超人オリオン

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グランドアーチャー
真名 オリオン
性別 男性
身長 230cm
体重 187kg
出典 ギリシャ神話
地域 欧州
属性 混沌・中庸
声優 神奈延年
デザイン Ⅰ-Ⅳ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

弓兵」のサーヴァントオリオン本来の姿。

略歴
Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』で出会ったサーヴァント。
当初は異聞帯のアルテミスと敵対関係になることに躊躇いがあったが、島ごと住民ごと攻撃を仕掛けるアルテミスの所業を見過ごせず、カルデア一行と共に戦うことを決意する。
アトランティス決戦では機神アルテミスを撃墜し得る要のサーヴァントとして戦いに臨む。多くの犠牲を出しながらも、孤独な兵器と化したアルテミスを解き放つべく放った最後の矢によりこれを撃破。自らの役目を果たして消えていった。
人物
マスコットのクマではなく、本来の人間の姿のオリオン。筋骨隆々の大男。
外見は似ても似つかないが、クマの時と性格はまるで変わらない。筋金入りの女好き、プレイボーイ。
時々表情がクマっぽくなる。
能力
無力なクマ時代とは一変、ギリシャ最高の狩人を自称するだけの実力を存分に発揮する。
棍棒を主武装とし、その強靭な肉体はあらゆる獣を素手だろうが弓だろうが仕留めるだけの膂力を持つ。
アトランティスでは鍛冶神ヘファイストスがアキレウスの鎧を鍛ち直して作り出した神造兵装・黄金の弓矢『アイギス・エクリプス』を使用し、高度500kmの機神アルテミスへと狙撃を行っている。
グランドクラスの一騎『グランドアーチャー』であり、アトランティス決戦時には冠位を返上すると共にアルテミスを撃ち落とす宝具の一撃を放った。強力なサーヴァントではあるが、平時は通常のサーヴァントを凌駕するほどの力までは発揮していない模様。
ただしゲーム中においては通常攻撃一発が単体宝具一発以上に匹敵するクリティカルを発生させるという、通常のサーヴァントを軽く凌駕する攻撃力を発揮する。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (Grand Order) A A B+ C A EX 単独行動:EX
海神の祝福:B
天蠍の呪い:D
獣性の豪腕:B+
月女神の圧:EX
三星の弓人:A+

宝具

月女神の無垢な愛(アルテミス・アグノス)
ランク:B
種別:対軍(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
アルテミスの愛が降り注ぎ、一時的にではあるが自身の大幅な強化を図る。愛が重い、何か物理的に重い。
なぜ対軍なのかというと、この宝具は一人を一軍に匹敵するものへと変化させるほどの祝福だからだ。
副作用として常人ならば爆散するが、オリオンは筋肉痛で済む。
宝具演出が2パターンあり(セリフ違いも含めると計4パターン)、通常はシリアスにアルテミスが優しく抱きしめ加護を受けるが、時折浮気がバレたか何かで狼狽するオリオンにアルテミスが笑顔でチョークスリーパーを極める演出になる。
『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(3ターン)&攻撃力をアップ[Lv](3ターン)&クリティカル威力を大アップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&弱体無効状態を付与(3ターン)&毎ターンスター獲得状態を付与(3ターン)」という効果のArts宝具。
我が矢の届かぬ獣はあらじ(オリオン・オルコス)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:100
最大捕捉:?
相手が魔性、魔獣の場合にあらゆる防御系統のスキル・宝具などを全て無効化して攻撃を加える。
グランドアーチャーとして召喚された際に使用する場合、あらゆる獣を彼の手の届くものへと貶める追加効果を得る。
無限増殖するタイプの敵にも対応して、レンジ内に存在する限りは自動的に殺し続ける。
『神代巨神海洋 アトランティス』ではアキレウスのヘファイストスが造った神造兵装の鎧を、異聞帯のヘファイストスが鍛え直して造り替えた対狙撃型星間戦闘機専用複合長弓『アイギス・エクリプス』を装備して使用している。
一射目で機神アルテミスの外殻を破壊し、神核を露出させることに成功する。しかし、神核を狙った二射目は主砲の一射目を貫く事に成功するも、二連射目により相殺されて防がれてしまった。
其は、女神を穿つ狩人(オルテュギュアー・アモーレ・ミオ)
ランク:EX
種別:対神宝具
レンジ:無限大(アルテミスに届くまで)
最大捕捉:1機
本来、あってはならない特殊宝具。憎悪や闘志、敵意や殺意ではなく愛と憐憫をもって放たれる一矢。
『神代巨神海洋 アトランティス』において、グランドアーチャーとしての冠位を捨ててまで獲得したアルテミスのためだけの宝具。
自身の生命と引き換えに、機械の女神アルテミスを撃ち落とす。アルテミスのあらゆる防御要素を無視し、あらゆる理不尽を回避して必ず中る最強の矢。
ヘファイストスがアキレウスの神造兵装の鎧を加工して鍛造した対狙撃型星間戦闘機専用複合長弓『アイギス・エクリプス』、アポロンがパリスを全力の権能で変換した英霊の矢、マスターの令呪(ブースト)、それら全てが合一してただ一度だけ放たれる矢。

真名:超人オリオン

オリオン。月の女神アルテミスに愛されてしまい、波瀾万丈の人生を歩んだ狩人。
「放尿するもの」という意味を持つ名前のオリオンは、海神ポセイドンとエウリュアレ[注 1]の間に生まれた子である。
「どんな敵でも仕留めてみせる」と豪語した彼はある日、女性関係のトラブルで両目を奪われてしまう。
オリオンはハンマーの音を頼りに小舟で海へとこぎ出し、知り合った暁の女神エーオースの伝手で視力を回復してもらった。
この時点で既に女神との危険なフラグを立てていることに注目したい。
妹のアルテミスがオリオンと恋仲になったことに危機感を抱いた兄にして太陽神アポロンは、
「おまえは弓の名手だが、あのガンダオンという男を射てるかな?」と、海の中にいたオリオンを射つようにアルテミスを唆した。
アルテミスは愛したオリオンを見事に射貫いてしまい、死体を抱き締めて嘆いたという。
死人をも蘇らせるというアスクレピオスに蘇らせてもらおうとも考えたが、生き返らせる前にアスクレピオスはゼウスの雷霆らいていによって死んでしまった。
仕方なく、アルテミスはオリオンを星に昇華した。
冬になると、輝く三つ星トライスターが空に見える。それはオリオンのベルトだという。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』配信に伴い期間限定サーヴァントとして実装。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。主人公とはノリの良い友人のような仲
アルテミス
なんだかんだで大切な相手。
第2部第5章「神代巨神海洋アトランティス」クリア後はマイルーム会話がもう一つ追加され、ロストベルトでの顛末を知ったアルテミスが申し訳なさそうにしているのに対し「おあいこ」として話を切り上げる。
オリオン
自分自身でありアルテミスの付属品のクマ。最初にアルテミスを見た時、付属品の正体までは分からなかったものの、「こいつとは気が合わないはずがない」と一目で本質を見抜く。そしてそれが自分自身だと知った後は驚愕しつつも他人事のように応援していた。
パリス
いつも連れているアポロンがろくでもない神であると忠告するが、そもそも神自体がろくでもないと返されてしまった。
アストライアマルタ〔ルーラー〕ケツァル・コアトル
カルデアでナンパを試みた相手。なお、どのケースも即座に暴力で応じられた模様。
メドゥーサ
美人なので興味はあるが、姉妹二人がどちらも女神なので嫌な予感しかせず手を出していない模様。
ヘファイストス
鍛冶の神。彼がアキレウスの鎧を鍛造して造り出した弓矢を使用してアルテミスを撃墜した。
ウィリアム・テル
彼の幕間の物語で共演。
同じ狩人同士ということで狩り勝負をすることになったが、メインターゲットが「どこにいるのかもわからない鳥」だったため実力を発揮できず、僅差で敗北する結果となった。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘時

「我が宿命、月女神に請い願う。肉体に剛力を、精神に冷徹を。そして我が運命をここに定めよう。『月女神の無垢な愛アルテミス・アグノス』。……充填完了! 行くぞぉ!!」
「アルテミス、その力を貸してくれ。お前と一緒なら負ける気がしない……ようし、ぶちかます! 『月女神の無垢な愛アルテミス・アグノス』。勇気凛々! やってやる!!」
宝具解放。「月女神の無垢な愛」。超人と謳われた狩人は、月女神の加護―――アルテミスの無垢な愛をその身に宿す。
「あ、何かやな予感がするー。やべぇ! アルテミス怒ってる!なんかバレたっぽい!! 宝具中止!中止ー!! ぎゃあああクビ締めないでーッ!! ……ってあれ、夢か」
「マスター唐突だが浮気がバレたのですいませんちょっと撤退しまーす! え? ダメ? ヒィッ! アルテミスさん!! ぎゃぁぁあぁあぁあぁーっ!! 『月女神の無垢な愛アルテミス・アグノス』ー!! あ……愛が……重い……」
宝具解放。別バージョン。いかに超人とうたわれようと、日頃の行い(?)で月女神に絞められるが宿命である。
結局本来の姿になっても、オリオンはやっぱりオリオンだということをプレイヤーに認識させたのであった。
「アルテミスいないよな? いない? よし、じゃあ街に繰り出そう! 女の子が俺を待ってるはずだ!」
戦闘終了時の台詞の一つ。そんな事したとしても、アルテミスに制裁を加えられる未来しか見えないが……。

マイルーム

「助けてマスター! あの天秤の女神、俺を一目見るなり『罪が重すぎますわ』ってバックドロップ仕掛けてきたの! やっべーよアイツ、ガチのガチだよ! バックドロップちゃんとヘソで投げてるよ!」
マイルーム会話「アストライア」。何をどうしたら、アストライアにそう評された挙句にバックドロップ仕掛けられたのだろうか。
「助けてマスター! あの拳で戦う聖女さま、ちょっとちょっかいかけたら、ステップが完全にボクサースタイルに切り替わったの!! あごジョーこめかみテンプルを的確に狙って打ってくるの!! シュッシュッ! って呼吸が鋭いの!!!」
マイルーム会話「マルタ〔ルーラー〕」。マルタをナンパしたら、案の定ファイティングポーズを取られてしまった。そういえばクマの時でもブッ飛ばされていたような……。
「助けてマスター! あの南米の女神、俺がちょっかいかけると、ほがらかに笑いながら俺の首を折りに来たの! フロントチョークから一気に飛ぶ感じで! 関節技で即死技とかありなの!? 俺の首ちゃんとくっついてる!?」
マイルーム会話「ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕」。ケツァル・コアトルをナンパしたら、やっぱり首を折りにかかろうとした。それもう殺す気マンマンのような……。
「好きなこと? 狩りナンパ、以上! サーヴァントマッチングアプリとか使わない方がいいぞ? 不思議なことに、アルテミスしか表示されないんだぜ?」
マイルーム会話「好きなこと」。どんなシステムでもこの男にはあの女神しかありえないらしい…
『神代巨神海洋 アトランティス』での活躍からも、納得せざるを得ない。

本編

「おまえは、俺以外の誰にも落とさせない。誰にもだ!!」
『神代巨神海洋 アトランティス』にて。ヘファイストスの鍛造した矢を相殺され、自身の霊基も消滅寸前になりながら、ヘクトールマンドリカルドがその身を捨てて時間を稼ぎ、パリスが己が身を換えて造った矢を番え、彼方の女神に向けて獅子の如く咆える。
そして放たれる存在しないはずの第三宝具、「其は、女神を穿つ狩人オルテュギュアー・アモーレ・ミオ」。冠位を捨て、命を捨て、愛ゆえに放たれるその一矢は、遂に虚空の神をも撃ち落とす――――!
「―――孤高の空から落ちてこい、アルテミス!」
「―――俺も、一緒に落ちてやるから。」
同上。彼が放った最後の一矢は殺意でも敵意でも無く「愛」であった。虚空を独り漂う女神と、共に落ちる為の矢。
それは、神を撃ち落とす日。愛を知らぬ機械じかけの女神に、小さく暖かな愛の火を灯した日。

イベント

「チョコくれー!!」
バレンタインイベントにて。マイルームに入ってくるなりチョコを要求。本人曰くカルデアではアルテミスのお気に入りである主人公ぐらいしかチョコを貰えないらしく、アタランテにもチョコを貰おうとしたら殺されたくないから勘弁してほしいと言われもらう気がなくなったとの事。
「ますたあは、のろわれてしまった!」
同上。オリオンがチョコのお返しに渡した自分がつけているベルトを主人公がつけた際にどこかで聞いたようなSEの後に主人公を驚かせるために言ったセリフ。主人公とオリオンの仲の良さが窺えるセリフであり、その後肩にアルテミスが憑いている状態のまま帰っていく。

メモ

  • イラストを担当したI-IV氏は超人オリオンのレア度がいくつかは知らず、☆1だと思いこんでいた[出 1]
    • ちなみに「オリオンは優男なイケメンではなかったのか」という点についてはオリオンの逸話を確認したI-IV氏曰く「どこをどう解釈しても優男のわけない」[出 2]。加えてあのギリシャ世界はヘラクレスがイケメンであり、ステンノエウリュアレがモテモテの世界。つまり「筋肉とロリがモテ要素」だと解釈してラフを提出したらしい。ほぼほぼ直しなく一発で通ったとのこと[出 3]
    • 没案ではもうちょっとちゃんとワイルド系のイケメンというか野性的だった。目に傷ある感じだったが、生々しすぎるので没になった[出 4]
    • 「どうせ☆1で一般的なイケメンでもないから人気は出ない」と考えていたI-IV氏が「可愛そうだし表情だけでも愛されてほしい」という理由でクマ顔を勝手にちょっと足して提出したが、スタッフの方にクマ顔もちゃんと使ってもらえた[出 5]
  • ちなみにアメンボの脚は水に浮くために毛が生えてて爪二本になっている[出 6]。オリオンの靴にも爪の様な部位が二本付いている。
  • 最初はギラギラした感じの筋肉キャラでレアリティの低いコモンキャラでクラスはバーサーカーの予定だった。だがそのビジュアルで女好きになるとさすがにエグみがあると思い、団子っ鼻の昭和の古い漫画に登場する三枚目の快男児のような優しいデザインに変化した。そのデザインが気に入り、グランドアーチャーを誰にするか迷っていたところ、オリオンが適任だと思ったとのこと。[出 7]
  • 冠位のサーヴァントのわりに“山の翁”などと比較すると一見常識的なスペックに収まっているが、その能力を見るととあるビーストを完封できるようなスキル構成になっている。
    • “山の翁”も死の概念が存在しないティアマトに対して死の概念を付与したため、対ビーストとして召喚される冠位サーヴァントは直接的な強さより倒すべき人類悪との相性が重要視されるのかもしれない。
      • ただし戦闘力は“山の翁”が「単純に強すぎる」だけであり、超人オリオンの弓の腕も冠位にふさわしいものとなっている

話題まとめ

  • 宝具「我が矢の届かぬ獣はあらじ」の魔性・魔獣特効を鑑みるに、グランドアーチャーとしてのオリオンは本来、愛玩の獣に対抗するために召喚されたのではないか、と考察されている。

脚注

注釈

  1. 女神エウリュアレとは別人。

出典

リンク