概要
道化師の衣装を纏った異様な人物。女性。<br>[[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[ヴラド三世 (EXTRA)|ランサー (EXTRA・黒)]]のマスターとなる。
;略歴
:[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の第四回戦の対戦相手。第一〜第三回戦の相手とは違い、猶予期間中は積極的に主人公と関係を持とうとしてはこない。例外は、監督役である[[言峰綺礼|言峰神父]]が仕掛けた追加の試練(タスク)『狩猟数勝負(ハンティング)』時のみ。
:[[聖杯戦争]]参加前の経歴についての詳細は不明。いわゆる「凛ルート」にて登場。
:『CCC』では登場こそしないが、[[エリザベート=バートリー|ランサー (CCC・赤)]]を召喚したマスターとして彼女から言及されている。
;人物
:赤い巻き毛におどけた表情の仮面、派手な衣装と、どこかのハンバーガー店のマスコットを思わせる道化師の衣装を纏った、長身痩躯の女性。
:本人曰く、『レンレンバーガーのマスコットキャラクター』であり、「ランルーくん」という名も彼女の本名ではなく、そのマスコットキャラのものらしい。衣装はおどけた道化のものだが、その双眸は蛇のようにぬらぬらと暗く光り、まるでぽっかりと開いた穴の奥から覗かれるようで、陽気とはほど遠い。
:端的に言えば狂人であり、まともな会話は成立しない。「美味しいものを食べること」に並々ならぬ執着を見せるが、その彼女にとっての美味しいものが『自らが愛した存在』である。
:愛する赤ん坊を死産で失い、その時から心を壊し、正気ではなくなってしまった<ref group = "出">「Fate/EXTRA material」、『Fate/Grand Order』幕間の物語「焦土の記憶」より。同書では赤ん坊を抱いた素顔の彼女を見ることもできる。</ref>。絶望から食事を拒み、その果てに本当に愛するものなら口にできる、という矛盾に陥ってしまった。
:その異常性から社会から追放されたものの、本人もそれを受け入れて異端者になった。
:正気を失いながらも、まだ人間としては堕ちておらず、愛したものを食べると望みながら、死に至るまで愛したものを口にすることはなく、倒した相手を一口もしなかった。(もっとも、敗者はムーンセルによってデリートされてしまうので早期に決着が着いたなどの例外でもない限り食べることはかなわないのだが)
:自らの生命より守るべきもの、愛するものを侵すという行為をその最期まで疎んでいた。人間の尊厳や理性ではなく、単に己の為に隣人の人生を侵さない。
:聖杯戦争に参加した目的は「世界中の全てを大好きになり、美味しいもので満たされること」。
:ただこの願いは、「愛したものはもう食べてしまったので、もっと他のものが欲しい」ともとれるし、「愛したものしか食べられないのに、今ある愛するものは食べてはいけないものだから、他の普通のものも好きになれるようになって、今愛するものを食べずに済ませたい」ともとれる。いずれにせよ、その真実を余人が伺い知ることはできないだろう。
;能力
:[[サーヴァント]]を問題なく使役し、またアバターもカスタマイズしていることから、[[ウィザード|霊子ハッカー]]として一定以上の能力を有している模様。