概要
「[[アルターエゴ]]」の[[サーヴァント]]。
; 略歴
: 期間限定イベント「ミシシッピ・ミササイザーズ」にて登場。
: 特異点で映画のプロデューサーをやっており、「愉快な仲間達」と友に映画を撮影して公開しているが、人手や資金が足りていないのでトラブルを多く抱えこんでいた。そこで特異点を訪れた主人公たちを「仲間達」に加え、資金繰りやトラブル解決を依頼して状況を改善してゆく傍ら、かつての仲間の[[メアリー・アニング]]と対立してゆく。物語の終盤ではメアリーと最後の対決をして勝利するものの、本人の意図はそれとは正反対であった。
: 実のところスーパーバニヤンは「何も知らず、無敵の精神のままに開拓と称して世界を破壊していた」かつての自分を疎んでおり、「破壊者としての自分が大自然の化身であるプレシオサウルスくんとメアリーに倒され、主人公が荒ぶる自然である彼らを打倒することで世界が調和を取り戻す」というストーリーにしようとしていたのであった。
: だが、主人公たちの声援で「自分は存在してもいい」と自信を取り戻し、みんなのための調停者としての自己を確立。[[マイク・フィンク|最後のトラブル]]も解決し、彼女の意図したストーリーはクランクアップを迎えた。
:『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order]]』では[[ポール・バニヤン|マンガで分かるバーサーカー]]が大統領となった姿<ref group="注">ただし『マンガで分かる!』では後にバニヤンと同時に映る場面が存在しているため、現在の詳細は不明。</ref>であり、『Grand Order』においても三臨で大統領に就任したと言及している。
; 人物
: かつての[[ポール・バニヤン]]と比較するとお洒落で都会風の服装をした少女。かけている眼鏡は伊達眼鏡。
: あまり帽子を脱がないのでわかりにくいが、ウサギのような獣耳がついている。帽子を脱いだ状態だと鹿のような枝角が生えてくるが、これらの特徴は何が由来なのか本人にもわかっていない。少なくともその特徴について触れられることは避けたいようで、人前ではほとんど帽子を取らない。素手や素足も晒したがらない。
: 一臨・二臨ではバニヤンと比較して頭身が上がり、ミドルティーンからハイティーンくらいの外見年齢で登場するのだが、三臨以降は大統領に就任したのと引き換えにバニヤンと同じ幼児に戻ってしまい、本人も困惑している。しかしパワーは変化がなく、むしろ職務責任の重圧でストレスだけが増えている。
: 言動も一・ニ臨は自身のクランに所属するメンバーや応援してくれる人々を意識したものが多い。普段から支持を集めるために、愛されキャラとして愛想良く振る舞うよう気をつけている。
: 普段はバニヤンよりも快活で、自信に満ち溢れた様子を見せる。昔日の無垢さは根底にはあるが、さまざまな経験を積んだためか現代の価値観に則って行動しており、無軌道な開拓と自然破壊を嫌っている。
: 元からあった「誰かに認められたい」という気持ちから皆に認められるリーダーとなりたがっているようで、多くの仲間を集めて共に助け合おうとしているが、他人の期待に応えようとする反面「できる」と思った相手には期待と共に責務を要求するリーダーシップの負の面も見え隠れしている。
: また、根底はむしろネガティブ寄りの人物でもあり、「自分はもうこの世界に必要のない存在」というポール・バニヤンが抱えていた一種の諦観に近い感情を、スーパーバニヤン側も同じように持っている。その為略歴にもあるように「自分をこの世界から排除すべきである」という希死念慮じみた思いを秘めていた事情から、事件解決後も暗く湿っぽい一面を覗かせる事もしばしば。
: バニヤンよりも自己肯定感が低く、身体が並の人間サイズな事もコンプレックスとなっている。しかし一方で承認欲求も強いため、「自分は嫌われて当然」と「自分をもっと好きになってほしい」という心の間で揺れ動きつつも自分探しを続けている。
: 開拓の指導者というポール・バニヤンの性質上、有用性・合理性を追求しすぎるきらいがある。これは「ここにいることを許されるには有益でなければならない」という思考によるもので、それを周囲にも求めるようになってしまった。周囲との良い関係性を望む一方で他者との関係も打算的に考えてしまい、結果として思慮を欠いた言動をとってしまう事も。
::実は上記するスーパーバニヤンの人格は、彼女の魂を侵食し食い尽くした■■■■(詳細は人間関係を参照)が擬態したもの。とはいえその擬態は完全なコピーであり、スーパーバニヤン本人も自分が■■■■の擬態であるとは自覚していない。
::■■■■は擬態したスーパーバニヤンの意識が持つ十代特有の巨大なエゴ・自身への関心の強さによって、精神の深層へ自意識が封印されており、その知識だけをスーパーバニヤンは持っている。
:『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order]]』では終始ネガティブで内向的な性格となっており、些細なことでひどく落ち込んだり5週間も引き籠もったり、また周囲に振り回されやすくなっている。
; 能力
: 基本的にはポール・バニヤンの頃とは変わっていない。
: 霊基を共有している「愉快な仲間達」の助けを得たり別途行動させたりする事もできる。
: 映画監督としての経験をいろいろと積んだためか、プロデューサーとして集団をまとめる能力はそれなりに身についている模様。
: 武器は第一再臨ではトマホーク、第二再臨ではラクロスのスティックに似た棒を用いて松ぼっくりを投げつける。どちらも北米先住民の使用していた道具だが、それを武器として使用する理由は本人にも分からない。
: 第三再臨では近代化のあおりを受けて謎のレーザーチェーンソーを使用し、愉快な仲間たちも戦いに加わってくれる。
: 自動車化したベイヴは「オートベイヴ」と通称される。機械のようだが、ベイヴの意識は残っている様子。