概要
[[魔術師]]の名門[[アニムスフィア家]]の当主であり、[[人理継続保障機関フィニス・カルデア]]の所長を務める女性。
; 略歴
: 元々はマスター候補の一人とされていたが、3年前に父・[[マリスビリー・アニムスフィア]]が没したことでカルデア所長の任を引き継ぎ、その重責を背負うこととなった。
: カルデアを襲った謎の爆発の後、[[主人公 (Grand Order)|主人公]]や[[マシュ・キリエライト|マシュ]]とは別に[[炎上汚染都市 冬木|冬木]]への[[レイシフト]]に巻き込まれており、襲われていたところを助けられる形で合流。現地で指揮を取ってファーストオーダーを実行することとなる。
: 順調に事は進むものの、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]を倒した直後に[[レフ・ライノール|レフ]]と遭遇。不穏な気配を漂わせているのにも気づかず彼に縋り付くが、彼が今回の事件を引き起こした張本人であること、爆弾は彼女の足元に仕掛けられていたため肉体的にはとっくに死亡しているという事実を突きつけられる。
: そのことを受け入れられずにいる彼女に追い打ちをかけるように、レフによって現在カルデアがどうなっているかを見せられるが、そこには冬木での戦いの結果起こった未来予測の変化…一点の曇りもなく赤色に染まったカルデアスが映し出されていた。
: 「今回もまた、君のいたらなさが悲劇を呼び起こした」となじるレフに対して現実逃避を始めるも、彼によって時空を超えてカルデアスそのものの内部に放り込まれる。
: ブラックホールや太陽にも例えられるソレに分子レベルまで分解され、最後まで誰にも認めてもらえなかったという無念を叫びながら、跡形もなく消滅してしまった<ref group ="注">もとより精神エネルギーのみで存在していた彼女にとって、カルデアへの帰還はそのまま死を意味するものではあった。</ref>。
; 人物
: 一言で言えばヘタレ。気高く高慢に振る舞っているが怪物に出くわせば悲鳴を上げ、内心は誰かに頼りたがっている。その為か、信頼するレフには実務的にも精神的にもかなり依存し、裏切られると何もできずにうろたえている。紅茶より珈琲派。
: また、過去の経験からか「自分は認めてもらえない」という劣等感を強く抱いている。
: このような人間性になったのは、父であるマリスビリーの死と、彼が裏で非人道的な行いに手を染めていた事を知ったのがきっかけであり、ショックで一ヶ月ほど拒食症に陥り、ヒステリーも普段の三割増しだった。
: ノイローゼ一歩手前の状態で所長の仕事を引き継ぎ、英霊融合の唯一の成功例であるマシュに報復を受けると思い込み、その上に異常の発生、さらにはマスター適性を持たないというスキャンダルが発覚したりと悪いことが重なりまくり、本編開始時にはすっかり追い詰められている。
: [[ロマニ・アーキマン|ロマニ]]どころか会って間もない主人公にすら「落ち着いていれば頼りになる」と評される。悪い意味でもその通りだが、実際落ち着いていられるような場面ではちゃんとしている。
: また、怖がっていながらもマシュから目を背けず、外に対して真面目であり、どんなに嫌でも間違ったことはできない性分である。
; 能力
: 魔術回路は当然持っており、[[クー・フーリン〔キャスター〕]]曰く「量も質も一流」らしいが、前述の通り何故かマスター適性はない。そのため本来はレイシフトを行えないのだが、奇しくも死亡して肉体を失ったことで成功してしまった。
: [[サーヴァント]]はともかくその他の怪物相手でも常に逃げ腰だが、クー・フーリンからは「アンタなら(魔物に)狙われても自力で何とかできるだろ」と評されており、実際ドラマCD版ではマシュやクー・フーリン達と共にシャドウ・アーチャーと交戦した際には単身の魔術によってシャドウ・アーチャーを追い詰めている。