沖田総司

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2018年6月20日 (水) 22:12時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎人間関係)
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桜セイバー
真名 沖田総司
読み おきた そうじ
外国語表記 Okita Souji
性別 女性
身長 158cm
体重 45kg
出典 史実
地域 日本
属性 中立・中庸
一人称
二人称 あなた/貴様など
三人称 あの人/あれなど
声優 悠木碧
デザイン 武内崇
設定作成 経験値
レア度 ☆5
初登場作品 コハエース
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概要

剣士」のサーヴァント。桜セイバーと呼ばれる。

略歴
Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』では救国英霊の一人として大聖杯によって召喚された。
ナチスドイツが送り込んだ人造英霊兵団「ヘルト・クリーガー」のサーヴァント達と聖杯を巡って死闘を繰り広げる。
Fate/Grand Order』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、織田信長風魔小太郎と共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する。
人物
ハイカラな和装に身を包んだ、薄い桜色の髪の美少女剣士。
「和服を着こなし、物腰柔らか、かつ謙虚」という絵に書いたような大和撫子。いつも冷静だが意外とお調子者かつ陽気で子供好きな所もある。しかし、根は斬れと言われれば斬る現実主義者であり、ひとたび斬り合いとなれば冷徹な人斬りへと変貌。得物を抜いた相手に対しては隙を見つければ即座に斬り捨て、背後を見せた者にも一切容赦せず、殺し合いや死生観に関して極めてシビアな感性を持っている(とはいえ、無駄な命は取らない模様)。
その一方で「斬りあいなんて気合が全て」という程に根は脳筋なタイプでもあり「剣が折れたら鞘で、鞘が折れたら素手で戦う」と言うほどアグレッシブ。
「ただひたすらに斬るのみ」という発言から窺える通り猪突猛進な一面も持ち合わせており、空気が読めずに周囲をドン引きさせてしまったり、自分の体調を度外視したりするような思慮のやや浅い面も見せている。
生前は凄腕の剣士として知られているが、自分では「剣豪である」というつもりはないらしい。
史実通りちょっと体が弱く、ショックな事があると吐血する。また、仲間達と最後まで戦えなかったことを気に病んでおり、昔の事を考えると申し訳ない気持ちと自分の不甲斐なさから落ち込んでしまい、情が篤いだけにメンタルの弱い所がある。
物凄く似合ってる袴とブーツはマスターから貰った物で、サーヴァントとして活動する際は宝具の羽織とマフラーを着用している。
能力
20代半ばで早世したという若さでありながら他の英霊と比しても卓越した剣技と剣才を持っているとされ、腕試しをしようとしたセイバーを抜刀術によって、一刀のもとに斬り伏せている。この時のセイバーは彼女を格下と侮り「騎士道精神とか空気からいきなり斬りかかってくることはないだろう」と高を括っていたのだが、それを差し引いても反応することすら出来ずに首を飛ばされている。
また秘剣「無明三段突き」によってランスロットガウェインベディヴィエールを三人纏めて倒しているが、これらはあくまでギャグ時空での話であり、実際の能力の参考としては微妙な範囲に留まっている(例えば、直感Aのセイバーを反応させずに倒すのは通常なら相応のスキルが必須)。
「セイバー」クラスではあるが、最強宝具は大味なビーム系ではない事が明らかとされており、本人曰く「ビーム出す剣術とか嫌ですよ」「ええ、ビームは出ません」とのこと。
スキル「病弱」の影響で身体的な耐久力・継戦力はかなり低く、「神秘」が薄い時代の英霊なので「対魔力」も最低ランクと、防衛面に大きな欠点を抱えている。その反面「縮地」による非常に高い機動力と奇襲性、高い技量と秘剣の性能が上手く噛みあっており、セイバークラスの中でも特に技巧と速攻戦術に優れている。
無明三段突き(むみょうさんだんつき)
種別:対人魔剣
最大捕捉:1人
由来:稀代の天才剣士・沖田総司が得意としていた秘剣「三段突き」。
超絶的な技巧と速さが生み出した、必殺の「魔剣」。
「平晴眼」の構えから“ほぼ同時”ではなく“全く同時”に放たれる平突きで、放たれた「壱の突き」「弐の突き」「参の突き」を内包する。
放たれた三つの突きが“同じ位置”に“同時に存在”しており、この『壱の突きを防いでも同じ位置を弐の突き、参の突きが貫いている』という矛盾によって、剣先は局所的に事象飽和を引き起こす。
事実上防御不能の剣戟であり、結果から来る事象飽和を利用しての対物破壊にも優れる。効果範囲こそ狭いものの命中個所は「破壊」を通り越して刳り貫いたように「消滅」するほど。
ただし、使用後に高確率で「病弱」が発動して安静が必要となる場面が『帝都聖杯奇譚』では見受けられるため、実戦上でそう安易に連発できるものではないらしい。

別クラス / バリエーション

沖田総司〔オルタ〕(Fate/Grand Order)

ただ一度の輝きのために調整された決戦英雄。別名「魔神・沖田総司オルタナティブ」。
詳細は「沖田総司〔オルタ〕」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー ??? C E A+ E D C 対魔力:E
騎乗:E
心眼(偽):A
病弱:A
縮地:B
無明三段突き
琥珀(帝都聖杯奇譚) 病弱:?
縮地:?
無明三段突き
主人公 (Grand Order) C E A+ E D C 対魔力:E
騎乗:E
心眼(偽):A
病弱:A
縮地:B

宝具

誓いの羽織
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
幕末に京を震撼させた人斬り集団「新撰組」の隊服として有名な、袖口にダンダラ模様を白く染め抜いた浅葱色の羽織。
サーヴァントとして行動する際の戦闘服と呼べるもので、装備する事によりパラメータを向上させる。また通常時のセイバーの武装は『乞食清光』だが、この宝具を装備している間、後年に「沖田総司の愛刀」とされた『菊一文字則宗』へと位階を上げる。
一目で素性がバレかねないあまりにも目立つ装束のため、普段はマスターが用意した袴を着用している。
誠の旗
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~200人
桜セイバーの最終宝具。
新撰組隊士の生きた証であり、彼らが心に刻み込んだ『誠』の字を表す一振りの旗。
使用者本人も魔人アーチャーとの最後の戦いまで気付いていなかったが、一度発動すると、かつてこの旗の元に集い共に時代を駆け抜けた近藤勇を始めとする新撰組隊士達が一定範囲内の空間に召喚される。
各隊士は全員が独立したサーヴァントで、宝具は持たないが全員がE-相当の「単独行動」スキルを有しており、短時間であればマスター不在でも活動が可能。また、隊士によっては魔剣の域に達した剣術を使用可能なため、総合的な攻撃力は高い。
ちなみにこの宝具は新撰組の隊長格は全員保有しており、効果は変わらないが発動者の心象によって召喚される隊士の面子や性格が多少変化するという非常に特殊な性質を持つ。
例として挙げると、土方歳三が使用すると拷問などの汚れ仕事を行ってきた悪い新撰組、近藤勇が使用すると規律に五月蝿いお堅い新撰組として召喚される。また召喚者との仲が悪いとそもそも召喚に応じない者もいる。桜セイバーが召喚するのは、世間的に良く知られたメンバーで構成されたポピュラーな新撰組である。

真名:沖田総司

沖田総司。幕末の京都を中心に活動した治安組織、新選組の一番隊隊長。
剣客集団としても恐れられた新選組において、一番隊は剣豪ひしめく新撰組の中でも最精鋭の部隊で、芹沢鴨暗殺、池田屋事件など常に新撰組にとって重要な任務をこなしたといわれ、その中でも最強の天才剣士と謳われた。
だが、病により床に伏し、局長や副長など新撰組の仲間達と共に最後まで戦うことは叶わず、没した。
その事を彼女は悔いており、新選組の隊士としては失格であると思い込んでいる。
―――同時に、彼女は生前果たしたくとも果たせずに終わった彼女の悲願を成そうと決めた。
最後まで戦い抜くこと」。これが彼女の願いであった。

関連

病弱
天性の打たれ弱さ、虚弱体質を示すスキル。彼女の場合、生前の病に加えて後世の民衆が抱いた心象を塗り込まれたことで「無辜の怪物」に近い呪いを受けている。
保有者は、あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスクを伴うようになり「剣士」のクラスでありながら耐久力が低いのもそのためである。
発生確率はそれほど高くないが、戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れず『帝都聖杯奇譚』本編では令呪二画使用時でも攻撃が失敗してしまう。
なお、願望器である聖杯を以てしても、英霊としてのスキルを外すことはできない。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『ぐだぐだ本能寺』の開催に伴い期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
『復刻:ぐだぐだ本能寺 ライト版』の開催に際してバトルモーションが一新された。

Fate関連作品

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
その場から動かず、一定時間ごとに同僚から昼休みに習った突進突きを繰り出す。
吹き飛ばす力が強いため敵の前進を止めやすいが、自分もやや吹き飛ばされやすいため注意。

その他

コハエース
誰もが予想できなかった新英霊として登場。「浪漫の嵐さん」「るろうに桜さん」など呼び方が変わる。
Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
セイバーのサーヴァント。
ちびちゅき!
同誌でという事もあり経験値氏のオファーを受けて「セイバー4~8の」一人として出張。
また、佐々木小次郎が門番の傍らで農作業をしていたことに非常に驚いていた。

人間関係

コハエース

マスター
初期設定時のマスター。
どんな人かと言うと桜セイバー曰く「え? いや、なんというか、ちょっと残念な……」人。
嘘みたいな偶然と事故の連続によって聖杯戦争に巻き込まれたマイナー魔術師の家の息子で、帝都聖杯奇譚の主人公。
戦時中でありながら妙にのんびりとした、悪く言うと平和ボケした価値観を持ち、特にこれといった信念もなく聖杯戦争の渦中に飛び込むことになる。
帝都聖杯奇譚本編では登場しない。
セイバー
「自分の立場が危うくなるので、これ以上セイバー系ヒロインを増やしてほしくない」という極めて個人的な事情から嫌われている。
モードレッド
父上と正反対で大好き。好き過ぎる余りに、彼女の事を「母上」と呼び、子犬のように懐いている。実母のモルガンの立場は……。
「母上はどの艦娘推し?」
赤セイバー
器の小さい青いオワコンと違い、偉大なる皇帝は寛大なので仲は悪くない。というか、一番意思疎通が出来ている。
とは言え、桜セイバーが青い方とは完全別人と知った時はセイバーと歴史的和解を成立し、叩き潰そうとしていた。
琥珀
自称「マスター」で、令呪の位置は脇の下との事。桜セイバーも当然そんな事は全く知らず、ホントのマスターではない。
沖田は元々は琥珀がセイバーになったら…という初期案が変更されて、現状に至っているので髪型など似ている。
クー・フーリン
型月武道会での対戦相手。開幕三段突きで息の根を止めるものの、やはり彼のゲイボルクからは逃れられず心臓を貫かれてしまう。

帝都聖杯奇譚

琥珀
マスター。上記のような「自称」ではなく、本当のマスターになる。
クー・フーリン
試作英霊兵(ヘルトクリーガー・プロト)状態の彼と戦うが、悠長に名乗りを上げているうちに突きの一撃で瞬殺した。
魔人アーチャー
宿敵。「革新の王」と呼び、互いに決着をつける事を望んでいる。
アサシン
敵の一人でセイバーを名乗る。坂本龍馬の名を騙ってセイバークラスを自称していた。生前「坂本龍馬」本人と面識があったので、どうにも違和感を感じていた。
バーサーカー
敵の一人。霊核と鎧のコアを一度に消滅させることができるため相性の良い相手。
ライダー
本物の坂本龍馬。ランクEXの騎乗宝具を持つ。魔人アーチャーと戦う為に一時共闘することになる。
ちびノブ
沖田が連れ帰った小さい魔人アーチャー。

ちびちゅき!

佐々木小次郎
剣の道を志す者なら一度は耳にする伝説の剣士として尊敬しており、「同じ侍同士で桜を見ながら話ができればこんなに嬉しい事はない」とわざわざ団子を持ってお花見に誘いに行く。もっとも、彼も「立ち合いの前に名前を名乗る馬鹿」であるが。
だが、そこで見たのは「門番の傍ら農作業に勤しむ小次郎の姿」であったため、そのショックから吐血する羽目になった。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。主従という感覚がよくわからないが、心安らぐ存在。信長と共にマスターの部屋でぐだぐだとだらけることも。
「ぐだぐだ明治維新」では懐いている様な描写もあり、終盤にも勇気をもらうなどノッブ同様に関係は良好。
織田信長
宿敵だったり友達だったり、聖杯を使ってぐだぐだになった世界を戻すために共闘したり。「空の境界」コラボイベントでは、自分のフレンド需要の高さで煽る一方でアイスを買ってきてあげてた。
「ぐだぐだオーダー維新その3」では仲良くケンカしているのを茶々達に見守られている。
茶々
「ぐだぐだ明治維新」では母性を発揮し、体調を崩した沖田を看病してくれる。
 ただ彼女との相性は決して良いものではないらしく「なんか体の弱そうな人」だの「例の虚弱クソステセイバー」だの、受ける評価はやたら辛辣。
毛利メディナリ島津セタンタ
薩長死すべし。
長宗我部エミチカ
薩長ではないが土佐もなんとなく許さない。
佐々木小次郎
回避不能の魔剣に興味を持ち一手指南をお願いしているが、燕を挙げられて話題を回避されてしまう。
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
イベント『セイバーウォーズ』でコンビを組んだ相手。
「大義の為なら鬼畜行為に躊躇いの無いド外道」「何をやっても自己満足して死ぬタイプ」と辛辣な評価を下す。
沖田総司〔オルタ〕
違う未来を歩んだもう一人の自分。『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では自分自身すらわかっていない彼女の正体を一目で把握しており、剣の指導をした後、宝具である羽織を託した。
同じく召喚されたカルデアのマイルーム会話では、先輩である自分に敬意を払うように言ったり、病気が治ったことについて「ズルイ」と口にしている。

生前

近藤勇
局長。最大の恩師であり、やはり史実通りとても慕っていたらしい。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、見守り戦術を行った模様。
土方歳三
副長。「鬼の副長」と恐れられた人物だが、新撰組結成前の子供の頃からの道場仲間なため「土方さん」と割と気軽に呼ぶ。
エリザベート並のスキル「拷問技術」持ち。色恋沙汰には事欠かなかったとか。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーにアルティメット天然理心流ファイトを行った模様。
「ぐだぐだ明治維新」で実装されて正式に共演を果たす。
斎藤一
三番隊組長。連携して三段突きを使う事ができる。「悪・即・斬」の決め台詞で有名な人。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーに牙突を行った模様。
武田観柳斎
五番隊組長。局内でも人気らしい『コハエースEX』を鼻で笑っていた様子。
原田左之助
十番隊組長。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーに無双三段突きを行った模様。
おみつ
姉。彼女が強く神仏に祈った事により、産まれてすぐに死んでしまうはずの運命が変わることとなった。

その他

森宗意軒
上記のパラケルススの言動を非難する際に比喩として持ち出した人物。
戦国末期〜江戸初期の人物なので面識はまったくないと思われるので、知識上の話かどこかで面識した相手かと思われる。

名台詞

コハエース

「コハエースに浪漫の嵐!!
 桜セイバー推参!!」
桜花爛漫 この花咲くや 散りぬるや あのコハエースに新英霊推参。
元ネタはセガのゲーム『サクラ大戦』、そして桜セイバーとよく似た和服を着ている同作のメインヒロイン「真宮寺さくら」から。社長自らコハエースの為に手掛けたキャラにこんな事をいきなり言わせるとは流石と言うべきか、なんと言うべきか……。
「いいんです。どうせ私なんか土方さんみたく最後まで戦えなかったダメ隊士なんですから」
真名が明らかになると同時に「病弱」「豆腐メンタル」「マイナス思考」などの属性が追加された桜セイバー。「最後まで戦えなかった事」が強い心残りではあるらしい。
「いやスキだらけだったものでつい……
 ってか、斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょう」
舐め切った態度で構えていたセイバーを神速の居合で飛頭蛮状態にして、抗議された際の反応。
彼女が可憐な容姿に似合わず、どれだけ血生臭い死線を潜り抜けてきたかが良く分かるセリフ。
ちなみにセイバーはブツブツ文句を言っているが、考え方が似ているモードレッドは「今いい事言った!」と大絶賛。さらに好感度が上がった。
「自分ではそーゆーつもりはないですけど」
自らを「剣豪」と評されて否定している一面。
一見は評されている様な謙虚さを想わせるシーンの様に思わせているのだが、近年ではその一面もやや怪しいという見方も強まっている。
 というのも、当の本人の目線からすれば剣術というのは「目的ではなく手段として極めている」だけなので、彼女自身の否定も割と合理的な意見と取れない事もなく。
その一方で、やたら調子付くことの多さや無関心さから謙虚さから逆に遠ざかる様な印象を与えており、この設定は人物像が明確に決まっていなかった頃のものとも思える事にもある。
「悪・即・斬!!」
格好つけて登場した坂本龍馬(岡田以蔵)を背後からの一突きで即殺害。
元ネタは漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』でライバルキャラとして登場する同僚・斎藤一の台詞。斬なのに突いてんじゃんというのは元ネタからしてそうなので気にしたら負け。
ちびちゅき!さん、桜セイバーもよろしくお願いします!!」
コハエース始まって以来の危機でも、自分の出番をアピール。
秋葉からは「コハエース発の誇りを持てよ!!」と突っ込まれるが、後にこのオファーが受け入れられてしまった。
「こいつ、拷問して聞き出します?」
捕えた龍馬(以蔵)の処遇について。可憐な顔でサラリと言うのが怖い。
まず新撰組的には軽いジャブの「石抱」から始めるが、龍馬はあっさりと情報を吐いたため、すぐに終わった。
桜セイバーは拷問があまり得意では無いらしく「こんな時土方さんがいれば拷問凄く捗るんですが……」とコメントしている。
「どうです? 新撰組最強と謡われた私のステータスは?」
『コハエースXP』で『コハエースEX』の単行本の宣伝を行ったときの一言。
ステータスを確認した秋葉様ライダーには「弱くね?」「こんなものじゃないですかね」などボロクソに言われていた。
青王からは「セイバーなのに筋力C以下とかワロス」と言われる始末。

帝都聖杯奇譚

「1歩音越え 2歩無間… 3歩絶刀!!」
魔人アーチャーとの間合いを詰める際に。
「斬り合いの最中に名乗るようなバカで助かりました」
名乗ろうとする英霊兵のランサーを見て「スキアリ!」と心臓を一刺しして。これはひどい。
なお、作中ではこれ以外でも不意打ち・奇襲が多く、沖田のスタンスを明確に表した言葉である。
「生前、私は大切な人達と最後まで共にあれませんでした」
「病のせい、時流のせい……」
「そう出来なかった理由はいくつかありましたが、それでも私は最後まであの人達とありたかった――――」
危険な状態にある秋葉と別れ、命令に従う琥珀に対して。沖田の気持ちを受けた琥珀は秋葉の元に戻る決意をし、沖田も笑顔でそれに続いた。
共に剣を誓い 共に時代を駆け 共に戦いたかった
その果てに無意味な死が横たわろうとも 私はそうありたかった
のき先の暖かな光に包まれ 空を仰ぎたくなどなかった
ただ最後まで 誠の一字と共にあればよかったのだ
――――――――――――いや 今がその時なのだ
「ここに――旗を立てる」
魔人アーチャーを相手に令呪を2つ使い、無明三段突きで勝利――と思った瞬間、沖田の体は崩れ落ち膝をついた。
またか――と吐血し己の生を悔やみながらも沖田は立ち上がり、寄りかかるように旗を突き刺した。
「これは私の生きた証……。誠の旗の下、共に時代を駆けた我らの誓い」
帝都聖杯奇譚 終章にて。
魔人アーチャーとの最終決戦で敗北を認めながらもセイバーは『誠』の旗を掲げる。
魔人アーチャーが止めを刺す瞬間、彼女の肩に手を置いたのは忘れもしない新撰組だった。
「いやー、死ぬかと思いました」
全てが解決した後にひょこっと現れての一言。いつも死にかけてるが抑止力への変身はことさら大変だった模様。
「最期は会えないまま消滅したが、いつかまた会える気がする……」と綺麗な締め括りをした矢先だったため秋葉に「そこは死んどけよ!」と言われてしまった。

Fate/ぐだぐだオーダー

ノッブ「なんじゃクソゲーか」
沖田「ノー課金でフィニッシュです」
第2回の最後のコマにて。
当初は自身の参戦がない事に対しての対応であったのだが、この台詞が後々、別の面で活かされる事になろうとは……。
「ノーモア、セイバー」
第5回にて、アルトリアそっくりのジャンヌ・ダルクを見て。
お前が言うな。
「パン買ってきて下さい」
第25回にて。
ちなみにこのシーン、グラサンを掛けて水着姿でビーチチェアに寝ながらアーラシュに向けて言っている
経験値氏の漫画だけで見るとさして珍しくもない光景だが、それでも当初予定されていた彼女のキャラから見てみれば見事なこの崩壊っぷりである。
「グランドオーダーはクソ運営」
第27回にて。
『FGO』サービス開始に伴い連載も終了。用済みになった事に対して不満をぶちまけた。
一応参戦決定したことで元気を取り戻すも「なんらかの形で」と言葉を濁された。
ノッブ「まだあんなクソゲーやっとるのか」
沖田「ノー課金でフィニッシュです」
"ぐだぐだ大復活!"回冒頭(「ぐだぐだ本能寺」開催前の公開)にて。
台詞だけだと分からないが、この時の沖田とノッブは第2回の最後のコマと同じポーズを取っている
「たぶん☆1とかよくても☆3じゃ……。……なん、……だと?」
"始まっちゃった!?"回で自身のレア度について。銅レアどころかまさかの限定SSRに言葉を失う。
レアリティ最高の扱いを受けたことにノッブからは「コネなの?」と疑われた。
なお、有名だから☆5だと信じていたノッブは、逆に☆4で配布された。

Fate/Grand Order

「戦場に事の善悪なし……ただひたすらに斬るのみ」
「速攻でカタを付けます!」
戦闘開始時。その声からは日常の明るさが消えており、「沖田の属性が"中立・中庸"である事」と「スキル「病弱」により長期戦は不向きである事」を象徴している。
「速く、鋭く!」
「我が剣にて敵を穿つ!」 
スキル使用時。放たれる声は鋭く、凛々しい。
「我が秘剣の煌めき、受けるが良い!」
「一歩音越え、二歩無間───三歩絶刀! 『無明……三段突き』!」
宝具発動。防御力を無視した対人魔剣。1歩、2歩と跳躍して姿を消し、敵の前に出現して一瞬にして三段突きを放つ。
「沖田さん大勝利~! ええ、身体は大丈夫です。まだまだいけますよ! ───こふっ!?」
戦闘終了時にて。普段の明るい沖田に戻り勝利を喜ぶも調子に乗った結果、吐血してしまった。
吐血するのは日常茶飯事なため、もしかしたら大丈夫の部類なのかもしれない。
また、このセリフ以外でも"沖田さん"と自身を語るときがあり、テンションが上がった時や上機嫌の時の軽い口調で見られる。
なお、ゲームの仕様上何もしてなくても吐血するので、間が悪い時にはただのボケになってしまう事もある。
「新選組一番隊隊長、沖田総司推参!あなたが私のマスターですか?
 …え? 羽織? それがどこかにいってしまいまして……」
召喚時の台詞。この際に彼女が着ているのは桜色の着物であり、トレードマークである新選組の羽織は紛失してしまったとのこと。羽織もれっきとした宝具らしく、FGOでは土方歳三の絆礼装として実装されている。
「主に斬れと言われれば斬る。ただそれだけです。斬り合いの場で主義主張なんて何も意味もないですからね」
マイルーム会話「会話3」。口調は軽いが戦闘に関しては冷徹な人斬りであることが窺える。
「好物ですか? お団子とか金平糖、甘いものは割と好きです。あ、せっかくなので今から食べに行きませんか?」
マイルーム会話「好きなこと」。冷徹な人斬りという一面もあれば、甘いものが好きという女の子らしい一面も。
「病弱が治るんですか? やったー! ……え? 英霊としてのスキルは治らない? 願いが叶うって言ったじゃないですかー! うわーん!」
マイルーム会話「聖杯について」。あくまで「スキル」という扱いのためなのか、万能の願望器である聖杯ですら彼女の病を治すことは叶わない模様。
「彼女とは因縁浅からぬと申しますか、なんと言いますか……。
 帝都では酷い目に合わされましたよ。……ま、相性的には私、ちょー有利なんですけどね!」
マイルーム会話「織田信長」。
因縁のライバルである信長の方も沖田について「ワープとかおかしいじゃろう、ワープとか!」と天下取りの邪魔をされたことを忌々しく語っている。
銃撃を避けるワープもとい縮地と神性特攻が効かないゆえにちょー有利ということなのだろう。
しかしFGOの世界では、セイバーである沖田はアーチャーであり騎乗特攻まで持つ信長との相性は最悪だった。
「回避不能の魔剣……ええ、私も彼の剣技には大変興味があります。
 ぜひ一手指南をお願いしたいのですが……え? 燕を斬るところからですか? はぁ、燕ってあの燕ですか?」
マイルーム会話「佐々木小次郎」。わずかな時間差もなく全く同時に放たれる三撃という、酷似した対人魔剣「燕返し」に興味を持つ。
編み出した秘訣が名の通り燕であることに、半信半疑な声で驚いている。
なお、これ以外にも「敏捷が互角のA+、対して耐久と魔力が最低のE、心眼(偽)もAランク」と佐々木小次郎とは共通点が多い。
「あなたがかの有名な『二天一流』宮本武蔵さんですかー!
 はい、同じ女剣士としてよろしくお願いしますともー!……え? 武蔵さんって女だったんです!?」
マイルーム会話「宮本武蔵」。
佐々木小次郎同様、同じ日本出身の名高い剣豪に興味あり……だったのだが、さすがに女性だとは思っていなかったのか、ワンテンポ遅れて驚いた。
もし生まれた時代が逆であれば、似たような言葉が武蔵の口から語られたのではないだろうか。
「誕生日おめでとうございます!
 贈り物に新選組の羽織はいかがですか?」
マイルーム会話「誕生日」。プレゼントに新選組の羽織をくれるようだ。……それ沖田さんの宝具じゃないよね?
「天才剣士……ですか? うーん、そういうつもりもないのですが……
 大体、斬り合いなんて気合が全てです。剣が折れたら鞘で、鞘が折れたら素手で……
 戦場では誰も待ってくれないんです。とにかく気合ですよ、気合!」
マイルーム会話「絆Lv1」。どことなくモードレッドに通じるものを感じる主張。
超絶的な技巧と天賦の才を併せ持つ正真正銘の天才剣士(プロフィール5)だが、本人は控えめな評価……というより興味がなさそうである。
「 色恋沙汰ですか? うーん、私はそういうのには疎いみたいでなんとも」
「あの……言いにくいのですが……マスターといるとなんというか……安心するというか……
 その……胸が高鳴ると申しますか……変ですね……こんな事は生前一度もなかったのですが……
 また熱でも出てきましたかね……」
マイルーム会話「絆Lv2」「Lv4」。
人斬りであった沖田に気安く接してくれたのは、昔なじみの近藤勇や土方歳三等を除けば近所の子供だけであった。
加えて若くして病死したこともあってか、男女付き合いはおろか恋愛感情を抱いたことすらほとんどなかったことが窺える。
「沖田さんレベルアーップ! です!」
レベルアップ時の台詞。戦闘時は凛々しいが、戦闘時以外では明るくて軽いノリの沖田さん。
「え? 袴とブーツですか? いえ、こちらが私の本来の仕事着、なのですが……ところでマスター、私の羽織知りませんか?」
霊基再臨1回目の台詞。どうやら召喚されてからいまだに羽織が見つからないようで、マスターに心当たりがないか聞いてくる。
「いい調子です、マスター! はい、かつてないくらい絶好調ですとも!」
霊基再臨2回目にて。2度の霊基再臨を経たこともあってか、調子が良いと語る沖田さん。そういう割には戦闘終了時に吐血したりしているが……生前はもっと酷かったのだろうか。
「お待たせしました、マスター! やっと羽織が見つかりました!
 ここからは、最強無敵の沖田さんにお任せくださいね!」
霊基再臨3回目にて。召喚時にはなくしていた羽織をずっと探していたらしい。
斬り合いは気合が全てと語る彼女にとって、新選組の羽織を纏うことは心の強さに繋がるのかもしれない。
「私だって好きで付けているわけじゃありません! 外したくても外れないんですよ!」
「うう…… どうせ私はいらない隊士ですよ。こんな幕末に誰がした……!」
スキル「病弱」についての嘆き。たまに行動不能になったり、敵前で無防備になったりする程度の能力であり、主人公に「いらないスキル」「致命的」と言われてしまった。
願い事も「病弱を治したい」であり、聖杯ならば治るのかと大喜びするも、英霊のスキルは治せないと知らされ泣いてしまう場面も(マイルーム会話)
しかしゲーム中ではクリティカルスター(クリティカル発生率UP)を自身に集める効果があり、スター生成能力がトップクラスの沖田を更に活かす強力なスキルになっている。
「今日は病欠でお願いします。こふっ!?」
「…………(死ーん)」
期間限定イベント『ぐだぐだ本能寺』第三幕にて。
相手にランサークラス(クー・フーリン)がいる為、好相性のセイバーとして期待されるも、戦闘前に力尽きてしまった。
どうみても外れセイバーです。本当にありがとうございましたのじゃ。(信長談)
「薩長死すべし、慈悲は無い!!」
「新選組一番隊隊長、沖田総司! 推して参る!!」
直後、毛利や島津等の名を聞いて。ついでに土佐もなんとなく許さないらしい。
悲しみと八つ当たりを力に変えて瀕死状態から復活し、誓いの羽織をその身に纏う。
この戦闘のみ沖田は大幅にパワーアップして鬼気迫る強さ(具体的に言うと霊基再臨3回目状態)を見せるも、戦闘後はすぐに和装に戻り力尽きた。
「強いサーヴァント、弱いサーヴァント そんなの人の勝手…… 本当に強いマスターならですね……、こふっ!?」
倒れて動けない沖田にノッブが使えないサーヴァント扱いにされると言われた際の台詞。
元ネタは『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル(ハートゴールド・ソウルシルバー)』の登場人物・カリンの台詞「強いポケモン、弱いポケモン、そんなの人の勝手。本当に強いトレーナーなら、好きなポケモンで勝てるように頑張るべき」。
沖田の言う通り『FGO』において本当の意味で弱いサーヴァントは(自らを「最弱」と豪語するサーヴァントも含めて)存在しない…かもしれない。
「あのー。確かに私は正義とか悪とか気にしませんけど、ホーエンハイムさんのその言い分には引っかかるものがあると申しますか、ぶっちゃけ貴方、森宗意軒と同じ大義を建前にした鬼畜ド外道なのですか?」
期間限定イベント『セイバーウォーズ』にて、パラケルススに「斬ること以外は無能」「人斬りでしか存在意義を示せない」と斬ることを急かされての反応。
不服そうではあるが、自分でも思うところはあるのか、否定はしなかった。
沖田「えー!? 私もそっちに入りたかったのにー!? 降伏した相手を殺すとか壬生狼でもしない事を――!?」
パラケルスス「ああ、無念です……。今回も私の真意は理解されないまま終わるのですね……」
「ですがそれでいい……それで……。私のような悪逆は……こうして散るが摂理――」
沖田「なぜそこで満足そうなんですかこの男!? 何やっても自己満足して死ぬタイプですかぁー!?」
同上クエストにて。パラケルススに騙されて連れてこられたことに気付くも時すでに遅し。
沖田はセイバーであり、しかもアルトリア系の顔なのでヒロインXの抹殺対象である。戦うつもりもないのに問答無用でエクスカリバーの極光に飲みこまれてしまった。
人斬りでしか存在意義を示せない沖田も、無駄な命はとらないらしい。
「え? ばれんたいんは意中の殿方に気持ちを伝える日? 意中って好きとか嫌いとかそういうのですか!?」
「……………………………。こふっ!?」
期間限定クエスト『チョコレート・レディの空騒ぎ』にて。
早朝から並んで限定品のチョコを手に入れるものの、バレンタインの意味を渡した本人の口から聞かされ、動揺のあまりいつもの発作を起こした。
「わたしなんかに好かれてはマスターもご迷惑でしょうし部屋に戻って寝てますね……。」
「え? 一緒に縁側でチョコを?……わ、わたしとですか!?」
同上。従来のネガティブ思考で落ち込むものの、彼女の好きな優しいマスターがそのまま帰すような人であるはずがない。
沖田も戦闘以外では感情豊かな年相応の女の子であり、長い沈黙を挟んで「どこでもお供しますね!」と笑顔を見せた。
「素直で可愛い沖田さんは今日もフレポをたくさん稼いじゃいました。ところでノッブはフレポ……、あっ(察し)」
期間限定イベント『空の境界/the Garden of Order』でのメタ発言。(なお名前はノッブに合わせて『おき太』になっている)
彼女が直接言ったシーンはないが、ノッブの口からこのように煽ったことが判明する。しかしコンビニでノッブのアイスを買って帰るなど、やはり仲は良い。
変質した英霊が住みつくオガワハイムにいる理由も、単にノッブに付き合って(巻き込まれて)いるだけと思われ、不逞浪士を三段突きして大勝利する日々を送っている様子。
「世界よこれがMIBUROダ。」
期間限定イベント『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~』にて。
魔法少女界を救うべく、魔法少女の波動に目覚めた魔法新選組一番隊長の誇らしげな前口上。
しかし実際はシャドウサーヴァントもどきの偽サーヴァントとして具現。衣装差分や追加音声などは与えられず騙されたと嘆く結果に。
なお戦闘時の名前表記は『偽魔法剣士☆沖田』。偽者なので当然魔法は使えないし衣装も新選組の仕事着。つまりいつもの吐血MIBUROである。
『士道不覚悟切腹です!』
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック!』で敵として登場した際の名称・表記。
「行殺♥新選組」というゲームで使われた一部で有名な電波ソング「みつめて☆新撰組」の歌詞の引用である。
「ちょっと黒くなった沖田さんの、謎ビーム三段突きとか凄かったですよね!」
「薩長死すべし! 今必殺の無限・三段突き!」(※全体宝具ver)
「あ、言葉のあやです。とにかく沖田さん絶好調ですとも!
 この調子なら今日は黒いビームとか出せるかも!」
期間限定イベント『ぐだぐだ明治維新』でのマニアックなメタ発言。元ネタは自分のオルタ設定である魔神セイバーの無穹三段。
コハエースにおいて、自身との融合であった設定が無くなったのもあってか、ノッブからは冷たくあしらわれてしまった。
「そうでした……、今の私はマスターの剣!」
「土方さん!」
「───私は、私の『誠』はここにあります!」
同上イベント。自分がいるここが新選組だと叫ぶ土方に向けての言葉。
沖田がサーヴァントとしてここにいる今が、彼女にとっての新選組だという主人公の主張を受けて、沖田は迷いを捨て、土方とは異なる『誠』の一文字を懸けた。
「あなたはあなたのマスターを守りなさい。」
「それは生前の私にはできなかったこと。私がするべきだったかもしれないこと。」
「さようなら、未来にこうあるべきはずだった私。」
「阿弥陀様に謝っておいてください。私は私のためだけに生きてしまったと。」
「―――そしてそこのあなた。」
「できるならもう一人の私を、その時まで見届けてあげてください。」
『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』でもう一人の自分に宝具である羽織を与えての台詞。託された二人はこの言葉を守り、最後まで共に居続けた。

メモ

  • コハエース初出の新サーヴァント。通称「桜セイバー」。デザインした武内氏は「手先に迷いなく会心の出来ぞ」とコメントしており、正直気合入り過ぎなため、コハエースの編集者も困惑気味。因みに経験値氏の心情を代弁した秋葉様から「けっきょくセイバーじゃねぇか!ぶっとばすぞ武内!」といつものノリのコメントが来ているが、経験値氏も武内氏描き下ろしの新キャラが本当に出てくるとは思っていなかったようで狼狽を隠せなかったようである。
    • 武内氏は以前「もう描かない」とか言っていたが「セイバーは別腹」との事。
  • CVを担当する悠木碧氏は『EXTRA CCC』においてジナコ=カリギリのボイスも担当している。『Grand Order』で彼女にCVが付いた際には、凛々しいボイスを聞いた後に担当声優を知って驚愕する声が相次いだそうな……。
    • 後に悠木碧氏は酒呑童子のボイスも担当。沖田とは異なるトロットロの甘いボイスで多くのマスターがとろける羽目になった。
  • 経験値氏主催の「真名当てクイズ」が開催され、ファンの間では熱い議論が交わされた。
    日本の英霊に限定しても候補は多く、有力だったのは、
    日本で剣豪ということなので、「宮本武蔵
    元から女性説があった戦国の将、「上杉謙信」
    源平合戦で華々しい戦果を挙げ、悲劇的な最期を遂げた「源義経
    神代の英雄である「日本武尊」など。
    正解者には経験値氏からメガドライブのソフトが送られたらしいが……。
    • 「八重の桜ちゃん」「遠山の金さん」「坂本龍馬」「サクラ大戦のあの人」などのご意見も。後は「桜」に纏わる逸話を持つ「ジョージ・ワシントン」なんて変わり種も。
  • 初の日本生まれ、と言うかアジア圏初のセイバー。これまで「セイバー」のクラスは西洋系の英霊しか該当しないのではないか、というファンの間の俗説が存在したが、桜セイバーの登場によってこの説は終止符を打たれた。
  • 髪色は一見ピンクがかったブロンドに見えるが、本人によればどっちかと言えば白髪に近いらしい。何故そんな髪色になったのかと言えば、「患っている病気のせい」とのこと。
  • 「桜」と名についているが、当然の事ながら間桐桜とは関係なし。
    • 長らく桜要素が弱いと言われて来たがGrand Orderの最終再臨では背景に桜が舞い散っている絵となった。
    • Fate/ぐだぐだオーダーのキャラ紹介では主に「おき太」という名前で呼ばれているが、そちらでの名前が浸透しており「魔人アーチャー」と呼ばれることが少ない「ノッブ」とは対照的に、「桜セイバー」あるいは普通に真名で呼ばれることがほとんどで、全然浸透しなかった。ノッブと違って略称ではない(「おきた」と入力した時点で「沖田」にした方が変換もスムーズ)からか。
  • 桜セイバーの元設定は英霊の力を手に入れたコハセイバーだったらしい。だが興が乗った武内氏によってその如何にも適当な案は却下となり、現在のマジなサーヴァント設定がされた。
    • 当初の案の名残なのか、髪型とリボンのデザインはカラーリング以外琥珀とほとんど同じである。
    • ちなみに、琥珀はラストアークで抜刀術(というか緋村剣心の奥義「天翔龍閃」)を使っている。
  • 同じ幕末モチーフと言う事で、漫画『るろうに剣心』とはいくらか設定の類似が見られる。
    • 新選組が存在していて、同じ組の別隊隊長の斎藤一が登場していて、主人公の剣心が「幕末で決着をつける事ができなかった相手」の一人として沖田を挙げているため、同作でも沖田総司が存在する事は間違いないのだが、沖田総司をモチーフにした外見で、かつ縮地を使い菊一文字を所持する「瀬田宗次郎」と言うキャラが別途登場する。
    • 剣心(の流派・飛天御剣流)には神速を最大限に発動させて九つの斬撃を同時に打ち込む回避不能の技「九頭龍閃」が存在する。まるで燕返しや無明三段突きの上位互換のような技だが、これらの2つと違って超次元的な現象を起こす技ではなく、あくまで「ほぼ同時」の高速連打である。
      実際、発動前にカウンターで潰すという方法以外で回避されたことが複数回あり、そのうち一回はなんと「高速回転による乱打技で九撃全てを相殺」された。ちなみに沖田モチーフの宗次郎は発動直後に縮地で目の前からいなくなることで普通に回避したため、たぶん沖田さんでもこれは避けられるし、無明三段突きも然り。
  • 帝都聖杯奇譚の本編では彼女が生前使用していたと思われる刀を触媒にして召喚されていたが、連載前の設定ではとある書物を触媒に召喚されるとされていた。連載前の設定でもほとんど事故のような召喚だったらしく、どんな書物が触媒になったのか定かではない。
  • 一応本業ということもあり「暗殺者」としてのクラス適性も持っている。このクラスで召喚されると相手に忍び寄る『気配遮断』と一瞬で間合いを詰める『縮地』が合わさって、李書文並の最強の暗殺者の一角となると言われている(あくまで当時基準で)。反面、宝具の一つが使用不能になる。
    • とは言うものの「攻撃態勢に移るとランクが落ちる」と言うデメリットのある『気配遮断』と「攻撃態勢を取って相手との間合いを詰める」技法である『縮地』の相性は、実のところ非常に悪いと思われる。そもそも、「気配を消して接近する」までなら多くのアサシンでも実行可能であり「攻撃態勢に移った後どう相手を殺すか」のほうが遥かに重要な話である。
    • ただ、彼女の『気配遮断』スキルが『縮地』と相性の良い特殊仕様と言う可能性はある。また『縮地』が噛み合っていないだけで、能力や戦い方の面でアサシンのクラスと相性が抜群なのも事実。
      • Fate/ぐだぐだオーダー』では、ついに本人がアサシンで召喚された方が強くなるであろうことを公認した。しかもその上でクソゲーメーカーなる称号まで認めている。
      • 実際に『Grand Order』における性能は最強格性能のQuickに加えてクリティカルヒットを主眼に置いたスキルを持ち、アサシンの特性をセイバークラスに付加したような調整となっている。
  • 稽古時での気性の激しい逸話、「馬鹿野郎」と叫び隊士の襟首を引っつかんで頭を畳に押し付け引きずり回して鼻の皮を真っ赤にすりむいた等の逸話、薩長への反応を見る限り激しい一面などを持っているが、「狂戦士」のクラス適正について経験値氏は"帝都聖杯奇譚の沖田にはないんじゃないかな"と微妙に否定している。彼女以外の沖田総司を考慮しているのか、現状の彼女は特にないという意味での否定なのかは定かにはなれず。また派生の可能性も皆無でない辺り、グレーな範疇だと思われる。
  • 前述の「能力」項に書かれているように、弱点こそ大きくも戦闘面において強力なサーヴァントである。だがこれについては「帝都聖杯奇譚」の舞台が太平洋戦争末期の日本であり、知名度補正(&「コハエース」シリーズのギャグ補正)が多分に含まれているであろう事は考慮に入れるべきだと思われる。なにしろ日本以外の知名度は0に等しく、さらに新選組が実際に成し遂げた偉業は信長など他の英霊に大きく劣る(代表的なものは池田屋事件ぐらい)。日本国内での知名度と人気がこの強さを多分に後押ししているのは確実だろう。
  • 同じ剣客と言う事もあるが、能力面で触れた通りアサシンとステータスが酷似している。「筋力~魔力までの4ステータスが全く同じ」「心眼(偽):A」や、何より「全く同時に放たれる防御不能の三段攻撃」など。比較した場合、桜セイバーは縮地:Bによって瞬発力・機動力に勝り、宝具でのステータス強化も可能だが、病弱のため長期戦は不利。逆にアサシンは宗和の心得を持っているため長期戦に強い。また、双方の魔剣を比較した場合、無明三段突きは防御不可な上に対物破壊に優れるが回避は可能、燕返しは回避不可能・防御困難だが一つ一つの斬撃は普通、となっている。
    • しかし、性格ではロマンチストなアサシンとリアリストな桜セイバーとで大きく違っており、アサシンはあの剣技を目的(人生)とした剣術家だったに対し、桜セイバーは剣術を手段(道具)として捉える兵士であるなど、剣の先にある根本的なものが対照的となっている。
  • 死生観こそ冷徹にも思える様な反面に、斬り合いや拷問など特に自らの活動だった事に対して他者の価値観を受け入れようとしない節も見せており、どこか強情な一方で自己中心的な面もあると思われる。悲願である「最後まで戦えなかったこと」も考慮すると、自らの思惑に篭りがちな一面もそこから来ているのかもしれない。
    • そんな最後まで戦い抜く信念・願望を持つ桜セイバーだが、『帝都聖杯奇譚』でのマスターは平和ボケした価値観を持ち、特にこれといった信念もないなどとあまり真逆な人物像。ギャグで終わったとはいえもしもやっていたらどうやって最後まで生き残れたのかすら謎な位の関係性である。
  • 騎乗の低さの理由として「新撰組が騎馬を駆って活躍したという逸話は無い」と言われるものの、正直Eランク止まりかと言えば微妙な所。新撰組には馬術師範がいたとされており、推測上では無いということも無いかと思われる。
  • 現代や他国の女性鯖と比較すれば一見平均的な身長にも思えるが、当時の女性の平均身長は145cmと低いもの。更に言えば男性ですら155cm程とされたので当時からして見ればかなり高い身長だったとされる。
  • スリーサイズは不明だが胸は割と大きい。本人曰く「斬り合いの邪魔なんですけどね」。こんなセリフを聞いた秋葉は当然大激怒。
  • 公式漫画『ぐだぐだオーダー』で魔人アーチャーともども本編に登場させてもらえない事を愚痴っていたが、後に登場内定。
    • が、その後も「それどころじゃないからちょっとまって…」と後回しな方向に回しに回され、結局イベント「ぐだぐだ本能寺」にてようやく参戦が叶った。
    • ゲーム内での性能だが2枚のQuickカードがトップクラスに優秀で、スターとNPの稼ぎやすさは他の☆5セイバーを余裕で圧倒する。ATK重視のステータスで宝具やスキルも有用なものが揃っており「単体相手ならば最強のセイバー」と専らの評判で長い間愛用された。そもそも「残りのセイバーの通常攻撃がことごとくお察しレベル」「単体攻撃宝具を持ったセイバー自体が非常にレアだった時代があまりに長かったから」とも言えるが。
      • 2017年以後は強力なBuster性能&クリティカル威力アップを持つ支援キャラのマーリンが実装、そしてマーリンのスキルとかなり相性の良いBuster3枚+Buster単体宝具の宮本武蔵が実装など、やや相対的に評価を落としている。とはいえ沖田の性能が落ちたわけではなく、Buster2枚持ちでクリティカルが極めて狙いやすい沖田はむしろスキル「英雄作成」の恩恵を安定して受けやすかったりするし、何より単体宝具持ちや通常攻撃性能の良いセイバーが☆5にそれほど増えていないため、強化クエストが未だ無いにもかかわらずそのハンディキャップはほとんど響いていない。

話題まとめ

新選組諸説
現在伝わる新選組についての多くのイメージは、後世の小説・講談や様々なフィクションに影響されて形成されたものである。新選組の貴重な史料として有名なのは、子母沢寛の著した小説である『新選組始末記』や、二番隊隊長・永倉新八の老後の思い出話を編纂した『新選組顛末記』等であり、そのため武勇伝や事件の顛末、人物の立場や性格・能力に至るまで、かなりの嘘・誇張・勘違いが含まれている。例えば、かの有名な局中法度も現在では『新選組始末記』の創作である事が明らかになっている。
更に司馬遼太郎の傑作小説『燃えよ剣』で描かれた新選組のイメージが非常に強く、一般に流布している新選組の評判の多くは、この小説に影響されている。他のサーヴァントでは、漫画『拳児』に影響された李書文、横山光輝の『三国志』の影響が強い呂布などにも近い立ち位置と言える。
ただし、彼女の場合はスキル「縮地」などは『るろうに剣心』においてその沖田総司をモデルにした瀬田宗次郎である可能性も高く、作者こと経験値氏も彼女の事を「聖杯奇譚の沖田」と現在の彼女と本来の沖田総司を別物として扱っており、現状明らかになっていない逸話に対しても否定的な意見もしている為、彼女は『「沖田総司」を原典にしている経験値氏独自の英霊』と言ってもいいのかもしれない。
宝具「誠の旗」の「発動者の心象によって召喚される隊士の面子や性格が多少変化する」と言う特性も、こういった事情を踏まえてのものであろう。だがこの宝具の説明にあるような「土方歳三は苛烈な性格である」「近藤勇はお固く規律に煩い」などと言う印象ですら、現在主流の説では極めて否定的である。
全てを語り尽くせばこのページだけでは到底足りないため、桜セイバー・沖田総司にとって特に関係性の深い物を何点か下記に記す。
実戦本意の剣術
「斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょ」という言葉が示す通り、新撰組は元々荒くれ者の集団だっただけに、かなり戦い方が激しかったらしい。副長土方歳三は斬り合いの際、敵に足下の砂をぶつけて怯んだ隙に斬り伏せ、首を絞めて絞殺するなどの凄まじい戦い方を見せ、ひたすら実戦本意の戦技を磨いていたらしい。
沖田自身も、隊では撃剣師範も務め、かなりのスパルタ教官だったらしい。沖田の指導を受けた者達の評判は「荒っぽくて、すぐ怒る」であり、師範の近藤より恐れられていた。
刀で斬るな!体で斬れ!」と教えていたとか。
隊としても複数で一人ないし少数を攻撃する集団戦法を得意としており、沖田の天然理心流にも複数人での連携攻撃の方法論があったりもする。コハエースのおまけページでも必殺戦法:袋叩きとネタにされた。
沖田の愛刀
桜セイバーが使う刀は『乞食清光』と『菊一文字則宗』。史実においては諸説あるが、現在では『加州清光』と『大和守安定』であったという説が強い。『乞食清光』は『加州清光』の愛称であり、この点では史実に沿っている。
だが『誓いの羽織』の効果で出現する『菊一文字則宗』は実在せず、完全なる創作である。「一文字則宗に菊紋を入れたものを菊一文字と称する」とも言われているが、実際に菊紋の入った一文字則宗は見つかっていない。また『一文字則宗』は幕末当時でも重要文化財クラスの超貴重品であり、新選組幹部と言えど到底手が出るレベルの刀ではない。創作により宝具が変化したパターンである。
ちなみに戦闘面においても彼女の代名詞である『無明三段突き』は経験値氏曰くこの『菊一文字則宗』でないと耐えらないという謎仕様が掛けられている模様。もはやその関係図は愛刀とは言えないんじゃ……。ただ、彼女の同僚も『るろうに剣心』で得意技を愛刀ではなく仕込み杖でブッパしたところ、威力の凄さに仕込み杖の方が耐えられずに折れてしまったのでそういう意味なのかもしれない…と考えられていたが『Fate/Grand Order』との都合あわせでこの設定はなかったことになった模様。「菊一文字でないと三段突きはうてないといったな、あれは嘘だ!!」とのこと。
ダンダラ羽織
桜セイバーの宝具であるダンダラ羽織は新撰組のシンボルとして余りに有名なデザインだが、実際は導入してから1年ほどで廃止されたらしい。池田屋事件の時に着用していたとする証言が最後の記録であるが、事件の2日後に目撃された隊士の服装は、着込襦袢、襠高袴、紺の脚絆、後鉢巻、白の襷であったという。
ただ、この羽織に関する証言は著しく少ないため、この1年の間でもどれほどの頻度で着ていたかどうかは不明。
「浅葱色は武士が切腹のときに着る裃の色、忠臣蔵の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした時に着ていた羽織の柄を、それぞれ参考にしており、赤穂浪士贔屓の近藤局長の案」と言う説が有名だが、これに関しても確定している訳ではない。そもそも浅葱色(薄い藍色)ではなく浅黄色(淡い黄色)だったのではないか、と言う説まであるほど(やや信頼度は低いが)。
また、大村藩士・渡辺昇の証言によれば、黒衣・黒袴であればすぐに新選組隊士であると判ったという。また新選組は黒羅紗筒袖の陣羽織を着ていたという証言もあり、現在ではダンダラ羽織の廃止後はこちらの隊服が主流となったと考えられている。
性格について
桜セイバー自身は「いつも冷静でメンタル面が脆い」「陽気な大和撫子」であるが、沖田総司自身の性格はというとむしろ気性の荒い人物だったとも言われることも多く、土方と沖田が碁を打っている側で三浦啓之助がある事情から他隊士を背後から斬りつけると、沖田は三浦が後ろから斬りつけた卑怯さに激怒し「この馬鹿野郎」と叫び三浦の襟首を引っつかんで頭を畳に押し付け引きずり回し、三浦は鼻の皮を真っ赤にすりむいたという逸話が残っている。
子供好きだった面もあるのか屯所界隈の子供達ともよく遊んであげていたようで、作家司馬遼太郎は新選組を題材とした作品を執筆する際に、幼い頃に沖田に遊んでもらったという老婆を取材している。
病について
『新選組始末記』では、沖田は池田屋での戦闘中に肺結核で喀血して倒れ、以後は新撰組の主な活動から離脱したという。しかし、沖田の離脱は『近藤勇書簡』『島田魁日記』では記述されておらず、翌月の禁門の変にも近藤勇・土方歳三・武田観柳斎・永倉新八と共に出動していた記録があり、その後も活動していることが確認されている。
1866年頃、幕府御典医・松本良順が新選組を集団検診した際に「肺結核の者が1名居た」と記しており、これが沖田総司ではないかとする説もある。1867年には周囲が認識し得るほど発病していたらしく、多くの診断記録が残されており、10月13日付で小島鹿之助が近藤へ送った書簡にも沖田の異常を気遣う文面が見られる。
現在、池田屋での喀血・昏倒シーンの元となったのは永倉新八の『新選組顛末記』と考えられるが、これには吐血・喀血の文字こそ見られないものの沖田が池田屋で昏倒したことが記されている。
昏倒の原因は肺病の発症か、蒸し暑い初夏の高温下での激しい戦闘による熱中症等の一時的な体調不良かは不明だが、原因が肺病だったとしても少なくとも近藤や永倉等周囲の者には肺の方の異常は感じさせない状態であったと考えられる。
甲陽鎮撫隊が出陣する際に近藤が沖田を見舞うと、普段は明るく強気な沖田がこの時だけは声を上げて泣いたという。また近藤の戦死について周囲の者は固く口止めされていたため、沖田は近藤の死を知らず、死の間際まで「先生はどうされたのでしょうね、お便りは来ませんか?」と、師を気遣う言葉を幾度となく口にしたとも伝えられている。
そして近藤の死の2ヶ月後、沖田は近藤の死を知らぬ儘その生涯を閉じた。
辞世の句は「動かねば 闇にへだつや 花と水」。
死の際には、植木屋の庭に現れる黒猫を斬ろうとして幾度となく失敗し、己の衰えを痛感した沖田は付添いの老婆に「ああ、斬れない。婆さん、俺は斬れないよ」と嘆いた……ともいわれるが、この話は『新選組始末記』による創作である可能性が高い。
最強であったか、最強であるか
新撰組を語る上でやはり避けては通れないのが「新撰組で一番強かったのは誰なのか」であり、今もなお語り継がれている議論の一つである。
一般的には沖田総司が最強であったという説がよく伝えられ、桜セイバーにもその説を反映しているのだが、それと同時に沖田と一、二を争う程と伝われている斎藤一や同じ新選組隊士の阿部十郎から後年「一に永倉、二に沖田、三に斎藤の順」と語っていた永倉新八の方が最強であるという説もあり、誰が最強であったかという話は明確には判明していない。
これは当然、サーヴァントである桜セイバーにも避けては通れないもので、サーヴァントのシステム上全盛期の身体能力と晩年の技量を持つとされており、
20数年という若さで亡くなった彼女よりも、生き残りそして長くまで生きたとされる斎藤や永倉の方が技量は高いのではないかという意見もある。
スキルとしても『縮地』や『無明三段突き』という優れたスキルを持つ一方、『病弱』というバッドスキルに伴うステータスの低さも持ち合わせているので、登場した次第では彼女よりも優れている場合もあり得なくもない。
ただし土方の見解によると、その剣を異質染みたものとして感じており、若さ故の未熟の差には関わらず、Fate上ではその名の通り天才型(もとい鬼才型)という扱いをされている模様。
謎の美剣士
生年については天保13年(1842年)、または15年(1844年)の2つの説があり現在未確定となっている。生誕時の月日に関しては特定できる史料が一切出ておらず、夏であったということしか分かっていない。
「若き天才剣士が労咳により夭逝してしまう」という悲劇的でドラマ性に富むその生涯から、多くの文学・漫画・ゲームに登場し、何れの作品でも彼のドラマ性を更に盛り上げるため、『剣に滅法強く、近所の子供たちと遊んであげる明るい性格で、その反面、病弱で色白の美青年』として描かれている。
八木家の者や新選組に関わった人物の証言では、「美青年であった」という明確なものは無く、むしろ「ヒラメ顔で笑うと愛嬌があり色黒」「肩の張り上がった」「猫背」と書かれたものが残っている。この記述から浮かび上がる人物像として、美青年説に疑義を唱える指摘もある。
ただし「総司=ヒラメ顔」説は、佐藤彦五郎の曾孫がテレビで谷春雄の話にのってつい口走ってしまったのが始まりらしく、谷は「総司がヒラメ顔」というのはのっぺらぼうという意味ではなくて、一族や兄弟の写真がみな目の間隔が寄っているからと話している。
沖田哲也はこの説を完全否定し、沖田家では総司の容姿について「色の白い、小さい男だった」という風に伝わっているという。
また明確に沖田の写真が確認されていないのは有名で、「沖田総司らしき人物」が一人で写っている写真、近藤勇と一緒に写っている写真が存在し、これらの写真では確かに目の間隔が寄っている。
眉は短く、髪は真ん中を剃っており、現代でいうポニーテールになっていて、この写真だと美青年である。この写真が現在最も有力なものとされているが、合成だとも言われ、結局の所、沖田総司の顔は謎のままである。
ロマンを考えるとずっと謎のままで良いかもしれない……。
無数に生み出された沖田や新撰組を扱った創作の中には、美青年という俗説を誇張したあげく女性として扱った作品もある。つまり沖田女性設定を採用したのは桜セイバーが初めてではない。『コハエース』欄外で桜セイバーに当てられた「沖田総司は○カップ」の名前はそうした先駆者的作品、つかこうへい原作の演劇・映画『幕末純情伝』のキャッチコピーが元ネタである。

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