概要
[[ユグドミレニア]]によって鋳造された戦闘用[[ホムンクルス]]の少女。
;略歴
:元はユグドミレニアが「[[聖杯戦争|聖杯大戦]]の駒」として、[[アインツベルン]]の技術を盗用して造りだした戦闘用ホムンクルスの1人。
:無論、[[サーヴァント]]に勝てる筈もなく、彼女達は時間稼ぎか相手の隙を作るための消耗品として扱われていた。
:だが赤の陣営から攻撃を受けた際、戦場で[[ジーク]]と出会い、彼との対話で選択肢を与えられた事で自分の意志に目覚め、生き残ったホムンクルス達のリーダーとなる。
:ミレニア城塞の半壊後、ジークと[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]の交渉のおかげで同胞達と共に自由と生存権を得る。当初は名を持っていなかったが、改心してホムンクルス達の治療を行った[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]から名を与えられた。
:それからは元より行く当てもなく、ジークに恩もあったため他のホムンクルス達と共にミレニア城塞に留まり、城門の警備やジークの稽古相手を務める。[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|黒のアサシン]]の襲撃の際、宝具である『霧』を吸ってしまった事で倒れるが、昏倒しただけで命に別状はない模様。
;人物
:見た目は少女だが、ホムンクルスにとって性別の重要性が低いせいか、話し方は男性的な上にぶっきらぼう。
:だが話し方は少しきつくても、自分の身より仲間の安否を気遣うなど仲間思いな性格をしている。
:またかなり頭の回転は速く、人生経験が少ないのにも関わらず人の本心を見抜く力にも優れ、ゴルドが[[ジークフリート|セイバー]]を失ったのを「自分のせいだ」と気に病んでいるのにも気づいていた。
;能力
:戦闘用に調整されたことで筋力や魔力は極めて優れており、ハルバードを得物とする。その近接戦闘能力及び魔術戦の能力は製作者であるゴルドより遥かに上。力だけでなく技術も優れ、その実力は素の状態のジークでは全く歯が立たない程。
:指揮能力にも優れ、有事の際には他のホムンクルス達の指揮を執る。
:だが優秀な分、他のホムンクルスと比べても短命で、トゥールの自己分析では残る寿命は「残り二か月から三か月というところ」。
:彼女達ユグドミレニアのホムンクルスは互いに微弱ながらマスターとサーヴァントの因果線に近い物で繋がっていて、念話などを使わなくても「生命活動の停止」のような重要情報ならどこにいても把握することが出来る。これは戦闘用だけでなく、魔力供給用や雑用にも表れており、彼らが大量生産されたために獲得した能力であると考えられている。