2015年の時計塔

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2015年の時計塔

2015年の時計塔
著者 奈須きのこ
公開日 2014年4月29日
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「まほうつかいの箱」サービス終了記念として、2014年4月29~30日の間のみサイト上に公開された奈須きのこ氏書き下ろし小説。

月姫』『魔法使いの夜』に近い世界線上の物語であり、ある登場人物の存在によりFate/Grand Orderに分岐しなかった世界[出 1]

その後、奈須きのこのブログ「竹箒日記」(2014年7月8日)にてPDF版が配布[出 2](2019年現在でも閲覧可能)。「TYPE-MOONエース Fate/Grand Order」にも再掲されている。「まほうつかいの箱」で奈須氏の書き下ろし小説が公開されるとの情報が出た時には既に新規ユーザーの登録は受付不可になっており、機種変更せずなおかつ以前から登録し続けていたユーザー以外にとってはあやうく幻のコンテンツとなるところだった。

ストーリー

その年の冬、ひとりの魔術師が死体となって発見された。
遺体の有様は明らかに他者による殺害を示していたが、事件当日前後に現場を訪れた者は確認されておらず、また魔術師の世界ではとりたてて珍しい出来事ではなかったため、葬儀に参列した者たちの中でもその死自体に疑問を抱くものは誰一人としていなかった。
ただ――故人が自ら用意していた墓標に刻まれた謎だけは、一様に彼らの首を傾げさせた――

登場人物

蒼崎青子
ミス・アオザキの妹の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある夏の午後に時計塔十一番街を訪れる。
時計塔には敵が多いため、伊達眼鏡をかけて変装していた。
蒼崎橙子
ミス・アオザキの姉の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある秋の正午に時計塔十一番街を訪れる。
時計塔からの追手を誤魔化すため、長髪のウィッグと派手目のサングラスで変装していた。
レフ・ウヴァル
青子が再会した旧知の魔術師。考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める。
ライノール・グシオン
橙子が再会した旧知の魔術師。考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める。
フラウロス
考古学部である時計塔十一科ロクスロートに巨大な屋敷か城のごとき研究棟を構える魔術師。西暦以前から続く古い家系の出身。
ノーリッジ
秘書の女性。たいそう有能だが、口の減らない不遜かつちゃっかりした性格をしている。彼女の作るパイは地獄のように甘いらしい。


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