概要
『Fate/Prototype』に登場する、[[クー・フーリン (Prototype)|ランサー]]のマスター。女王様然とした、黒髪の美少女。
; 略歴
: [[聖杯]]成就に執着する父・[[玲瓏館惟慧]]によって、[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|八年前]]に「マスターとなって聖杯を手に入れないと死ぬ」呪いをかけられている。
: だがその真実は悲惨で、本当に彼女に呪いをかけたのは[[アーサー・ペンドラゴン|セイバー]]のマスターであった[[沙条愛歌|愛歌]]であり、惟慧は娘を見捨てずに[[聖杯戦争]]中、懸命に解呪方法を探るのに奔走したが、愛歌によって殺害されていた。
: [[沙条綾香|綾香]]とは因縁の仲で、サーヴァントを交えて何度も戦うことになるが、その度に綾香の消極的な姿勢と心構えを罵倒する。だが、ただ批判するだけでなく、的確なアドバイスも同時に与え、綾香の成長を促すことになる。
: 中盤以降から呪いの進行により限界を迎え死亡、「堕天」状態で徘徊する屍人になってしまう。
; 人物
: 一人称は「私(わたくし)」。綾香にとっては同じ学校で学ぶ先輩にあたる。[[令呪]]の位置はうなじ。
: 彼女が生まれた玲瓏館家は、[[魔術師]]の世界では僻地である極東生まれでありながら[[魔術協会]]では複数系統の[[魔術]]に精通する名門として、表の世界では永田町の政治家や有力者たちが揃ってご機嫌伺いをするほどの名家として知られている。そんな環境で育ったため見た目、教養、当主としての器と全てが完璧だが、非常にプライドが高く、性格は高慢かつ残忍でドSを絵に書いたような女性。どれだけ能力が低くても、僅かと言えども自分に歯向かう力や意思を持っている相手には容赦しない。
: だがその反面、魔術師にありがちな一般人の命や安全を顧みない考え方には無縁で、日常生活を送る街の住人や学生たちを「力ある者の責務」として支配・君臨し、自らの庇護の下、叶えられる限りの幸福と安寧を与えなければならない、というノーブル・オブリゲーションに基づく視点で彼女なりに暖かく見守っている。
: 学校では年齢相応の少女としてにこやかに振る舞い、会話するクラスメイトもいるが、美沙夜が自らに敷いた厳格な法と家柄から正しい意味の「友達」は一人もいない。
: 死に至る呪いを背負っても毅然とした姿勢を崩さず、タイムリミットが近づいても「自分の命と自分の信条は別のもの。秤にかける事さえおぞましい」と宣言するなど、その生き方はどこまでも気高い。
; 能力
: 幼い頃から研鑽を怠ったことは一度もなく、本人の類まれなる資質もあり、魔術師としては既に超一流の域にあり、玲瓏館家が伝えていた[[ルーン魔術]]、降霊術、[[黒魔術]]を全て会得している。
: 邸宅でペット兼[[使い魔]]として大型犬サイズの猟犬を多数飼育しており、使役する。この猟犬たちはかなり高度な調教がされており、ランサーも「飼い主ではないが、従うべき相手」と理解している。