錬金術

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概要

アルケミー。万物、物質の流転をテーマとする学問、魔術。錬金術を扱う魔術師を錬金術師と呼称する。

人体と生命、魂の在り方について深く極めるもので、黄金はその副産物。そのため錬金術師は死体蘇生者としての側面も持っている。
ありきたりなものは物質の変換で、よく言われるのは「他の卑金属を黄金へと変換する術」。ようするに魔術を用いて「物を造る」ことである。
錬金術は魔力に頼らずとも使えるため、『Fate/EXTRA』においても他の魔術程大きく衰退はしていない[出 1]

使用者の多い魔術系統で、これを専門とする家系にはアインツベルン、イスタリ、エルトナム、ムジークがある。プラハの協会で研究が盛ん。

アトラスの錬金術と、思考分割、高速思考

アトラス院で行われている錬金術の研究は、中世を発祥とする西洋魔術に傾倒した現代錬金術とは別物で、魔術の祖と言われる錬金術である。
万物、物質の流転をテーマとするのは共通だが、アトラス院では事象の変換も研究している。

アトラス院魔術師(錬金術師)は魔術回路が少なく、自然干渉系の魔術が使えない。その代わり、人体を演算装置とする術に特化している。思考分割、高速思考は、アトラス院の錬金術師の必須技能で、所属するには最低3つの分割思考と高速思考が必要とされる。
「思考分割」は、思考を仮想的に分割し、複数の思考を同時に行う。並列して思考を行うため3つあるからといって3倍になるわけではなく、4倍5倍の思考速度になる。更に「高速思考」で思考速度を上げるため、戦闘時などでは疑似的な未来視となる。
分割思考は5つで天才といわれ、過去の院長では最高8つという者もいた。

使い手

アイリスフィール・フォン・アインツベルン
アインツベルンの秘奥たる錬金術を修めている。
貴金属の針金に魔力を通し、即席ホムンクルスの使い魔として使役する。この使い魔は鷹や拘束具と変幻自在。
錬金術で治療もできるが、「体組織の代用物を錬成する」ことで行っているため、言うなれば臓器移植の類で被術者の肉体にかける負担が大きい。ホムンクルスなどが相手であれば問題は少ないが、生身の人間が相手の場合は即活動を再開させ得るような術ではない。
ウェイバー・ベルベット
専門ではないが錬金術の心得がそれなりにある。『Fate/Zero』では川の水を錬金術で調べ、キャスターの拠点を見つけ出した。
ヴィクター・フランケンシュタイン
科学者にして錬金術師。
黄路美沙夜
使い魔を操るのに分割思考を使う。
キャルグ・イスレッド
錬金術で壁を金属の檻にしたり、体内に金属片を作り出している。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
錬金術に通じている。
ゲセルツ・トールマン
魔術薬を作り出す、岩盤を溶かす、鉱物だけを浮き上がらせるといったことに錬金術を使っていた。
言峰綺礼
遠坂時臣から教わった魔術系統の中に錬金術がある。
ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
ムジーク家の一員として、錬金術を修めている。作中では「変成鉄腕」という錬金術による組成変換を使った戦闘用の魔術を披露した。
ゴルドルフ・ムジーク
ムジーク家の一員として、錬金術を修めている。
シアリム・エルトナム・レイアトラシア
エルトナム家の一員として、錬金術を修めている。ラニ=Ⅷを鋳造した。
シエル
ロアの知識の中に錬金術がある。
シオン・エルトナム・アトラシア
エルトナム家の一員として、錬金術を修めている。『MELTY BLOOD』では7つまでの分割思考を披露している。
ジーク
理導/開通シュトラセ/ゲーエン」のみ会得している。手で触れた物体の組成を瞬時に解析し、魔力を変質・同調させ、最適な破壊を行う強力な攻撃魔術。
ジル・ド・レェ
金に困って錬金術に手を出した。儀式には参加していたものの、あくまでプレラーティのパトロンに過ぎなかった。
ズェピア・エルトナム・オベローン
エルトナム家の一員として、錬金術を修めている。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では並行世界での出来事すら把握していた。
遠坂時臣
言峰綺礼に教えた魔術系統の中に錬金術がある。
ハイネ・イスタリ
石畳を変化させ地面から無数の刃を出現させる、金属の筒を組み合わせたような模型の犬の礼装で魔力の波長や残滓を探る、薬品により周囲を「凍結させる炎」を発生させるなど、錬金術を用いた様々な魔術を扱う。
フランソワ・プレラーティ
錬金術師。
間桐慎二
魔力を使わない範囲でなら錬金術を使える。劇場版『Fate/stay night[HF]』では媚薬を調合していた。
ミハイル・ロア・バルダムヨォン
西洋魔術を取り入れた錬金術を扱う。
ラニ=Ⅷ
本人は錬金術師ではなく、その助手に過ぎないと謙遜するが、高速思考、分割思考を得意とする。『Fate/EXTRA』ではマラカイトからヴォーパルの剣を錬成した。
伊勢三玄莉
錬金術などの魔術と、現代科学と融合させた独自の魔術を使う。
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
伝説的な錬金術師で、賢者の石と呼ばれる特殊な結晶を初めにエレメンタルと呼ばれる五属性に対応した人工霊や、高度な判断能力と複数体での同期思考能力を有する人造人間(ホムンクルス)といった多彩な道具を作成する。
ナイジェル・セイワード
錬金術をベースとした独自魔術を扱う。
ヘンリー・ジキル&ハイド
錬金術を用いて霊薬「密やかなる罪の遊戯」を作成した。
ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕
錬金術を用いて霊薬「密やかなる罪の遊戯」を作成した。

関連

アインツベルン
ドイツの魔術師一族。特性の「力の流動・転移」を活かした錬金術に長け、中でもホムンクルスの製造で名高い[出 2]
ムジーク家
錬金術を得意とする魔術師一族。『Fate/Apocrypha』ではホムンクルス製造についてアインツベルンから技術供与を受けている。
エインズワース家
錬金術から派生した魔術系統である置換魔術に特化している名門の魔術師一族。
置換魔術
錬金術から派生した魔術系統。

メモ

脚注

注釈


出典

  1. 「スタッフインタビュー編-奈須きのこ」『Fate/EXTRA Visual Fanbook』p.79
  2. 「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.44

リンク