概要
『[[Fate/strange Fake]]』に登場する金髪碧眼と落ち着いたデザインの眼鏡をかけた女性。
; 略歴
: 日本の[[冬木市]]出身で、ある事件をきっかけに国内を転々とする逃亡生活を送り、その果てに冬木市へ立ち戻ったところ街外れの古城跡で[[フィリア]]から5つの令呪と呪いを押し付けられ、命じられるままに渡米する。
: [[スノーフィールド]]に入って間もなく[[ファルデウス・ディオランド]]の監視下に置かれ、黒幕側に雇われた魔術師[[カーシュラ]]によって拘束されてしまうが、[[アサシン (Fake)|アサシン]]によって結果的に命拾いし、聖杯戦争1日目にセイバーのサーヴァントと邂逅する。
: 当初は頑なに自分がマスターであることを否定していたが、[[リチャードⅠ世|セイバー]]と共に過ごすうちに「彼に汚れ役をさせてはならない。どうしてもの時は自分がそれを引き受ける」という信念が芽生え、マスターを引き受けることを決意した。
: その後、本物の沙条綾香を知る[[遠坂凛]]と出会ったことで、自分の素性や記憶が偽りであったことに気が付く。さらに自分に暗示をかけたフィリアの機能停止を目の当たりにしたことで、完全に記憶を取り戻した。
; 人物
: 年の頃は20歳手前だが、童顔で大人しそうな顔つきをしていることもあってか実際の年齢よりも若く見られる。元は艷やかな黒髪だったが、派手なブロンドに染め上げている他、両手・両肩・背に故郷でフィリアから押し付けられた令呪がある。
: 逃避を重ねた生活を送るうちに罪の意識と罰への恐怖からかやさぐれた雰囲気とぶっきらぼうな口調をしており、世の中に対する諦念と理不尽な状況に対する怒りを抱いており、召喚直後は[[リチャードⅠ世|セイバー]]に対しても拒絶の意を示している。
:「赤ずきんをかぶった少女」の幻影に苦しんでおり、エレベーターを目にするとソレが背後に立つ為、乗ることはもちろん、エレベーターのある建築物に入ることすら恐れている。
: 外見は、沙条綾香と髪の色以外はそっくり。ただし[[銀狼の合成獣]]や[[ティア・エスカルドス]]、[[スヴィン・グラシュエート]]などの特別な感覚を持つ者には、一発で人間ではないと見抜かれている。
: その正体はエルメロイの先代至上礼装であった三位一体の魔力炉が、一つに融合して人間の形を取り、自意識を獲得したもの。
: 誕生から現在の姿になるまでの経緯は「[[玄木坂の赤ずきん]]」の項に詳しい。
; 能力
: 魔術師としての知識や技術は皆無に等しく、[[魔術]]と[[魔法]]の区別もついていない。また、正式なマスターでないためか、サーヴァントのステータスを認識することもできず、英霊と普通の人間の区別をすることができない。
: その反面、サーヴァントを維持する魔力タンクとしては異常に優秀で、セイバーが20回を越えて宝具を高速連射しても「少しダルい気がする」だけで済んでいる。
: この魔力タンクとしての能力は、無尽蔵の魔力を生み出す三位一体の魔力炉としてのエルメロイの先代至上礼装に由来している。