概要
「[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]。
; 略歴
: 『[[Fate/hollow ataraxia]]』にてアルゴー号の伝説に関する人物として語られ、『[[Fate/Grand Order]]』の第三特異点『[[封鎖終局四海 オケアノス]]』で本格的に登場。
: 「『契約の箱』に[[エウリュアレ (Grand Order)|神霊]]を生贄に捧げれば大いなる力が手に入る」と[[メディア〔リリィ〕]]に唆され、『契約の箱』および[[エウリュアレ (Grand Order)|エウリュアレ]]を巡って主人公達と対立するが、メディアの理屈が「それを実行すると世界が滅ぶ→世界が滅ぶから敵がいなくなる→無敵になれる」という理屈である事を完全に追い詰められてから知って絶望、そのままメディアに魔神柱[[フォルネウス]]の生け贄にされ、最後の最後でも自分を見捨てたメディアを詰りながら消滅した。
:終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿にメディア〔リリィ〕の召喚に誘発される形で召喚されており、メディアや[[ヘラクレス]]たちをⅢの座を統括する[[フォルネウス|観測所フォルネウス]]と交戦させ、自身はアルゴー号を操って敵の撹乱に出た。
:Lostbelt No.5『[[神代巨神海洋 アトランティス]]』でははぐれサーヴァントの一人として召喚されており、主人公たちが訪れる前、オリュンポスを目指す一員であった。しかし、ヘラクレスの死を目撃したことで戦意を喪失し離脱。[[フランシス・ドレイク]]の酒場で酒を飲み寝るだけの日々を過ごしていた。[[シャルロット・コルデー]]の紹介で主人公らと出会い、新たに[[アルゴナウタイ|アルゴノーツ]]を結成。船長として指示や作戦を立て、多くの貢献を果たした。
; 人物
: '''ぱっと見は'''爽やかな印象を与える金髪の青年だが、ギリシャ神話にその名を知られた大英雄とは思えないほど人格面に問題があり、他人の力を自分のものだと都合良く解釈してすぐに調子に乗る、少しでも都合の悪い状況や想定外の状況になるとすぐに取り乱して狼狽えたり癇癪を起こす、誰に対しても上から目線で傲慢不遜な態度を取り、恩師や仲間に対してさえ気分次第で平気で暴言を吐く、などというろくでもない人物であり、その人物評は「小物臭い」「人間のクズ」という言葉に尽きる。
:ただ、ノブレス・オブリージュの精神をもっていて自分自身のやるべきことを弁えており、かつ自分がやろうとしていること自体はそれなりには筋が通っている。その片鱗が垣間見えるように、望みも「自分が王となって、誰もが満ち足りて争いのない理想郷を作る」と極めて英雄らしいもので、『Grand Order』でも生前果たせなかったその望みの成就をひたすら求めていた。しかし彼の人となりを知る[[メディア]]には「平和を願う心が本物でも、魂が絶望的にねじれているので決して理想の王にはなれない」と言われている。
; 能力
: 一応サーヴァントではあるが、生前アルゴー号の同乗者であった[[アタランテ]]には「戦ったことが皆無」「戦力に数えなくていい」と言われるほど戦闘能力は低く、劇中でも戦闘は味方任せで自分が戦おうとする意志すら見せない。基本的には指揮官として後方から指示を出しているが、普段はその性格による慢心や器の小ささが祟って滑り落ちてばかりであり、味方からさえ無能呼ばわりされる事も多々ある。
: しかしピンチのときほど英雄としての本質が顕れる([[ケイローン]]曰く「''限界をどう考えても上回った辺りからがイアソンの真骨頂''」)らしく、終局特異点や大西洋異聞帯のように絶体絶命の危機に追い詰められて己の命を捨てる覚悟を迫られた時には、人が変わったように卓越した判断力と勇気を発揮する。
: とりわけギリシャ神話の英雄をまとめあげてアルゴノーツを結成した弁舌やカリスマ性については「怪物」と評されるほどであり、帆の扱いについてもヘラクレス以上の天才と言わしめるほどに上手い。
: 『Grand Order』では一応剣で攻撃する事はあるものの、基本はアルゴノーツの仲間たちを使役しての攻撃が主となっている。