概要
[[遠野志貴]]の通う高校の一年先輩。本職は[[埋葬機関]]第七位の[[代行者]]。
;略歴
:シエルは洗礼名で本名はエレイシア。
:平凡なパン屋の娘であったが、十七代目[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の転生体に選ばれてしまう。
:ロアに身体を乗っ取られるも意識は残り、自分が周囲の人間を虐殺する様を第三者視点で傍観しているような状況に。自分を放棄すれば惨状がひどくなるので狂うことも出来ず、ロアである自分を見続ける。
:[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]により、十七代目ロアは討滅される。しかし、それから3年後、彼女は蘇生。教会からあらゆる殺し方で殺されるも、エレイシアの体はその度に蘇生してしまう。それに目を付けたナルバレックのスカウトを受け、埋葬機関代行者となった。
;人物
:とにかく「いいひと」。学校では優しく知的な先輩で頼りにされており、茶道部の部長でありながら影の生徒会長とも言われる(学校にいること自体は暗示の[[魔術]]の結果ではあるが)。
:代行者として冷徹な面も見せ、実際に容赦もないのだが、本質的なところでは甘さを捨てられない。
:[[カリー・ド・マルシェ|かつて討伐しようとした死徒]]の影響で、異常なまでのカレー好き。カレーうどんをおかずにカレーライスを食べる徹底カレー食生活がデフォルト。[[歌月十夜]]でそのネタは加速し、MBAAに至っては秋葉の勝利台詞にて「故郷の'''インド'''に帰れ」とまで言われる始末。
:なおカレー以外にも、昔はパン屋の娘で大人になったらケーキ職人になりたかったという女の子だったので、お菓子作りの腕はちょっとしたものらしい。リメイク版ではパン焼きすらできない性格とも<ref group="出" name="RF">シーン「逆行運河/天体受胎」</ref>。ただ、昔を思い出すのは嫌なので、本人はあまり作りたがらない。
:リメイク版では黒鍵に対し並々ならぬ愛着を持っているようで、志貴が話題を逸らすために黒鍵について尋ねた際は実に1800文字もの長文で語ってみせ、彼を宇宙猫状態にした。
;能力
:圧倒的身体能力に加え、通常の[[魔術師]]の100倍(リメイク版では250倍)に匹敵する魔力の貯蔵量を持つ。
:「弓」の異名をとる通り、主戦法は黒鍵の投擲。法衣の下に柄だけを多数所持し、使用時には聖書のページを刃に精製して使うというスタイルである。純粋な技術のみで大砲並の火力を出す「鉄甲作用」も使用可能<ref group="出" name="MB">シーン「メルティブラッド」</ref>。一番の切り札は転生批判外典「[[セブン|第七聖典]]」。祭器であったものを武器化し、パイルバンカーとしたもの。
:自分がロアであったことを想起させるため、魔術の使用を忌避しているものの、任務のためには拒まない。リメイク版ではロア(とアルク)にしか使わないという信条を掲げている模様。<ref group="出" name="MB" />簡単な催眠から、黒鍵への魔術付与(「火葬式典」の他、石化の「土葬式典」、乾燥の「風葬式典」、果てはカラスが寄ってくる「鳥葬式典」、地面に突き刺して擬似的な結界を作る結界術などと、実に多彩)など、ロアの知識もあってか使う魔術は多岐に渡る。リメイク版では魔力量に任せて倒した祖から奪った[[原理血戒]]を元にした大魔術も発動可能だが、その分わずかな魔力で工夫する努力も放棄しがちではある<ref group="出" name="RF" />。
:そして一番の特徴が「不死」である。その起源はロアに転生された時。このとき、彼女の魂のラベルは本来の「エレイシア」から「ロア」へと書き換えられた。肉体の方は十七代目ロアが討滅された時に滅びず、エレイシアに所有権が戻されたが、魂のラベルはそのまま。以後、死んだとしても、魂であるロア本体が死んでいないのに、その肉体である彼女が滅ぼされてしまうという矛盾を世界が許さず、蘇生させてしまう。
:逆に言うと、魂であるロア本体が完全に滅びれば彼女の不死性は消える。ただし、そもそも討滅された時に肉体が滅びなかったように、不死でなくなっても肉体のポテンシャルは非常に高いため、かなり死ににくい体であるとのこと。