概要
『[[Fate/EXTRA Last Encore]]』における1000年前の聖杯戦争に参加していた[[ウィザード]]の一人。
;略歴
:『[[Fate/EXTRA Last Encore]]』の一話にて、間桐シンジの彼女としてまさかの登場。以降は本編にはあまり絡まず、回想シーンや特典ドラマCDで登場するのみとなる。
:予選ではシンジやハクノたちよりも早く記憶を取り戻していたが、本選で使える駒を増やすために予選で留まっていた<ref group = "注">シンジに友人を殺すように唆したのも彼女</ref>。ムーンセルが狂う前は自分より弱い対戦者のマスターと友好的に接し、アリーナで不意打ちをしかけて勝ち上っていく<ref group = "注">対戦者には「一緒にアリーナをクリアして正々堂々と決戦場に行きましょう」「守って欲しい」「戦いたくない」などと言いながら出し抜いていた</ref>。
:天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)によって崩壊し始めた後は他のマスターたちと第三階層に留まっていたが<ref group = "注">この時から煙草(瓶の形をした電脳ドラッグ)を好むようになった。</ref>、[[ありす|『名無しの怪物』]]と遭遇。なんとか逃げ延び、上層へ登ることを諦めて下層へ降りることを余儀なくされる<ref group = "注">後に第三階層で『かつてそこにいたマスターたち』の残滓として残る。</ref>。
:第一階層へ降りた尼里はシンジがフロアマスターとして街を作っていたことに驚くも、マスターたちの交渉役や補佐などを務める秘書となった。
:しかしシンジが計画したプロジェクトは全て上手くいかずに全面凍結。完全に停滞した街で[[遠坂凛 (EXTRA)|レジスタンス]]対策含め娯楽目的に少女治安部隊を提案。シンジは意味があるのかと問いかけながらも承認。都市運営も行政長官――市長代理として全て尼里に任されることになり、実質第一階層の実権を握る。
:そして数百年後、新規マスターとして[[主人公 (EXTRA)|岸浪ハクノ]]が第一階層へ来訪。都市の市民登録をしなかったことで[[フェルグス・マック・ロイ|狂化]][[ダレイオス三世|された]][[レオニダス一世|サーヴァント]]や少女治安部隊で消そうとするもリンの加勢によって逃げられ、ハクノを敵対行動を取ったマスターとしてシンジへ報告。
:タワー強襲の際はリンがハクノたちを送り出し、離脱しようとしたところを狂化サーヴァントと[[ヴァナルガンド]]を使役して立ち塞がる。ヴァナルガンドの最後の鎖を解放し、自分を喰わせて一体化。互角の勝負を繰り広げるもデミ・サーヴァント化したリンに倒される。
:最期はリンに止めを刺され、停滞の海で消滅していった。
;人物
:本名は尼里操(ミサオ)。ピンク色の髪をしており、ふくよかなスタイルの女の子。
:穏やかな笑顔で周囲を取りまとめる性格と生まれついての委員長属性。秀才ではあるが、自分を主張せず、常に一歩引いて他人を立てていた。
:―――だがそれは表面上のものであり、本心は才能のありなしで人間は管理されるべき、という差別主義者。
:『アマリ』という姓名が『余り者』ともとれるため、コンプレックスになっていた。
:実際、彼女の母親はエリートコースに進みながらも相手に恵まれずに権力者とのたわむれでミサオと妹を生んだ。
:母親は愛人の枠を超える事なく消耗品として若さと精神を磨り減らしていった。
:妹は人間として誰からも好かれる善人ではあったが、人間としての性能は凡人以下であった。
:「母親と妹が余りものなら自分も余りものになるのでは」という強迫観念から病的な才能至上主義となってしまった。
:能力的にはエリートである自分へのプライドが高いが、『どんな手段を使っても生き残る』という自分の半生に対してより強いプライドを持っている。
;能力
:ウィザードではあるが、実力の程は不明。上記の性格と考え合わせると、そこまで高い実力は持ち合わせていないものと思われる。