概要
「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。
; 略歴
: 『[[Fate/EXTRA CCC]]』では、最初のダンジョンにおいて[[遠坂凛 (EXTRA)|遠坂凛]]と共に[[主人公 (EXTRA)|主人公]]達の前に立ち塞がる。
: その後もマスターやクラスを変えて度々登場するが主人公の前に敗北を重ね、封印されるものの、最終的にサーヴァントの神話礼装を取得しようとする主人公と一時的に契約する。月の裏側に迷い込んだマスターやNPCを拷問室に監禁し、その才能やメモリを消滅一歩手前まで絞り出して自らの養分とする残虐なサーヴァントだが、見た目相応の少女のような反応を示すこともある。
: 最終章で改心して神話礼装を求める主人公達に協力。主人公のサーヴァントの原型を打ち破り、[[殺生院キアラ|キアラ]]を倒すよう言い残し消えていった………かと思いきや、キューブに残留しており主人公か凛の元に残ることになった<ref group = "注">CCC終盤で凛が「ランサー(エリザベート)のカルマが減ってる」と話すが、善行を行ったからではなく、単に主人公に協力したエリザベートの行為によって生前の彼女が殺害した人間の数を上回ったから。感情のないムーンセルだからこそカルマが減った判定が下されただけであって、どれだけ善行を積もうが、どれほど時が経とうが、エリザベートが犯した罪の重さは永遠に消えることはない。</ref><ref group = "出">『Fate/EXTRA material』166頁。</ref>。
: 『[[Fate/EXTELLA]]』ではCCCでの功績により裏から表側のSERAPHへ転び出た。そのためCCCでの出来事を記憶している。
: 新たなSERAPHに居場所がなかったため千年京にて家政婦をやっていた所をアルキメデスによりヴォイドセルで汚染され[[捕食遊星ヴェルバー|ヴェルバー]]側のサーヴァントになるが、どの世界線においても突拍子もない行動をとり続けアルキメデスの計画を破綻させるに至った。
:『[[Fate/Grand Order]]』第一特異点『[[邪竜百年戦争 オルレアン]]』ではマスターのいないはぐれサーヴァントとして西暦1431年のフランスに召喚され、同じくはぐれとして召喚された[[清姫]]との諍いを通して主人公の味方となる。
: その後、第五特異点『[[北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム]]』にて西暦1783年のアメリカに再びはぐれサーヴァントとして召喚され、同じくはぐれとして召喚されていた[[ネロ・クラウディウス〔ブライド〕|永遠のライバル]]と共にケルト軍と戦う主人公達に同行する。
:終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する[[ナベリウス|溶鉱炉ナベリウス]]並びにⅤの座を統括する[[ハルファス|兵装舎ハルファス]]と交戦する。
:亜種特異点EX『[[深海電脳楽土 SE.RA.PH]]』では[[BB (Grand Order)|BB]]によって「ブラックアイドル」として召喚され、主人公と戦闘になる。
; 人物
: フリフリの衣装に身を包んだ美少女だが、頭部には角が2本、お尻には先が割れた竜の尾のようなものがあり、異様なシルエットをしている。
: 外向的、強気、能動的。自己愛こそ最高の価値観としている。全盛期である「結婚前の14歳の肉体と人間性の頃」の姿で召喚された彼女は貴族令嬢の在り方と、悪夢に犯された狂気が混同している。言葉遣いも貴族めいたものだが、ところどころに現代女子高生めいたスラングが混ざっている。領主の娘なので、生前は一日の半分は勉強をしていたため、英霊になっても“知識を求める”性質は変わらない。拷問を趣味として習慣的に行う残虐な性質を持ち、相手をいたぶって楽しんでいるような台詞回しが多い。相手を基本的にブタ、リス、ウサギ、等の下等動物になざらえた蔑称で呼んで人間扱いしていない。これは彼女が生きていた頃の認識の名残とも言える。そもそも彼女にとって『男』とはかしずくもの、貢ぐもの、時に可愛らしいもの(エリザベートの美しさに心酔し、破滅する様を指している)。同時に『女』は奴隷であり、時に母であり恋人であり、自分の美しさを保つ材料。
: 一方で恋愛に憧れる少女のようなところがあり、終盤、主人公に好意を抱いてからは恋する乙女そのものの態度を取る。また、アイドルを自称する、所謂スイーツ系女子。サーヴァント化してから知った『日本のアイドル』というジョブに悦びにうち震え、最強のアイドルになるべく日夜研鑽している。まわりは痛い子を見る眼差しであるが、彼女は本気かつ真剣、魂をかけて登りつめるに足る、最強の職業だと心の底から思っており、全身全霊でアイドルを演じている。自身の歌声に絶対的な自信を持っており[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]は最高のライバル、なのだが……(後述)。
: 自分の美しさにしか関心がなかったため、実のところ性知識や体験にものすごく疎い。こと『EXTRA CCC』でのあるイベントでは他者に未通を指摘されると激怒するか、顔を真っ赤にして動揺したり、一目散に逃走する、といった場面が見られた(後述)。
: 『[[Fate/Grand Order]]』では「[[Fate/EXTRA CCC|どこかで改心、あるいは成長した]]」らしく、反英霊であることには変わりないものの、生前や『EXTRA』で見られた残忍な一面は鳴りを潜めて少しだけ物分りが良くなっており、どこでも基本友好的な立場となっている。
:また、頭痛さえなければ執政者としてもそこそこ優秀だが、はしゃぎ過ぎてうっかり執政を放置してしまう事もある。
; 能力
: マイクスタンドも兼ねた身の丈以上の大きさの竜骨槍を軽々と振り回して戦う、華奢な見た目に反してパワーファイタータイプのサーヴァント。
: 竜のような尾も攻撃に使用する他、自らの美声を利用して歌うことでジャミングを行ったり、思い切り叫ぶことで音波攻撃を行う。反面、吸血して回復はできるものの防御に関するスキルはほとんど持っていない。
:竜の翼を使って飛行することができ、サーヴァント一騎を抱えて飛べる程度の力はある。
: 生前の行いから生じたイメージによって、過去やあり方を捻じ曲げられ、能力・姿が変じてしまう[[スキル (サーヴァント)|スキル]]「無辜の怪物」の効果により、本来ただの人間だった彼女は、[[竜種|竜]]の娘(竜の血を引く魔人)として扱われ、姿もそれに準じたものに変貌している。
: だが、実は本当に竜の血が混じっていたという彼女も知らない事実があり、イメージが原因にしては「対魔力」スキルがAランクと非常に高い。
: ランクAに相当する、卓越した拷問技術を持ち、拷問器具を使ったダメージにプラス補正がかかる。また陣地作成によって凄惨な拷問・処刑場を作り出すことができる。