名台詞
Fate/strange Fake
; 「そんな! せめて二言以上で表してください!」
: エルメロイⅡ世に「君は一言で表すならばアホだな」と身も蓋もないコメントを貰ってしまってこの反応である。実際にアホなのか天然なのか、むしろ大人物というべきなのか。
: そして師からの二言以上のコメントは「馬鹿でアホ」だった。何にも変わっていない。
; 「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!<br> [[ナポレオン]]の肖像画とか持っていったらナポレオン召喚できるんですか! 皇帝なら最強じゃないですか!」
:エルメロイⅡ世には「私が[[ナポレオン]]の英霊なら契約する前に君を銃殺しているところだ!」と怒られる。<br>メタ的に言えば、肖像画程度の縁の深さでは目当ての英霊など到底呼び出せないと読者にツッコませるところなのだが、この後彼が実際にやらかした召喚と来てはもはや肖像画どころの話ではなかった。
;「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!<br> あのヒットラーやゲッペルスが第三帝国のために追い求めて、[[始皇帝|秦の始皇帝]]や[[織田信長|ノブナガ]]やゴジラも追い求めた一品ですよ!<br> 本当に存在するのなら、どんなのか見てみたいじゃないっすか!」
:どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイⅡ世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。
:なお、彼のミスなのか微妙なところだが、ゲッベルス宣伝相の名を間違っている。
;「……難しい問題ですよね。他の英雄とかも凄く見てみたいし、できれば仲良くなりたいじゃないですか!<br> 英雄を六人も友達にできたら、これ、魔術師として凄いでしょ! 世界征服だって夢じゃないっすよ!」
:他のマスターやサーヴァントと殺し合う覚悟はあるのかと聞かれた返答がこれ。さぞキツイ罵倒が返ってくるかと思いきや、「英霊を友達にして世界征服」のワードが[[イスカンダル|教授の中の大切な場所にあるスイッチ]]を押したらしく、次の言葉までにはちょっと奇妙なタイムラグがあった。
;「とぼとぼ」
:教授から冷たくあしらわれ、あからさまにションボリしながら時計塔内を、セルフで擬態語を呟きつつうろつく二十才手前男子。<br>精神年齢はたぶん小学生くらい。
;「消えちゃうみたいだ。よし、令呪は絶対に使わないようにしよう!」
:自分の右手に宿った令呪をどうやってか解析し、だいたいのシステムを見抜いての一言。戦略的な理由ではなく「かっこいいから消えると勿体ない」という動機で令呪を温存するという、聖杯戦争の他の参加者が聞いたらまず怒るか呆れるかどっちかしそうな決断である。もっとも、バーサーカーが窮地に陥った時に躊躇することなく使用しているので、それほど執着していないようである。
;「え、ええと……すいません、いろいろ魔力の流れとか弄ってるうちに……なんか、『繋がっちゃった』みたいですね。<br> いや、すいません、こんな召喚の仕方で」
:聖杯戦争史上、たぶん最もいい加減な英霊召喚シーン。フラットの能力のあまりの破格さと、性格のあまりのユルさが同時に表れている。
;「俺は好きっすよ、貴方みたいな、正体のわからない謎の怪人って」<br>「だって、かっこいいじゃないですか! しかも、今はいい人みたいで良かったです!」
:フラットの価値基準はかっこいいかどうかが重要らしい。己のサーヴァントが、かつて霧の都を恐怖のどん底に叩き込んだ殺人鬼であろうとも、確たる正体と言うものを持たない悪霊まがいの存在であろうとも、そんなことはどうでも良さそうなマスターの言葉に、狂気と凶気の象徴であるはずのジャックも思わず言葉を失う。
;「とりあえず、いい天気だから日向ぼっこしましょう。あったかくて超気持ちいいっすよ」
:[[衛宮切嗣|どっかの魔術師殺し]]が聞いたら羨ましさで死にそうな能力適性を示して、やる気満々のサーヴァントに、爽やかな笑顔を向けて一言。<br>聖杯戦争とはいったい……
;「紳士が連続殺人とかするかなあ」
:ジャックを変身させた時計の精密さを褒めたところ、「英国紳士は時間に正確なのだ、という事にしておこう」とコメントが帰ってきたので特に悪気もなく相手の心を抉るようなツッコミを入れる。
;「んー、バレないようにはしてますけど……。絶対バレないとは言いきれないかも……。<br> 教授なら探知はできないだろうけど、違和感から後で俺まで辿り着くだろうし……。<br> ルヴィアちゃんレベルだと、魔力を逆流させられてこのモーテルが爆発するかも……」<br>「まあ、もしもバレちゃったら、ごめんなさいって誠心誠意謝りますよ!」
:砂漠で行われているギルガメッシュvsエルキドゥの超弩級バトルの気配を感知し、自分の使い魔を飛ばすのは間に合わないから他の魔術師が使っているやつの視覚を借りるとこともなげに言い出したフラットに対して、そんなことが可能なのかとジャックが疑問を呈したところ返ってきた答えがコレ。<br>一見アホそうに見えるくせに自分の周囲の魔術師の力量はいやに正確に把握しているのも不気味だが、なによりも他者の魔術に対する冒涜じみた所業に対して全く悪びれない無邪気さに、殺人鬼の伝説の化身であるはずのジャックさえもちょっとドン引きする。
;「確かに格好いいですけど、自分がなるのはちょっと。吸血衝動とか色々ありますし」<br>「それにほら、効率悪いですから」
:「格好いいからという理由であっさり吸血鬼になりそうだな」とバーサーカーから言われての返答。
:全うな倫理観は一応あるようだが、「もっと効率のいい方法を知っている」と言わんばかりの不穏すぎる二言目。
:[[衛宮矩賢|遠すぎる目的を達成する為に死徒になる研究を進めていた魔術師]]が聞いたら凍り付きそうな発言である。
;「いやあ、一瞬だったんで後でいいかなって」
:他の英霊を見たのなら、なぜすぐ自分に言わなかったのかとバーサーカーに問われて。
:この発言を聞き、バーサーカーは『そろそろ一度本気で説教すべきか』と本気で怒ろうとするが……
;「それに……多分下手に騒いで見つかったら、一瞬で殺されてたと思いますし」
:フラットが[[ギルガメッシュ|見つけた英霊]]をすぐに教えなかった最大の理由。
:見つけたサーヴァントは最強の英霊とされるとんでもない存在である上、自分の友人の参戦を知ってかなりやる気になっており、聖杯戦争参加者と気づかれたら速攻で殺しに来る可能性があったのでフラットの予感は正しかった。
:それを聞いたバーサーカーは不安と同時に妙な安心を抱きながら「ただのバカかと思いきや、妙なところでドライだな」と述べた。
;「いえ、逆になんか嬉しいですよ」<br>「俺、子供の頃から変に怖がられたり避けられたりしてばっかりで……。<br> そうやって面と向かってバカとかアホとか怒ってくれるのって、教授とその妹のお姫さんと、同じ教室のみんなとOBの人達ぐらいでしたから…」
:「バカと言われて怒ったのか?」とバーサーカーに問われて。<br>「いや、普通に多いだろ」とバーサーカーには突っ込まれたが、「怒ってくれる魔術師」の中に一番最初に接した魔術師である「両親」すら全く出て来なかった辺り、エルメロイ教室に入る以前は少年時代すら幸せに過ごす事が出来なかったらしく、またそこまで居場所がなかった彼でも何だかんだで受け入れてくれるエルメロイ教室の人々の器の深さをありがたく思っているのが分かる。
;「殺しませんよ。ジャックさん。人の命は地球より重いんですよ?」<br>「人の命は、この人達も含めて地球を飛び越えるための大事な<ruby><rb>部品</rb><rt>パーツ</rt></ruby>なんです」<br>「簡単に殺しちゃったりしたら、<ruby><rb>可哀想だし勿体無いじゃないですか</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>」
:拘束した傭兵集団ツーツクワンクを殺さない理由をバーサーカーに問われて。
:通常の魔術師からすれば呆れるような、しかし人間からすれば至極真っ当な倫理観が吐き出されるが、やはり内容が不穏すぎる。そして、二行目を言った時の彼の目は、魔術師のものではなく、ただの人間のそれでもなかった。
:事実、ツーツクワンクのメンバーは最初は怒りを顕にしつつも、二行目の言葉を聞いて「見ている先が違う」と悟り、恐怖で顔をこわばらせてしまう。
:一方バーサーカーは口にしないものの、フラットが数日の付き合いで善なる者か悪しき者そういった範疇で語れる存在でないと感じ取り、その顔に一抹の寂しさのようなものが浮かんだことに気づいていた。
;「え? ああ! すいません、共闘っていうか……少し違って」<br>「俺達は、その、通報に来たんです!」
:病院にいるマスターとサーヴァントの件について、警察署長に告げた第一声。警察にとっては魔術的な事柄よりもよほど馴染みのある「通報」という単語だが、聖杯戦争のさなかに聖杯戦争の参加者であるマスターの口から聞くには、なんとも場違いな響きだった。
;「ええ、所々魔力の流れが幾何学的に変化してますし、<ruby><rb>僕に解らないものだから</rb><rt>・・・・・・・・・・・</rt></ruby>、多分機械だなって!<br> わあ、ランガルさんや橙子さんの人形とも違う……凄い、サイボーグって俺、初めて見ました!<br> ロケットパンチとか撃てるんですか!? もしかしてドリルとかも……?」
:教会でハンザと対面して、そのサイボーグボディに興味津々。子供のように無邪気……というには魔術的な意味でいろいろと聞き捨てならないフレーズが満載されている。
:そして「僕」が表記揺れなどではない、「俺」とは別の何かだということをチラリと伺わせる傍点部分。
;「時計塔って、派閥とか色々あって面倒臭いんですよね。そういうの、<ruby><rb>俺からすると効率が悪く見える</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>から、良く解らないんですけど……<br> 教授もそういうのを馬鹿馬鹿しいと言いながら、相手も立てて上手く立ち回ってました。俺を引き取った時も、色々とあったみたいですし」
:エルメロイⅡ世に対する尊敬の思いを語りつつ、時計塔内の政治力学をバッサリ否定。
:「効率が悪い」とはフラットがたびたび口にする言葉だが、この巻で語られた生い立ちを踏まえると、まるで魔術的な事柄についての最適解をすべて知っていると言わんばかりのその口ぶりに色々と疑惑が募る。
;「でも、俺はエスカルドス家の魔術師である前に、エルメロイ教室のフラット・エスカルドスなんです」<br>「あの教室にいるからには、俺の人生は、もう俺だけの問題じゃないんですよ。ここでその女の子を見捨てるのは、教授と教室のみんなを裏切ることになる。<br> 俺にとって、それは……俺の<ruby><rb>魔術師としての目的</rb><rt>・・・・・・・・・</rt></ruby>を失うのと同じくらい怖いんです」
:何故、己の身を危険に晒してまで見ず知らずの少女の命を救おうとするのか、その強さはどこから来るのかとジャックに問われて。<br>エルメロイ教室で仲間と過ごした日々が、弟子たちを護り導く師の背中が、魔術師としてゆるいどころか人間としての価値感すらズレているフラット・エスカルドスをこの世界に繋ぎ止めている。
Fate/Apocrypha
;「教授! いや絶対領域マジシャン先生!<br> ちょろっと盗み聞きしたんですけど、聖杯大戦を様子見するって本当ですか!?<br> 何かスゲー面白そうなことになってるのに!<br> それとさっきすれ違った水銀メイドさんと映画見る約束してるんで、休みの日教えて下さい!」
:ノック無しで師の部屋に突入し、大暴走。こちらの世界でも時計塔の幹部会議を盗聴していたらしい。<br>更に彼の影響で、水銀メイドさんこと月霊髄液がおかしなことに……
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
;「いや、だって、そこに螺旋階段があるなら滑らなきゃ失礼じゃないですか! こんなにも綺麗に磨かれた手すりが俺のことを待ってるんだから、それはもうふらふらっといくのがマナーです!」
:現代魔術科本部のエントランスホールにある螺旋階段の手すりを「ヒャッホー」と奇声を上げながら滑り降りてきたことをライネスに咎められて。今回が初犯ではないらしく、やるたびにエルメロイⅡ世から宿題を三倍に増やすお仕置きを喰らわされているが、本人は全く堪えていない様子。
;「ううーん。これはすごい! 天候操作は副作用が強いからって時計塔でもほとんど実践されてない項目だもんね! ああでもこの人ちょっと効率悪いよね。多分三十一……三十二人で成立させてるけれど、七番目と二十番目の人は交換した方がいいよ。忠告してあげなきゃ!」
:アトラム・ガリアスタとその手下による秘技、雷撃の魔術を目撃してのコメント。フラットは純粋に善意100%で言っているのだが、アトラム本人に伝わっていた場合、まず全く感謝されないだろう忠告である。
;「うん、これってばまったく全然敵わないぞ! さあ逃げようル・シアンくん!」
:スヴィンと二人でアトラムの襲撃からバイロン卿を救出しようと暴れ回っていた中、突然介入してきた蒼崎橙子の別格の強さに即決で撤退の判断を下した。
:この時点でフラット本体は既に逃げ出しており、残された影人形が「逃げようル・シアンくん!」を延々とリピートし続ける。
;『ええと橙子さんですよね? お金が欲しいなら、その褐色の人をぶんなぐって、そっくりの人形つくって家を乗っ取った方が効率的ですよ! みんなで幸せになれますよ!』
:橙子がアトラムに助太刀する理由を報酬目当てと判断し、もっと実入りのいい、とっても悪質な犯罪を影人形越しにおすすめする。<br>生贄として名指しされたアトラムは当然怒り、橙子は「(アトラム人形を作るのは)美意識にそぐわないから」と倫理観とは関係ない理由で却下した。
:『ですよねー!』
;「いえ、何となく気分です! 取り違える人も居るみたいなんで!<br/> あ、『俺』が『僕』って言う時は、また違う意味があるんですけど、まあ長くなるから置いといて!」
:アニメ版DVD5巻付属のドラマCDにて、船上のカジノに直接電話してきたライネスに説明台詞しての続き。
:確かにフラットとスヴィンは声が似ているため、ドラマCDだと取り違える可能性もあるが結構なメタ台詞。……そしてこのドラマCDが出たのは『Fate/strange Fake』6巻発売から一ヶ月も経っていない頃のため、[[ティア・エスカルドス|後半の台詞]]に悲鳴を上げる視聴者が続出した。
;「<RUBY><RB>故郷</RB><RT>モナコ</RT></RUBY>でのあれこれ終わりました! いやあフェムの<RUBY><RB>船宴</RB><RT>カーサ</RT></RUBY>のディーラーさんたちは強敵でしたね!」
:「case.魔眼蒐集列車」においては「実家の方で何か問題が起こった」という事情で終章まで不在だった彼だが、戻ってすぐのこの一言でとんでもない所で遊んできていたことが判明する。何故か実家の問題については触れていないが、『strange Fake』7巻で語られた「フラットの両親が故意にフェムのカジノで大負けし、代償としてエスカルドス家の刻印を譲渡してきた」という事件とおおむね同様の出来事が起こったものと推測される。
;「鬼ですか教授?! むしろ鬼神っていうと格好いいですね! あ、今度の英雄史大戦は日本の鬼デッキとかどうですか[[茨木童子]][[酒呑童子]]星熊童子風鬼水鬼隠形鬼よりどりみどりですよ! 今度俺、日本の友達から最新カード輸入してもらいますから――」
:カウレスの原始電池にこっそり盗聴機能を仕込んでおいた件のお仕置で、反省文と帰省中の宿題三倍を申し付けられ全く反省していなさそうな返事をする。直後、ロンドン☆スター先生からの強化アイアンクローが炸裂。
その他
;「上下の階の天井とか床から破られたり、例えホテルごと工房を破壊されても、一人で返り討ちにする実力があるっていう事を示して相手を挑発してたんだろうな……!! 本当に凄い人なんだ……!!」
:2015年エイプリルフール企画「TMitter2015」にて、エルメロイⅡ世の指令で[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の過去を調べ、第四次聖杯戦争での彼の工房について知った際に抱いた純粋な尊敬の念。なお、フラットはこの工房とその主がどういう末路を辿ったのかは知らない。'''やめたげてよぉ!'''