概要
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[うどんサーヴァント]]。
;略歴
:『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order|もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order]]』では第59話にて初登場。運営に自身が考案したサーヴァントのピックアップガチャを行わせることで利益を得ようと考えた主人公(以下、FGO本編の主人公と区別のためリヨぐだ子と記載)により、'''うどん生地と[[聖杯の泥]]'''を混ぜて作られたサーヴァントの幼体が成長したことで正規のサーヴァント化したもの。彼女の育成はリヨぐだ子本人が担当した。連続で登場したうどん生地産の姉妹サーヴァント達から少し間を置いての登場となった。
:衝撃の登場からナーサリーらとの交友を経てちびっこ王国に出奔するも、マンガで分かるライダーとの最終決戦でリヨぐだ子に呼び出されて登場。戦いの果てに共倒れとなったらしく、その末路は現時点では不明だが、少なくともその後のカルデア再建には貢献したらしい。
:以上の経緯から[[謎のヒロインX]]のように「一企画のためだけに生まれたギャグキャラだろう」と思われていたのだが、その後『[[Fate/Grand Order]]』にて、自身を主役とする期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!~マンガで分かる合衆国開拓史~』を引っ提げて堂々と参戦した。
:アメリカ開拓期の北米に発生した特異点の森で独りでいたところ、ウェンディゴに襲撃されていた主人公らを助けたことがきっかけとなり、行動を共にする。
:自身を召喚するも、斧を取り上げてシカゴへ去ってしまったという魔術師を追う中で、主人公達や途中で合流した[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック]]、[[ナーサリー・ライム|ナーサリー]]らと親交を深めていく。
:その正体は上記の『マンガで分かる!FGO』のリヨぐだ子まんまな「別世界のFGO主人公」(以降「[[名も無きマスター]]」と記載)が、うどん生地へと貯めこんだ聖杯とQPを注ぎ込んでサーヴァントへと霊基を昇格させた'''幻霊'''。
:ポール・バニヤン自身は英霊と言えるほどの存在ではないが、普遍的な[[ティアマト|大地母神]]に類する逸話を内包していることから人造神に匹敵する力を持つのではないかと考えられ、「無料で超強い戦力」を得ることに腐心する名も無きマスターによって創られた(彼女曰く「違法サーヴァント」)。
:しかし、実際には彼女が望むほどの強さではなかったばかりか、材料にうどん生地を使ったせいで聖杯を歪ませてしまい、バニヤンの内的世界が固有結界をも上回る独立した世界に変革し特異点化させてしまった。
:その世界とは「バニヤンがアメリカを開拓し、それが限界に達すれば全てを破壊する」という無限ループを繰り返す世界。更に接触した人々をバニヤンの逸話のノリのごとく「ボンクラ」な性格に変えてしまう。
:名も無きマスターに斧を取り上げられ、破壊する能力が失われていたことでループは一時的に停止していたが、主人公(プレイヤー)のカルデアのエジソンが用いた霊界通信により主人公の世界の存在を認知したことで、バニヤンの内的世界から主人公の世界への侵食が始まってしまう。
:自身の在り方の矛盾に悩み、一度は孤独のままに心を閉ざそうとしたが、悩みに共感したアルテラや自身を友達と認めてくれた主人公とサーヴァント達の協力によって聖杯が破壊されたことで呪縛から開放され、正式なサーヴァントとして主人公のカルデアの一員に迎えられた。
;人物
:『もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order』では、登場当初は計り知れない不気味さと凶暴さを持ち合わせた怪物のように描写されており、部屋に入ったサーヴァントらを血だまりに転がる宝箱に変貌させる、友達の意味を理解せず近づいたサーヴァントらを食べたり手足をもいだりする等、危険極まりない存在だった(ナーサリー曰く「人間らしい倫理観が欠如している」)。
:しかし、ナーサリーとジャックに世話をされていくことで徐々に落ち着いていき、彼女らと一緒に「クリティカルスター屋」を経営する、カルデアを出奔し「ちびっこ王国」として独立する等の交流が出来る程度には大人しくなった。
:『Fate/Grand Order』では『マンガで分かる!FGO』の異質なキャラクターから一転、見た目通りのあどけなさの残る巨大な少女として登場。
:一度「開拓」を始めると周囲一帯を更地にしてしまう、聖杯に「人の住める場所が増えるから地球を全部更地にしよう」と願おうと考えているなど多少「開拓」について行き過ぎな部分はあるものの、他人を思いやり泣いたり笑ったりする感受性を持った可愛い少女となっている。
:ただし、人のためを思って開拓を進めては最終的に過剰な開拓を自然破壊と糾弾されてきた経験があるため、自分のことを「邪魔」「いないほうがいい」と発言する自虐的な一面がある。
:まだ幼い事と開拓者的な思考のためか、良くも悪くも「有用性」を第一に考えており、複雑な形而上学的な話などは重要視せず、役に立たない者や邪魔な者は排除してしまえば良いという若干危険な考えも持ち合わせている。そのためか、上記の自虐的な思考も相まって、「自分が役に立つ」ことをアピールしたがっている。
:体が大きい為か、結構な食いしん坊でもある。好きな食べ物はナーサリー達と食べたハンバーグや開拓時代に中国系移民からごちそうしてもらった焼きそばなど子供っぽい。
;能力
:その巨体と手にした斧やチェーンソーといった伐採器具を用い、凄まじいペースで土地を開拓して更地にしてしまう。
:切り倒した木材や仕留めた獲物を加工する術にも長けており、開拓で得た資材を余すところなく利用することが可能。
:戦闘でもその怪力と伐採器具でパワフルに攻撃し、巨体を利用して叩き潰す戦法を取る。
:なお、その身長はある程度は彼女自身の意志で調節可能な模様で、縮むことでコミュニケーションを取ったり、逆にEXアタックや宝具などでは一気に巨大化することで強烈なボディプレスや踏み潰しを見舞っている。