概要
「[[バーサーカー|狂戦士]]」のサーヴァント。
;略歴
:Lostbelt No.3『[[人智統合真国 シン]]』にて登場。
:[[始皇帝]]の部下として登場し、[[芥ヒナコ]]に合流して共に[[主人公 (Grand Order)|主人公]]らと戦うことに。
:異聞帯では汎人類史と異なり始皇帝が滅びず、彼が埋もれる事も無かった為、「項羽」の名前や記憶については当然ながら持っておらず、ヒナコが自身に執着する事についても首を傾げている。
:異聞帯における項羽(会稽零式)の扱いは、基本的に「モノ」に対するそれである。[[秦良玉]]は彼を指して「あれ」と呼び、始皇帝はヒナコに対して精神的苦痛を与えるためだけに自壊を命じている(そして項羽は即座にそれを実行しようとした)。<ref group="注">なお、項羽に対するこの扱いにヒナコ([[虞美人]])が怒りを持つ描写は無い。</ref>
:物語の後半にヒナコが始皇帝に自身の身体データを提供した褒美として払い下げられ、共に異聞帯の片隅でひっそりと生きていくことを提案されるが、ヒナコから教えられた汎人類史の自分の話から再度戦う事を決意。
:始皇帝がカルデアの戦いの果てに残るのは汎人類史だという結論に異を唱え、既にメンテナンスが追いつかずボロボロであるにも関わらずカルデアと奮戦し、虞美人への無念を零しつつ機能停止した。
:第2部第4.5章にあたる『虚数大海戦 イマジナリ・スクランブル』ではノーチラスによる虚数潜航の試運転にカルデアのサーヴァントとして同行する。
;人物
:ケンタウロスのような下半身、何本も生えた腕、3mを越える巨体という人間とは思えない恐ろしげな風貌をしているが、その正体は始皇帝によって[[哪吒]]の残骸を元に製造された人造人間「会稽零式」。
:カルデアで召喚された本人も何故このような姿になったのかと不思議がる程だが、実際は「中国異聞帯で改造され続けた果ての異形の姿に、汎人類史での人型のまま機能を停止した彼の精神が搭載されたもの」という扱い。元が機械であるため、不思議がりはしてもすぐに納得した。
:実際は機械であるため、恐ろしい外見とは裏腹に物静かで理知的な様子も見せるが、演算の結果によっては一切の説明もなく過激な破壊行動を行う。演算の結果も降って湧いたように与えられる上、それに従う事は本能や衝動と同じレベルの行為である為、他者に説明することがそもそもできずトラブルの原因になる事も多い。理解し難いその行動は狂気と形容する他ないだろう。
:また、正体が正体であるためか全体的に喋り方が機械的である。
:しかし「感情」と呼ぶことのできる精神活動は備えており、自らの内で「達成感」の賞罰を行っている。また、彼の理想である平和なひとときを目の当たりにすれば「歓喜」ないし「安堵」を懐くこともある。彼とコミュニケーションを取るには、その人ならざる情動を理解する必要がある。
:カルデアにおいては後述するように未来予知が外れる可能性があるので「未来に縛られず今を生きる」という観点を手に入れて、生命ならではの驚きや喜びといった感情を体感している。新たな知見に驚嘆することもあり、それによって生の実感を得ているのだとか。
;能力
:その体躯を活かして嵐のように複数の剣を振り回して戦う他、全身からビームのような物を発射する等人間離れした戦い方を見せる。
:だがそれらは戦闘の為の後付けであり、力の本質は超高速演算による未来予知じみた行動の先読み。本来は文官としての用途で製造された機能の流用であり、戦闘以外でも最大限に活用するとその日の博打の勝ち負けや次のルーレットの目くらいは簡単に当てられる。彼曰く、この未来視は自身の意識下・無意識下すべての知覚を総合して導き出されるとのこと。
:しかしそれも万能ではなく、カルデアにおいては数多の英霊の運命が交錯しており、多数の特異点とも繋がる特殊な環境下であるため、その未来予知を大幅に阻害する条件が揃っている。また、結論を先読みできるだけで個々の事象の因果関係までもを把握できる訳ではなく、「どうしてそのようになるのか」がはっきりと分からない事もある。