概要
三咲高校2年C組。[[山育ち|山奥]]からやってきた転校生。ひょんなことから[[蒼崎青子]]や[[久遠寺有珠]]と同居生活を送ることになる。
;略歴
:電話はおろか電気すらまともに通っていない山奥の田舎で育つが、とある理由で[[三咲町]]に引越すことになる。三咲町に来るまで学校のことを知らなかった(通ったことがないのは勿論だが、学校の存在自体を理解していなかった)ほどであり、転入試験にもギリギリで合格している。
:当初は複数のアルバイトを掛け持ちして自活しつつアパートで一人暮らしをしていたが、蒼崎青子らの秘密を知り、紆余曲折を経て、口封じのために彼女らとの同居を強制させられることになる。
:山で暮らしていた頃に野犬に襲われたことがあり、左腕に噛み傷の痕が残っている。また首にも常に包帯を巻いている。有珠によれば包帯の下にも傷跡があるらしいが、その形状は作中では確認できない。後に青子から犬用の白い首輪を贈られて以降は、それを気に入って付けている。
;人物
:純朴な人となりで、誰もが認める「いい人」。一見して前向きで、大抵の苦労は苦労と思わない。
:極度の世間知らずであり、都会では当たり前の事も彼にとっては新鮮、かつ得体のしれない驚くべきものであり、傍から見れば突拍子もないズレた反応をすることも多い。[[魔術]]を初めて目の当たりにした際にも「アレは異常なモノだ」と理解しながらも、「実際にあったのだから、都会ではこういう事もあるのだろう」と、あるがままに受け入れる。青子が口封じに来たことに対しても、「アレは見てはいけないものであり、ルールを破ったからこうなった」として、「都会におけるルール違反」の結果と捉えており、魔術そのものへの疑問や魔術が「ありえないモノ」という考えはなかった。草十郎にとっては、町に出てきて初めて見た電話も魔術も、よくわからないモノという意味では一緒だったのである。
:それまで殆ど他人と触れ合った経験がないため、対人関係の機微に疎い。ありていに言うと、空気が読めず、間が悪い。特に男女の好意や恋愛感情には極めて鈍感であるが、一応人並みに興味はあるらしい。<br>山の中で育ったので野生動物の生態には詳しい(ただし、生まれ育った山に生息していた動物限定。例えばワニのことは、[[木乃美芳助]]から教えられるまで知らなかった)。
:山への郷愁と未練、そして山を追い出されたことの罪悪感を抱えたままであるといった、後ろ向きな面も秘めている。それゆえ青子の生き方、まっすぐに前に進む強さに、強い憧れを抱く。
:趣味は庭の手入れ。
;能力
:外見は草食系であるが、服を脱いだ姿はかなりの筋肉質。身体能力は高いが、経験がないため泳ぎは苦手。
:山で鍛えた健脚は地図に一本線を引いたように大抵の道程を最短距離で踏破できる。山があろうと森があろうと他人の家があろうとも、文字通り一直線。
:山奥で暮らしていた頃に何らかの戦闘訓練の様なものを受けていた模様。獣に対しての洞察力は鋭いのか、人間形態の[[ルゥ=ベオウルフ]]を一目見た瞬間その実力が化け物だと看破し、再び対峙した時には自身の術中に陥れた。
:魔術師には手も足も出ないが、生粋の幻想種である黄金の人狼相手に心臓打ちで一瞬だけ「弱点を作り」、追撃で放った肘打ちによる純粋な打撃力で心臓を破壊する(ただしその威力を出すために自分の四肢が再起不能になるほど壊れることが前提)など、常識外の格闘技術を持つ。本人は、山奥で身を守るために教えられたと思っていたが……。
::実は極めて複雑な人体の動きを『規程内の簡単な動作』としてパターン化し、脳への負担を減らすいわば'''オートメーション的な役割を果たす「大脳基底核」が機能していない。'''そのため、活動の際には呼吸、骨子、筋肉、神経といった複雑な連動を常に意識、計算しなければならない状態である。
::つまりどんな挙動にも思考が必要であるため、自身の肉体を隅々まで把握しており、「一体目の人形を作った時と全く同じ動きで九体の人形を作る」といった『1ミリも違わない同じ動作をすること』は息をするようなものだと言う<ref group =注>ただしここで言う「息をするように」は通常使われる「誰にでも出来る簡単な事」と言う意味ではなく、彼にとっては'''呼吸すら全て自分の意志で必要な肉体の動作を考え、命令しなければならない'''と言う意味であると思われる。</ref>。
Fate/Grand Order
2001年時点での姿が描かれている。
;略歴
:『魔法使いの夜』本編の後、上京して[[槻司鳶丸]]の興信所に引き込まれ、そこで彼の助手をしている。
:期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト』では、2001年5月に「とある依頼」を受けた鳶丸と共に[[五月連休温泉 隈乃|隈乃温泉]]を訪れていた。
:しかし本来の目的は「[[久遠寺有珠|知り合い]]の失せ物探し」であったため、独自に森を調べていた。
:その途中で過去の自身が[[静希草十郎 (Grand Order)|サーヴァントとして召喚されてしまった]]ため、「このままでは事態がややこしくなる」と判断した[[蒼崎青子]]に事情を説明された後、[[東京]]へと飛ばされた。
:実は2年前である1999年にも、久遠寺有珠の無くしたプロイキッシャー「願い星箱」を探しに彼女と共に隈乃温泉を訪れていた。
:その際には「[[椀々様|オンリーワン/ナンバーワン・シャイニースター]]」が発動してしまったため、仮死状態であろう有珠の体を回収しに行ったところシャイニースターと対峙する青子と遭遇。
:青子を支援すれば状況が解決すると思い、体がボロボロになりながらもシャイニースターに一撃を食らわせ、青子がシャイニースターを不発にする隙を作りだした。
:しかし一撃を食らわせた後に本来であれば命を落としていたため、2001年で特異点を解決すれば死亡が確定していたが、青子らが1999年のシャイニースターを倒したため一命を取り留めた。
;人物
:外見は相変わらず草食系で、顔つきは温和になっている。
:首には未だにチョーカーを付けており、右手には黒い手袋をはめている。
:性格も「いい人」のままで、マイペースなところも変わっていない。
;能力
:全盛期である学生時代よりは衰えたようだが、常識外れの格闘技術は持ち合わせている。
:作中ではそれを用いて、体の一部を欠損させながらもシャイニースターに一撃を見舞って隙を作りだした<ref group="注">なおこの時の一撃は1991年に起きた何らかの事件の際に使用したものの再現である模様。</ref>。