Last Encore
;焼却炉
:辺獄の薔薇園。立ち入った生徒の半数は意味消失からの自殺に陥っている。廃棄物として捨てられたものの跡地。良くないもの、悪夢を見る場所として知られる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 01">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/01.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 01]。</ref>。
:構造帯そのものが破損しているためSE.RA.PHの清浄機能が働いておらず、ここに訪れた者は三層のレイヤーを同時に視る。一つは元々用意された土台。廃墟。一つは予選参加者全員に見せていた共通幻想。学園。そして一つは来訪者が持ち込んだ原風景であり、トラウマ<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 01"/>。
;ムーンマイルラダー
:上昇し、七天の海の戦いへと導くもの。聖杯戦争に参加したマスターが、対戦相手であるマスターに勝利した時のみ下ろされるSE.RA.PHの基本原則。傷を癒す効果もある<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第2話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 02">『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/02.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 02]。</ref>。
:基本一方通行であり、下から上の階層へ上るにはこのラダーを使用する必要があるものの、上から下の階層に下りるだけならラダーは必要ではない<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」、第3話「黄金鹿と嵐の夜」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/02.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 02]。</ref>。
;新設海洋都市ケープ
:もともとはSE.RA.PHの七層を構成する第一階層だったが、SE.RA.PHの管理から解放された都市。[[間桐シンジ]]により、争いが起きないように一定の法律のもと都市行政によって管理されている<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第2話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 02"/>。
:聖杯戦争で1回戦を勝ち上がった間桐シンジだったが「何もせずに死ぬ」ことを嫌った彼は自分の意志で2回戦に上がらず、チャクラ・ヴァルティンがSE.RA.PHの在り方を変えたことでこの階層にただ1人残っていた彼は自動的にフロアマスターとなり、残っていたリソースを好き勝手に使って第一階層を作り替えた<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第3話「黄金鹿と嵐の夜」。</ref>。後に彼の片腕となる女性マスターが第三階層より逃げ延び、シンジの秘書となり、ケープはより完成した都市となった。以後、間桐シンジはかつての舞台であった旧校舎を住居とし、表だった都市運営は秘書となった女性マスターが行っていた。少女を中心にした治安部隊を組織したのはその女性マスターの趣味とおもわれる<ref group = "出">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/03.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 03]</ref>。
:セントラルタワーの政府に危険な電脳兵器であるサーヴァントを譲渡することにより市民登録となる。聖杯戦争を恐れたマスターたちは「第一階層だった」所に留まろうと皆サーヴァントを売り払っており、この階層で戦いを望む人間は存在しない<ref group = "注">[[遠坂凛 (EXTRA)|リン]]に言わせれば「臆病者たちのフロア」「死にたくない者たちの供託」と評されている。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第2話">『Fate/EXTRA Last Encore』第2話「死相」。</ref>。聖杯戦争をやめたマスターたちを称えて年から年中祝っており、街には祭り、酒場には宴を開いている。サーヴァントを売ったマスターはマスター権を破棄する代わりに、無益な戦闘を強制されず一生遊んで暮らせる程の生活が保証されるが、やがて飽きてしまい引き篭もる者たちが殆ど<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第2話"/>。
:マスターの人口比率はほんの僅かしかいない程少ないが、全マスターを快適に過ごさせるためにNPCたちは都市のパーツとして働いて都市を稼働させてる。売られたサーヴァントは令呪によって拘束・分解して都市運営のリソースとして有効活用するが、万が一に備えて見込みのあるサーヴァントは狂化を施して手駒として残している<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第2話"/>。
;悔根の森
:[[ダン・ブラックモア|姿を見せない狙撃手]]の狩り場となった第二階層。ラダー出現場所である王城を第二階層入り口とし、一面に広がる森林と時計塔が建たれている<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第5話"/>。
:刻を告げる鐘楼が鳴り響いた時、迷い込んだマスターはその頭部を撃ち抜かれ、『決闘』に至る事もできず抹殺されてきた。『停滞の海』から戦いに訪れたマスターたちは、入り口である「王城」を出た瞬間に狙撃され、森への撤退を余儀なくされた。多くのマスターは[[ダン・ブラックモア|狙撃手]]を倒す為に王城から離れたが、その道半ばで狩人に倒されるか、狙撃手がいるであろう時計塔に辿り着いた時、最後の罠によって爆殺された。狙撃手は時計塔ではなく、この王城に身を潜ませている。刻を告げる鐘の音は、王城頂部から時計塔の鐘を狙って撃たれた跳弾の音である<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第5話「祈りの弓」、[https://fate-extra-lastencore.com/keyword/05.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 05]</ref>。
;忘却の庭
:[[ありす|マスターを捕食する怪物]]が徘徊する第三階層。「自分の名前を忘れさせて無力化させる」というありすの固有結界「名無しの森」と融合したもの<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第7話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 07">『Fate/EXTRA Last Encore』第7話「誰かの為の物語」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/07.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 07]。</ref>。
:この階層は月の聖杯戦争があった頃はゴーストが出やすい階層だったが、『Last Encore』では頻繁に出るようになってからは亡霊集う夢の跡地と称されている。<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第6話">『Fate/EXTRA Last Encore』第6話「永久機関・少女帝国」。</ref>。
:ここでは誰もが時間の迷子になる。人生は連続した物語に見えているだけで、実際は過去と現在のシャッフリングにすぎない<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第7話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 07"/>。前述の固有結界と融合しているためか、怪物を因果を縫い付ける形で撃破しない限りはふりだしに戻ってしまう<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第6話"/>。
;第四階層(仮名)
:詳細不明の第四階層。『Last Encore』第8話では既にサーヴァントを討ち果たして突破した後から始まっており、どのようなフロアなのか、誰がフロアマスターなのか、そのフロアマスターが従えているサーヴァントの正体も不明となっている。
;ザザ鳴りの街
:雨が降り続く第五階層。吹き溜まった死、怨念の声がノイズとなり、そのノイズが雨音となって再生されている<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第8話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08">『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/08.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 08]より。</ref>。
:[[ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ|この階層を彷徨う殺人鬼]]の怒りが投影された物で停滞し、崩壊した地上の風景を再現しているとも。フロアマスターは既に死亡したと判定され他にマスターもいないため、一騎打ちによる勝者輩出は行われなかった。そのため、既にラダーは下りている<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第8話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 08"/>。
;試写室
:「生者でも白野でもなく、あるマスターの要素を持った死の総体に過ぎない」事実を知ったハクノが失意の中で辿り着いた記録。[[ネロ・クラウディウス|セイバー]]に対して「俺は憎しみしかない」「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した<ruby><rb>誰か</rb><rt>白野</RT></RUBY>の余計なお世話<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第8話「无二打」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。「ウィザードでもマスターでもなく過去に存在した人間の再現データ、NPCに過ぎない」者がハクノにマスターとして一番大事なものをここで思い出させようと用意した<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」。</ref>。
:1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとされるが、今はやきそばパンだけが残されている<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第9話「招き蕩う黄金劇場」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/09.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 09]。</ref>。
;無限の――
:無人の第六階層。勝者を輩出する事なく、敗者を決定する事なく、ただ戦いに破れたそれぞれの遺体が、'''無限の残骸'''の如く積み重なる、実力伯仲だった二名のマスターの戦いの末路。
:1000年前の聖杯戦争で遠坂リンとラニ=Ⅷはこのフロアで対決したが、互いにサーヴァントを失い、互いに致命傷を与えた両名は、どっちが勝ったのかを判別できず『勝者でもなく敗者でもない者』としてカウント、完全なる引き分けという結果に終わった。仮死状態にある両者は保護された。そのタイミングでトワイス・ピースマンの手で聖杯戦争が事実上停止し、ムーンセルは第六階層でもっとも優れたマスターであるリンとラニをフロアマスターとして選んだ。しかし、リソースを制限された第六階層が機能をフル動員してフロアを維持し、保護状態にあったリンとラニをフロア中枢の補助装置として組み込み、魂さえ停止した微睡の中で自己を第六階層そのものであり同時にマスターであると再定義、第六階層は彼女たちの世界に再構成された<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10">『Fate/EXTRA Last Encore』第10話「無限の残骸」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/10.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 10]。</ref>。
:リンとラニが自分たちの状態(フロア化している)事を把握するまで数十年のラグがあり、その間、第六階層にいた数少ないマスターたちは第七階層に向かったか、下層に避難した<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/10.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 10]。</ref>。
:死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は、いまだ『聖杯戦争』のただ中にある。彼女たちは霧のかかった意識のまま、本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。勝敗を明らかにする為、対戦相手を殺し第七階層に上がるという当初の目的の為に戦闘を再開したのだが、すでにムーンセルは私たちに引き分けの判定を与えていた為に、何年、何十年、何百年と戦いを繰り返しても彼女たちが勝者としてフロアから開放される時は来ず、500年の殺し合いが続き、彼女たちもようやく状況を諦めた。自分たちではもう判定は覆らない。片方を殺したところで片方が勝者になる事はない。オリジナルに意識はなく、分身を介して活動することしかできないが、無数の分身を量産し殺し合わせる生体ユニットとして活動し続ける事で摩耗し、彼女達はムーンセルが終了の判定を下すことで第六階層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、倒されて敗者としてカウントされるかだけである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第10話、『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。
:第六階層の中心にあるドーム「心臓世界アストライア」にリンとラニの本体が安置されているが、分身たちはこのドームに入る事を本能的に恐れている。いかに代理といえ、分身(借り物)が本物に近づき、これを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。また、分身たちでは本体に干渉する事はできないため、自殺する事も叶わなかった。 フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。分身たちの行いはすべて、眠り続ける本体にフィードバックされる構造になっており、分身たちは消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』WORD 10"/>。