概要
[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]の世話係にして護衛役。愛称は「リズ」。
;略歴
:『Fate/hollow ataraxia』から約2年前、[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン]]に鋳造される。<ref group="出" name="UBWAE">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-25</ref>[[聖杯]]の失敗作として廃棄されかけるも、イリヤの侍女として延命を許される。<ref group="出">「Fate用語辞典-イリヤのメイド」『Fate/side material』p.55</ref><ref group="注">『Fate/hollow ataraxia』でセラはリーゼリットも成功作であると説明しているが、後出の『Fate/complete material II』では「聖杯の役割を与えられる予定だったが、失敗」と記されている。用途を変えた上で、成功作になったということか。</ref>
:[[聖杯戦争|第五次聖杯戦争]]の2ヶ月前に初めてイリヤと対面する。この時は調整が終わっておらず喋りがぎこちなかった一方で、[[ヘラクレス|バーサーカー]]がイリヤを守ると感じ取っていた。<ref group="出" name="UBWAE" />
:聖杯戦争に臨んで、イリヤ、バーサーカー、[[セラ]]と共に来日し、現在は[[冬木市]]郊外のアインツベルン城に住んでいる。
;人物
:イリヤの魔術礼装として鋳造された[[ホムンクルス]]。言ってしまえばアインツベルン製の疑似サーヴァント。
:片言の喋りが特徴的だが、これは日本語に不自由なのではなく自我が希薄だから。イリヤを自分と見立てる形で自我を得た為、「イリヤが嬉しいと自分も嬉しい」と彼女を第一に考えている。セラのように主人に仕えているというよりは、友人や仲の良い姉妹に近い間柄。
:『プリズマ☆イリヤ』ではもう少し人間味が増しており、イリヤと共にアニメ鑑賞に興じるなど、一般人としての側面が強く出ている。
;能力
:筋力はランクにするとB-で、怪力スキルを使っている[[メドゥーサ|ライダー]]と互角の腕相撲ができる。<ref group="出">「奈須きのこ一問一答-キャラクター関係の質問」『Fate/complete material』p.134</ref>このライダーの筋力ランクは不明。
:重いハルバートから繰り出される一撃は相当の破壊力を持つが、技量は[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]から児戯と評される程度で、戦闘経験が足りていない。
:「天のドレス」を運用する役目を持っており、その部品であるリーゼリットは着用者であるイリヤの予備部品にして[[魔術礼装]]、言い換えれば「イリヤの一部」である。本来は天のドレスを具現化させるエーテル塊でしかないが、イリヤと鋳造した[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]が余りに優秀だったことから自我を得る。
:イリヤに天のドレスを着せる為のホムンクルスとして鋳造されたため、ホムンクルスとしての基本的な性能が欠けている。ホムンクルスに付き物の生命としての脆弱さを克服し、高い戦闘能力を持つが、引き換えに五感の多くが備わっておらず、得た自我も希薄である。痛覚がないせいか、作中ではバゼットの拳を7回受けても平然としていた。
:戦闘用に調律されている為、短命。更に半日毎に活動停止していないと寿命を削る。またイリヤと同調し過ぎており、彼女の死はリズ自身の死に直結する。
:;リーゼンアルム
::40kg超のハルバート。名称は『Fate/unlimited codes』で明かされた。ドイツ語で「巨人の腕」を意味する。
::『開運 遠坂神社』のアーチャーによると、アンティークの見た目をしているが実体は攻める防具。アインツベルンの最新技術が投入されたレニウム合金製で様々な魔術特性が付与されている。
::ライン河を語源とするレニウムは比重にして鉄の3倍であり、その合金はタングステンを上回る強靭さを持つ。華奢な女性が扱う武器と侮ると、人間には振り回せない重量と打ち合いに耐え切る強靭性が待っているのである。
::……というのは彼のそうだったらいいなという願望かもしれない。