概要
『[[Fate/Grand Order]]』に登場する、異形の存在。双貌の獣。[[ティアマト|ビーストⅡ]]の眷属。
; 略歴
: 『[[絶対魔獣戦線 バビロニア]]』でティアマトによって生み出された「新しい人類」。
: ティアマトに従って旧人類を滅ぼすべく行動を開始するが、多くの犠牲によってティアマトは倒され、彼らも纏めて消滅した。
; 人物
: 黒紫色の肉体、腕の代わりに昆虫や甲殻類の脚のような形の鉤爪を肩に2本ずつ付けたような身体、縦方向に開いて白く生えそろった歯を見せながら不気味な哄笑を繰り返す巨大な口、口以外には何も付いていない奇妙な形の頭、という生理的な嫌悪感を催させるグロテスクな姿<ref group = "注">エルキドゥの幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ』ではモリアーティもラフムを見て「なかなかに心の棚を削られる」「常人が見たら狂気に取り込まれてもおかしくはない」と述べている。</ref>。
: 知性が未発達な時期はまだ獣のような行動を繰り返すだけだが、知性を発達させるに従って内面も複雑になり、「新しい人類」として振る舞うようになってゆく。しかしその実態は'''「幼児が昆虫を殺すような感覚で人間を虐殺する」「捕えた人間同士を面白半分で殺し合わせたり嬲り殺したりする」「自分の命の安全よりも人殺しを楽しむ事を優先した行動をとる」「自分達の性能の高さを鼻に掛けて他の生命を嘲笑いながら集団で襲い掛かる」'''など、猟奇的で狂気に満ちた思考回路で殺戮行為を繰り返す、人類とは名ばかりの悍ましくて禍々しい凶悪な怪物。端的に言うなら「他の生物や他人を見下し、その命や価値すらも勝手な理由で踏み躙る、等の『旧人類』の醜悪で残酷な側面ばかりを反映する形で育てられた『人類の名を騙る化け物』」である。また、下記のような真社会性生物のような生態を持つ為か、個体ごとの人格は見せかけでもある。
: 母ティアマトの権能からして無から生み出された個体も多くいると思われるが、ウルクを襲撃した個体の中には'''ウルク人を捕らえて遺伝子・細胞単位で作り替えて生み出した現人類の再利用品'''が多数含まれる。もちろん、作り直されるにあたって元の人格は消滅し、肉体も材料として使われるだけで元の人間の面影などまるで残らないため、すぐに他のラフムと同じ存在に成り果てて集団で破壊活動を繰り返すようになる。しかし、ごく稀に[[シドゥリ|人間であった頃の人格と記憶を残したままラフムとしての生を得る個体]]もおり、その個体は明確に自我を持ち個別に行動することもある。
; 能力
: 普通の武器が通らない程に頑丈な外殻と、人間の肉体を簡単に引き裂ける程の鋭い鉤爪を持つ。
: また、「新しい人類」の触れ込みに相応しく知能や学習能力も高く、初登場時はまともなコミュニケーションも取れなかったにも関わらず短期間で簡単な会話が可能なレベルまで知性を上昇させている。
: 捕食行為をせずとも生きられる上、無性生殖や他の生命体の生体改造で繁殖でき、他の個体が見聞きしたものを共有する事さえ出来るという一種の真社会性生物のような特徴まで持っており、生命体としての完成度も極めて高い。
: [[聖杯の泥|ケイオスタイド]]から生まれた為、彼らがケイオスタイドに触れても問題がない。
:;ベル・ラフム
:: ラフムが[[キングゥ]]の持つ[[聖杯]]を強奪して更に進化した形態。これまでの能力に加えて、飛行能力を手にした。
:: 最上位に位置する十一体の個体<ref group = "注">ティアマトがかつて生み出したとされる「11の子供」になぞらえた可能性もある。</ref>はティアマトの直轄眷属であり、[[ゲーティア|ビーストⅠ]]の[[魔神柱]]に相当するが数が少ない分強く、一体ごとの力は魔神柱数本分に相当する。
:: アニメ版では通常のラフムと異なり光弾を飛ばしたり腕を伸ばしたりと個体によって多彩な攻撃手段を持っており、中には倒れ伏すイシュタルを前に'''腕組みして見下ろして'''強キャラオーラを放ったりと強烈な個性を見せつけている<ref group="注">この描写のインパクトは凄まじく、異形の頭部を持って腕組みしている共通点から「『キン肉マン』の四次元殺法コンビのようだ」などと言われることもあり、三輪士郎もTwitterにパロディイラストを投稿するほどであった。</ref>。