概要
カトリックの裏組織<ref group="注">「”普遍的”な意味を持つ一大宗教」とぼかされることもある。「カトリック(catholic)」は「普遍的」を意味する。</ref>。狂信者達が教義に反する異端を認めないだけでなく排そうとして立ち上げた。全ての異端を消し去り、人の手に余る神秘を正しく管理することを職務とする。<br>
組織規模はTYPE-MOON世界でも最大。代行者、各教会が保有する騎士団、そして教会本部が隠し持つ埋葬機関と、強大な戦力を持ち、人の範疇から外れた者達にとっては最大の敵である<ref group="出" name="「Fate用語辞典-聖堂教会」『Fate/side material』p.63">「Fate用語辞典-聖堂教会」『Fate/side material』p.63</ref>。<br>
イデオロギーを共有する者の集まりであり、[[魔術協会]]の様な相互不信、内紛はない。教義の解釈で論難し合うことはあっても、あくまでより善いものを求める討議である<ref group="出" name="「聖堂教会」『Fate/complete material III World material.』p.52">「聖堂教会」『Fate/complete material III World material.』p.52</ref>。
職務が職務だけに、「神秘の秘匿」を第一とする魔術協会とは仲が悪く、幾度と無く刃を交えてきた<ref group="出" name="「Fate用語辞典-聖堂教会」『Fate/side material』p.63" />。近代に入って<ref group="出" name="「聖堂教会」『Fate/complete material III World material.』p.52" />協定が結ばれ、表面上は不可侵を保ち、時として協力し合う様になった。聖堂教会にとって最大の敵である吸血種に対しては、共同戦線を張ることもある<ref group="出" name="「Fate用語辞典-聖堂教会」『Fate/side material』p.63" />。<br>
尤も実際のところは、記録に残さない事を前提に、陰では現在も殺し合いを続けている。尚、[[魔術師]]達の持つ根源への渇望そのものは、教義には特に反していないので関知しない。
主の御名の下、魔術を許さず、異端を許さず、神秘を独占する。人類という種の知識の全てを管理しようと躍起になった者たち。<br>
神秘に関する集団では「三大組織」の一角とされており、過去を探求して根源を求める魔術協会、ひたすらに未来を計算し続ける[[アトラス院]]と並び、「世界の神秘を一元化することを目論んでいる組織」と見なされている。<br>
[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が生きていた頃はもっと過激だったが、現代では活動を潜めている。
一方で物騒な面ばかりクローズアップされがちだが、ディーロ神父やフェルナンド神父など戦闘職でなく異端狩りの仕事に関してはあまり知らない一般的な神父に近い立場として聖堂教会に携わってる者も勿論存在する。
ただし彼らに関しても基本的に神秘が存在するという点に関して存在するのは確かであるという認識程度は有している。
洗礼詠唱
聖堂教会において、唯一習得が許される奇蹟。主の教えにより迷える魂を昇華し、還るべき「座」に送る簡易儀式。<br>
教会による神の教え、聖言は、世界で最も広い[[魔術#魔術基盤|魔術基盤]]であり、物理的な干渉力は微弱だが、霊体に対する干渉力は絶大。<br>
彼らの教えがここまで広く浸透したのも、この「魂に訴える」奇蹟が、多くの人間の心を癒すからだろうといわれる<ref group="出">「Fate用語辞典-洗礼詠唱」『Fate/side material』p.65</ref>。呪いを解く効果も高い。<br>
主な詠唱は以下の通り。[[ジャンヌ・ダルク]]やフェルナンド神父の詠唱では文言が全く異なっている。
私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す。
我が手を逃れうる者は一人もいない。我が目の届かぬ者は一人もいない
打ち砕かれよ。
敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。
休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる
装うなかれ。
許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を
休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。
永遠の命は、死の中でこそ与えられる。
────許しはここに。受肉した私が誓う
“<RUBY><RB>この魂に憐れみを</RB><RT>キリエ・エレイソン</RT></RUBY>”
浄化
アンデッドの処置方法。元人間の吸血種([[死徒]])に対し、人間時代に馴染み深かった宗教のシンボルを用いて、その肉体を人間時代のものに戻して塵に返す。<br>
シンボルは、吸血種に人間だった頃の自然法則を叩き込み、元の肉体に洗礼し直す鍵となる。この儀式で必要となる[[概念武装]]は、肉体の構成を開いて元の通りに施錠し直す点から「摂理の鍵」と呼ばれる。<br>
代表的なシンボルは十字架だが、これは対象がキリスト教に縁がないと効かない。本人がキリスト教徒でなくても、彼を吸血種にした「親」がキリスト教徒であれば、それなりに効く。両者共にキリスト教徒ならば効果は絶大である<ref group="出">「月姫用語辞典-浄化」『月姫読本』</ref>。
[[代行者]]
エクスキューター。教会の異端審問員であり、教義に存在しない「異端」を力ずくで排除するモノたち。<br>
法王を支える百二十の枢機卿たちによって立案された、武装した戦闘信徒。<br>聖堂教会においても一際血なまぐさい部署、異端討伐の任を負う修羅の巣窟と例えられる役職とも言われている。<br>
詳細は「[[代行者]]」を参照。
[[聖堂騎士団]]
聖堂教会に所属する騎士と、その騎士団。教会の有する戦力のひとつ。<br>
神なき地に遠征することはいかなる理由だろうと許されず、聖地の守護にのみ動く。代行者とは異なり、常に数で圧倒する戦術を執る。
[[埋葬機関]]
聖堂教会の最高位異端審問機関。<br>
[[代行者]]たちの中でもさらにトップエリートが所属する組織。その名に違わぬ超武闘派集団で、七人の代行者と一人の予備役から構成される。
状況次第では教会の意向に背くことも出来るほどの強権が与えられており、例えそれが大司教であっても悪魔憑きならば即座に串刺しにするほど。これゆえに、異端を狩る機関でありながら、「教会における異端」と囁かれる。
[[第八秘蹟会]]
聖遺物の管理・回収を任務とする特務機関。<br>
「秘蹟」とは、聖堂教会の教義において神から与えられる七つの惠みを指す。「第八秘蹟」とは、正当な教義には存在しない恵みを指し、この名を冠するこの特務機関は、異端と深く関わる部署であることを意味する。<br>
構成員の一部は[[代行者]]。
その他の構成員
*[[アルマ・ペトレシア]]
*[[周瀬唯架]]
*[[周瀬律架]]
*[[ディーロ]]
*[[ハイネ・イスタリ]](脱退)
*[[フェルナンド・クローズ]]
*[[文柄詠梨]]
*[[マーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノ]]
*[[カリウス・ベルルスコーニ]]
*[[安藤裕吾]]
*ラウレンティス枢機卿