概要
「[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]。[[北欧神話]]に登場する勇者。
; 略歴
:『[[Fate/Grand Order]]』のLostbelt No.2『[[無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング]]』では汎人類史側の存在にも関わらず[[オフェリア・ファムルソローネ]]のサーヴァントとして召喚されたものの、実際は遷延の魔眼を通じて術式に潜り込んで[[スルト]]の魂がシグルドの魂と融合し、肉体の制御権の全てを奪われていた。以降、スルトの意志によって動かされ、抵抗できたのは初戦で[[主人公 (Grand Order)|主人公]]の首を切り落とそうとしたのを阻止した一度のみ。
:スルトとカルデア一行の三度目の戦いで[[ブリュンヒルデ]]の槍で霊核を破壊され、スルトが実体を取り戻した時に砕け散ったが、オフェリアの「[[魔眼|遷延の魔眼]]」によって崩壊の過程に空白が生まれ、オルトリンデの[[ルーン魔術|原初のルーン]]によって崩壊した霊核を繋ぎ留められ、[[スカサハ=スカディ]]も助力を受け、スルトの炎を『壊劫の天輪』で弾き、カルデア一行を助けた。
:その後、「原型励起」の代償で霊核が崩壊しかけていたブリュンヒルデを原初のルーンで一時的に霊基を繋ぎとめ、スカサハ=スカディの原初のルーンで夫婦共に十全ではないが霊核を繋ぎ留められ<ref group = "注">戦いに全ての魔力を費やすと、再び砕け散る。</ref>、スルトとの戦いに参戦した。
:スルトが『太陽を超えて耀け、炎の剣』を振るった際には[[シトナイ]]が呼び出した[[ヘラクレス|バーサーカー]]とスカサハ=スカディが召喚した神鉄の盾の群れにルーンで防御及び硬化効果を付与してサポートした。
:最後の戦いではオフェリアの[[令呪#大令呪|大令呪]]によって何らかの強化をされた上でスカディの魔術で飛行して接近する。スルトが炎を放とうとするのを『壊劫の天輪』を左側に叩き込んで阻止し、[[空想樹]]との接続が解除された好機にスルトが急速再生する2分間に倒し、ブリュンヒルデとの同時攻撃でスルトに完全に止めを刺す。
:最期は攻撃の最中にスルトの中枢に深く触れたことで炎に包まれ、同じく炎で燃え尽きようとしているかつての思い人、ブリュンヒルデと共に戦えたことに満足し、心安らかに消滅した。
; 人物
:きびきびとした、四角四面の超堅物。
:氷のように冷ややかな表情をしているが、情を解さない朴念仁というわけではなく、まっとうな恋愛感情も持っており、最愛のブリュンヒルデにはその表情を崩し、まったく違った顔を見せている。
:『Fate/Grand Order』ではサーヴァントとして召喚された後、彼の時代には存在しないはずの眼鏡を掛けている<ref group = "注">本人曰く「これこそ叡智の結晶であり、竜の心臓を喰らうことで手に入れたもの」と語る。</ref>。
:基本的に合理的な人間であり、父の復讐を果たしたのも愛情からではなく義務感からである。
:誰に対してもややつっけんどんで、少なくとも外側の部分で愛情を見せることはほぼ無い。
:しかし、もし彼が己の身を顧みずに誰かを庇ったのだとすれば、それはその「誰か」を彼が信頼した証であろう。
:[[クー・フーリン]]などと同じく「二度目の生に執着のない」英雄。
:マスターが男性であれ女性であれ「信」を置くに足る人間であれば、それほど意思疎通に困難はない。
:彼が[[聖杯]]を求めるのは、恐らく叶うことのない「再会」を求めての事であり、通常の[[聖杯戦争]]では[[令呪]]による強制命令は極めて困難。
; 能力
:魔剣の頂点たるグラムと腰に付けた剣「フロッティ<ref group="注">[[ファヴニール]]が父親を殺して受け継いだとされる剣。ファヴニールの討伐後はシグルドの手に渡った。</ref>」と「リディル<ref group="注">ファヴニールの心臓を貫いたとされる剣。</ref>」および二本のナイフを武器として使用する。
:当時の魔術師どころか魔法使いまで含めた全員が「誰よりも優れた気高き戦士の王」と褒め称えるほどの武勇、北欧に於ける絶技とまで呼べる剣捌きを持つ。
:[[ファヴニール]]を単身で討ち果たし、その心臓を食べたことで無敵の力と神々の智慧を手にしており、その力を手にしたスルトは[[シャーロック・ホームズ|ホームズ]]が魔術的攻撃を駆使する英霊だと知っていたため、魔力投射を難なく躱した。
:彼自身が新生させたというグラムの他にもファヴニールの無敵の兜や神馬の裔であるグラニなどの武装を持つ。
:[[ブリュンヒルデ]]を封印していた魔銀(ミスリル)で構成され、茨のルーンと一体化した鎧を一撃で破壊するほどの技量・膂力も持ち合わせている。
:ブリュンヒルデから直接教えを受けており、原初のルーンを使える。キャスターとしても召喚可能な腕前。多くのルーンを与えられ、人より効率よく炎を扱えるが、「人は炎を畏れなければならない」という考えから、炎のルーンだけは使わない。