概要
[[BB]]から作られた快楽の[[アルターエゴ]]。『[[Fate/Grand Order]]』における[[メルトリリス]]。
;略歴
: 期間限定イベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』ではビーストⅢ/Rに変生したキアラによって『EXTRA CCC』のキアラの中から手駒としてサルベージされ、彼女を守護するセンチネルに据えられる。
: キアラに敵愾心を抱いたメルトはリップと共にキアラに反旗を翻すも敵わず、リップは囚われて操り人形と化し、メルト自身も廃棄処分にされ、教会に放置される。そのまま魔力切れで停止しかけたところで、同行するはずだったサーヴァントと引き離され一人でレイシフトした主人公と出会い、契約を交わす。
: その後主人公と共に、狂ったサーヴァント128体とのバトルロワイヤルという絶望的な状況に挑み<ref group = "注">竹箒日記に曰く『メルトリリスの視点から見て「仮面ライダー軍団に挑むショッカー戦闘員(1人)」ぐらいの無理ゲー』。</ref><ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>、その中でリップをなんとか救出するも時間切れになり、キアラは自身の野望の達成に王手をかけてしまう。
: それでも最終決戦の場に辿り着くも戦力が圧倒的に足りずキアラに敗北し、更にメルトリリスとパッションリップがセンチネルのまま(つまりはキアラの支配下に置かれた状態のまま)だったため逃走にも失敗。主人公はメルトを庇いキアラに融かされ死亡してしまった。
: しかしメルトリリスはなお勝利をあきらめず、その場でリップの協力の下「位置情報=時間情報」でもある電脳空間の特性を活かし、'''光速で上昇することにより時間を超え、主人公と出会う前まで時間を遡る'''というとんでもない荒業を敢行。これによってメルトリリスの霊基を構成する霊子は崩壊し、霊基が摩耗するほど大きな負荷をかけてしまった<ref group = "注">これがゲーム中では、イベントシナリオが進む度に'''ステータスとスキルLVが低下していく'''という形で表れていた。なお[[BB (Grand Order)|BB]]によれば、メルトと同じことをした場合A級サーヴァントすら燃え尽きて消滅するらしい。</ref>。
: 活動に大きく支障を来すダメージを負いつつも時間逆行に成功したメルトは、彼女の出現を察知してコンタクトしてきた[[BB (Grand Order)|BB]]に自分の辿ってきた「前回の戦い」のメモリーを開示し、作戦会議の後、今度こそ勝利するための計画を秘密裏に開始する。
: その後メルトは教会に赴き、まだ主人公と出会っていない状態のメルトと接触する。BB同様にメモリーの共有を行い、キアラ打倒の意志を固める二人。しかし自分が二人もいればキアラが異常に気がついてしまうため、どちらかが消滅するしかない。相談の末、廃棄処分されていたメルトが自身の消滅を承諾し、孤独な送別が行われた<ref group = "注">時空飛翔してきたメルトは廃棄処分されていたメルトに後を託そうと考えたが、それでは文字通り1から力を取り戻すのに時間が掛かり過ぎるため最終決戦には間に合わなかった。結果、徐々に崩壊する霊基による消耗を加味してもまだ戦力的には上である時空飛翔してきたメルトが主人公を手助けすることとなった。</ref>。
: こうしてメルトリリスは主人公を今度こそ<ruby><rb>未来</rb><rt>勝利</rt></ruby>へと導くため、崩れていく体を隠し二周目の戦いに赴くのであった。
: 全てが終わった後はBBによる「処罰(メルト談)」として、核をキューブ化して人類の道具として利用――サーヴァントとして英霊の座から召喚されるようにされた。
: このメルトリリスは本来「ムーンセルがある平行世界」で生まれ、その世界の殺生院キアラに取り込まれていたもの。そのキアラの情報が取り込んでいるメルトリリスの情報ごとこちらの世界のキアラに上書きコピーされ、こちらの世界で情報をサルベージしてメルトリリスの形に戻された存在である。従ってこちらの世界においてメルトリリスとは「そもそも生まれていないもの」であり、英霊の座に本体が存在する正規の英霊と違い、消滅したら最初から何もなかったのと同じようにただ消えるのみである。それを、BBの裏技によってこの世界で引き続きサーヴァントとして召喚できるようにされた。
; 人物
: どのエゴよりも華奢で可憐な肉体と、触れるものを切り裂く鉄の脚を持つプリマドンナ。好戦的で無慈悲、かつ加虐趣味、そして容赦の無い加虐性に満ちた性格を持つ。
: 構造的な美しさを好み、醜いものを許さない潔癖症。自分が完璧な存在であり、自分だけですべてを成し得られると自負しているのでプライドが高い。
: 人間を見下し、物事を悲観し、何事もつまらない、という不機嫌ぶりを見せるが、それは「美しいものを見たい」という願いの裏返し。メルトリリスは『少女の願い』から生まれたアルターエゴなので、その根底にはパッションリップ同様、白馬の王子様願望がある。
: 冷酷だが、それは思慮深く理性的という事であり、無慈悲だが、それは物事を見定める公平さであり、加虐趣味は好きになった相手にひたすら干渉する、という面倒見の良さに連なる。
: 他人を取り込もうとしながらも、他人からの理解・共感を欲しがらないのは、メルトリリスには他人の気持ちが分からない事に起因しており、自己完結しているメルトリリスにとって対象の気持ちは考慮するに値せず、高圧的な態度で自分の愛情こそが正しいと断言している。
: 話し合うつもりはなく、触れあいたい欲望もなく、愛してほしいと告げる気もない。それは、既にその必要を感じないほど愛し、その程度の快楽では物足りず、そんな相互理解は必要ない事を示している。
: 常に上から目線の高圧的な態度の裏にあるのは、『恋に恋する少女』と示されるとおり、一点の迷いも曇りもない、純粋すぎる「恋心」である。
: そんな自分が怪物である事を理解している為人間と分かり合えるとは思っておらず、マスターに召喚された後も怪物として振る舞いただひたすらマスターと距離を置こうとするが、誰かと恋に落ちればそれとは関係なしにその対象にすべてを捧げて奉仕する。絆を深めたマスターに見せる反応はその証左と言えるだろう。
; 能力
: BBが作り出したアルターエゴの中でもトップクラスの総合性能を持ち、ドレイン機能においてはBBさえ上回る。
: 液体の性質を持ち、成長しきれば海そのものに成る可能性も秘めた完全流体であるため、[[トリスタン]]の音の矢を無効化していた。
: 「1周目」時点のメルトリリスは記憶と力を初期化されているためレベルは1で性格も素直だったが、途中『CCC』の頃の記憶と力を取り戻し、最終的には少なくとも40騎以上のサーヴァントを倒したらしい。