概要
[[魔術協会]]の[[時計塔]]の[[現代魔術科]]に所属する教室の一つ。
元々は現代魔術科の所属ではなく、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]が家柄に関係なく学びたい者を受け入れて教鞭をとっていた小教室の一つであり、どちらかというとケイネスの趣味半分のものであった<ref group="注">時計塔において「後進に対して教える」というのは大半は助手候補を見出すための自己都合的なものであり、ロードの一人に数えられるほどの立場でありながらも直接不特定多数相手に教えるというのは非常に珍しいものである。</ref>。<br>
[[Fate/Zero|第四次聖杯戦争]]におけるケイネスの死後教室も瓦解しかかっていた状況から半年ほどして、[[ウェイバー・ベルベット|後のロード・エルメロイⅡ世]]が多額の借金をした上で買い取った<ref group = "注">[[エルメロイ家|エルメロイ派]]は元々身内同士の反目が酷かったらしく、ケイネスの死後は派閥争いでアーチボルト家の資産は根こそぎ奪われてしまったために、「アーチボルト家の当主相手に正面から喧嘩を売った新参」であるウェイバーに教室を売り渡す事にもアーチボルト家には抵抗はなかったらしい。</ref>。
ウェイバーに買い取られた当初は元アーチボルト家の持ち物とはいえ三級教師が運営する教室としてほとんど注目されず、所属学科もはっきりしていない状態だった。三年後にウェイバーがロード・エルメロイを継いだ後もロードの体裁を整える為の形だけの教室と周囲からは目されていたが、十年もしないうちにその認識は改められた。<br>
異様に分かりやすく実践的な授業、権力争いに敗れた講師たちを登壇させたそれまでの時計塔になかった多角的な教育体制により新世代の[[魔術師]]に人気を博した。<br>
『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』時点では3~5人程の講師陣と十数人ほどの生徒からなる少数教室(聴講生を含めればその3倍程の人数)だが、在学生ですら位階持ちが何人もおり、『事件簿』で[[スヴィン・グラシュエート]]が十代の若さで『典位』を取得したのを皮切りに、『[[Fate/strange Fake]]』では若手が数年の間に立て続けに『色位』や『典位』を取得した事で話題になっていた。<br/>
OBは全員十年以内に『典位』以上を取得、そのうち数名は時計塔の歴史上でも数えるほどしかいない「王冠」の位階に至るのではないかとされているため、Ⅱ世が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図が変わるとまで言われている。『Fake』の時点でOBの数は50人ほど。<br>
実際には、色位は一人だけで、典位に認められた半分以上は、典位の家系に養子となっただけであり、噂が大袈裟に広まっている状態らしい……と『[[ロード・エルメロイⅡ世の冒険]]』の頃まではまだ甘めに見積もられていたが『Fate/strange Fake』で実際のところは「自分の魔道を確立したことで位階を勝ち取った」という時計塔でも例外となるケースが教室に集約されており、時計塔中から動向を注目されている集団となっている。<br>
彼らに対する蔑称も多く、その中の一つに「悪魔の巣窟」などという声もあるが、これは「鉱石学科の災厄」「紅魔」の異名を欲しいままにする'''[[遠坂凛]]ですら「エルメロイ教室の中では特別ではない」'''という恐怖も含んでいる。<br>
また、『冒険』で原則4年で卒業することが判明した。