概要
[[穂群原学園]]の教師。2年A組を担任し、生徒会の顧問も勤めている。担当科目は現代社会と倫理<ref group="出" name="fsnchara" />、または世界史と倫理<ref group="出">『Fate/stay night』Unlimited Blade Worksルート七日目『忍び寄るアクマの影』</ref>。成り行きから[[メディア|キャスター]]のマスターとなる。
; 略歴
:20年の殆ど、人里離れた1000㎡の[[山育ち|森で育つ]]。暗殺組織からは暗殺拳「蛇」を教えられ、10年も経たず会得したが、その後も同じ鍛錬を繰り返す。
:10歳頃に、そこが暗殺者を生産する工場だと知らされ、暗殺の為に止むを得ず一般常識も教えられる。この頃から彼を育てる側の人間に気に入られ、月に1度廟で仕え出す。その非道も目の当たりにしていたが、既に彼の倫理観は暗殺組織に都合良く歪められており、悪とは感じなかった。
:20歳頃、ようやく暗殺の仕事を回されるが、下見の段階で事故の様な形で成功させてしまう。暗殺に「蛇」など不要だったことから、自分が鍛錬に逃げ思考停止した挙句、自分と暗殺対象の人生は無意味に食い潰されたと悟る。
:暗殺に成功したら自害する様に命じられていたにも関わらず、堂々と教師として生活を続けたが、追っ手は来なかった。彼なりに考えた精一杯の贖罪として、鍛錬もせず何も望まない生き方を自らに課し、5年が過ぎる<ref group="出" name="fhapast" />。
:2年ほど前から柳洞寺に客分として居候している。
:[[魔術師]]ではなく、そもそも[[聖杯戦争]]とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
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; 人物
: 実直と寡黙を絵に描いたような人物。余計な事は一切口にせず、悟りを開いた仙人や聖人のような近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、生徒からの評判は悪くなく、上級生になればなるほど彼の持ち味を理解し親しむ生徒が多くなるとか。
: いささか融通の効かな過ぎるきらいがあり、テスト問題に誤字があっただけでテストを中止したという逸話が語り草となっている。
: 幼少から続いた訓練によって「感動する心」が死んでおり、自らを「朽ち果てた殺人鬼」と呼ぶ生ける屍であったが、キャスターとの出会いに彼なりの意味を見出す。
: 「誰かの為になりたい」という憧れを暗殺という形で利用され、無意識に悔やんでいた。『[[Fate/hollow ataraxia]]』の回想では、死の間際になってそのことを自覚する。
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; 能力
: 役割の異なる二つの拳打を用いた特殊な暗殺拳「蛇」の達人。左は「しなる鞭のように円弧を描く」と「垂直かつ直線的」という二つの軌道を組み合わせての牽制と可変軌道による強襲を担当。対する右は普段は動かさず、ここぞというときに強力な一撃を放つ。形が非常に奇特で読みづらく、奇襲についてこの上ないほどに優れる。
: キャスターに[[魔術]]で拳を「強化」してもらうことにより、[[サーヴァント]]であっても彼の技を初めて見る相手であれば互角以上に戦うことが可能で、[[メドゥーサ|ライダー]]を殺害し、[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]を戦闘不能に追い込むなど驚異的な戦闘能力を発揮する。
: 恐ろしい事に、セイバーの初撃を素手で封じた時はキャスターも強化が間に合っておらず、純粋に'''彼自身の実力によるものである'''。
: だが魔術回路を持たないマスターであるため、彼だけではサーヴァントを現代に留めて置ける能力が無い。[[令呪]]は持っている設定だったが<ref group="出">『Fate/stay night』 Unlimited Blade Worksルート十二日目『剣と魔術』</ref>、後に持っていないことになった<ref group="出">「葛木宗一郎」『Fate/complete material II Character material.』p.80</ref>。