概要
英霊に至れなかった存在。虚構の存在であったり、成立するためのそれ相応の理由もなかったもの。最下級の霊的存在。自我すらない朧な影。<br>
霊基数値が足りなかった為に英霊に昇華されず、[[サーヴァント]]としては成立しないもの。精々が都市伝説程度の概念であり、英雄にも反英雄にもなれず朽ちて消えるだけの存在。
仮に召喚されたとしても肉体がないため何もできず、強いか弱いかで比較した場合は文筆家の[[キャスター]]にも劣るほど弱い存在。ただし[[宝具]]に関しては幻霊も英霊も変わらない。幻霊として召喚された場合は宝具の威力は減衰し、そもそも使用すらできないだろうが、宝具の概念自体は変化しない。<br>
それを利用して[[バアル|魔神バアル]]は3000年間の研究により、英霊に幻霊を融合させることで、英霊の能力を飛躍的に向上させる礼装のように扱うことに成功した。<br>
その結果として、生前全く縁のなかった者同士がパートナーとなって結合した[[ヘシアン・ロボ]]のような特異な例も誕生している。
英霊と幻霊、幻霊と幻霊を融合できたケースは、長らく『[[Fate/Grand Order]]』の亜種特異点Ⅰ『[[悪性隔絶魔境 新宿]]』でしか確認されていなかった。後に[[ノウム・カルデア]]の[[シオン・エルトナム・ソカリス (Grand Order)|シオン・エルトナム・ソカリス]]が「新宿」でのデータを用い、英霊と英霊すなわち「ダカール王子」と「トリトン」を融合させ'''幻霊として'''召喚するという特殊事例に成功している。
幻霊そのものとして登場した『悪性隔絶魔境 新宿』の名探偵たちは顔が不明瞭かつ色も灰色であり、[[主人公 (Grand Order)|主人公]]たちにアドバイスを送るのみに留まった。<br>
一方、『シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!』に登場した幻霊の[[シラノ・ド・ベルジュラック]]は影だけで召喚されており、こちらも戦闘は行わなかったが、高い潜伏能力を見せた。<br>
第2部第6.5章『[[死想顕現界域 トラオム]]』ではまともな聖杯戦争では本来召喚されないであろう幻霊級の存在がサーヴァントとして数千人単位で召喚されており、戦力としては英霊級サーヴァントには及ばないものの人格も形状もはっきりしており、宝具も行使可能であった。
「霊基数値が足りない」というのは欠点ではあるが、「召喚自体は英霊・神霊に比べると容易」という長所の裏返しでもあり、上記のバアルのように「召喚された英霊に融合させて強化する」という活用法の他、[[名も無きマスター]]が行った「聖杯とうどん生地によって肉体のベースを用意し、創造神としての概念を持つ幻霊[[ポール・バニヤン]]を召喚し、実体として生み出す事で人造の神を顕現させる」という「神霊が召喚できないなら作ってしまえば良い」という抜け道にも使用された。<br>
これまで登場した関係者は以下9人。
{| class="wikitable"
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! 名前 !! クラス !! 含まれている幻霊 !! 登場作品
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|[[ジェームズ・モリアーティ]] || アーチャー || 魔弾の射手(マックス) || [[Fate/Grand Order]]
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|[[クリスティーヌ・ダーエ]] || バーサーカー || クリスティーヌ・ダーエ || [[Fate/Grand Order]]
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|[[燕青]] || アサシン ||[[燕青]] <br>ドッペルゲンガー || [[Fate/Grand Order]]
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|[[ヘシアン・ロボ]] || ライダー<br>→アヴェンジャー || ロボ<br>ヘシアン<br>ジャック・グリフィン || [[Fate/Grand Order]]
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|[[ポール・バニヤン]] || バーサーカー || ポール・バニヤン || [[Fate/Grand Order]]
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|[[ネモ]] || ライダー || キャプテン・ネモ || [[Fate/Grand Order]]
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|[[呼延灼]] || アサシン ||[[呼延灼]] <br>エンプーサ || [[Fate/Grand Order]]
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|[[九紋竜エリザ]] || プリテンダー || 九紋龍史進 || [[Fate/Grand Order]]
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|[[乙姫清姫]] || バーサーカー || 乙姫 || [[Fate/Grand Order]]
|}