概要
[[バーサーカー|狂戦士]]の[[サーヴァント]]。
;略歴
:第2部第6.5章『[[死想顕現界域 トラオム]]』にて登場。ある願いを胸に並み居るサーヴァント達を早々にまとめ上げ、早々に自身の領域である復讐界域を成立させる<ref group="注">最も早く界域を成立させた事からか、他の界域にはない赤空の浸食という特殊支援まで獲得している。</ref>。
:彼女の願いというのは、かつて果たせなかった復讐を果たすこと。即ち、汎人類史が自身の対抗馬として召喚するであろう、とある龍殺しの英霊───生前愛した[[ジークフリート|夫]]への復讐である。
:終盤では、彼女の予期した通り汎人類史側の英霊として召喚されたジークフリートと再会。凄絶な戦いを繰り広げることになる。
:そして戦いの果て、夫の本心を知ったクリームヒルトは、初めて自身の復讐を後悔しながら消滅した。
;人物
:喪服を身に纏った女性。愛した者が死んだ後が全盛期なので、基本的に病みきっている。
:かつては貞淑にして誇り高い淑女であったが、愛した夫の死により豹変。狡猾で執念深く、一度受けた恨みは忘れず、周囲を巻き込んででも復讐を遂げようとする人物になってしまった。
:前述の通り、ジークフリートとは夫婦関係にある……のだがFate世界では色々と複雑な関係性。
:というのも、原典であるニーベルンゲンの歌の顛末とは異なりジークフリートとハーゲンが親友であり、ジークフリートは自らが原因で起こった事態の責任を取るため、自ら望んでハーゲンに暗殺されていたのである。
:この事をクリームヒルトが知ったのはいよいよハーゲンの首を刎ねて復讐を遂げようというまさにその時であり、彼を夫の愛剣で斬首した後自分の復讐は何の意味もなかったと呆然としながらフン族の客将ヒルデブラントによって殺害されることとなった。
:故に、肝心のジークフリートに対しては前述の経緯から非常に複雑な感情を持っており、存在を無視し、嫌いなものとして明らかに彼をモデルにした人格を挙げ、恨みがましくかつて愛した夫を睨み付ける等、古式ゆかしいツンケンした態度を取っている。
:とはいえ基本的な性格は約1名以外に対しては穏健であり、お人よし。仮にも元々は一国の王女というだけあってか、バーサーカーでありながらカルデア内でも常識人の部類に入る。また、生前に誠実だった実弟ギーゼルヘアを復讐に巻き込んだ事に関しては内心悔恨を抱いており、それ故マスターと仲を深めると敢えて冷遇するようになる。
:カルデアに召喚された後の彼女はアーカイブ等でトラオムの件を把握したのか、少しだけジークフリートに素直になったりと病んでいた部分がある程度改善されている。
:特に、[[ワンジナ]]の起こした騒動では保護者側として基本的に冷静かつ落ち着いた振る舞いを見せており、お子様系サーヴァントを制したり悩む面々に発破をかけたり等、面倒見の良さが強く出ていた。
:全体的にノリがよく、自身のバレンタインシナリオ等ではキレのあるノリツッコミを見せてくれる。照れ屋でもあり、トラオムクリア後のマイルーム会話ではまだジークフリートを好きなことを認めつつも「絶対に黙っていて欲しい」とマスターに頼んでいる。
:基本的にマスターは「魔力供給のタンク」程度の認識。だが絆を一定以上に上げると復讐計画に巻き込み始め、更に絆を上げると同志、あるいは弟(妹)として認めてくれる(どちらにしろ巻き込まれることに変わりはない)。
;能力
:バーサーカーとして召喚されるだけあり狂ってはいるが、極めて理知的。
:特に指揮官としての手腕は確かなものであり、前述のように最も早く自身の界域を成立させた他、部下の叛意を早々に看破し処刑の手筈を整える、他の界域との戦力差を鑑みて積極的に攻勢には出ず、(いずれジークフリートが召喚されることも見越して)慎重な用兵を行うなど、戦略眼に優れる。
:一方で生前は箱入りの王女だったこともあってか、バーサーカークラスの狂化スキルによる補正を加味してもなおステータスを含む戦闘能力自体はそれ程高い部類ではない。実際、様々な援護があったとは言えジークフリートに対し聖杯を複数取り込んだ状態で真っ向から対決を挑み、敗れている。
:会話も一応可能だが、縁を深めない限りは意思疎通ができない。仮に意思疎通が可能になったとしても、復讐だけは止められない。逆に言えば復讐以外ではちゃんと言うことを聞いてくれるので、その意味では他のバーサーカーよりも扱いやすい。
:武器としては夫が使っていた[[聖剣]]であるバルムンクを使用。しかし自身の場合、バルムンクは魔剣と化している。