倒した宮本武蔵たちの前に正体を現して戦いを挑んだが、空の座へと至りつつあった彼女に敗北した。
人物
感情を交えず、氷の理性ですべてを見据える合理性の鬼。「術理とは合理であり、すなわち剣きわまれば、自ずと無駄なくすべてが叶う」という理論を持つ。
情熱を口にせず、逸(はや)らず、焦らない。目的へ到達するための最善、最短の手段を至極冷静に突き詰める。味方となれば頼もしいが、敵となればあまりに恐ろしい、氷にして鋼鉄の男。
兵法家にして政治家で、諸大名やその子弟に新陰流を指南し、自らの弟子を有力な大名の剣術師範として送り込むなどした。
生前の宗矩は武蔵と激突する事はなく、相手をする事もなかったが、実のところ気には留めてはいた。故に『英霊剣豪七番勝負』では(自らの世界の「宮本武蔵」とは別人だと知りながらも)彼女との対決に固執しており、その為に英霊剣豪達の暴虐をあえて断罪しきらずに武蔵たちに対処を一任しており、そして自らもセイバー・エンピレオとして彼らに加担していた。
だが、宿業を埋め込まれた英霊剣豪と化し、魔縁に堕ちた身であってもなお、剣に向けた矜持に歪みはなかった。
英霊としてカルデアに召喚された宗矩は、武蔵の腕と在り方を認めている。自らの世界の「宮本武蔵」については、「西軍のもの」と見ている事以外は今もって不明である。
能力
武者七名を瞬時に斬り捨てたというほどの腕を持つ剣の天才であり、武蔵からも剣神に達していると評されている。その実力故に纏う剣気も凄まじく、主人公を一瞥しただけで身動きを取れなくさせ、サーヴァントである小太郎でさえも全身を総毛立たせた。
先読みに長けており、島原の乱の拡大をいち早く見抜いていたとも語られる。
「新陰流」スキルをAランク以上で有する宗矩は柳生新陰流の奥義を修めており、剣のわざのみならず、精神攻撃への耐性をも有している。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) B D A++ E B B 対魔力:C
騎乗:B
新陰流:A++
水月:B
無刀取り:A

宝具

剣術無双・剣禅一如(けんじゅつむそう・けんぜんいちにょ)
ランク:A
種別:対人奥義
レンジ:0~10
最大捕捉:1人
不動の心を持ちながら、同時に、自由に在れ───沢庵和尚がかつて語った剣の極意は、ついに、柳生宗矩の中で完成を迎えた。
剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考のうち大悟へ至る。
無念無想の域から放たれる剣禅一如の一刀は、ただ一撃にて、必殺を為す。

真名:柳生但馬守宗矩

江戸柳生最強の剣士の一人。柳生石舟斎の子にして柳生十兵衛の父として知られる、剣の天才。
大坂夏の陣(1615年)では将軍秀忠を守り、武者七名を瞬時に斬り捨てたという。
将軍家光からは死後「剣術無双」と讃えられた。

兵法家にして政治家。諸大名やその子弟に新陰流を指南し、自らの弟子を有力な大名の剣術師範として送り込むなどした。
時代小説や時代劇では稀代の陰謀家とされる。
江戸時代初期、柳生家の地位を一万二千五百石の大名にまで押し上げてみせたからには、清廉潔白なだけでは有り得ないと考えられたのだろう。

先読みに長け、島原の乱の拡大をいち早く見抜いていたとも語られる。
寛永十四年(1637年)、キリシタン宗徒による反乱の報せが届いてすぐの頃、宗矩は追討使の任を受けた板倉内膳正重昌を必死に引き留めようとした。何故と問い掛けた将軍家光に、宗矩は「宗教徒のいくさはすべて大事」「重昌殿は討ち死にするでしょう」と答えたという。

事態は宗矩の読み通りに推移した。一万五千石の大名である重昌では、西国大名を率いるのに不足であり、結果として苦戦を強いられたのである。状況を重く見た将軍家光は重臣・松平信綱を総大将として送り込んだが、重昌はそれを知って焦り、信綱が到着するよりも前にと敵陣へ突撃し、あえなく討ち死にを遂げたのだった。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』クリア後ガチャに追加される。

人間関係

Fate/Grand Order

宮本武蔵
『宮本武蔵体験クエスト』にて彼女と剣を交えたことで、彼は剣術の愉しみを見出し、英霊剣豪と化すことになる。
なお、負傷により隻眼となった彼女を見て、同じく隻眼である息子を想起している。
加藤段蔵
亜種並行世界Ⅲにて、表向きは公儀隠密として、裏向きは英霊剣豪側からのスパイとして、武蔵たちに同行するように命令していた。
天草四郎時貞 (剪定事象)
亜種並行世界Ⅲにて、「宮本武蔵はまた現れる」と告げられ以後、天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。

生前

柳生十兵衛七郎三厳
息子。子供の頃から強く、稽古をつけるのも一苦労だったと述懐している。
なお、稽古の際に彼を隻眼にしてしまったという逸話については「そういうことになっている」と言葉を濁している。
柳生石舟斎
父親。宗矩ほどではないが一流の剣士だったとのこと。
宗矩が剣に対しては愉しみを覚えない性格だったために、自身が修めていた新陰流ではなく柳生新陰流を名乗らせたとか。
徳川家光
江戸幕府三代目将軍であり、剣術指南役として仕えた相手。
史実同様に距離感がだいぶ近かったようで、「柳但(りゅうたん)」と渾名で呼ばれていたとか。
沢庵和尚
生涯懇意にしていたとされている僧侶。土方歳三が愛好する「沢庵漬け」の始祖という伝承もある。
詳しく語らないので詳細な人間関係は不明であるが、少なくとも面識があったのは間違いない模様。

名台詞

「参る。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』」
「いざ。剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る。我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』」
宝具発動時の台詞。静かなる凪の奥義より繰り出される刹那の一閃に、斬れぬ物はなし。
「抜かせるな。一度抜けば、斬らねばならぬ」
バトル開始時の台詞。剣道を確立した厳格な師は、「活人剣」を成すべくただ戦いにおいても無益なそれを省く。
「剣の稽古? いや、止めておくが宜しかろう。私では加減が効かぬ。三厳を相手にした逸話を知っていよう? 貴殿の眼を潰す訳にもいかぬ」
絆レベル2。主人公が剣の稽古をつけてほしいと頼んだ返答と思われる。
こんな事を言っているが将軍の剣術指南役を務めた人間が手加減が出来ないはずもなく……要は、遠回しに断っているのであろう。
「天草四郎時貞。何もかも…懐かしい。」
天草四郎時貞所属時の台詞。
「身体に力の起こりなし。我が剣生において無二の、自然無想による一の太刀。
 それを既の所で流された。天下一の剣豪・・・・・・など、作り話と意に介していなかったが――――
 ……これは斬らねばならぬ。何としても、斬らねばならぬ。」
「宮本武蔵体験クエスト」にて初登場のシーン。鯉口で誘ってきた武蔵を目にも止まらぬ抜刀で追い詰めるが―――
「……消えたか。剣術だけではなく妖術にまで精通しているとは。
 手応えはあったが、頭蓋を割るには至らなんだ。……我が秘伝を受け、二度までも生き延びる―――
 新免武蔵守藤原玄信。その名、決して忘れぬぞ。」
しかし二度の必殺を与えても武蔵を仕留め切る事は叶わず、別世界に飛んでいった彼女の名を心に刻み竹林へと消える。冷静沈着としている様だが、この時彼の心境にはある決定的な変化が起こっていた。
「安堵せよ、皆の者。怪異なぞ夜盗山賊の類と差はない!是より私が士気城主たる松平下総守とともに討伐いたす!
 我が配下はいずれも島原を平定せす戦に参じた者、幕府の威光が南の果てに届くと知らしめた兵ども!
 故に。悪戯に騒ぎ立てず、ただ吉報を待て。
 下総を騒がせた怪異跋扈の噂。遠からず、この柳生但馬守が刈り尽くしてくれよう。
 島原の折の愚など二度と有り得ぬ。私が来たからにはな。」
亜種並行世界「屍山血河舞台 下総国」にて、下総の民に向けての演説。"剣術無双"と謳われる実力に裏打ちされた説得力と威厳を感じさせる。
「死して霊魂となったモノなどではなく、私は私、生まれ落ちた時と変わらぬ命と血肉を備えた者である。
 些か、魔縁に堕ちた身ではあるが・・・・・・・・・・・・
 フ。それにな。宿業なぞどうという事もない。業ならたっぷり百八つ、腐るほど持ち合わせておるわ。」
終盤、セイバー・エンピレオとしてその正体を現した際の発言。サーヴァントでさえ霊基を歪められ狂い果てる宿業を人の身で埋め込まれたにも関わらず、外面上の精神の変生が殆ど見られない。もはや人とは思えぬ彼の規格外ぶりが伺える。
「侍衆を率いて士気城下へと至った時なぞは……フ。事もあろうに、
 此処で屍山血河を築くしかあるまいか―――
 等と、滾る心を抑えるのに必死であった。だが結局のところ貴様は気付かぬまま、此処へ至った。」
しかしその内には英霊剣豪としての深い業を確かに持ち合わせており、本来守るべきはずの下総の民に対して必死に殺意を抑え込んでいた。
「気づかされたのだ。私はこれまで剣術に愉しみを覚えたことなどなく、そのような者だからこそ、
 父は私に古き新陰流を継がせなんだ。新陰流より生じたもの、柳生新陰流とな。
 ……それで良いと思った。どれほど高説を重ねようが、剣の道は殺人の道。
 そこに特別な意味など―――人生の価値など求める事こそ不純だと。
 だが違った。齢この歳、貴様と立ち合って今さらに気付かされたわ。
 立ち合いの妙。刹那に生死が融け合う感覚。己が心と対手の心が同一する境地。
 ―――成る程。剣者の道というものは、面白い。」
英霊剣豪という魔に身を堕とす事になった理由。過去の武蔵との立ち合いで彼は生涯感じた事のなかった「剣者としての愉しみ」を見出した。それはかつて彼が培ってきた信念、忠義、道徳が全て消え失せてしまう程の変革であり、後に残ったのは強者と立ち合うという「欲」の為ならばあらゆる犠牲も厭わない一匹の剣鬼のみだった。
「その意気や良し。二度と巡らぬ両者の出逢いの天運の下にて―――
 出でよ、血華咲き誇る我らが極地!敗北せし者の魂を取り込み喰らう屍山血河の死合舞台!
 我が刃の忌名、セイバー・エンピレオ!我が魂の真名、柳生但馬守宗矩!
 いざ、いざ、いざ。いざ決死の剣を見せよ新免武蔵!いざ!尋常に!」
武蔵「―――――勝負!」
「英霊剣豪七番勝負」勝負、七番目。サタンの名を出していない等他の英霊剣豪とは前口上が異なっており、ただ武蔵との闘いの為だけに剣を抜く。
「嗚呼、良い気分だ―――ふ。くくく―――
 おのれ、三厳め。このような心地で剣を振るっていたとはなぁ。
 であればあの上達ぶりも頷けるというもの。まったく憎らしい……
 貴様達には胸糞の悪い言葉だろうが、すまぬ。敢えて言おう。
 新免武蔵。カルデアのマスター。実に、この上なく……愉しき……立ち合いであった―――」
敗北後の台詞。一切の後悔も未練も無く、一人の剣客として潔く散っていった。

メモ

  • ムーンセルのBBのようなチートを除けば、これまで登場した中で、A++という最高の敏捷値を保持するサーヴァント。佐々木小次郎がA+なことを考えると、単純な足の速さではなくと思われるが、理由は現状では不明である。
    • 推測に過ぎないが、おそらくは、「あらゆる雑念を捨て去る無念無想の境地に至る事で、どんな達人でも本来必ず生じる『動作の無駄』をゼロにし、其れによって『あらゆる動作の最短距離の最適解』を行う」ことから最速、ということだろう。
      単純な移動速度なら例えばアキレウスのほうが早いが、攻撃などの動作にかかる時間は宗則のほうが短い、といった具合に。
      さしずめ、武蔵の「未来の可能性を剪定して最適解の斬撃を放つ『天眼』」とは違うアプローチによる、『もう一つの最適解』といったところか。おそらくは斬撃以外も含むあらゆる動作に適用できるため、この敏捷値になっていると思われる。
  • 生前の主君である徳川家光公からは「柳」生「但」馬守宗矩の名から「柳但(りゅうたん)」と呼ばれていたとされ、本作でもプロフィールでその旨が触れられている。そこからこの渋い老爺キャラでありながら「りゅーたん」とファン間ではあっという間に愛称が決まった。
  • スキル使用時のバトルモーションが「禅」をして精神を整えるという剣禅の一致を成し遂げた彼に相応しい演出であるが、座ってから立ち上がるまでが割と早く、またバトル中に正座をしている光景がシュールに映るため、一部のファンからは「セイザーのサーヴァント」、「屈伸運動をするお爺ちゃん」等と言われるハメに。
    • ちなみに第三再臨では和服から甲冑を纏った姿になるためか、スキル使用時の姿勢が正座から胡坐に変わるという細かいギミックがある。
  • 生前は踊りや能を好み、自らも能を舞っていたとされ、時には友人の大名の家に押しかけて上がり込んだ挙句、立ちくらみを起こすまで舞い続けたという。割りとお茶目。そのうちイベント等でそのことについて語ることがあるかもしれない。
  • 新宿で出会った記憶喪失のアラフィフアガルタで味方になった頼りがいのあるレジスタンスリーダー、そして下総の重鎮こと彼。
    彼らとの1.5部に入ってからのシナリオから、ある共通意識がユーザー間で生まれつつある…「1.5部ではおっさんは基本信用するな」と。…なんともはや。残されたセイレムシナリオでも同じような「信用し難いおじさん」キャラが出てきたりするのだろうか…と予想されていたが、まさしくその通りだった

脚注


リンク